3 / 34
2話
しおりを挟む
話が途切れて、火の音がうるさく感じるころにミレティアは切り出してきた。
「ところでそっちは行く当てはあるのか?元気になったってこの辺では活動しにくいだろうし、ところでランクはいくつだ?」
「Eです」
「慣れてきたばっかってところだな。そうするとまあ。あんまりあてとかはないんだな」
「はい。衝動的に飛び出してきて、実は家族とかもいないもので」
「そうかそうか。じゃあ私についてくるか?私はここから2つ先の街で活動するつもりなんだ。まあ冒険者をやめるなりなんなりするつもりでも金は要るし、それなら慣れたやつのほうがいいだろ?」
「それはそうですけど、いいんですか?お仲間とかに聞かなくて」
「大丈夫。私はいまソロで活動してるし、一人は辛いなって思ってたところなんだ。まあラウル君さえよければ臨時でもいいし、パーティーを組まないか?」
正直冒険者を続けるかどうかは迷っていた。でも確かに不慣れな仕事をするのは辛いだろうし、他に手に職なんてない。渡りに船なのかもしれないと思い。
「それなら、ご迷惑をおかけすると思いますけど、よろしくお願いします」
「よろしくな。これでもうパーティーだ。かたくるしい感じはなしでいこう。私はそういうのに慣れてないしな」
「はい。よろしくです」
「はは。まあゆっくりだな。行く先は当てがないみたいだし、私のところでいいかな?最近ダンジョンがいくつかできて賑わってるところだ。ここよりは少し落ちるだろうが、新しい私たちにはぴったりだと思うぞ」
「というと、ラナードですか?」
「そうだ。新しいダンジョン。新しい街。これぞ冒険者って感じじゃないか?嫌なら別を考えるけど、よかったら、どうだ?」
「いい、ですね。行きましょう!」
「よし!」
一つの扉が閉じるとまた別の一つの扉が開く。そんな言葉をシスターが言ってた気がする。僕はそれをいましみじみと感じたのだった。
「ところでそっちは行く当てはあるのか?元気になったってこの辺では活動しにくいだろうし、ところでランクはいくつだ?」
「Eです」
「慣れてきたばっかってところだな。そうするとまあ。あんまりあてとかはないんだな」
「はい。衝動的に飛び出してきて、実は家族とかもいないもので」
「そうかそうか。じゃあ私についてくるか?私はここから2つ先の街で活動するつもりなんだ。まあ冒険者をやめるなりなんなりするつもりでも金は要るし、それなら慣れたやつのほうがいいだろ?」
「それはそうですけど、いいんですか?お仲間とかに聞かなくて」
「大丈夫。私はいまソロで活動してるし、一人は辛いなって思ってたところなんだ。まあラウル君さえよければ臨時でもいいし、パーティーを組まないか?」
正直冒険者を続けるかどうかは迷っていた。でも確かに不慣れな仕事をするのは辛いだろうし、他に手に職なんてない。渡りに船なのかもしれないと思い。
「それなら、ご迷惑をおかけすると思いますけど、よろしくお願いします」
「よろしくな。これでもうパーティーだ。かたくるしい感じはなしでいこう。私はそういうのに慣れてないしな」
「はい。よろしくです」
「はは。まあゆっくりだな。行く先は当てがないみたいだし、私のところでいいかな?最近ダンジョンがいくつかできて賑わってるところだ。ここよりは少し落ちるだろうが、新しい私たちにはぴったりだと思うぞ」
「というと、ラナードですか?」
「そうだ。新しいダンジョン。新しい街。これぞ冒険者って感じじゃないか?嫌なら別を考えるけど、よかったら、どうだ?」
「いい、ですね。行きましょう!」
「よし!」
一つの扉が閉じるとまた別の一つの扉が開く。そんな言葉をシスターが言ってた気がする。僕はそれをいましみじみと感じたのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる