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花の名を君に
23 組み敷かれて ※
しおりを挟むそれから僕は躊躇いつつも、侍従としてローアンの元に戻ることにした。
僕は城に潜り込み、侍従として本当に久しぶりにローアンの前に姿を現した。
若葉揺れる初夏。夏の匂いがする中、僕はローアンの前にひれ伏した。
「陛下、お初にお目にかかります。本日より、陛下の身の回りのお世話をさせて頂きます」
そう僕は告げた。でも僕は頭を下げながら、ローアンとまた会えた事に内心歓喜していた。
ローアンはもうすっかり大人の男になっていた。長い髪に質のいい服を着こみ、王の威厳と風格があった。
でも黒の髪と瞳は相変わらずで。
嬉しさのあまり顔が緩みそうになって、僕はいつまでも顔をあげられなかった。
けれど、そんな僕にローアンは声をかけた。
「面を上げろ」
すっかり声変りも終わった低い声で命令され、僕は顔をなんとか引き締めてローアンを見た。そしてローアンも僕を観察するようにじっと見つめた。
「名は」
「レスカと申します」
名前を聞かれて咄嗟に名前をレスカと答えた。レスカチアだと名乗っても良かったのだ。けれど、この名前は特別なものだ。記憶のないローアンには何となく呼んで欲しくなかった。
そしてローアンは僕を思い出す雰囲気はなかった。
……僕が忘れさせたんだもんね。忘れてても仕方がない。でも記憶のないローアンの気持ちを僕が変える事が出来るのだろうか。
そう不安に思うけれど、僕はやれることをやるしかないんだ、と思い直し、僕は目の前にいるローアンを見た。
けれどローアンは酒をくいっと煽り、そして興味なさそうに僕を見た。
「……好きにするがいい」
そう一言言っただけだった。
それから僕はローアンの言葉通り、好きにした。
身の回りの世話、部屋の掃除、ローアンが望めばお茶だって、小間使いだってした。
ローアンは時折、僕を奇妙な奴、とでも言いそうな顔で見ていたけれど、僕は気にしなかった。
そうして僕はローアンの傍にいたのだけれど、思いもよらずローアンの傍にいる事は僕にとって辛い事の連続だった。
ローアンは残虐王になる事に徹していて、どこまでも悪役を貫いていた。だが元々はそうじゃない、真逆の性格をしているのだ。
だからローアンの毎日はとても辛そうだった。強いお酒を飲んで、常に酩酊状態でいないといけないほど。そんなローアンを見るのは、とても辛く、悲しかった。
特にローアンが地下牢から戻ってきた後の事。
『こんなことができてしまうのは、私の中に兄姉と同じ残虐な血が流れているからだな』
一人でとびきり強いお酒を飲みながらぽつりと呟いていた。悲しい顔をしながら涙も流さずに……。
優しさゆえに泥を被るばかりのローアン。
そんなローアンを見て、僕の方が泣きそうだった。でもローアンが泣かないのに、僕が泣くわけにはいかない。
ただ唯一の救いは、傍にいてローアンが少しずつ僕に心を開いてくれた事だった。僕の傍で落ち着くことができるなら、僕は肩でも胸でもいくらでも貸し、お茶も何回だって淹れた。
でも本格的な夏を迎えようとした頃、僕は焦っていた。
ローアンの気持ちが一向に変わらず、このままいけばローアンには死が待ち受けている事に。
傍にいるだけではやっぱり駄目なのではないか。
僕の正体を明かして、ローアンに加護を与えてしまおうか。
ローアンを森に連れ去ってしまおうか。
そう思ったけれど、考えが巡るだけで。
僕は焦り、その焦り故に、城にいる時間が長くなって、僕は身体に少しずつ邪気をため込むようになっていた。そろそろ一度森に帰ってしっかりと休まないといけない、というところまで。けれど、今ローアンから離れる事はできなかった。
