五回目の転生〜残酷な神を俺は信じない〜

hugu

文字の大きさ
15 / 15
ORIGIN

第1話 仲間

しおりを挟む
紀元前1世紀

 空では魔法の衝突音が響き渡る。
 神が人界付近で争っているのだろう。
 俺は自身が信仰している神様にお役に立てるよう敵の教会に向かっていた。
 その道中で中級闇魔法「寂滅」を使い、他者から姿を見えないようにした後、まず教会付近にある森に潜伏した。
 あの教会にいる奴らが大魔法を放つ魔法陣を作っているとの報告があった。
 だが、それを伝えてくれた仲間はもういない。
 俺の村から徴兵された兵士は大半が亡くなってしまった。
 仲間のためにも奴らの魔法を食い止めなければならなかった。
 潜伏していると、近くに足音が聞こえる。
 魔力感知で俺の纏っている魔法の痕跡を辿って来たと思われる。
 俺は魔法を解きその場を一旦退却することにした。
 気づかれずに自分の仮拠点のテントまで逃げることができ、安心した。
 あの魔法陣は人間の力では1週間以上かかる代物であるため、急いで襲撃する必要はない。
 しかし奴らは魔力の痕跡を発見している。
 魔力感知ではどの属性の魔法かは区別できないのでそう簡単に俺があそこにいたとは判別できないはずだ。
 次回は前よりも用心深く偵察してから行くとするか。
 明日の襲撃に備え設置したかまどで作った晩飯を食べ就寝した。
 何時間か経った後、微かな足音が聞こえ、目が覚めた。
 すぐさま戦闘態勢を取ったが、その必要はなかった。

「久しぶり。カイ、元気にしてたか」

 そこにいたのは戦場で亡くなったはずの仲間だった。
 俺は驚きを隠せず尻餅をついた。

「お前っ!生きていたのか!」
「幽霊見たみたいな顔すんじゃねぇよ」

 嘘みたいだ。
 俺はつい嬉しすぎて泣いてしまった。

「泣くんじゃねぇよ。まだ生き残ってる村の仲間もいるからさ」
「本当か!?」

 嬉しすぎる知らせだ。
 また村の仲間に出会えるなんて思っても見なかった。

「さっき教会の警備見て来たから知ってる範囲で敵の配置教えてやるよ」
「助かる」

 そして仲間から情報を聞くことにした。
しおりを挟む
感想 6

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(6件)

涼風ろあ
2021.04.22 涼風ろあ

I like shortcuts, so make sure to cut short hair instead of long hair.
Since the Pope is not a bad person, please do not say strange things.
One last.I like you very much. I love you.I've been loving you since I met you.

解除
涼風ろあ
2021.04.22 涼風ろあ

I don't like foreigners.So, I become your fan.

解除
涼風ろあ
2021.04.22 涼風ろあ

Hello.Recently many foreigners come to my impression column.Why do you think?

解除

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。