うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!

かかし

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7歳の秋

心配

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「ねぇ、兄ちゃんからの手紙見た?」
「見たよ!村のちかくにできたダンジョンに行くんでしょ?」

近く、と言っても二つ程街を超えた先にだが。
とにかく近くに出来たダンジョンの調査が済んだので、学園の生徒達で実践的な授業を行うらしい。
難易度が低く、強いモンスターが発見されなかったダンジョンだ。
入口近くの階層のみではあるが、実習用として開放されたらしい。
通常の校外学習は王都管轄の小さな攻略し尽くされたダンジョンなのだが、今回は出来立てということでより有意義な実習になるのではと期待されているらしい。

「けが、しないといいけど………。」
「いくらよわいダンジョンって言っても、なにがおこるかわかんないもんね………。」

心配そうに言ったニールの言葉に、クリスも同じように心配そうな表情で返した。
カイルも同じことを思ったが、何故だか
セドリックとファフナーは大丈夫だという確信はある。
あるからこそ、こんなにも不安になる理由が分からない。

「ダンジョンって、やっぱりあぶないよね。」
「そう、だね………ゆだんはきんもつだって、お父さんも言ってた。」

騎士団を辞めてからシグルドが来るまで、ウィルは時折ダンジョンに出掛けて稼ぐ時があった。
素材処理があまり上手くなかったので、狩りだけでは心許なかったからだ。
とはいえ本格的な冒険者やハンターでもないので、潜れるのは初級から中級ダンジョンだったが。
それでも一歩間違えれば死ぬような罠や戦闘だってあったらしい。
そう考えると、けして楽なものではないだろう。

「けがしないようには、むずかしいかも。」

ニールの言葉に、カイルはひどくソワソワとした感覚が胸を襲う。
誰が、なのかは分からない。
けれどが、怖い目に遭うんじゃないかと気が気でなかった。
しかし、だからといって何かが出来る訳じゃない。
まだ子供だから。
足手まといにしかならないことは分かっているから、こうして村で無事を祈ることしかできない。

「………カイルも、ソワソワする?」
「………うん。兄ちゃんつよいのに、なんでこんなにソワソワするんだろう………」

不思議そうに首を傾げるカイルに、ニールとクリスは顔を見合わせた。
恐らくだが、カイルのつがいと思わしきがセドリックと同じ学園に居るのだろう。
カイルが誰かをつがいと認識していることは、今や村の誰もが気付いている。
しかし肝心の本人はちっとも気付いていないのだから、不思議で不思議で仕方ない。

「きっと、ほかにりゆうがあるんだよ!」
「そうそう!でも、きっとだいじょうぶ!」

根拠は無い。
だが、セドリックもファフナーも居るのだから少なくともは避けられる筈だ。
セドリックもファフナーも、そしてカイルのつがいになるだろう人も。
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