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第二章~対象者は身近な人?~
第一話
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初仕事のあと何度か活動はあったものの、ここ一ヶ月ほどはめっきりなくなってしまった。しかしいつ発生するかわからない歪みのため、私の予定は真っ白のままだった。そんなことを考えながらぼーっとしていると、終礼が終わったらしく次々とクラスメートたちが帰っていった。みんな明日から始まる連休のことを話していてとても楽しそうだった。
「あおはどこか行きたいとこある?」
いきなり声をかけられたが、何年も聞いてきた声だ一瞬で茉莉ちゃんのものだとわかった。
「そりゃあね、いっぱいあるんだけど。」
「アヂアが忙しい、でしょ。」
「忙しくはないんだけどね。この連休はなっさんが休みってこともあって、予定は入れにくいかな。」
「そうなのかー。」
「あ、でも来週は休みもらったから来週遊ぼ。」
「いいね!どこ行く?」
「いつも通り気の向くままで。」
「結局何もせず終わるじゃん。」
「それがいいじゃん。」
「とりあえず、帰ろう。」
「そうだね!それにしても暑いね。」
「もうすぐ夏休みだもんね。」
「夏休みは旅行でも行こうよ!」
「休みもらえたらね。」
「分かってるって。」
その後、くだらない話をしながら二人で帰った。デバイスに歪み発生の連絡が入ったのは二日後の連休中日だった。いつも通りかんちゃんに迎えに来てもらった。車に乗るとファイルを差し出された。
「明石がいないから。一応、目、通しとけ。」
「残念だったね。」
「別に、残念じゃねぇし。」
「あ、今回は混在型じゃないんですね。」
「って、人の話聞けよ。まぁいい、今までのは規模がそこそこあったが、今回は小規模だからな。」
「Mってことはmemoryだから幽霊型っすね。」
「Sは何だったか覚えてるか?」
「神隠し型っすよね。」
「あー、言い方悪かった。何の頭文字だ?」
「えーっと、なんでしたっけ。」
「覚えとけよ、substanceだ。」
「あ、そういえばそうでしたね。」
「今回はかなり小範囲な歪みで対象者は1人らしい。」
「幽霊が一体っすね。」
「まぁ、そういうことになるな。知り合いじゃないといいんだが。」
私はかんちゃんの話に軽い返事を返しながら、ファイルをめくった。
~第一話 終~
「あおはどこか行きたいとこある?」
いきなり声をかけられたが、何年も聞いてきた声だ一瞬で茉莉ちゃんのものだとわかった。
「そりゃあね、いっぱいあるんだけど。」
「アヂアが忙しい、でしょ。」
「忙しくはないんだけどね。この連休はなっさんが休みってこともあって、予定は入れにくいかな。」
「そうなのかー。」
「あ、でも来週は休みもらったから来週遊ぼ。」
「いいね!どこ行く?」
「いつも通り気の向くままで。」
「結局何もせず終わるじゃん。」
「それがいいじゃん。」
「とりあえず、帰ろう。」
「そうだね!それにしても暑いね。」
「もうすぐ夏休みだもんね。」
「夏休みは旅行でも行こうよ!」
「休みもらえたらね。」
「分かってるって。」
その後、くだらない話をしながら二人で帰った。デバイスに歪み発生の連絡が入ったのは二日後の連休中日だった。いつも通りかんちゃんに迎えに来てもらった。車に乗るとファイルを差し出された。
「明石がいないから。一応、目、通しとけ。」
「残念だったね。」
「別に、残念じゃねぇし。」
「あ、今回は混在型じゃないんですね。」
「って、人の話聞けよ。まぁいい、今までのは規模がそこそこあったが、今回は小規模だからな。」
「Mってことはmemoryだから幽霊型っすね。」
「Sは何だったか覚えてるか?」
「神隠し型っすよね。」
「あー、言い方悪かった。何の頭文字だ?」
「えーっと、なんでしたっけ。」
「覚えとけよ、substanceだ。」
「あ、そういえばそうでしたね。」
「今回はかなり小範囲な歪みで対象者は1人らしい。」
「幽霊が一体っすね。」
「まぁ、そういうことになるな。知り合いじゃないといいんだが。」
私はかんちゃんの話に軽い返事を返しながら、ファイルをめくった。
~第一話 終~
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