37 / 107
想い出は永遠{とわ}に
6
しおりを挟む
「お嬢……さま……」
ぎりぎりと軋るような声に、キャシーはぎょっと、そちらを見る。
と、ごつごつとした身体つきのロボットの顔が上げられ、その両目に暗く赤い光が灯っている。
「シルバー!」
ロボットの両腕が重々しく上げられた。
「お嬢さま……教えて下さい……フリント教授の研究……〝伝説の星〟の星図は、どこに隠したのか……」
肩に痛みに似た感覚を覚え、キャシーは老人に振り返る。老人はひた、とキャシーを見上げ、必死の形相で迫っている。
「キャシー……教えるのだ……! さあ、どこに星図を隠したのか……わしの研究を、どこに隠したのか……教えてくれ!」
ずりっ、とロボットはキャシーに近づいた。思うように動けないのか、ぎこちない。
「教えて……下さい……! 星図の隠し場所を……!」
「キャシー!」「お嬢さま……!」
ロボットと老人に同時に迫られ、キャシーは両耳を塞ぎ叫んだ。
「やめて! やめて! あたし、何も知らない!」
老人の顔が意外な近さにあった。キャシーそっくりの灰緑色の瞳が近々と迫っている。
「いーや、お前は知っている……〝伝説の星〟の場所を指し示す星図の隠し場所を……さあ、言うのだ!」
キャシーは、きいきい声を上げていた。
「で、伝説の星……伝説の星の場所……」
「そうだ、キャシー。伝説の星の場所だ!」
「星図は……星図を隠したのは……!」
キャシーは、ある言葉を言いかけた。
その時。
「キャシー!」
はっ、とキャシーは声の方向を見た。
「ヘロヘロ!」
二本足のロボットが駆け寄ってくる。その背後には、ジムが。
「小僧!」
シルバーは怒号していた。
ぎりぎりと軋るような声に、キャシーはぎょっと、そちらを見る。
と、ごつごつとした身体つきのロボットの顔が上げられ、その両目に暗く赤い光が灯っている。
「シルバー!」
ロボットの両腕が重々しく上げられた。
「お嬢さま……教えて下さい……フリント教授の研究……〝伝説の星〟の星図は、どこに隠したのか……」
肩に痛みに似た感覚を覚え、キャシーは老人に振り返る。老人はひた、とキャシーを見上げ、必死の形相で迫っている。
「キャシー……教えるのだ……! さあ、どこに星図を隠したのか……わしの研究を、どこに隠したのか……教えてくれ!」
ずりっ、とロボットはキャシーに近づいた。思うように動けないのか、ぎこちない。
「教えて……下さい……! 星図の隠し場所を……!」
「キャシー!」「お嬢さま……!」
ロボットと老人に同時に迫られ、キャシーは両耳を塞ぎ叫んだ。
「やめて! やめて! あたし、何も知らない!」
老人の顔が意外な近さにあった。キャシーそっくりの灰緑色の瞳が近々と迫っている。
「いーや、お前は知っている……〝伝説の星〟の場所を指し示す星図の隠し場所を……さあ、言うのだ!」
キャシーは、きいきい声を上げていた。
「で、伝説の星……伝説の星の場所……」
「そうだ、キャシー。伝説の星の場所だ!」
「星図は……星図を隠したのは……!」
キャシーは、ある言葉を言いかけた。
その時。
「キャシー!」
はっ、とキャシーは声の方向を見た。
「ヘロヘロ!」
二本足のロボットが駆け寄ってくる。その背後には、ジムが。
「小僧!」
シルバーは怒号していた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる