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7歳の夏
デート
受け取った花はセドリックが胸に、ニールは帽子に挿しておくことにした。
色違いの同じ花。
何故だろうか、すごく胸がドキドキとした。
「少し歩くけど、大丈夫?」
「うん。でも、どこ行くの?」
「まずは古本屋さんかな。」
「ふるほんやさん?」
ニールは怪訝な表情で小首を傾げた。
本屋が何かは知っている。
本を売っているお店。
そして本はとても高価な物だということも、ニールは知っていた。
「そう。誰かが読み終わった本を売っているお店だよ。大抵は装丁がボロボロだったり頁が抜けてたりするけど、だからこそ安くで手に入るんだ。」
「へぇ………!行きたい!」
セドリックが言った言葉に、ニールは目をキラキラとさせた。
どこまで安くなっているのか、ニールには分からない。
分からないけれど、もしかしたら新しい本が見れるかもしれないと思うと興味が湧いてくる。
「うん、行こうか。その後にお昼にしようと思ってるんだけど、いい?」
「うん!たのしみ!」
しっかりと手を握り合って、笑い合う。
どこからどう見ても初々しい獣人カップルな二人の姿を見て、すれ違う人々がほっこりとしていたのはまた別のお話。
温かな視線には気付かず、二人は指を絡ませるように手を繋ぎ古本屋へと向かう。
セドリックは道中、ニールが気にしたモノにいちいち立ち止まって説明をした。
頼られるのが嬉しかったし、ニールの世界を広げているのが自分だということにかなりの優越感を覚えたからだ。
「ニールは本が好きなんだよね?」
「うん!でも、むずかしいとよめないけど………」
ニールはそう頭が良い方ではないし、ウィルと出会うまで会話がほぼなかったので言葉を知らない。
分からない。
正直、知識としてはまだ5歳児程度しかない。
知識は増えたのだが、まだまだ少ない。
児童書ですら苦戦する位だ。
「じゃあ一緒に探そう。俺も一緒に読ませてね。」
セドリックは王都の学園に特待生として通える程に頭が良い。
ニールのレベルに合わせたら退屈でしかないだろうに、セドリックは微笑みながらそう提案してくれた。
しかもニールが背負わなくて良い言い方で。
「………うん。ありがとう、セディお兄ちゃん!」
こういう時はごめんねじゃなくてありがとうだと、ウィルにもクリスとカイルには言われている。
それに一緒に読んでくれるということは、その分ニールと一緒に居てくれるということだろう。
そう思えば、何故か嬉しいという気持ちで心がいっぱいになった。
「どういたしまして。普段どんなの読んでる?いつもと違うやつ買おう。」
「えっと、いつもはね………」
危ないから前を見ているけれど、それでもニールは一生懸命にセドリックに答えた。
最近読んだもの、以前読んだもの。
どこが面白かったとか、ここは嫌いだったとか。
そんな些細なことを、古本屋に着くまでたくさん。
色違いの同じ花。
何故だろうか、すごく胸がドキドキとした。
「少し歩くけど、大丈夫?」
「うん。でも、どこ行くの?」
「まずは古本屋さんかな。」
「ふるほんやさん?」
ニールは怪訝な表情で小首を傾げた。
本屋が何かは知っている。
本を売っているお店。
そして本はとても高価な物だということも、ニールは知っていた。
「そう。誰かが読み終わった本を売っているお店だよ。大抵は装丁がボロボロだったり頁が抜けてたりするけど、だからこそ安くで手に入るんだ。」
「へぇ………!行きたい!」
セドリックが言った言葉に、ニールは目をキラキラとさせた。
どこまで安くなっているのか、ニールには分からない。
分からないけれど、もしかしたら新しい本が見れるかもしれないと思うと興味が湧いてくる。
「うん、行こうか。その後にお昼にしようと思ってるんだけど、いい?」
「うん!たのしみ!」
しっかりと手を握り合って、笑い合う。
どこからどう見ても初々しい獣人カップルな二人の姿を見て、すれ違う人々がほっこりとしていたのはまた別のお話。
温かな視線には気付かず、二人は指を絡ませるように手を繋ぎ古本屋へと向かう。
セドリックは道中、ニールが気にしたモノにいちいち立ち止まって説明をした。
頼られるのが嬉しかったし、ニールの世界を広げているのが自分だということにかなりの優越感を覚えたからだ。
「ニールは本が好きなんだよね?」
「うん!でも、むずかしいとよめないけど………」
ニールはそう頭が良い方ではないし、ウィルと出会うまで会話がほぼなかったので言葉を知らない。
分からない。
正直、知識としてはまだ5歳児程度しかない。
知識は増えたのだが、まだまだ少ない。
児童書ですら苦戦する位だ。
「じゃあ一緒に探そう。俺も一緒に読ませてね。」
セドリックは王都の学園に特待生として通える程に頭が良い。
ニールのレベルに合わせたら退屈でしかないだろうに、セドリックは微笑みながらそう提案してくれた。
しかもニールが背負わなくて良い言い方で。
「………うん。ありがとう、セディお兄ちゃん!」
こういう時はごめんねじゃなくてありがとうだと、ウィルにもクリスとカイルには言われている。
それに一緒に読んでくれるということは、その分ニールと一緒に居てくれるということだろう。
そう思えば、何故か嬉しいという気持ちで心がいっぱいになった。
「どういたしまして。普段どんなの読んでる?いつもと違うやつ買おう。」
「えっと、いつもはね………」
危ないから前を見ているけれど、それでもニールは一生懸命にセドリックに答えた。
最近読んだもの、以前読んだもの。
どこが面白かったとか、ここは嫌いだったとか。
そんな些細なことを、古本屋に着くまでたくさん。
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