読書感想文

二色燕𠀋

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三浦しをん『光』

感想-1

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感想文を書くにあたって発行日を見てみたら。
初版発行が2008年でした。

うそっ、10年も前なの!?
私この本の印象、発行してすぐに震災が起きた、
故に取り上げられなかったんだという印象だったんでびっくり。

単行本なのでGoogle booksからあらすじを拝借しました。

去年、映画になったの、ご存じです?
いつもの大森立嗣監督です。
役者も、瑛太いるし、うん、大森さんの三浦映画感だったんですが。

正直映画にしない方がよかった。

そうか、文字で読めば、
書かないところを察する読解があるが
映像にするとこうなるかー…とね。
大森さん、わりと三浦作品に忠実なんですけど。忠実だからこそ「あぁ、映画じゃ伝わらないね」がありました。

この小説読んだとき、
実は「嫌いだな」と思ったんですよ。
しかし、なかなか
この頃、まほろから軌道に乗った感があり、
いや、マニアック題材を取り上げるには取り上げるんすよね。箱根駅伝とか浄瑠璃とか、林業とか。
ただやっぱり「直木」意識なのか、映画意識なのか。前回書きましたがどーにも大衆っぽさがあったんです。
これはその流れの中、あとはそれにも関係なく、三浦さんのクーデター作品だなと思います。

嫌いだった光、なんだかんだで
うーん、でも10年で4回しか読み返してないな。はっきり4回ってわかるくらいにしか読み返してないな。

4回読み返しで、今はわりと好き、ではないですが「すげぇ、称賛だわ」くらいになりました。

何故クーデターか、
内容がヘビー(笑)。あの三浦センチメンタルを思い起こして読んだらまずは嫌いになる。

三浦さんわりと
いや作品にもよりますが、“女流文学”ではないんですよね。名前もわかりにくいから男性だと思っていたファンも居たらしいんですよ。

どこか確かに男勝り。
月魚でも書きましたね。あの時点では「中性的だな」な印象でしたが、
光はね
男性の中にちょっとの女性感。

そして何より。
うわぁ、最近の流れを全部捨てたね三浦さん。案外なんだろ、
私の蜉蝣じゃないんですが、
直木も映画もいっぺん捨てるぜ、ファンは一回バイバイ感があるなぁと。

しかし、三浦作品。私は三浦さん、好きなんで、
やっぱ好きな部分があり、返ってクセにした作品でしたね。そろそろ内容いこうか。
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