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未知との遭遇
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……ザッザッ、ガサッ、ザッ……
……バシュ、ッキシャー‼︎……
……バシュッ、ッグギャー‼︎……
…ガサガサッ、ザッザッザッ…
バサッッ!
目の前の団扇のような大きな葉をかき分けて、出てきたのは……
若い、人間の男だった。
その男は、来る途中にあった、
ウネウネ蠢く蔓も、木の上の目の数が異常に多いクモも、襲い掛かった角の生えた小動物も、
手に持つ大剣でなぎはらった。
そして、私のいる花畑を見て、静止した。
「‼︎ッ…rientakoob?」
……なんか、喋った。
けど、意味は分かんない。多分、発光する謎の花を見て、驚いたんだと思う。
…ドキドキドキドキ…
…………ふむ。
私は気付かれていない、ようだ…
いまだに花の中で寛いでいた私は、目立たないところに移動しようと、ソロ~っと動き出した。
でも、これは悪手だったようだ。
よく考えたらわかるだろ私!
今のボディはうっすら発光してるんだぞ!
光る飛行物体は、そりゃ目立つばぃ!!
次の瞬間、花畑全体を見ていた男と私の目があった。
…Noぉおおおぉおー!!!
私、硬直。
…なぜか、男も、硬直。
無言で見つめ合うあなたと私。
…トュンク⭐︎
何かが始まりそうな予感⭐︎
な、わけ、ねぇだろーーーっっ
…男は恐らく、この光る花を求めてここへたどり着いたのだろう。
さて、ここで問題です。
探し求めた花の中に、その花を食糧にしているであろう光る羽虫がいる。
あなたなら、どう思いますか?
…♪シンキングターイムッ♪…
はい、終了~!
皆さん、よく考えましたか?
よく考えなくてもわかりますね!
…私、害虫、はじめました⭐︎
…終わった、私の人生、いや、虫生。
どうせ、あの人間は、こっちの弁解なんか聞く耳は持たないで、さっき小動物を斬ったように、あの大剣で私のことも斬るだろう。
いや、虫に大剣を使うまでもない。両手の平でパチンッで駆除完了さ!
…前世には、蜜蜂っていう益虫もいたから、私もそうかもじゃん!殺しちゃったら、花が枯れるとかあるかもよ?!
冤罪なのに、まだ、一口も食べてないのに…
ん?いずれ食べるつもりだから、害虫で間違いないか。冤罪じゃないや。未遂なだけで、喰おうとしてたわw
私が罪を認めて諦観していると、男は状態異常から復活したのか、小走り気味にこっちへ向かってきた。
そんなに急がなくても、私は逃げませんよ~
飛んだら逃げられるかもしれないけど、実はまだ、まともに飛んだこと一回もないし。
転生混乱後に、興味本位でミリ単位で浮かんでみたことはあるけどねー。
なぜか、羽を動かさなくても、念じるだけで浮いた。(ファンタジー⭐︎)
ぶっつけ本番で、あの人間から逃げ切るくらい高速飛行できる自信はない。
自分、不器用ですから。(キリッ)
そんなことを考えている間に、とうとう目の前に、人間の男がそびえ立った。
羽虫目線だと、人間はやっぱデカイな…
男は、私のいる花の前に膝まづき、騎士が王女へするかのように、左手を胸に当て、右手に、いつの間にか持っていた発光する花を、私の前に差し出した。
「…aim,loue.mi/&wxz?」
そして、何かを言うと、蕩けるような微笑みを浮かべた。
羽虫は思った。
ーーーこいつ、頭おかしい奴だ……と。
……バシュ、ッキシャー‼︎……
……バシュッ、ッグギャー‼︎……
…ガサガサッ、ザッザッザッ…
バサッッ!
目の前の団扇のような大きな葉をかき分けて、出てきたのは……
若い、人間の男だった。
その男は、来る途中にあった、
ウネウネ蠢く蔓も、木の上の目の数が異常に多いクモも、襲い掛かった角の生えた小動物も、
手に持つ大剣でなぎはらった。
そして、私のいる花畑を見て、静止した。
「‼︎ッ…rientakoob?」
……なんか、喋った。
けど、意味は分かんない。多分、発光する謎の花を見て、驚いたんだと思う。
…ドキドキドキドキ…
…………ふむ。
私は気付かれていない、ようだ…
いまだに花の中で寛いでいた私は、目立たないところに移動しようと、ソロ~っと動き出した。
でも、これは悪手だったようだ。
よく考えたらわかるだろ私!
今のボディはうっすら発光してるんだぞ!
光る飛行物体は、そりゃ目立つばぃ!!
次の瞬間、花畑全体を見ていた男と私の目があった。
…Noぉおおおぉおー!!!
私、硬直。
…なぜか、男も、硬直。
無言で見つめ合うあなたと私。
…トュンク⭐︎
何かが始まりそうな予感⭐︎
な、わけ、ねぇだろーーーっっ
…男は恐らく、この光る花を求めてここへたどり着いたのだろう。
さて、ここで問題です。
探し求めた花の中に、その花を食糧にしているであろう光る羽虫がいる。
あなたなら、どう思いますか?
…♪シンキングターイムッ♪…
はい、終了~!
皆さん、よく考えましたか?
よく考えなくてもわかりますね!
…私、害虫、はじめました⭐︎
…終わった、私の人生、いや、虫生。
どうせ、あの人間は、こっちの弁解なんか聞く耳は持たないで、さっき小動物を斬ったように、あの大剣で私のことも斬るだろう。
いや、虫に大剣を使うまでもない。両手の平でパチンッで駆除完了さ!
…前世には、蜜蜂っていう益虫もいたから、私もそうかもじゃん!殺しちゃったら、花が枯れるとかあるかもよ?!
冤罪なのに、まだ、一口も食べてないのに…
ん?いずれ食べるつもりだから、害虫で間違いないか。冤罪じゃないや。未遂なだけで、喰おうとしてたわw
私が罪を認めて諦観していると、男は状態異常から復活したのか、小走り気味にこっちへ向かってきた。
そんなに急がなくても、私は逃げませんよ~
飛んだら逃げられるかもしれないけど、実はまだ、まともに飛んだこと一回もないし。
転生混乱後に、興味本位でミリ単位で浮かんでみたことはあるけどねー。
なぜか、羽を動かさなくても、念じるだけで浮いた。(ファンタジー⭐︎)
ぶっつけ本番で、あの人間から逃げ切るくらい高速飛行できる自信はない。
自分、不器用ですから。(キリッ)
そんなことを考えている間に、とうとう目の前に、人間の男がそびえ立った。
羽虫目線だと、人間はやっぱデカイな…
男は、私のいる花の前に膝まづき、騎士が王女へするかのように、左手を胸に当て、右手に、いつの間にか持っていた発光する花を、私の前に差し出した。
「…aim,loue.mi/&wxz?」
そして、何かを言うと、蕩けるような微笑みを浮かべた。
羽虫は思った。
ーーーこいつ、頭おかしい奴だ……と。
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