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第五章 掌握されていく国…そして…
目撃情報 3終
しおりを挟む「んで、なにが知りたいんだ?今の俺様なら何でも答えてやるぜぇ~!!」
機嫌の良いオーガンは机をバンバン叩きながら話す
咲香は似顔絵を取り出しオーガンに見せ、この人物に覚えがないか訊ねる
「ん~?こいつはめっちゃ美人さんだな!
んっ?そういやちょい前にギルドで話した女もめっちゃ美人だったな!
確か…日輪から来たとか言ってたような気がするな~」
「!?その人です!!その人は今何処に!」
その人物が探し人に違いないと確信すると早く答えが聞きたい咲香はオーガンの服を掴むと上下に揺さぶり急がせる
「ぐえっ!?ぐっ…ぐるじぃ…」
首が絞まり悶え苦しむ
ユートは興奮する咲香を宥めると深呼吸をして冷静さを取り戻す
落ち着いたのかオーガンに軽くお辞儀をし謝る
「ゲホッゲホッ、一瞬、母ちゃんの姿が見えたぜ……生きてるんだがな
どこまで話したっけ?え~っとギルドで見た美人さんが日輪から来たまでだっけか?」
「そうです!!その人物はオーガンさんに何を聞いていたんですか?」
「そうだな~この先の情報は有料だ!!安くしとくぜぇ~」
ジェスチャーでお金のハンドサインをし催促する
するとオーガンの後ろに立っていた兵士がオーガンの横に移動する
「お金を無心するとなると減額の件は無くなりますよ」
「はいっ!無償で全て提供致します!」
兵士から圧がかかるとピシッと立ち上がり
兵士に敬礼をするとまた椅子座る
先程までのだらけきった姿勢ではなく、とても美しい座り方をしている
「俺が話した内容はだな…」
☆★☆★
「素敵な殿方、少しお話できませんか?」
「うえっへっへ~!どうやら俺様の魅力に気づいちまったみたいだなぁ~」
俺様がギルド内に併設されている飯屋で昼間から浴びるように酒を飲んでいたら着物を着た女性に話しかけられた
「お嬢さん、何の話をしたい?俺様の武勇伝でも聞くか?最近あったブランでの戦いとかどうだい?」
「うふふ、それも楽しそうですけど私、知りたい場所がありまして~貴方のような歴戦の猛者なら知識が豊富かと~
あっすみませんこちらの殿方にお酒を~」
「おっ!わかってるねぇ~
んっふっふっ!俺の滲み出るオーラを感じとれるとは…お嬢さんは見所があるな!
おうよ!俺様は世界を股に掛ける冒険者オーガン様だ!
何でも聞きたまえ!」
女性はまぁ!っと驚いた表情をしていた
「では世界のオーガン様にお聞きしたいのですが~
ガルガイトという地名に心当たりはございませんか?」
俺様は少し驚いたぜ
ガルガイトなんてかなり前に閉鎖になった街だからな
元々、活気があった場所だったんだが、鉱石が取れなくなってからは一気に人がいなくなって今では賊が住んでるとか魔物が住み着いてるとかなんとか…
それに帝国にいた時があるやつしか知らない場所だしな
んっ?何故俺様が知ってるかって?
そりゃ俺様はガルゾキルズ帝国生まれ、エルシュタット王国育ちだからな!
冒険者登録したのも帝国だし、そこそこ依頼を受けてたから帝国内を駆け巡ってたわ
だからある程度、帝国内の事は知ってるつもりだ
「そりゃまたマイナーな場所を…ガルガイトは帝国にあった地名だが、今はもう無いぞ。
まぁ鉱山はまだ残ってるからガルガイト鉱山って名前は残ってるが今は廃坑になってるハズだ」
そう言ったら女性は何か考えてから俺様に新しい酒を振舞った
詳しい行き方がわからないっぽいから優しい俺様は地図を書いてやったぜ!
女性はめちゃくちゃ喜んで俺様にハグをして最後に投げキッスをしてギルドを出ていったな
あれは俺様に惚れたな…ふっ、罪な男だぜぇ
☆★☆★
「てな感じだな。ハグされた時の感触の感想は……中々な物をお持ちだったぜ!!」
オーガンの感想は置いといて
咲香の探し人についてかなりの情報を手に入れられた
ガルガイト…そこに何の用があるのか、そこに行けば本当に会えるのか…
話が終わりオーガンと兵士にお礼を言い王城を後にする
次の目的地が決まった咲香は直ぐにでも向かおうとするが準備が不十分
お店に帰る道中に買い物をしていると思った以上に時間が経っていたのか日没が近くなる
途中ユートと別れ急いでお店に戻った咲香は
オトメと夜ご飯を食べた後、今日の出来事を話す
オトメはうんうんと頷きしっかり話を聞く
聞き終わるといくつかの提案し約束事をする
一つ目、帝国内での一人旅は危ない
帝国では何が起こるかわからない
少しでもリスクを回避する為に誰かを必ず連れて行く事
二つ目、定期的に連絡を取れるようにする
オトメ曰く、咲香はオトメ印のニューウェーブKIMONOのイメージキャラクター
短い時間ではあったが、一緒に旅をし一緒に新しい物を作り上げた仲間
オトメの中では仕事仲間でもあり、可愛い妹のような存在になっていた
オトメ自身は咲香についていきたいがお店の事、無帝としてのお仕事もあるため長い期間王国から離れられない
それなら定期的にお互いの身辺報告をすればいい
その結論に至った
オトメはその日の内に連絡用の魔道具を探し王都内を走り回り閉まっているお店の店長を対話(物理)で起こしどうにか手に入れた
かなり高額な魔道具だがオトメからすると一日の売上で賄える額だそうだ
三つ目、必ず五体満足で戻ってくる事
以上が二人の間に交わされた約束事である
☆★☆★
「では行って参ります!」
「気をつけて行ってらっしゃい」
「うっうっ、早く帰ってくるのよぉ~!!」
朝一、咲香はお店の前で最後の挨拶をする
約束事の一つにある仲間の件はあっさり見つかった…いや、来たが正しい
仲間を探していたある日、オトメのお店に集まっていた人達がいた
それはシーレウスから王都に向かう途中に出会った義賊団達である
義賊達はオトメからの指示を受け咲香の旅について来る事になり、そこからトントン拍子に話が進み今日に至る
義賊達は元々帝国の民達の集まりである為、地理や内情に詳しい
これ程心強い仲間はいない
咲香は新たな仲間と共に姉の手がかりを求め帝国へ旅立つ……
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