24 / 66
第二十三話
しおりを挟む
アザレアは、自分が時空魔法持ちだと気づいたときから、平凡な人生は歩めないかも知れないとは思っていた。それでも目立たずにひっそり生きていくつもりだった。
だが、国王はそれを許してはくれなかったようだ。こんなに目立ってしまえば、自分の死が近づくのではないかと不安になる。
そう思っていると、カルが手を差し伸べてきた。
「アザレア、私と一曲踊ってくださいませんか?」
アザレアはその手を取り、二人はホールの中央に出た。みんなに注目される中、二人とも完璧なステップを踏んだ。そして、曲がスローテンポに入るとカルはアザレアの耳元で囁いた。
「アズ、まずは父上が君になにも話さずに、ことを運んでしまったことを謝罪したい。私を信頼してくれていたのに、裏切るようで心苦しいよ」
アザレアはまだ気持ちの整理がつかず、黙ってカルのテンポに合わせていた。
「ケルヘール公爵から話は全て聞いている。君は今、不安に思っていることだと思う。だけどこれからは国が君を宮廷魔導師として、全力で守ることになった。だから大丈夫だ、安心していてほしい」
アザレアは驚いてカルを見上げる。
「君は自分がどれだけ凄い力を手にしているかわかっているか? 使い方によっては国一つ、いや世界すら滅ぼすことのできる力なんだ。もちろん、私たちは君がそんなことをする人間ではないと知っているが、他の者はどう思うだろうか。それに、君は利用されるかもしれない。だからこそ、君を保護しなければ危険だということをわかって欲しい」
アザレアは時空魔法の恐ろしさをわかっていたつもりになっていた。そうなのだ、この力は人が持つには余りある力だ。
王宮で倒れたあの日から、国王やリアトリスはアザレアが自由に過ごしている裏で、このことについて慎重に話し合っていたのだろう。
曲が終わると、カルはアザレアから少し体を離した。
「父上に呼ばれているので、少し行ってくるよ。すぐ戻る。後でゆっくり話をしよう」
カルはアザレアの手の甲にキスをすると、瞳を見つめた。
「不安に思っている君から、少しでも離れるのは私としても不本意だが仕方ない。フランツ! 彼女を頼む、だが彼女には絶対に触れるなよ。何かあったらただではすまないことを肝に銘じておけ」
そう言ったあと、アザレアを見て微笑む。
「じゃあ、行ってくる」
カルはアザレアの額にキスをして去っていった。呆気に取られているアザレアを、フランツが心配して声をかける。
「ケルヘール公爵令嬢、大丈夫ですか? 色々あったので戸惑われたでしょう?」
アザレアはなんとか笑顔を作った。
「大丈夫です」
しばらく沈黙が続く。意を決したようにフランツは話し始めた。
「僕はケルヘール公爵令嬢にいつも差し入れをしてもらっていたのに、ちゃんとお礼も言ってませんでしたね。殿下が仰っていたのですがあれは全てケルヘール公爵令嬢の手作りだそうで、感激いたしました」
カルはどこまでしゃべったのだろうか? 二人の秘密と思っていたので、アザレアは少しショックを受けた。
「いいえ。大したものではありませんから。それより、あの、カルは……陛下はそのことをフランツ様にお話になったのですのね」
するとフランツはクスクスと笑いだした。
「それが、先日殿下が突然『アザレアからの差し入れを食べたのは誰と誰だ!』と騒ぎはじめましてね。調べましたら、人気があるのでほとんどの使用人が口にしたことがあったんです。それを報告致しましたら『そんなにいたのか……』と、大変ショックを受けた様子になりまして」
アザレアは話の先が読めず、とりあえず頷く。
「そして『今後は量が多くとも、アザレアの作った物を許可なく口にすることは許さない』と仰ったんです。それで僕たちは、あの差し入れがケルヘール公爵令嬢の手作りだったのだと知りました」
アザレアは恥ずかしくて俯いた。これではただのバカップルである。フランツはそんなアザレアに優しく微笑み言った。
「僕や使用人たちは、殿下とケルヘール公爵令嬢がご結婚なされば、毎日あの美味しい手作りの物が食べられるのでは? と少し、期待しているほどです」
フランツは、俯いてしまっているアザレアをじっと見つめ話を続ける。
「他の婚約者候補の方を貶める訳ではないのですが、他の婚約者候補の方にくらべてケルヘール公爵令嬢は、王宮の使用人にも親切になさってくださるので、人気もありますし。婚約されないにせよ、今日の発表は国としてもとても喜ばしいことです」
最後にフランツは呟くように言った。
「それにこれで、僕も色々踏ん切りがつくかもしれません」
その言葉にアザレアは顔を上げ、フランツを見た。だが、フランツはアザレアの後方を見て口を閉じ真顔になり一礼していた。
「こんばんわ、レア」
後ろからの声に振り向くと、ピラカンサが立っていた。
「まぁ、貴女は主役ですのにこんなところにいましたのね。今日はまだましな格好なさってるから見つけられましたけれど」
ピラカンサはそう言うと、アザレアを上から下まで見て、満足そうに微笑んで言った。
「貴女、地味なんですから、いつもそのような格好なさっては?」
今日のドレスを褒めているのだろう。
「こんばんわ、ピラカンサ様。お褒めにいただきありがとうございます」
アザレアがそう返すと、ピラカンサは呆れ顔で言う。
「もう、本当にお人好しですこと」
そして、ため息をついて言った。
「でも、私とレアとの差はそこですのね。悔しいですけれど、こうなるのはわかっていましたわ」
アザレアは疑問をなげかけるような表情でピラカンサを見た。