ローアンの事が心配だったし、折角築いた信頼が壊れてしまうんじゃないかと思った。
でも、なかなか帰らない僕を心配したチェインが迎えに来てしまった。
「王、森に戻ろう」
チェインはそう言った。ちょうどローアンはいない時だった。
「チェイン、僕は大丈夫だよ」
「でも、顔色が悪い。心配……っ」
「ありがとう。だけど今、ローアンの元を離れるわけにはいかないんだ」
「けど王、このままじゃ、倒れる! ……もう時間がない、早く行こうッ!」
チェインは僕の腕を取って言ったけれど、僕は首を横に振った。
「チェイン、それはできない」
チェインは心配げな顔で僕を見たけれど、部屋に戻ってきたローアンの声が響いた。
「レスカ!」
僕とチェインをハッとし、チェインは名残惜しそうにしながらもその場を立ち去った。
今の、見られたかな。と僕は心配に思いながらもローアンに声をかけた。
「何か御用でしょうか?」
僕はいつもの調子で尋ねた。けれど、ローアンは何も言わずに僕を見つめた。
「陛下?」
ローアンに声をかけると、ローアンは何も言わずに僕の腕を掴み上げると寝室に連れて行った。そして僕を寝台の上に放り投げた。僕はどさっと寝台に倒れ、驚いて僕は身体を少し起こしてローアンを見た。
「へ、いか?」
するとローアンは僕に馬乗りになって僕の胸倉を掴んだ。そして怒った顔で僕に問いただした。
「お前は何者だ?」
唐突に聞かれた言葉に僕は心底驚いた。ローアンは今まで僕自身に興味を持つことはなかったから。
でも記憶がないローアンに僕の正体を告げる事は出来ず、僕は言葉を濁した。
「ぼ、僕はレスカです。陛下のお世話係です」
僕に答えられるのはこの台詞だけ。でもローアンは気に入らなかったみたい。
「答える気はない、という事か? それに先ほどの男はなんだ?」
やっぱりチェインの事、見られていたのか。
でも僕はローアンにチェインの事を告げられなかった。彼は君の子犬だよ、なんて言っても今のローアンは理解できないだろう。
「僕は答えてます。それに彼は僕の大事な友人です」
僕が誤魔化しながら言うと、ハッと鼻で笑われた。
「お前に友人がいたとはな……。暗殺の仲介人ではないのか?」
疑いの瞳を向けられて、僕は声を張り上げた。
「そんな訳ない! 僕はっ、僕は……!」
君に生きて欲しいと願っているのに!! 死にたがっているのは君の方じゃないか!
僕は声にならない言葉を喉の奥でぐっと堪えるしかなかった。どんなに本当の事を伝えられたらいいだろう。けれど、僕は君に僕の正体を告げる事もできない。
僕の勝手で君の記憶を消した僕が名乗る事なんてできやしないんだ。
だから僕はパクパクと口を開けては閉じるしかなかった。でもそんな僕を見て、ローアンは掴んでいた胸倉をぐっと握った。
「お前が答えられないなら、答えられるようにしてやろう」
ローアンはそう言うなり、僕の服を毟るように脱がせ始めた。
突然の事に僕は驚き、声を上げた。
「っ! 陛下、や、やめッ!」
でもローアンは僕の言う事なんて聞いてくれなかった。
僕が着ていた服を全て剥ぎ取ると、僕の手首を片手で掴み上げ、僕が巻いていた腰ひもで僕の手首を寝台に縛った。
「や、やだ!」
僕は怖かった。例えローアンが愛しい人でも。
だけど僕に跨ったローアンは僕の首筋に噛みつき、乱暴に僕の胸を撫でた。ぎゅうっと僕の胸の尖りを摘まむ。
「あっ、いっ!」
「言う気になったか?」
ローアンは僕の首筋をべろりと舐め、囁いた。その間も僕の胸の尖りを指先で弄る事を止めない。くりくりと擦られ、ぐりっと抑えられたら、声を抑える事もできない。
「あぅ、ああっ、僕……何もっ」
「まだ言う気がないみたいだな」
そう言うとローアンは僕の胸の尖りを親指と人差し指で挟むと、ぐいっと引っ張るように摘まんだ。
