『ル・リアン』 ~絆、それは奇跡を生み出す力!~

光り輝く未来

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須尚正(4)

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「なんとかしていただけませんか」

 河合の逆鱗げきりんに触れた翌日、必死になって営業部長に頼み込んだ。
 しかし、返事はつれなかった。

「前任者が協賛を約束したという証拠は残っていないし、それに、一昨年のことに今年の予算を使うわけにはいかない」

「そこをなんとかお願いします。このままだと長崎では我が社の曲は永遠に流れないことになります」

 実際、河合のラジオ局だけでなく、NHKからも自社の曲が流れることはなかった。
 地元の名士である河合の影響力はそれほどに大きいものだった。

「何度言ってきてもダメだ。金はビタ一文出せない」

 ガチャンと電話を切られた。

 バカヤロー! 

 プープーと鳴っている受話器に向かって思い切り怒鳴ったが、虚しいだけだった。
 それだけでなく、修復不可能という言葉が頭の中からはみ出しそうになっていた。
 しかし、諦めるわけにはいかない。
『ロンリー・ローラ』の成否がかかっているのだ。
 それに、美麗とのこともある。
 なんとしてでもこれを解決しなければならない。
 なにか良い手はないかと必死になって考え続けた。

 名案は浮かばなかったが、苦し紛れに2つのことを捻りだした。
 河合に会ってもう一度謝ることと、美麗に取りなしてくれるよう頼むことだった。
 しかしよくよく考えてみればどちらも藪蛇やぶへびになる可能性が高かった。
 なので、直ぐにこの考えを捨てた。
 そのあとはバカな考えさえも浮かばなくなり、八方塞がりの中で七転八倒するばかりだった。

 そんな悶々としていたある日、会社から段ボール箱が届いた。

 あっ! 

 開けた瞬間、体に力が漲った。
 プロモーション用のレコードが入っていたのだ。
 来月発売になる『ロンリー・ローラ』のレコードだった。

 あぁ~、

 1枚取り出して抱きしめた。
 そして、頬ずりをした。

 僕の子供……、

 愛おしくて、もう一度抱きしめた。

 ポスターも入っていた。
 キーボーとタッキーとベスがカッコ良く写っていた。
 その後ろで、サングラスをかけた自分が彼らの陰に隠れるようにミステリアスにポーズをとっていた。
 その下には、いかしたロゴで『期待の新進バンド「ビフォー&アフター」登場!』と印刷されていた。

 一気に気持ちが乗ってきた。
 悶々とした重苦しいものが跡形もなく消えた。
 はやる気持ちを抑えてレコードをターンテーブルの上に乗せ、針を下ろすと、イントロのギターが聞こえてきた。
 その瞬間、我を忘れた。

 曲が終わって、現実に戻った。
 いつまでも浮かれているわけにはいかなかった。
 無理矢理仕事モードに切り替えると、段ボールの中にチラシのような物が入っているのが見えた。

 手に取ると、プロモーション案と書かれていた。
 そこには具体的な販促の内容とスケジュールが記されていた。
 その下に目を移すと、〈問い合わせ先〉とあり、そこには担当者:轟響子と書かれていた。
 それを見た途端、解決の糸口が見えたような気がした。

 そうだ、彼女に相談しよう。
 彼女ならなんとかしてくれるかも知れない。

 祈るような気持ちで黒電話に手を伸ばし、企画部の直通ダイヤルを回した。

 呼び出し音が5回鳴ったあと、轟が出た。
 ちょっと緊張したが、スナッチだと気づかれないように落ち着いた低い声で自己紹介をし、用件を話した。
『ロンリー・ローラ』の販促を成功させるためになんとしても解決したいと訴えた。

「わかったわ。どういう結果になるかわからないけど、とにかく上司に相談してみるわ」

 轟はNOとは言わなかった。
 営業部長の対応とは明らかに違っていた。

「お願いします。なんとかよろしくお願いします」

 受話器を耳に当てながら、何度も頭を下げた。

        *

 2日後、沈んだ声が受話器から聞こえてきた。

「企画部長に相談したんだけど、ちょっと難しいかもしれない、という返事だったの。ごめんね。なんとかしてあげたいのだけど……」

「ダメですか……」

 落ち込んだ。

「まだ完全にダメって決まったわけではないけど、部長は営業部マターに首を突っ込みたくないらしいの。2人の仲は良くないからね」

「そうなんですか……」

「そうなの。色々あるのよ。こんな小さな会社で、営業だ、企画だって言ってる場合じゃないのにね」

 皮肉そうなため息が聞こえてきたが、見捨てられたわけではなかった。

「もう少し時間を頂戴。他に方法がないか考えてみるから」

「なんとかよろしくお願いします」

 すがる人が彼女しかいないので、受話器を持ったまま頭を下げた。

 会社が対応してくれる可能性はほとんどないと気落ちしたが、返事を待つ間もレコード店への営業に手は抜かなかった。
 放送局のオンエアがなくてもなんとか売れる体制を作らなければならないのだ。
 重点先へのプロモーション提案を何度も繰り返した。

 有難いことにレコード店の反応は上々だった。
 重点的に訪問している店は全店でポスターを貼ってくれたし、新譜を1店舗3枚ずつ発注してくれた。
 その上、店頭で『ロンリー・ローラ』のプロモーション用レコードを一日に何度もかけてくれた。

 準備は上々だ。
 あとは、放送局だけ。
 放送局さえ攻略できれば最高のスタートを切ることができる。
 期待薄ではあったが、轟からの連絡を一日千秋の思いで待ち続けた。

        *

 10日後、弾んだ声が受話器の向こうから聞こえてきた。

「私を褒めてくれる?」

 轟だった。

「やったわよ。口説いたわよ。凄いと思わない?」

 鼻高々の声だった。

「企画部と営業部を統括する取締役に直接頼んだの。そうしたらね」

 ふふふ、と笑って「何があったと思う?」と焦らすように言ったが、そんなことわかる訳もないので固唾を飲んで次の言葉を待った。

「うちの取締役と河合取締役は大学の同期なんだって」

 えっ、同期? 
 じゃあ……、

「『今すぐキチンと処理しなさい。ただ、一昨年分を今年処理するわけにはいかないし、昨年も協賛していないから、今年の分として3年分の額の協賛金をお持ちしなさい』だって」

 ワォ!

