うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!

かかし

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8歳の夏

おねぼうさん

「おはよーございます!」
「おはようございます。」

洗顔も着替えも済ませて。
それでもなんとなく離れ難くて、セドリックはニールを抱き上げた状態でリビングに入った。
もう全員揃っている。
あのねぼすけヘルギですらすっかり起きてお手伝いをしている。
そこまでのんびりしていたのか………。
セドリックとニールは、ちょっぴり申し訳ないなと思いながら席についた。

「おはようニール。ゆっくり寝れたか?」
「おはようお父さん!いっぱいねちゃった………ごめんなさい。」
「子供はゆっくり寝るのも仕事の内だ。謝ることじゃない。」

ほんのちょっぴりしょんぼりとしたニールに苦笑をしながら、ウィルは寝癖がぴょこんと跳ねた丸い頭を撫でてやる。
絶対手伝わないといけないという訳ではないし、そもそもニールは不器用なりに一生懸命頑張って毎日手伝いをしているんだ。
たまには休んだって誰も責めやしないのだが、それでも責任感が強いニールはもやもやが残るのだろう。
難儀な子だ。

「おはようセドリック。手、出しました?」
「おはようございます、クィル神官。出す訳ないでしょ。朝から何言ってんだこの聖職者。保護責任者ー、どうにかしてー!」
《言ってどうにかなるなら、とっくにどうにかしてるが?》

朝からあけすけなクィル神官にちょっとイラっとしたセドリックは、食卓から少し離れた所にあるソファに座って優雅にお茶を飲んでいるアーサーに助けを求めた。
………が、アーサーは楽しそうにカラカラと笑いながら、最近届けてもらうようにしたらしい新聞を捲った。
新聞はまだまだ値段が高いが、気軽に情報を手に入れることがツールだし読み終わったら古紙として色々使えるので、アーサーはかなり重宝しているのだ。
勿論、書かれた情報を鵜吞みにはしないが。

「ほら!お寝坊さんは早く座って食べちゃって!クィルは食べ終わったなら退く!」
「はい………」
「はぁい。」

マチルダに注意されてちょっと不満げなセドリックとは対照的に、朝から年下の有望株を揶揄えてたいそう満足なクィル神官はいそいそとアーサーの膝の上に乗った。
普通に重いし邪魔だ。
しかしそこで何も言わずに、クィル神官を膝の上に乗せたまま新聞を広げなおして読み続けれるのだから、アーサーもアーサーでだいぶ図太いよなとセドリックは思った。

「ああいうのなんて言うんだっけ?似た者夫婦?」
「破れ鍋に綴蓋だろ。」
猫妖精ケットシーみたいなことしてるし、ペットは飼い主に似るの方じゃない?」
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