「ああ! やあっ!」
千切れちゃう! と思ったけれど、ローアンはぱっと手を離した。でもまた指先で僕の胸の尖りをぐりぐりと押しつぶす。
怖くて、ローアンの顔が見れない。
でもそんな僕を放って、ローアンは身体をずらすと僕の胸の尖りに唇を寄せた。ハッとして、声を上げたが遅かった。
「や、だめッ!」
僕の叫びなんて聞かずにローアンは指で弄ばれ、すでにちょんっと膨らんだそこを迷うことなく口に含んだ。柔らかい唇に挟まれ、生暖かい舌が僕の胸を弄る。
「んっんふっ」
ぬるぬるとローアンの舌が僕の胸を舐める。尖りをれろれろと舐められ、怖さが胸の中をぞぞぞっと走る。
「んんぅぅっ! も、あっ、舐め、ないでっ」
僕はローアンの舌から逃れようとして体を捻ろうとしたけれど、簡単にローアンに押さえつけられてしまった。
「私から逃げる気か?」
ローアンの声も瞳も怒っていた。僕は怖くて泣きそうになったけど、そんな僕の胸にローアンは唇を寄せると今度は歯を立てた。
「あ、あ、やだ、噛んじゃ、噛んじゃあああああ!」
僕が言い終わらない内にローアンは僕の尖りを歯を立てて噛んだ。びりりっと痛みが走り、食いちぎられるんじゃないかって、僕の瞳にじんわりと涙が浮かんだ。
でもそんな僕をローアンは楽し気に見て、今度は僕のお飾りの性器に手を伸ばした。そして容赦なく手で僕の性器を掴むと、強く握って擦り上げてきた。
「ああっ、やだあああぁっ!!」
「嫌だという割には、感じているみたいだな?」
ぴくぴくと震える僕の性器を擦りながらローアンは意地悪く言った。でも怖さからか、僕の性器は完全に勃っていない。それでもローアンは触るのを止めてくれなかった。
「お前が何者か言うなら止めてやる。だが、言わないなら」
ローアンはそう言うと、僕の性器から手を離して寝台の傍の棚に置いてあった香油に手を伸ばした。香油はローアンの火傷の痕の乾燥を防ぐ為のものだ。だけどそれをローアンは僕の股にぶちまけた。
「ひゃぁっ!」
僕は冷たさに声を上げたが、ローアンは気にせずに僕の足の間に座ると、僕の太ももに左手をかけてぐぱっと僕の右足を大きく開いた。ローアンには僕の陰部が丸見えだろう。
そして空いている左手で僕の後孔に指を予告もなく突っ込んだ。
香油がぬめって、ずりゅりゅっと中にローアンの太くて骨ばった人差し指が遠慮なく入ってくる。
「ああっ、やああっ! ゆ、指、いれないで!」
僕の声は部屋に響くけど、ローアンは聞いてくれない。
「お前が答えないからだ!」
ローアンはそう言うと、中指まで僕の中に入れてきた。二本の指が入って、僕の後孔を無理矢理広げようとする。
「んんううぅぅっっ、やだあああっ」
僕は足をばたつかせて逃げようとするけど、ローアンはイラついた様子で僕の中から指を抜き取った。その感触に僕は思わず声を上げた。
「あっぅ」
でも僕が声を上げている間に、ローアンは僕の体をひっくり返し、うつ伏せ状態の僕の足の上に乗り上げて、僕の動きを封じた。もう足をばたつかせることもできない。
「え、やだ、どいて!」
僕は顔を捻ってローアンに言ったけど、僕なんかお構いなしでローアンはまたぐちゅっと音を立てて人差し指と中指を同時に僕の後孔の中に入れ込んだ。
「あああっ!」
「お前の中は具合がよさそうだな」
「んっ、んんぅっ」
僕は枕に顔を押し付けて無遠慮で横暴なローアンの指の動きに耐えた。だけど、しばらく僕の中を指で探った後、ローアンは何も言わずに指を抜いた。
「んぁっ……はぁっ、はぁっ」
僕は息を吐き、もう終わった? と思ったけれど、ぴたりと僕のお尻に硬い熱が押し付けられた感触にぞっと背中が震えた。僕の背後で、ローアンの乱れた呼吸が聞こえる。
……ローアンッ!
