転生後はウサギですが、王子様が愛してくれるようです。

SORA

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ウサギ耳のマリ

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 次の日、私は目覚めるとなぜか耳だけウサギの人間のままだった。魔術師が言うには体は人間を求めているが、心がまだ人間になりたいと完全に思っていないから中途半端なんだ。と指摘されてしまう。私はなぜか考える。私はルキと一緒にいたいという気持ちがある。けれど、ルキには好きな人がいるので、恋人になることはできない。

でも、ペットとしてなら寿命を全うするまでルキのそばにいられると思っていた。その甘い考えが今のウサギ耳にあらわれたということなのだろう。今の私は、見た目は一応年相応の女性に見えるので、ルキのそばに戻ることもできない。

ルキは私を探しているだろうか。それとも、もうあのプレゼントを渡す女性と婚約してしまっただろうか。そう考えると胸が苦しくなった。魔術師には、お城に戻ることは危険だと言われてルキに会うことができない。今お城ではルキがディオの悪事を暴き、精査しながら国の立て直しを行っているようでとても忙しいとのことだった。

なぜ危険なのかは教えてくれなかったので、不明だったけど、次に戻ると死ぬって言ってたからそれでかなと思い、納得した。それに、ルキが私の言葉を理解できたのも、多少の魔力があったからだろう。やはり、私のことなどもう忘れてしまったのだろうか。私もルキを忘れようと思った。

 この家でお世話してもらっていて、何もしないのは申し訳ないので、洗濯やご飯づくりを手伝った。魔術師の奥さんのリノは、とても綺麗なのに、おっちょこちょいでよく皿を割ったり、干した洗濯ものを飛ばしたりしていた。

ティアラはそんなお母さんを見て、魔法を使い、飛んでいったタオルなどを戻したりとしっかりと支えていた。ここでの生活は本当に楽しく、居心地がよかった。いつの間にか家族の一員のようにマリと呼んでくれ、

ティアラとも姉妹のように仲良くなった。そのおかげなのか私はあれ以来全く変化が起こらず、ウサギ耳の人間のままだった。

 一週間が経った。ルキが国を立て直したが、第1王子の悪事を知った庶民からは反発があり、街では王族への不信感でデモが行われたりすることがあった。

マリはルキが心配だったが、ルキが婚約したという話も聞いたので、会いに行くこともできなかった。魔術師も真実を知っているはずなのに、婚約者のことを聞いても、何も言わなかった。私はルキに会いたいという思いを胸の奥に一生懸命押し込んだ。
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