「そしてね、『今から河合さんに電話するから、長崎の担当者にすぐ訪問するように伝えてくれ』って言ってたわよ」

 ワォ! ワォ!

「ありがとうございます。ありがとうございます。感謝感激です。すぐに協賛金を持って河合取締役に会ってきます」

        *

 その週末、美麗の仕事が終わるのを店の外で待っていた。
 しばらく会っていなかったので少し緊張していたが、それよりもワクワク感の方が強かった。

 仕事を終えた彼女が店から出てくると、顔を見るなり満面に笑みが浮かんだ。
 そして飛びつくように手を取って小躍りした。

「良かったわね」

 持った手を左右に揺らした。

「パパが褒めてたわよ。彼はたいした男だって」

 良かった……、

「それにね、また家に連れてきなさいって」

 えっ、本当? 
 ヤッター! 

 放送局と自宅への二重の訪問禁止が一気に解除された。
 天にも昇る気持ちになったせいか、思わず彼女を抱きしめてキスをした。
 店のすぐ外だったが構わずキスを続けた。
 彼女も嫌がらずにその喜びを受け止め続けてくれた。

        *

 日曜日の12時55分、ラジカセの電源を入れ、アンテナを伸ばした。
 そして、河合のラジオ局にダイヤルを合わせてその時を待った。
 13時から始まる『今週のベストテン』という番組を聞くためだ。

 番組が始まった。
 コマーシャルのあと、御機嫌なテーマソングが流れたと思ったら、男性パーソナリティーが速射砲のように言葉を繰り出した。
 そして10位から順番にヒット曲を紹介していき、6位までの紹介が終わったあと、CMが始まった。

 次だ。

 心臓が早鐘を打ち出した。
 ラジカセを食い入るように見つめてその時を待った。

 永遠に続くかと思われたCMがやっと終わると、待ち望んだ『新譜紹介コーナー』が始まった。

「今週ご紹介するのはエレガントミュージック社期待の新人バンド『ビフォー&アフター』です」

 パーソナリティーが甲高い声を発したあと、思わせ振りに少し間を置いた。
 そして、ひと際通る声で、「ビフォー&アフターのデビュー曲『ロンリー・ローラ』。カッコいいぜ!」とキメた。

        ♪  ♪

 『ロンリー・ローラ』    作詞作曲:スナッチ

 見知らぬ街の小高い丘に 一人の娘が住んでいた 
 寂しそうな目をして
 彼女はいつも一人ぼっち 生まれた時から親の顔さえ
 ロンリー・ローラ 知らない

  夕焼けの海に 祈りを告げる
  どうか今 わたしの目の前に 愛するあの人を
  あなたのお恵みで……

 愛する人は嵐の中で 波にのまれて死んでいった
 ロンリー・ローラ 一人さ

 愛する人が死んだことを 彼女は今も信じていない
 きっといつか帰ると
 思い出の中にしがみついて 愛する人の写真を胸に
 ロンリー・ローラ 待っている

  朝焼けの空に 祈りを告げる
  どうか今 わたしの目の前に 愛するあの人を
  お願いもう一度……

 虚しく声が空に響くだけ 愛する人は小さな星に
 ロンリー・ローラ 一人さ

        ♪  ♪

 ラジオ局のオンエアとレコード店のプロモーションがうまく噛み合った長崎で『ロンリー・ローラ』に火がついた。
 そして、熊本、佐賀、更には、九州全体へと広がっていった。
 会社は急遽プロモーション用のライヴ日程を組み直し、長崎から始めることになった。

 それによって一気に忙しくなり、準備に忙殺された。
 そんな中、ライヴ前日には企画部長、営業部長に加えて取締役までやってくるという連絡が入った。

 イベントの準備だけでも大変なのに、会社の偉いさんを迎える準備までさせられるなんて何を考えているんだ! 

 愚痴の塊になっていたら、更に手に負えないオファーが来てしまった。
 長崎でのライヴにスナッチを出演させろという指示が出たのだ。

 勘弁してくれ。
 エレガントミュージック社の長崎担当『須尚正』とギタリスト『スナッチ』の一人二役なんて無理だ。
 勘弁してくれ!

 余りの無理難題に怒りが爆発しそうになったが、断り切れなかった。
 キーボーとタッキーとベスに電話で拝み倒されて、須尚正とスナッチの二役をやる破目になってしまったのだ。

 背広姿の須尚正とステージ衣装のスナッチ、
 どこでどうやって変身すればいいんだ? 
 変わり身の術を教えてくれ! 

 ヤケクソになってブーたれるしかなかった。

        *

 イベント前日、会社の偉いさん達を長崎空港に迎えに行き、その足で河合のラジオ局へ連れて行った。
 大学の同期である2人の取締役は懐かしそうに学生時代の話で盛り上がり、夜の宴会へと向かっていった。
 轟と共に同席するようにと誘われたが、翌日のイベント準備があるのでと断って、キーボーとタッキーとベスが待つホテルへ向かった。
 そして、練習用に借りていたスタジオで深夜まで何度も音合わせを繰り返した。

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