298 / 376
The 27th episode
2
しおりを挟む
部署に入れば潤は、あの間に出勤していたらしい。デスクについてパソコンの起動を待っていた。
ドアが開きふらっと振り向き、「おはよう」と言ってきた声はいつも通り、しかしここ最近にしては健康そうな顔色。
少しは安心した。
政宗もそれは同じだったようで、少し肩の力が抜けたのが視界の端に入った。
「おはよう」
「…どうしたの二人して」
「ん…」
仕方ないな。
少し心を切り捨てて、「これ」と、辻井の辞表を潤に渡してみる。
潤は「は?」と言ってからちらっと上目遣い。頷けば恐る恐る、と言った感じで封筒の中身を確認し、「マジか」と驚いた。
「これ、あいつが?」
「みたいだな。原田さんから直々に俺にクレームが来た」
「は…っ」
覚えはあるらしいな。
だが、潤は驚いている。これは「てめぇ表出ろよ」と言うべきか、どうするべきかと一瞬迷う隙に政宗が、
「まぁ、タバコ吸いに行くぞ」
と促してくれた。どうやら拳を降ろさねばならないらしい。
椅子に掛けたジャケットのポケットからタバコを漁って手にした潤は無言で立ち、ついて行く意思表示をしている。
多分こいつは何かを知っているが、どうにもそれはやはり予想外だったのか、少し俯きがちだ。
三人で部署を出れば「なんで?」と潤は聞いてきた。
「…なんであいつは辞めたの」
「…お前の知ってることをまずは聞きたい」
少し声が重かっただろうか。潤は黙り込んでしまった。
「…お前がわかんねぇなら多分、俺らは絶対にわかんねぇんだよ、潤」
案外政宗は諭すような、そんな慈悲はあるらしい。
無言のままエレベーターに乗れば潤はどこか空中をぼんやり見つめ、「俺に辞めろって、部長さんが言ってたろ、それ」と溢した。
「…いや、俺だ」
「なんで」
「部下のやりとりだからだ」
「…部下って言うけど」
エレベーターは開く。「同士じゃないのか?」という潤は素直だ。
「…わからん」
俺にはわかんねぇな。
大体は、
そう、お前みたいにな。
あれからは一人でやって来たからな、俺も。
部署にいてもこうやって、同士だが、どうにも一人を感じるのはどうやら、俺が部長だからとか、そう言うことではないらしい。皆、多分本当は昔から感じていたんだ。
だから、あの事件が起きたのかもしれない。そう考えたら。
「残念だが潤、俺はわからないが、多分、…一人ではないんだよ」
引き止めないといけないのかもしれない。この狭い世界に。
あのステンドグラスの光景が浮かぶようだ。なぁ、そう。
世界はあんたが望んだほど、
硝子のような綺麗さではないんだ。
喫煙所について灰皿の前で火をつけふいに潤の顔を見れば、案外気の強そうな決意が見える。
「一人じゃないか」
「…まぁな」
「…俺も少ししか知らない。だがまぁあいつは張り込んでいるらしい」
「知らないってのはなんだ?」
「…俺も先日言われて、あそこが今は合法ドラッグ売ってて、
俺が潜入した方は今、『宗教団体 昴振興会』という名前になってる」
「…昴振興会?」
それって。
「…それを聞いて乗り込もうとしたらあいつに止められた」
「は?」
「なるほどな」
政宗はタバコの灰を落としてまた咥える。まだ長さはある。
「お前らマジで勝手にやろうとしたわけだな」
「うん。まぁ、情けないことに俺はいま、辻井からの連絡待ちだよ」
「ん?」
「俺は面が割れている可能性がある。
あいつなりに7年前のことやら色々調べたらしいな。俺らが…わりとヤバいの追ってるとか、そういうの。だから、俺はそんなに迂闊に動いたら下手したら死ぬんじゃねぇかと。
別に、正直構わないと告げたが、あいつの意思は固くてな」
「…んー」
それは。
「さぁどうする部長。
報告を怠っちまった部下は一回置いておこう。一般市民に成り下がろうとしてるマトリ捜査員一人をどうするかだ」
「待って。なんであいつ」
「お前、知らないわけだよなそこは」
「知らないも何もいま知ったじゃん、」
イライラしたように潤はタバコを消した。
嘘はないかもな、ただ。
「確証は」
「…確かに写真でなく、昴振興会はあった。入ろうとした」
「だが正直そうなるとお前なんてスパイ容疑だわ」
押し黙った。
だけど。
「…だが言ったよな。同士かはわからんが一人じゃねぇんだよ潤」
「…やっぱ辞めればいいか?俺の雁首持ってけば部長は」
「そうかもな。
だがそうなりゃ俺たちは辻井を保護する謂れがないな」
「なにそれ」
「それだけの事案だろ。お前、戦場に同士を置き去りにしてんだよ。
辞めるで済めばいいよ。お前なんて嫌いだし、別に構わないが、まぁ、正直言えば俺の道徳には反するな」
「…は?何?
