転生したらチートすぎて逆に怖い

至宝里清

文字の大きさ
43 / 47
3章

精霊召喚

しおりを挟む
学園に着いてお兄様達と別れて教室にむかう。
お兄様たちは騒がれるのがめんどくさいらしく、登校時間はバラバラだ。今日は早めの登校だから、真面目そうな子がちらほらと登校してる以外あまり人気は無い。
寮にいる子達は最悪まだ寝てるんじゃないかな?
ルナはお店のお手伝いで、ネオスは王族だから普通の貴族以上に準備に時間がかかるから遅めの登校なんだよね。うちのクラスは貴族が多いからまだ少しゆっくりできる。教室に着いて入学式の日に3人で座った場所を陣取り精霊について考える。
召喚の際は基本的に自分の持つ属性の精霊が召喚される。複数持つ場合はより相性のいい属性の精霊が。まれに同じくらい相性が良くて複数召喚されることもあるらしい。1度の召喚で契約できるのは1人まで同時に召喚されたらどちらかを選びもう一度召喚するしかない。でももう一度召喚に応じてくれるかは分からない。精霊も色んな性格の子がいるからね。まぁ属性を絞って召喚とかもできるにはできるらしいけど。階級も下位、中位、上位と3つあり召喚されることは無いと言われている1番上が精霊王。各属性1人ずつしか居ない。さすが王様。
うちの家族はみんな中位以上。私はそもそもの魔力量が多いし、ルアもいるから階級にはこだわらないけど仲良くなれる子が召喚されるといいな。











精霊のことを考えてたらあっという間に時間は過ぎてついに召喚が始まる。


「楽しみだね!」

「うん!」

「2人とも珍しくはしゃいでるね?」

「だってネオス!うちの家族はみんな精霊と仲いいんだよ?!一緒に遊んだり仕事したりしてるの見てると信頼出来る相棒って感じで羨ましいじゃん!」



そう言えばネオスも納得したみたいで確かに自分の味方が増えるのは嬉しいと言っていた。
精霊召喚はやり方だけ最初に教わってあとは個人で召喚する。一人一人だと誰が下位だ、誰が上位だと差別的になってしまうかもしれないから一斉にやるらしい。



「はい!皆さんいいですか?精霊召喚の方法を今からお教えします。まず、今から配る紙に書かれた魔法陣を覚えてください。これは精霊を引き寄せる魔法陣です。こちらが勝手に呼び出すことになるので丁寧な対応をこころがけてください。心の中で精霊に呼びかければこの魔法陣がある限り必ず現れてくれます。ただし、契約できるかは皆さんの対応次第なので気をつけてくださいね。」


この魔法陣はお母様の研究所で考案されたものらしい。精霊の好む空間を作り出すことが出来る魔法陣で、頭の中で魔力で絵を描くように魔法陣を思い浮かべれば空間は作り出され、精霊は好奇心旺盛だから無視出来ずに現れるってお母様がいってたな。
紙を受け取り生徒たちがそれぞれのタイミングで召喚していく。私も集中して魔法陣を思い浮かべる。
体から魔力が流れ出る感覚がして空間が作られたのが分かる。そっと目を開ければそこには沢山の星が煌めく夜空が広がっていた。
つまり、召喚されたのは闇の精霊ということか。
まぁそんな気はしてた。だって私にはルアがいるから。ルアはムーンウルフ。闇の女神の加護を受けた狼だもん。全属性持ちの私は最初に結んだ契約相手の魔力質に引っ張られるだろうとは思ってたから。それが嫌なら望む精霊が好む場所に行って直接契約するか、来てくれるように召喚の魔法陣を書き換える必要がある。今回は学校の授業での事だし、なるべく平穏に過ごすために魔法陣の書き換えとかできない方がいいから普通に呼び出したんだよね。書き換えはお母様に教えてもらったからこういう初歩的な魔法の陣は私でも書き換えられる。
じっと周囲を見回して見るとすっと目の前に現れたのは黒色の髪を持つ精霊。うわぁ、綺麗。黒髪に金の瞳を持つ精霊は闇属性のはずなのにキラキラと輝いてまるで夜空に浮かぶ星みたい。


「こんにちは。私はフィエルテっていいます。私と契約してくれますか?」

『もちろん!ずっと貴女に喚ばれるのをまってたのよ!他の子達が入らないように苦労したんだから!お願いよ。私に名前をつけて?』


おぉ、この召喚陣に入るのに争うこともあるんだね、
この子、他の子に勝ったってことは多分それなりの高位精霊だ。愛護者の私に寄ってくる子達は多いってお母様が言ってたから。それに精霊が発する光もランクによって光強さが違うとお父様に教えてもらったし。
んー、星みたいにキラキラしてるし、安直だけど……



「ステラはどうですか?星みたいにキラキラしてて綺麗だから似合うと思ったんですけど。」

『素敵!ステラ……私はステラよ!よろしくねフィエルテ!私に敬語はいらないわ!』


きらきらとステラの輝きとは別の光に包まれる。少しだけ私の魔力が減った気がするからきっと契約は成功したんだと思う。良かったぁ……
あ、ルアをこの空間に呼べるかな?紹介したいな。
そっとルアに呼びかけてみれば返事が返ってきた。空間にも召喚できるだろうとのこと。来るように言えば私の影からでてきてくれた。


「ルア、契約できたよ。ステラと仲良くしてね?」

『ほぅ、お主が初めの精霊か。中位精霊……いや、高位になりかけてるな?』

『ふふ、みんなに勝ったの。私が1番目よ。位はフィエルテの魔力に引っ張られて上がりそうなの。フィエルテの役に立つためにも高い分には構わないでしょ?』



私の魔力に引っ張られて位が上がるってなに。
しかも1番目の精霊って何。まるで他にも待ってる子がいるみたい。嬉しいけどなんか勝負したみたいだし周りに影響出なきゃいいけど。精霊は自然だし。そんなことを思っていればルアが心配ないと私の頬を舐めてきた。
双子のお兄様たちが乗れるくらい大きいルアにとって私は子犬みたいなサイズ感なんだろうな。




『ねぇねぇフィエルテ。私もフィルって呼んでいい?それから私はなるべくあなたのそばに居たいからそばに置いてくれる?』

「うん!いいよ!」



名前はせっかく契約してくれたんだし是非とも愛称で呼んで欲しい。
そばにいるのも構わない。私は契約した精霊の属性を隠す気はないからね。中には争い時に敵に得意属性がバレないように隠したがる人もいるみたいだけど私はバレたところでその辺のチンピラなら負ける気がしないからね。
それにしても長かったな…精霊との契約を夢見てからもう3年?いや、3歳の時には精霊に興味あって、お母様たちが羨ましかったから5年はたってるか。やっと契約出来たんだ、なんか、感慨深いというかなんというか。
なんにせよこの際全属性の子達と契約してみたいな。あと五属性か。お兄様たちの精霊に属性が好む空間とか聞いてみようかな?その空間を作り出せれば多分近づいてきてくれるよね?まぁ、とりあえず無事に召喚と契約できたしよかった。ルナとネオスはどうかな?
しおりを挟む
感想 163

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。