読書感想文

二色燕𠀋

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泉鏡花『紫陽花』

感想-2

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念頭に置くため冒頭に鏡花さん、親切に「妄想広がる捕捉ストーリー」を置いてくれてます。


 色青く光ある蛇、おびたゞしく棲めればとて、里人は近よらず。その野社やしろは、片眼の盲ひたる翁ありて、昔より斉眉かしずけり。
 其片眼を失ひし時一たび見たりと言ふ、几帳の蔭に黒髪のたけなりし、それぞ神なるべき。


↑蛇神様のお話。
これあんまり比喩がないのですが次の行からふつーに、「ちかきころ水無月中旬~比喩~比喩~比喩というか情景~十歳とおばかりの美少年~少年の姿。」

最初はなので、「なんのこっちゃなんの話だっちゃ」と迷い混んでいるんですが、
だからふらっと入ってくるんですよね、突如蛇描写が。蛇描写なのかしらというとこですが、↓


 掌にのせてぞ透し見たる。雫ひた/\と滴りて、時の間に消え失する雪は、はや豆粒のやゝ大なるばかりとなりしが、水晶の如く透きとほりて、一点の汚もあらずなれり。
 きつと見て、
「これでいゝかえ。」といふ声ふるへぬ。
 貴女は蒼く成りたり。


内容的には「掌に乗せた綺麗な氷を少年が貴女に見せ、「これでどう?」と言ったその姿に貴女は青くなっちゃった」なんですけども。ここあんまり上手くない引用だな、どこか、「貴女」と「少年」を比喩しない部分にふらっと、別の物を連想させる比喩を使う。

うーんこれじゃ読解設みたいだな。いや、結局どんな文章だろうが凄い!と言いたかったんだけども。まぁ別の視点として(笑)果たして少年は誰だったんだろうね、貴女は誰だったんだろうね、腰元は?おばあちゃんは?
は、文章で解明されていない。

いや、普通に読めば「氷売ってる美少年に貴女が意地悪言っちゃったけど、何故か最後に氷を見て泣いちゃってる」なんですが。

からこそ「蛇神の話」だとかを引っ張り出して「なんだったんだ」になる短編。

あ、最後にじゃぁ、「ん?」になった表現貼り付けときます。これは少年?(もう少年の答えな気がしてしまう文)
謎に浸って感想文終わり!あ、比喩綺麗だよね!



 笠は目深に被りたれど、日の光は遮らで、白き頸も赤らみたる、かれはいかに暑かりけむ。
 蚯蚓の骸の干乾びて、色黒く成りたるが、なかばなま/\しく、心ばかり蠢うごめくに、赤き蟻の群りて湧くが如く働くのみ、葉末の揺るゝ風もあらで、平たき焼石の上に何とか言ふ、尾のさきの少し黒き蜻蛉の、ひたと居て動きもせざりき。
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