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2章
15話
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「よいしょっと」
どこからともなく僕の目のまえに小さい人間があらわれた。いや人間ではないようだ。頭に一本角が生えている。雰囲気もどこか僕達魔物に近いものを感じる。にゃぁときいてみる。
「こいつあめずらしい。俺っちに反応する魔物は久々だ」
どうやら多少言葉が通じるようだ。だがこの異様な事態に周りの人間は全く反応しない。にゃぁとまた聞いてみる。
「人間には俺っちはみえねえぜ。いや見える奴もいるがなあ、そいつは特別な奴さ」
そういって目の前の角は紙を広げたあの油の頭を殴ろうと形作り、手を振り下ろす。だが手は頭をすり抜け空を切る。
「こんな感じで干渉もできねえ。まあ契約に呼ばれた特殊な幻みたいなもんだ。いつもは誰も反応しねえもんだからよ。結んで切ってはいおわりってなもんだがよ。今回は特別だ。足したい条件とかはあんのか?」
にゃぁとついでに訊く。
「普段?そいつあ実は結構その時でちげえんだ。この紙があるだろ?それとかごの魔石な」
とんとんと下の紙を叩いて、魔石を指さす。
「下の紙で条件を絞ってよ、報酬が魔石ってことよ。今回はな、えっとなんだこれ」
下の紙をしげしげと読み始める。読み進めるとだんだんと笑みが強くなる。
「長くありませんこと?それに、ホワイトがすこし怯えてますわ」
「え、ええ。普段はこんな長くなることは滅多とないんですが。もうしばらくお待ちください。ホワイト君も少し様子がおかしいですが、時たまこういうことがあるというのは、ええ聞いたことがあります。もしもっとかかりそうなら一旦止めますので。もうしばらくお願いします」
油とお嬢様が話す。どうやら普通はほんとに結んで切って終わりという具合らしい。
「おっと、すまねえ。読むのに時間がかかっちまったな。まあ普通の契約と一緒みてえだな」
角が言うにはこの契約は一般的な契約のようで、命令には従わないといけない。悪意を持って主人を傷つけてはいけない。近くにいると主人の気持ちが伝わる。とそんなものらしい。にゃぁにゃぁと聞いてみる。それをきいてお嬢様は僕を撫でる。
「それがよお。これがめんどくさいところなんだがよ。こいつら人間ってのは適当なんだよ。もともとある文章に後からこれはいらない、これもいらないってあとがきにすんだ。だから契約書の最初の方から全部読まないといけないくせによお。ほとんど意味のない部分だってあるんだぜ」
と人間に悪態をつく。
「だからいつも適当に結んじまうんだ。だいたいこれはな。契約する主と相手が相談して俺っちと話すためのもんなんだ。まあもう俺っちたちもそんな風にしてる奴はほとんどいねえけどな」
なるほどと納得する。にゃぁともう1つ訊いてみる。
「まぁよ。できなくはないぜ?それに今回は報酬も多いしな。さっきも言ったがよ、もともと相談してきめるもんでよ。一方の意見だけで結ぶもんじゃねえんだ」
なるほど、どうやら僕にも決定権が少しはあるみたいだ。それならとにゃぁにゃぁと話してみる。最初はそれはダメだ、あれは無理だと突っぱねられたが、ある程度のところで妥協した。
「まあよ、それが妥当なところだな。いいぜそれでいこう」
そう言って角は左手から糸を出し僕の首に巻き付けて結ぶ。そしてそのまま、お嬢様の方へと行きまた首に巻き付けて結ぶ。そのあと余った部分を懐から取り出したハサミで切る。すると糸は点滅しだし、パッと目がくらむような光を上げて見えなくなった。
「これでおわりだ。お前はちょっと面白いし、魔石も普通の何倍もあるからよ。また何かあったら呼べや。すこしばかっは融通してやるぜ」
そういって角は僕の右手に手を置く。一瞬焼けるような熱さを感じ、手を引っ込めると薄く何かの模様が浮かぶ。
「それに魔力を込めて、俺っちを呼ぶんだ。クロイってな。それじゃあな」
そういって角は出てきたときのようにまた光って消えていった。
どこからともなく僕の目のまえに小さい人間があらわれた。いや人間ではないようだ。頭に一本角が生えている。雰囲気もどこか僕達魔物に近いものを感じる。にゃぁときいてみる。
「こいつあめずらしい。俺っちに反応する魔物は久々だ」
どうやら多少言葉が通じるようだ。だがこの異様な事態に周りの人間は全く反応しない。にゃぁとまた聞いてみる。
「人間には俺っちはみえねえぜ。いや見える奴もいるがなあ、そいつは特別な奴さ」
そういって目の前の角は紙を広げたあの油の頭を殴ろうと形作り、手を振り下ろす。だが手は頭をすり抜け空を切る。
「こんな感じで干渉もできねえ。まあ契約に呼ばれた特殊な幻みたいなもんだ。いつもは誰も反応しねえもんだからよ。結んで切ってはいおわりってなもんだがよ。今回は特別だ。足したい条件とかはあんのか?」
にゃぁとついでに訊く。
「普段?そいつあ実は結構その時でちげえんだ。この紙があるだろ?それとかごの魔石な」
とんとんと下の紙を叩いて、魔石を指さす。
「下の紙で条件を絞ってよ、報酬が魔石ってことよ。今回はな、えっとなんだこれ」
下の紙をしげしげと読み始める。読み進めるとだんだんと笑みが強くなる。
「長くありませんこと?それに、ホワイトがすこし怯えてますわ」
「え、ええ。普段はこんな長くなることは滅多とないんですが。もうしばらくお待ちください。ホワイト君も少し様子がおかしいですが、時たまこういうことがあるというのは、ええ聞いたことがあります。もしもっとかかりそうなら一旦止めますので。もうしばらくお願いします」
油とお嬢様が話す。どうやら普通はほんとに結んで切って終わりという具合らしい。
「おっと、すまねえ。読むのに時間がかかっちまったな。まあ普通の契約と一緒みてえだな」
角が言うにはこの契約は一般的な契約のようで、命令には従わないといけない。悪意を持って主人を傷つけてはいけない。近くにいると主人の気持ちが伝わる。とそんなものらしい。にゃぁにゃぁと聞いてみる。それをきいてお嬢様は僕を撫でる。
「それがよお。これがめんどくさいところなんだがよ。こいつら人間ってのは適当なんだよ。もともとある文章に後からこれはいらない、これもいらないってあとがきにすんだ。だから契約書の最初の方から全部読まないといけないくせによお。ほとんど意味のない部分だってあるんだぜ」
と人間に悪態をつく。
「だからいつも適当に結んじまうんだ。だいたいこれはな。契約する主と相手が相談して俺っちと話すためのもんなんだ。まあもう俺っちたちもそんな風にしてる奴はほとんどいねえけどな」
なるほどと納得する。にゃぁともう1つ訊いてみる。
「まぁよ。できなくはないぜ?それに今回は報酬も多いしな。さっきも言ったがよ、もともと相談してきめるもんでよ。一方の意見だけで結ぶもんじゃねえんだ」
なるほど、どうやら僕にも決定権が少しはあるみたいだ。それならとにゃぁにゃぁと話してみる。最初はそれはダメだ、あれは無理だと突っぱねられたが、ある程度のところで妥協した。
「まあよ、それが妥当なところだな。いいぜそれでいこう」
そう言って角は左手から糸を出し僕の首に巻き付けて結ぶ。そしてそのまま、お嬢様の方へと行きまた首に巻き付けて結ぶ。そのあと余った部分を懐から取り出したハサミで切る。すると糸は点滅しだし、パッと目がくらむような光を上げて見えなくなった。
「これでおわりだ。お前はちょっと面白いし、魔石も普通の何倍もあるからよ。また何かあったら呼べや。すこしばかっは融通してやるぜ」
そういって角は僕の右手に手を置く。一瞬焼けるような熱さを感じ、手を引っ込めると薄く何かの模様が浮かぶ。
「それに魔力を込めて、俺っちを呼ぶんだ。クロイってな。それじゃあな」
そういって角は出てきたときのようにまた光って消えていった。
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