転生後はウサギですが、王子様が愛してくれるようです。

SORA

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神秘の森へ

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私は、神秘の森へ行くことにした。ルキを助けないと思いながら歩き続ける。

そもそも神秘の森ってどこなのよ。森って私が以前住んでた場所しかないと

思って、そこを目指して歩いていたけど、本当に合っているのか急に

不安になってきた。お腹もすいたし、足も疲れてきた。

あそこのかわいい小屋の近くにある木の陰で少し休もう。

私はそこで休むことにした。いつの間にやら私はまた眠っていたようだ。

私は自分の体を確かめる。また、ウサギになっていた。人型ではやはり長い時間

過ごせないようだ。ルキに借りた服は木の下に落ちている。これどうやって、

持って行こう。服を見つめながら、私は考えた。

「ねぇ、ウサギさんどうしたの?何か困り事?」

誰かが私に話しかける。そちらを見てみると、可愛らしいツインテールの

5歳くらいの女の子がいた。思わずかわいくて、見入ってしまった。

「どうしたの?あたちに言ってみて。動物さんとおはなちできるから」

女の子はそう言いながら、しゃがんで私の顔を見ながら言った。

「神秘の森へ行くつもりなんだけど、この服持っていけないから困ってたんだ」

と試しに話してみた。子供の頃は、動物の言うことわかるとか言う子供が

多いのを知っていたので、信用していなかった。

「そっか。なら、あたちの家で預かってあげるよ。そこの家があたちん家だよ」

そう言ってかわいい小屋を指差した。

「ありがとう。でもご両親に聞いてからじゃないとダメだよ」

と答えてから、会話できていることに驚いた。なんで私の言葉をこの子は

理解できているんだろう。不思議に思っていると

「お父さんに聞いたら大丈夫だって」

と言った。え?どこにお父さんいた?私は、周りを見渡したが誰もいない。

女の子は笑いながら答えてくれた。

「ウフフ、テレパチーだよ。あたちは魔女だからね」

だめだぁ~頭痛くなってきた。子供はかわいいけど意味不明なことを言い出したら、

私にはお手上げだった。がっくりしてしまう。そこに、男性がやってきた。

日も暮れてきたし、人さらいかもと思い、女の子を守るために顔を引掻いてでも

女の子を逃がそうという思いで、私は身構えた。

「ティアラ、こんなとこにいたのかい?探したよ」

その人は女の子を抱き上げた。

「お父さん、さっき話したウサギさんだよ」

「このウサギかい?真っ白で綺麗だね」

と私に近づいてきた。なんだお父さんだったのか。なら安心だ。

私は警戒心をといた。

お父さんは、何やら私を見ながら考え込んでいる。そして、急に大きな声を発した。

「あっ」 

どうしたんだろう。私は、驚いて一歩後退した。

「同じ魔力を感じるから違和感があったんだけど、この前のウサギだよね」

そう言われたので、その男性の顔をじっくり見ることにした。

「あっーこの前お城でめっちゃ謝ってた人じゃん」

私は思い出す。確か魔術師だっけ?

「そうなんだけど、その言い方傷つくからやめて。娘もいるから」

と頭をかきながらシドロモドロになっている。

「お父さん、このウサギさん知ってるの?」

「知ってるよ。ルキ様の大事なウサギさんで、国の宝なんだよ」

「なんで、王子様のウサギさんがここにいるの?」

「とりあえず、夜も遅いから、私の家に連れて帰ろうか」

そう言って、私とルキの服を持ってくれて、魔術師の家に行くことになった。
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