振り返ってみれば、ローアンは熱情を宿した瞳で僕を見ていた。まるで飢えた獰猛な獣のように。
「お前が悪い」
ローアンはそれだけを言うと、熱い塊を僕の後孔に押し付けた。太くて硬いそれが、僕の中に入ろうとする。
相手はローアンだ。でも、こんな風に体を重ねるなんて考えていなかった。……こんな風に凌辱されるなんて。
「あぁっ、うそっ、あ、やだぁ! やああああああぁぁっっ!」
僕は声を上げたけど、ローアンはぐぷりっと僕の中に入ってきた。さっきローアンの指で解されたから柔らかくなっていたのだろう。
簡単に入ってきたそれは、ずぷぷぷぅっと僕の奥の奥にまで入ってきて僕の体を侵略した。
「あああっ! んんっ! や、ぁだ……こ、んな、のぉぉっ」
僕は悲しくて怖くて、涙を零した。でも水晶になる前に枕に僕の涙が吸い込まれていく。それでもローアンは容赦なく腰を動かして、僕を犯し始めた。
「何も言わない、お前が悪いんだ!」
ローアンは腰を揺らしながら僕にそう言った。
ぱちゅんぱちゅんっとローアンは腰を僕のお尻に何度も打ち付け、熱い肉棒で僕の中をごりごりと僕の中を擦り上げる。
そうすると怖くて悲しいのに、僕の体はローアンと繋がれて嬉しいのか少しずつ気持ち良さを拾い始める。
「あんっ、あっ、んんっ、ひぅっ、やっああぁ!」
奥を擦られると、どうしようもなく気持ちよかった。手を縛られて、うつ伏せの状態で上からのしかかられているというのに。ローアンの吐く「はぁっはぁっ」と熱い息が耳元にかかるのも、いけないのかもしれない。
「気持ちよさそうだな? あの男にも抱かれたのか?」
「そっんな、わけ、ない! あっんん!」
「本当かどうか」
ローアンは僕を信じていなかった。その言葉が辛かった。
僕はぎぎっと首を動かして、ローアンに『もうやめて』と言いたかった。でも、そこにあったのは思わぬ表情だった。
……ローアン、どうして泣きそうな顔をしてるの? 犯されているのは僕なのに、酷い言葉を言ったのは君なのに。
ローアンの方が辛そうな顔をしていた。
「へ、いか」
僕が声を上げると、ローアンはハッとした顔をして、それから誤魔化すように僕の耳にガジッと齧り付いた。
「あっんん」
「まだ余裕があるようだな。もっと痛めつけてやる」
ローアンはそう言うと、辛さを隠すように腰の動きを速めた。激しさを増したせいで、寝台がギシギシ揺れる。そして僕も。
まるで獣のような交尾。
パンパンッと僕のお尻にローアンの腰が打ち付けられる音が響く。いやらしい音だ。
「あっあっあっ、あぁ、はっ、あ、だめぇっ!」
ローアンの腰の動きがもっと早まり、僕の一番奥を暴く。
「あ、そこ、そ、こは、だめぇええ!!!」
でも僕の言う事を聞いてくれるローアンじゃない。ローアンは僕の一番奥に入ったかと思ったら、腰を限りなく僕に押し付けて、僕の中に精液をどくどくっと吐き出した。
「あ、あああああっっ!」
僕は背を仰け反らせて、お尻をローアンの腰に押し付け、体をびくびくっと震わせた。同時に僕の性器からも体液が出て、ぴしゃっとシーツに飛び散る。
息が苦しい。体がきつい。ローアンの精液が中に。
そんな事を震える体でぼんやりと思った。
「はぁっはぁっはぁっ」
僕は息も絶え絶えで、寝台にぐったりと横たわった。
ローアンも乱れた息を吐いていたけれど、少ししてずりゅっとまだ硬いそれを僕の中から抜き取った。そのせいで、僕の中からローアンの出した精液がたらたらと零れる。
でも手を縛られていて拭くこともできない。いや、今は身体を動かす事すら無理だ。
けれど、そんな僕の体をローアンは今度は仰向けにくるりとひっくり返した。
まだ息が整わない僕は不思議に思ってローアンを見た。けれどローアンは何も言わずに僕の両足を手で左右に大きく広げると、抜いた肉棒をまた僕の後孔に押し付けた。
僕はローアンが何をする気なのかわかって悲鳴のような声を上げた。
「え、あ、うそ、あっ、や!」
言葉も言い切らない内にずくりとローアンの肉棒が僕の中に入ってきた。
まだ快感冷めやまない僕の体は、その衝撃に耐えられなくて喉元と背中を限りなく仰け反らせた。
「あぁあああっ!」
それでもローアンはお構いなしに、僕の体を貪るように僕の体を揺らす。
それは一回に終わらず、何度も何度も。
僕を抱き、僕の中で果てて、僕は耐え切れず意識を失った。
真夜中。不意に目が覚めると部屋は暗く、蝋燭一本の光が灯っているだけだった。
体中、あちこち痛い。噛まれたり、吸われたりした痕が体中に散らばっている。
ローアンは寝台に縛っていた紐を解いてはくれたけれど、両手は未だ縛られたままだ。きっと肌は赤くなっているだろう。
それに泣かされたせいで目元も熱い。泣いている時はずっと枕に突っ伏して、かろうじて涙が水晶になるのを抑えた。ローアンの前で水晶の涙を作らなかったのは幸いだった。
でもそんな事、今はどうでもいい。僕の目の前には眠るローアンの横顔があった。
……ローアン。
僕はじっとローアンを見つめた。ローアンはぐっすりと眠っていた。すーすーっと寝息まで立てている。こんなにぐっすりと眠っているローアンを見るのは子供の頃、別れた以来だ。
僕が来てから、ローアンが熟睡しているところを見たことはない。いつも眠りが浅くて、ちょっとした物音にも目を覚ましてしまうから。
だからこんなにも近くで、ローアンの顔をまじまじと見るのは初めてだった。大人の男になった顔にはいくつか小さな傷がついていた。それは僕が知らない傷。
僕はそっと両手を伸ばして指先でローアンの頬を撫でた。
ローアンにあんなに酷く抱かれたというのに、僕はローアンに怒りを感じられなかった。ローアンの顔は罪悪感で一杯だったから。
……あんな顔をみたら怒れないよ、ローアン。
それにローアンの中に渦巻く、生きていく辛さや失う悲しみ、やり場のない怒り、誰とも感情を共有できない孤独が触れ合う度、肌から伝わってきた。
そして僕を酷く抱く癖に、僕が痛がったり、疲れたら、ローアンは少し休ませてくれた。最後まで非情になり切れない優しさ。
これまで幾度なく人に酷い目に遭わされてきただろうに、どうしてローアンはこんなにも優しいんだろうか。非情になれば、君がこんなに苦しむこともなかっただろうに。
でも、それがローアンなのだ。僕の好きな人。
「ローアン……僕は君の傍にいるよ」
例え、君にどれだけ酷くされても。
僕は小さく呟いて、疲れ果てていた僕は目を瞑り、そのまま眠りに落ちた。
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