「だって、貴女の謁見の時だけ王室関係者用の通路に通されていましたし……」
と言うと、持っていた扇子で手のひらをポン、と叩く。
「そうですわ、貴女、やっと引きこもりからもどられたんですもの、私の開くお茶会に参加しなさいな。なにもわかっていない貴女に色々教えて差し上げますわ。殿下もそれぐらいならお許しになるでしょ?」
アザレアは不思議に思い、訊く。
「なぜ殿下のお許しが必要なんですの?」
ピラカンサはにこりと笑う。
「貴女ってば本当になんにもわかっていませんのね。貴女はもう国の庇護下にある身ですわ。今までのように自由にはいきませんわよ?」
そう言ってアザレアの背後にいる貴族に目をやる。
「私、貴女と違って忙しいんですの。挨拶もすんだし、これで失礼しますわ。ごきげんよう」
そう言って、他の貴族の所へ挨拶に行ってしまった。
だが、国王はそれを許してはくれなかったようだ。こんなに目立ってしまえば、自分の死が近づくのではないかと不安になる。
そう思っていると、カルが手を差し伸べてきた。
「アザレア、私と一曲踊ってくださいませんか?」
アザレアはその手を取り、二人はホールの中央に出た。みんなに注目される中、二人とも完璧なステップを踏んだ。そして、曲がスローテンポに入るとカルはアザレアの耳元で囁いた。
「アズ、まずは父上が君になにも話さずに、ことを運んでしまったことを謝罪したい。私を信頼してくれていたのに、裏切るようで心苦しいよ」
アザレアはまだ気持ちの整理がつかず、黙ってカルのテンポに合わせていた。
「ケルヘール公爵から話は全て聞いている。君は今、不安に思っていることだと思う。だけどこれからは国が君を宮廷魔導師として、全力で守ることになった。だから大丈夫だ、安心していてほしい」
アザレアは驚いてカルを見上げる。
「君は自分がどれだけ凄い力を手にしているかわかっているか? 使い方によっては国一つ、いや世界すら滅ぼすことのできる力なんだ。もちろん、私たちは君がそんなことをする人間ではないと知っているが、他の者はどう思うだろうか。それに、君は利用されるかもしれない。だからこそ、君を保護しなければ危険だということをわかって欲しい」
アザレアは時空魔法の恐ろしさをわかっていたつもりになっていた。そうなのだ、この力は人が持つには余りある力だ。
王宮で倒れたあの日から、国王やリアトリスはアザレアが自由に過ごしている裏で、このことについて慎重に話し合っていたのだろう。
曲が終わると、カルはアザレアから少し体を離した。
「父上に呼ばれているので、少し行ってくるよ。すぐ戻る。後でゆっくり話をしよう」
カルはアザレアの手の甲にキスをすると、瞳を見つめた。
「不安に思っている君から、少しでも離れるのは私としても不本意だが仕方ない。フランツ! 彼女を頼む、だが彼女には絶対に触れるなよ。何かあったらただではすまないことを肝に銘じておけ」
そう言ったあと、アザレアを見て微笑む。
「じゃあ、行ってくる」
カルはアザレアの額にキスをして去っていった。呆気に取られているアザレアを、フランツが心配して声をかける。
「ケルヘール公爵令嬢、大丈夫ですか? 色々あったので戸惑われたでしょう?」
アザレアはなんとか笑顔を作った。
「大丈夫です」
しばらく沈黙が続く。意を決したようにフランツは話し始めた。
「僕はケルヘール公爵令嬢にいつも差し入れをしてもらっていたのに、ちゃんとお礼も言ってませんでしたね。殿下が仰っていたのですがあれは全てケルヘール公爵令嬢の手作りだそうで、感激いたしました」
カルはどこまでしゃべったのだろうか? 二人の秘密と思っていたので、アザレアは少しショックを受けた。
「いいえ。大したものではありませんから。それより、あの、カルは……陛下はそのことをフランツ様にお話になったのですのね」
するとフランツはクスクスと笑いだした。
「それが、先日殿下が突然『アザレアからの差し入れを食べたのは誰と誰だ!』と騒ぎはじめましてね。調べましたら、人気があるのでほとんどの使用人が口にしたことがあったんです。それを報告致しましたら『そんなにいたのか……』と、大変ショックを受けた様子になりまして」
アザレアは話の先が読めず、とりあえず頷く。
「そして『今後は量が多くとも、アザレアの作った物を許可なく口にすることは許さない』と仰ったんです。それで僕たちは、あの差し入れがケルヘール公爵令嬢の手作りだったのだと知りました」
アザレアは恥ずかしくて俯いた。これではただのバカップルである。フランツはそんなアザレアに優しく微笑み言った。
「僕や使用人たちは、殿下とケルヘール公爵令嬢がご結婚なされば、毎日あの美味しい手作りの物が食べられるのでは? と少し、期待しているほどです」
フランツは、俯いてしまっているアザレアをじっと見つめ話を続ける。
「他の婚約者候補の方を貶める訳ではないのですが、他の婚約者候補の方にくらべてケルヘール公爵令嬢は、王宮の使用人にも親切になさってくださるので、人気もありますし。婚約されないにせよ、今日の発表は国としてもとても喜ばしいことです」
最後にフランツは呟くように言った。
「それにこれで、僕も色々踏ん切りがつくかもしれません」
その言葉にアザレアは顔を上げ、フランツを見た。だが、フランツはアザレアの後方を見て口を閉じ真顔になり一礼していた。
「こんばんわ、レア」
後ろからの声に振り向くと、ピラカンサが立っていた。
「まぁ、貴女は主役ですのにこんなところにいましたのね。今日はまだましな格好なさってるから見つけられましたけれど」