苛めたいだけなの?なんなの。じゃぁ辞めるって」
「引き下がれんのかお前」
「だーもう。
お前も下手なんだよ流星。
てめぇが辞めて犯人が捕まるなら辞めろよ潤。
そうじゃねぇだろ、なぁ!」
政宗…。
「言ったよな。俺多分お前らを看取るまで死ねないわけ。潤、お前そんなんで保護者の…前副部長の無念を果たせるか?あの頃の悔しさは終わるのか、なぁ!」
「終わるわけないじゃん…!」
言葉を詰まらせながらも勢いで潤は言う。
「けど、」
「けどもクソもねぇ、てめえでそっちは方をつけろよ。
あぁそう、原田は辻井が死んだら辞めるってよ。そんくらいの気概だあいつ」
「はぁ?」
「黙って解決させろバカ潤。
部長、てめえもだよ!」
わかってる。
「わかってるよ。
フォローしろよ潤。好きにしろとは言わない、俺もそれは悪かった。ガセだったらあいつを説得しろ。以上」
「え、え」
「情けねぇことに俺はいまお前らに下げる面がなくなっちまったんだよ…このバカ!」
こんな情けねぇことねぇよ。
部下達が必死こいてる。俺だってそうだが、その必死がまだ、
7年経っても結び付かないんだよ。
ドアが開きふらっと振り向き、「おはよう」と言ってきた声はいつも通り、しかしここ最近にしては健康そうな顔色。
少しは安心した。
政宗もそれは同じだったようで、少し肩の力が抜けたのが視界の端に入った。
「おはよう」
「…どうしたの二人して」
「ん…」
仕方ないな。
少し心を切り捨てて、「これ」と、辻井の辞表を潤に渡してみる。
潤は「は?」と言ってからちらっと上目遣い。頷けば恐る恐る、と言った感じで封筒の中身を確認し、「マジか」と驚いた。
「これ、あいつが?」
「みたいだな。原田さんから直々に俺にクレームが来た」
「は…っ」
覚えはあるらしいな。
だが、潤は驚いている。これは「てめぇ表出ろよ」と言うべきか、どうするべきかと一瞬迷う隙に政宗が、
「まぁ、タバコ吸いに行くぞ」
と促してくれた。どうやら拳を降ろさねばならないらしい。
椅子に掛けたジャケットのポケットからタバコを漁って手にした潤は無言で立ち、ついて行く意思表示をしている。
多分こいつは何かを知っているが、どうにもそれはやはり予想外だったのか、少し俯きがちだ。
三人で部署を出れば「なんで?」と潤は聞いてきた。
「…なんであいつは辞めたの」
「…お前の知ってることをまずは聞きたい」
少し声が重かっただろうか。潤は黙り込んでしまった。
「…お前がわかんねぇなら多分、俺らは絶対にわかんねぇんだよ、潤」
案外政宗は諭すような、そんな慈悲はあるらしい。
無言のままエレベーターに乗れば潤はどこか空中をぼんやり見つめ、「俺に辞めろって、部長さんが言ってたろ、それ」と溢した。
「…いや、俺だ」
「なんで」
「部下のやりとりだからだ」
「…部下って言うけど」
エレベーターは開く。「同士じゃないのか?」という潤は素直だ。
「…わからん」
俺にはわかんねぇな。
大体は、
そう、お前みたいにな。
あれからは一人でやって来たからな、俺も。
部署にいてもこうやって、同士だが、どうにも一人を感じるのはどうやら、俺が部長だからとか、そう言うことではないらしい。皆、多分本当は昔から感じていたんだ。
だから、あの事件が起きたのかもしれない。そう考えたら。
「残念だが潤、俺はわからないが、多分、…一人ではないんだよ」
引き止めないといけないのかもしれない。この狭い世界に。
あのステンドグラスの光景が浮かぶようだ。なぁ、そう。
世界はあんたが望んだほど、
硝子のような綺麗さではないんだ。
喫煙所について灰皿の前で火をつけふいに潤の顔を見れば、案外気の強そうな決意が見える。
「一人じゃないか」
「…まぁな」
「…俺も少ししか知らない。だがまぁあいつは張り込んでいるらしい」
「知らないってのはなんだ?」
「…俺も先日言われて、あそこが今は合法ドラッグ売ってて、
俺が潜入した方は今、『宗教団体 昴振興会』という名前になってる」
「…昴振興会?」
それって。
「…それを聞いて乗り込もうとしたらあいつに止められた」
「は?」
「なるほどな」
政宗はタバコの灰を落としてまた咥える。まだ長さはある。
「お前らマジで勝手にやろうとしたわけだな」
「うん。まぁ、情けないことに俺はいま、辻井からの連絡待ちだよ」
「ん?」
「俺は面が割れている可能性がある。
あいつなりに7年前のことやら色々調べたらしいな。俺らが…わりとヤバいの追ってるとか、そういうの。だから、俺はそんなに迂闊に動いたら下手したら死ぬんじゃねぇかと。
別に、正直構わないと告げたが、あいつの意思は固くてな」
「…んー」
それは。
「さぁどうする部長。
報告を怠っちまった部下は一回置いておこう。一般市民に成り下がろうとしてるマトリ捜査員一人をどうするかだ」
「待って。なんであいつ」
「お前、知らないわけだよなそこは」
「知らないも何もいま知ったじゃん、」
イライラしたように潤はタバコを消した。
嘘はないかもな、ただ。
「確証は」
「…確かに写真でなく、昴振興会はあった。入ろうとした」
「だが正直そうなるとお前なんてスパイ容疑だわ」
押し黙った。
だけど。
「…だが言ったよな。同士かはわからんが一人じゃねぇんだよ潤」
「…やっぱ辞めればいいか?俺の雁首持ってけば部長は」
「そうかもな。
だがそうなりゃ俺たちは辻井を保護する謂れがないな」
「なにそれ」
「それだけの事案だろ。お前、戦場に同士を置き去りにしてんだよ。
辞めるで済めばいいよ。お前なんて嫌いだし、別に構わないが、まぁ、正直言えば俺の道徳には反するな」
「…は?何?
苛めたいだけなの?なんなの。じゃぁ辞めるって」
「引き下がれんのかお前」
「だーもう。
お前も下手なんだよ流星。
てめぇが辞めて犯人が捕まるなら辞めろよ潤。
そうじゃねぇだろ、なぁ!」
政宗…。
「言ったよな。俺多分お前らを看取るまで死ねないわけ。潤、お前そんなんで保護者の…前副部長の無念を果たせるか?あの頃の悔しさは終わるのか、なぁ!」
「終わるわけないじゃん…!」
言葉を詰まらせながらも勢いで潤は言う。
「けど、」
「けどもクソもねぇ、てめえでそっちは方をつけろよ。
あぁそう、原田は辻井が死んだら辞めるってよ。そんくらいの気概だあいつ」
「はぁ?」
「黙って解決させろバカ潤。
部長、てめえもだよ!」
わかってる。
「わかってるよ。
フォローしろよ潤。好きにしろとは言わない、俺もそれは悪かった。ガセだったらあいつを説得しろ。以上」
「え、え」
「情けねぇことに俺はいまお前らに下げる面がなくなっちまったんだよ…このバカ!」
こんな情けねぇことねぇよ。
部下達が必死こいてる。俺だってそうだが、その必死がまだ、
7年経っても結び付かないんだよ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
愛のかたち
凛子
恋愛
プライドが邪魔をして素直になれない夫(白藤翔)。しかし夫の気持ちはちゃんと妻(彩華)に伝わっていた。そんな夫婦に訪れた突然の別れ。
ある人物の粋な計らいによって再会を果たした二人は……
情けない男の不器用な愛。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
初恋
藍沢咲良
青春
高校3年生。
制服が着られる最後の年に、私達は出会った。
思った通りにはなかなかできない。
もどかしいことばかり。
それでも、愛おしい日々。
※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。ポリン先生の作品↓
https://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=31039&f=a
※この作品は「小説家になろう」「エブリスタ」でも連載しています。
8/28公開分で完結となります。
最後まで御愛読頂けると嬉しいです。
※エブリスタにてスター特典「初恋〜それから〜」「同窓会」を公開しております。「初恋」の続編です。
黄金の魔族姫
風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」
「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」
とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!
──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?
これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。
──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!
※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。
※表紙は自作ではありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる