宇宙狂時代~SF宝島~

万卜人

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想い出は永遠{とわ}に

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「お嬢……さま……」
 ぎりぎりと軋るような声に、キャシーはぎょっと、そちらを見る。
 と、ごつごつとした身体つきのロボットの顔が上げられ、その両目に暗く赤い光が灯っている。
「シルバー!」
 ロボットの両腕が重々しく上げられた。
「お嬢さま……教えて下さい……フリント教授の研究……〝伝説の星〟の星図は、どこに隠したのか……」
 肩に痛みに似た感覚を覚え、キャシーは老人に振り返る。老人はひた、とキャシーを見上げ、必死の形相で迫っている。
「キャシー……教えるのだ……! さあ、どこに星図を隠したのか……わしの研究を、どこに隠したのか……教えてくれ!」
 ずりっ、とロボットはキャシーに近づいた。思うように動けないのか、ぎこちない。
「教えて……下さい……! 星図の隠し場所を……!」
「キャシー!」「お嬢さま……!」
 ロボットと老人に同時に迫られ、キャシーは両耳を塞ぎ叫んだ。
「やめて! やめて! あたし、何も知らない!」
 老人の顔が意外な近さにあった。キャシーそっくりの灰緑色の瞳が近々と迫っている。
「いーや、お前は知っている……〝伝説の星〟の場所を指し示す星図の隠し場所を……さあ、言うのだ!」
 キャシーは、きいきい声を上げていた。
「で、伝説の星……伝説の星の場所……」
「そうだ、キャシー。伝説の星の場所だ!」
「星図は……星図を隠したのは……!」
 キャシーは、ある言葉を言いかけた。
 その時。
「キャシー!」
 はっ、とキャシーは声の方向を見た。
「ヘロヘロ!」
 二本足のロボットが駆け寄ってくる。その背後には、ジムが。
「小僧!」
 シルバーは怒号していた。
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