ピラカンサはそう言うと、アザレアを上から下まで見て、満足そうに微笑んで言った。
「貴女、地味なんですから、いつもそのような格好なさっては?」
今日のドレスを褒めているのだろう。
「こんばんわ、ピラカンサ様。お褒めにいただきありがとうございます」
アザレアがそう返すと、ピラカンサは呆れ顔で言う。
「もう、本当にお人好しですこと」
そして、ため息をついて言った。
「でも、私とレアとの差はそこですのね。悔しいですけれど、こうなるのはわかっていましたわ」
アザレアは疑問をなげかけるような表情でピラカンサを見た。
「だって、貴女の謁見の時だけ王室関係者用の通路に通されていましたし……」
と言うと、持っていた扇子で手のひらをポン、と叩く。
「そうですわ、貴女、やっと引きこもりからもどられたんですもの、私の開くお茶会に参加しなさいな。なにもわかっていない貴女に色々教えて差し上げますわ。殿下もそれぐらいならお許しになるでしょ?」
アザレアは不思議に思い、訊く。
「なぜ殿下のお許しが必要なんですの?」
ピラカンサはにこりと笑う。
「貴女ってば本当になんにもわかっていませんのね。貴女はもう国の庇護下にある身ですわ。今までのように自由にはいきませんわよ?」
そう言ってアザレアの背後にいる貴族に目をやる。
「私、貴女と違って忙しいんですの。挨拶もすんだし、これで失礼しますわ。ごきげんよう」
そう言って、他の貴族の所へ挨拶に行ってしまった。
75
あなたにおすすめの小説
子供が可愛いすぎて伯爵様の溺愛に気づきません!
屋月 トム伽
恋愛
私と婚約をすれば、真実の愛に出会える。
そのせいで、私はラッキージンクスの令嬢だと呼ばれていた。そんな噂のせいで、何度も婚約破棄をされた。
そして、9回目の婚約中に、私は夜会で襲われてふしだらな令嬢という二つ名までついてしまった。
ふしだらな令嬢に、もう婚約の申し込みなど来ないだろうと思っていれば、お父様が氷の伯爵様と有名なリクハルド・マクシミリアン伯爵様に婚約を申し込み、邸を売って海外に行ってしまう。
突然の婚約の申し込みに断られるかと思えば、リクハルド様は婚約を受け入れてくれた。婚約初日から、マクシミリアン伯爵邸で住み始めることになるが、彼は未婚のままで子供がいた。
リクハルド様に似ても似つかない子供。
そうして、マクリミリアン伯爵家での生活が幕を開けた。
聖女の任期終了後、婚活を始めてみたら六歳の可愛い男児が立候補してきた!
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラもまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※アルファポリス先行投稿(他投稿サイトにも掲載予定です)
私、魅了魔法なんて使ってません! なのに冷徹魔道士様の視線が熱すぎるんですけど
紗幸
恋愛
社畜女子だったユイは、気づけば異世界に召喚されていた。
慣れない魔法の世界と貴族社会の中で右往左往しながらも、なんとか穏やかに暮らし始めたある日。
なぜか王立魔道士団の団長カイルが、やたらと家に顔を出すようになる。
氷のように冷静で、美しく、周囲の誰もが一目置く男。
そんな彼が、ある日突然ユイの前で言い放った。
「……俺にかけた魅了魔法を解け」
私、そんな魔法かけてないんですけど!?
穏やかなはずの日々に彼の存在が、ユイの心を少しずつ波立たせていく。
まったりとした日常の中に、時折起こる小さな事件。
人との絆、魔法の力、そして胸の奥に芽生え始めた“想い”
異世界で、ユイは少しずつ——この世界で生きる力と、誰かを想う心を知っていく。
※タイトルのシーンは7話辺りからになります。
ゆったりと話が進みますが、よろしければお付き合いください。
※カクヨム様にも投稿しています。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~
咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】
あらすじ
「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」
聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。
彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。
しかし、エリーナはめげなかった。
実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ!
北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。
すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。
「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」
とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。
以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。
最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる