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奥庭に散る業火の仕業
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「うぉぉい…」
目覚めて。
その異様さに、俺は一気に覚醒した。
「は、え?」
あまり記憶にないのがまた怖いのだが、ただいま俺は上半身真っ裸で、胸には俺の密かな想い人のんちゃんこと、グラシア(なんだっけ英語のグループ名)のギターボーカル、曽根原(曽根崎)朔夫様がすやすや寝ていらっしゃるのです。彼の着衣はきっちりあるようです。
待て、俺昨日どうしたっけ。
記憶が正しければ、俺は今頃のんちゃんのスタジオに居るはずのような気が致しますがどう考えてもここは、毎日毎日、それはもう見慣れすぎた壁、天井、さらさらするベットなんですよつまりは自宅なんですよ。
何故、どうして?
思い出せ俺、亀ちゃんを酔っ払った勢いでお持ち帰ったときですら、ホテルだったぞ。
すべすべベットの上、組敷いた瞬間、「うぎゃぁぁぁ!」と、パンダの赤ん坊のように亀ちゃんが泣き喚いて、それに圧倒されてしまいその場で渾身の土下座をした時ですら。
あっさりだったのかな、のんちゃんと俺。いや待って、なんでそもそものんちゃん、ここに居るの。亀ちゃんとのスタジオ待ち合わせは?
「あのぅ…のんさん、あのぅ」
これは事実確認が必要だと、そっとのんちゃんを揺すって起こしてみようとし始めた時だった。
「のんちゃぁぁん、大丈夫ですかぁぁ!」
部屋を蹴破る獣のような女王、亀さまが登場した。
俺たち二人を見て女王、亀ちゃんは「は?」と一言。
ですよねぇ。そして君、言うんでしょ?
「何してんの」
あぁ、やっぱね。
「いや、あのね亀ちゃん」
「んー…あしゃ?」
のんちゃん、ご起床。
「ん?」
異変に気付いたご様子ののんちゃん。しかし女王亀田は「は?」を再び繰り出します。さて俺は今どうするんだ。
「ジャグジー…?」
「は、はい」
「…寒くないの?」
若干のんちゃん、着眼点が的を外れています。のんちゃん、ねぇ、これおかしいと気付かない?
しかしながら「え、うん」とか返す俺の血中アルコール濃度って大丈夫なのかな?血管切れて脳卒中で死んじゃうかな?と、俺も的外れを考えることにしました。
「ちょっと待って、二人、何ガアッタノ」
外国人のようになってしまい硬直してしまった亀ちゃん。
しかしのんちゃん、自分の感覚。「あ、卯月だ」とポカンと言いました。まだぼうっとしているらしいです。
「亀ちゃん聞いてください」
「お前…またなの?ねぇ、ちょっと」
「違うのです起きたらこんな」
「ごめん卯月ー。潰れちゃって勝手に上がり込んじゃったー」
「上がり込んじゃって何があったか聞きたくないけど聞きたいな」
「ねぇー俺のムスタングどこー?」
「あ、そこに立て掛けてありましたよのんちゃん」
「あ、」
思い出してきたぞ。
「俺の三味線はどこなの!?」
「あ?目の前に転がってるぞお前がその…ネコなの?」
「猫皮だよ、あぁぁ!」
ベットの下に横たわる三味線。皮が盛大に、破けている。
「なんでぇぇぇ!」
「うるさっ」
「どーしたのジャグ」
「その無惨な姿はなんなのぉぉ!」
ヤバいヤバいヤバい!
師匠にバレたら殺される。明日絶対にバレる。
東京公演終わったばかりだけど、俺的に猫皮は張り替え時期だけど、ぜーんぶ終わってから修理に出す予定だったのにぃ!なんか気持ち悪い、どうしよう。
「…のんちゃん、意外と過激なんですね。いやプレイは確かにトゲがあるとは、思ってたんだけど体格差を越えたのね」
「んー、何がーぁ?ジャグジー、寒くないの?」
「寒いよ!どうなってんの!」
「ジャグジー凄かったよねー!
凄いんだよ卯月ぃ、あれ、着替えたら?卯月ぃ。お疲れぇ」
のんちゃん、それはね。
「え、いや、ん?」
「のんちゃん、あれよく見てください、私服なんです亀ちゃんの」
「ん?あぁスゴいね!寒くないの?」
「…のんちゃん、酔っぱらってません?」
「んー、気持ちい感じ。
あのね、セッション楽しかったの!ジャグジーねぇ、ふっ、あのね、ふっ、た、タチを始めてね、三味線、振り回してぶっ壊しちゃったの」
「え、」
無邪気な子供のように仰るのんちゃん。
あ、思い出してきた。
亀ちゃんの「うわぁ…」という、なんか引いてる感の嗚咽が漏れる。
「俺自分でやったの、あれ!」
「そだよー」
そしてのんちゃんは爆笑し始めた。
腹の上で揺れるもんだから若干痛いんだけど許す。てかそれどころじゃねぇ。
「ぶっ殺されるー!
どうしよ、ねぇどうしよ、ヤバい、えっ、明日どうすればいいの俺!」
「何がー?」
「皮っ、破けてる、修理、一週間、その頃、俺大阪!」
「待て待て落ち着けよ依田」
「いひぁぁぁ!ヤバい、本気でいまから死んでくる。静岡あたりの富士山に逃げ」
「樹海な。大阪ならそれぞソネシンじゃん。のんちゃんは連れて行かないで」
「ん?」
「違うから亀ちゃん!いまんな冗談えーから!
あぁぁぁ、明日から変えの三味線やんもーいい、大阪用明日持ってこ」
「えよくわかんない」
「俺もわかんない、けど楽しいねジャグジー!」
けっけと笑うのんちゃんに。
完璧に思い出した、あれからを。
あれからなんか哀愁感しかなかった我々は、のんちゃんのスタジオに向かおうとしたがのんちゃんが寝てしまい、仕方ないから中野よりは近い我が家に帰り。
じゃんじゃん鳴らしちゃって踊っちゃって、なんなら俺は八重垣姫の狐の真似とかして、大曲「奥火」を弾いて下の階の人からがんがんっと床を突かれ、しかし血中アルコール濃度で頭来て床を叩いて三味線をぶっ壊した、これだ。
そして、俺は。
「亀ちゃん」
目覚めて。
その異様さに、俺は一気に覚醒した。
「は、え?」
あまり記憶にないのがまた怖いのだが、ただいま俺は上半身真っ裸で、胸には俺の密かな想い人のんちゃんこと、グラシア(なんだっけ英語のグループ名)のギターボーカル、曽根原(曽根崎)朔夫様がすやすや寝ていらっしゃるのです。彼の着衣はきっちりあるようです。
待て、俺昨日どうしたっけ。
記憶が正しければ、俺は今頃のんちゃんのスタジオに居るはずのような気が致しますがどう考えてもここは、毎日毎日、それはもう見慣れすぎた壁、天井、さらさらするベットなんですよつまりは自宅なんですよ。
何故、どうして?
思い出せ俺、亀ちゃんを酔っ払った勢いでお持ち帰ったときですら、ホテルだったぞ。
すべすべベットの上、組敷いた瞬間、「うぎゃぁぁぁ!」と、パンダの赤ん坊のように亀ちゃんが泣き喚いて、それに圧倒されてしまいその場で渾身の土下座をした時ですら。
あっさりだったのかな、のんちゃんと俺。いや待って、なんでそもそものんちゃん、ここに居るの。亀ちゃんとのスタジオ待ち合わせは?
「あのぅ…のんさん、あのぅ」
これは事実確認が必要だと、そっとのんちゃんを揺すって起こしてみようとし始めた時だった。
「のんちゃぁぁん、大丈夫ですかぁぁ!」
部屋を蹴破る獣のような女王、亀さまが登場した。
俺たち二人を見て女王、亀ちゃんは「は?」と一言。
ですよねぇ。そして君、言うんでしょ?
「何してんの」
あぁ、やっぱね。
「いや、あのね亀ちゃん」
「んー…あしゃ?」
のんちゃん、ご起床。
「ん?」
異変に気付いたご様子ののんちゃん。しかし女王亀田は「は?」を再び繰り出します。さて俺は今どうするんだ。
「ジャグジー…?」
「は、はい」
「…寒くないの?」
若干のんちゃん、着眼点が的を外れています。のんちゃん、ねぇ、これおかしいと気付かない?
しかしながら「え、うん」とか返す俺の血中アルコール濃度って大丈夫なのかな?血管切れて脳卒中で死んじゃうかな?と、俺も的外れを考えることにしました。
「ちょっと待って、二人、何ガアッタノ」
外国人のようになってしまい硬直してしまった亀ちゃん。
しかしのんちゃん、自分の感覚。「あ、卯月だ」とポカンと言いました。まだぼうっとしているらしいです。
「亀ちゃん聞いてください」
「お前…またなの?ねぇ、ちょっと」
「違うのです起きたらこんな」
「ごめん卯月ー。潰れちゃって勝手に上がり込んじゃったー」
「上がり込んじゃって何があったか聞きたくないけど聞きたいな」
「ねぇー俺のムスタングどこー?」
「あ、そこに立て掛けてありましたよのんちゃん」
「あ、」
思い出してきたぞ。
「俺の三味線はどこなの!?」
「あ?目の前に転がってるぞお前がその…ネコなの?」
「猫皮だよ、あぁぁ!」
ベットの下に横たわる三味線。皮が盛大に、破けている。
「なんでぇぇぇ!」
「うるさっ」
「どーしたのジャグ」
「その無惨な姿はなんなのぉぉ!」
ヤバいヤバいヤバい!
師匠にバレたら殺される。明日絶対にバレる。
東京公演終わったばかりだけど、俺的に猫皮は張り替え時期だけど、ぜーんぶ終わってから修理に出す予定だったのにぃ!なんか気持ち悪い、どうしよう。
「…のんちゃん、意外と過激なんですね。いやプレイは確かにトゲがあるとは、思ってたんだけど体格差を越えたのね」
「んー、何がーぁ?ジャグジー、寒くないの?」
「寒いよ!どうなってんの!」
「ジャグジー凄かったよねー!
凄いんだよ卯月ぃ、あれ、着替えたら?卯月ぃ。お疲れぇ」
のんちゃん、それはね。
「え、いや、ん?」
「のんちゃん、あれよく見てください、私服なんです亀ちゃんの」
「ん?あぁスゴいね!寒くないの?」
「…のんちゃん、酔っぱらってません?」
「んー、気持ちい感じ。
あのね、セッション楽しかったの!ジャグジーねぇ、ふっ、あのね、ふっ、た、タチを始めてね、三味線、振り回してぶっ壊しちゃったの」
「え、」
無邪気な子供のように仰るのんちゃん。
あ、思い出してきた。
亀ちゃんの「うわぁ…」という、なんか引いてる感の嗚咽が漏れる。
「俺自分でやったの、あれ!」
「そだよー」
そしてのんちゃんは爆笑し始めた。
腹の上で揺れるもんだから若干痛いんだけど許す。てかそれどころじゃねぇ。
「ぶっ殺されるー!
どうしよ、ねぇどうしよ、ヤバい、えっ、明日どうすればいいの俺!」
「何がー?」
「皮っ、破けてる、修理、一週間、その頃、俺大阪!」
「待て待て落ち着けよ依田」
「いひぁぁぁ!ヤバい、本気でいまから死んでくる。静岡あたりの富士山に逃げ」
「樹海な。大阪ならそれぞソネシンじゃん。のんちゃんは連れて行かないで」
「ん?」
「違うから亀ちゃん!いまんな冗談えーから!
あぁぁぁ、明日から変えの三味線やんもーいい、大阪用明日持ってこ」
「えよくわかんない」
「俺もわかんない、けど楽しいねジャグジー!」
けっけと笑うのんちゃんに。
完璧に思い出した、あれからを。
あれからなんか哀愁感しかなかった我々は、のんちゃんのスタジオに向かおうとしたがのんちゃんが寝てしまい、仕方ないから中野よりは近い我が家に帰り。
じゃんじゃん鳴らしちゃって踊っちゃって、なんなら俺は八重垣姫の狐の真似とかして、大曲「奥火」を弾いて下の階の人からがんがんっと床を突かれ、しかし血中アルコール濃度で頭来て床を叩いて三味線をぶっ壊した、これだ。
そして、俺は。
「亀ちゃん」
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