52 / 90
Bitter&Sweet
1
しおりを挟む
あの日から一ヶ月が過ぎようとしている。人生30年ちょっと、1/3世紀生きて来て俺は今、人生初の試みをしようとしている。
「あー!もうやだ!」
「うるさっ。お前耳元とかマジやめろよ」
なんなんだこの苦労。なんでこんな、焦れったいことしてんの俺。
「膨らまないやん!」
オーブンの中のケーキを見て腹が立っている。
「お前さ、料理出来るくせにあまりにもこっちセンスないね。
大体膨らまないのはお前の卵技術が悪いんだよ!だから言ったじゃん泡にしろよってさ!」
んなこと言われても。
だって卵って基本混ぜきっちゃダメじゃん。そんなん許されるの玉子焼きだけだろう。
「ほら、もっかい!」
「うー…」
真里がにやけながら腕を組んで後ろで見てる。そんなに俺、センスないかな。
「意外と為になるでしょ、お料理教室」
「日常的にこれは作らないもん」
「でも小夜喜ぶでしょ」
「うー…」
そもそも俺はそんなに甘いもん食わないんだよ。栄養源なんてタバコと酒と薬なんだよ、これだけ言うととてつもなくヤバイやつだけど!
「みっちゃんがんばっ」
「キモい。マジそうやって間接的に小夜を汚すなクソジジイ」
教わっておいてこの口の利き方はよくない。だがおっさんは「きゃー、怖いよぅマリちゃん」とかふざけてるので突き離そう。
「…柏原さん、悩みでもあるんですか。あんた今本気でキモいよ」
「悩みの種は光也の変な不器よ…おい、だからさ、菜箸で混ぜてどうすんだよ!日が暮れちまうだろ!」
「あ、ホントだ」
つい持っちゃうんだよな菜箸。
「ホントだってお前何?癖?」
「そんなとこ、手首痛い」
なんなの卵。
「お前のもやし根性叩き直すのに良い機会だな」
飽きてきた。もう出来合いのもんでいいかなと思い始めた。
「てかお前いい加減飯食いなさい」
「んーもちょっと」
「まったく…真里、飯食お。こいつに付き合ってたら終わらん」
「うぃっす。頑張ってね」
二人とも俺をからかうのをやめてキッチンから去ってった。やっと集中出来る。
しばらくは黙々と一人で作る。
卵をなんとか泡立てることが出来た。一度伸びをして俺も飯を食うことにする。
ご飯と味噌汁を手に席へ行くと、最早二人は食い終わった様子で雑談していた。
「お、終わった?」
「泡立て成功…」
「てか今更言っていい?」
「はい、何でしょうか」
「わざわざお菓子じゃなくてもよくない?」
ここに来てそれを言うか。
「うん、俺もそれ思ったけど…いやぁ、やると一瞬決めたからには」
「そーゆーとこ意味わかんなく頑固だよな」
「まぁやらせときなよ。俺ちょっと必死な光也さん見てるの好きだから」
何を嘲笑ってんだこの野郎。でもどうやら凄く楽しそうな、それはもう、輝くような笑顔を見せやがるからぶん殴ろうとした右手をぐっと押さえる。
「つかそろそろ休憩したら?」
「してるよ今」
「だって飯食ったらどうせすぐ始めるんだろ?」
「うん、まぁね」
「お前ははまりこむとホント凄いな」
いや、もう飽きてきてる。
でも折角だから。
知らず知らずにカウンターに置いてあったチューリップを眺めていたことに気が付いた。蕾がそろそろ色付いてきている。あれは赤だ。
店の前のチューリップの方が少し成長が早い。店の前のやつはもう、少しだけ開いている。黄色とピンクだ。
あれから雪子さんは常連になった。チューリップも、小夜が喜んでいたので栄養剤をくれたり、育て方を教えてくれたりしてるみたいで小夜がすっかりチューリップのお世話係になっている。
「そう言えば、お前らん家の花咲いたの?」
「んぁ?まだだよ、ほら」
おっさんに笑顔の小夜とチューリップのツーショットを見せる。これはもらってきてすぐの時の写メ。
我ながら良い出来だ。
「ふごぉぉ!か、かわええ」
「だろ。思わず撮っちゃったよね」
「ちょ、頂戴!この子なんてかわええの」
「やーだね」
「意地悪言わんといてな!」
「柏原さん、光也さんの京弁移っとるから」
「お前もな!大丈夫、ズリネタにはしな」
「ぜってぇやだ」
こんな変態に天使のような小夜はやれん。
「一言余計なんだよなぁ、柏原さん」
マジ間接的にでも小夜を犯したらぶっ飛ばすどころじゃない、捻り潰してやる。
キッチンに3人で戻ると、先程俺が泡立てた卵の泡は消えていたが、それを見たおっさんが、「おおっ、完璧じゃん」と頭を撫でてきた。
「これで一つ覚えたね光也さん」
小学生の図画工作じゃないんだから。二人とも誉めすぎだっつーの。
そこから熱中して一人、教えられたレシピ通りに作っていく。
上手く出来ると良いんだけど。
最後、オーブントースターを見守りながら焼いてる間はタバコをいくらか消費した。
そんなとき、「おはようございまーす」と小夜が出勤してきた。
「あ!お料理教室やってる!みっちゃんどう?」
「おぅ。なんとかな」
「どれどれ!」
そう言って着替えもせず真っ先に隣に来てふたりでオーブンを見つめる。
「うわぁ!美味しそう!」
「美味かったら今日食わしてやるよー」
「わーい!
これケーキ?」
「…アップルクーヘン」
「はいはーい、二人ともこっち見てー」
おっさんに言われて振り向くと、パシャっという音がしておっさんが持つケータイが光った。
「あ、」
「おー、いいじゃん。ホームページにアップすんのどーやんの?」
とか言っておっさんは真里にケータイを渡している。
肖像権の侵害だ。
てか…。
「ホームページ?」
「そうでーす。この店のホムペ作りましたー」
知らなかった。てかおっさんそんなに文明的じゃなかったよな。
そのケータイを覗いてみると、さっき撮ったのであろう写真も乗っているホームページが開かれていた。
更新日時を見ると、どうやら毎日、おっさんは日記らしきものを書いているらしい。
「いいなー!私もなんか書きたい!」
「おー、いいよ。真里、これ送ってみんなに」
「うぃっす」
中途半端に文明的だ。
最早真里はおっさんのお世話係になってるな。
さっそくURLが送られてきた。後で見てみようかな。
「あー!もうやだ!」
「うるさっ。お前耳元とかマジやめろよ」
なんなんだこの苦労。なんでこんな、焦れったいことしてんの俺。
「膨らまないやん!」
オーブンの中のケーキを見て腹が立っている。
「お前さ、料理出来るくせにあまりにもこっちセンスないね。
大体膨らまないのはお前の卵技術が悪いんだよ!だから言ったじゃん泡にしろよってさ!」
んなこと言われても。
だって卵って基本混ぜきっちゃダメじゃん。そんなん許されるの玉子焼きだけだろう。
「ほら、もっかい!」
「うー…」
真里がにやけながら腕を組んで後ろで見てる。そんなに俺、センスないかな。
「意外と為になるでしょ、お料理教室」
「日常的にこれは作らないもん」
「でも小夜喜ぶでしょ」
「うー…」
そもそも俺はそんなに甘いもん食わないんだよ。栄養源なんてタバコと酒と薬なんだよ、これだけ言うととてつもなくヤバイやつだけど!
「みっちゃんがんばっ」
「キモい。マジそうやって間接的に小夜を汚すなクソジジイ」
教わっておいてこの口の利き方はよくない。だがおっさんは「きゃー、怖いよぅマリちゃん」とかふざけてるので突き離そう。
「…柏原さん、悩みでもあるんですか。あんた今本気でキモいよ」
「悩みの種は光也の変な不器よ…おい、だからさ、菜箸で混ぜてどうすんだよ!日が暮れちまうだろ!」
「あ、ホントだ」
つい持っちゃうんだよな菜箸。
「ホントだってお前何?癖?」
「そんなとこ、手首痛い」
なんなの卵。
「お前のもやし根性叩き直すのに良い機会だな」
飽きてきた。もう出来合いのもんでいいかなと思い始めた。
「てかお前いい加減飯食いなさい」
「んーもちょっと」
「まったく…真里、飯食お。こいつに付き合ってたら終わらん」
「うぃっす。頑張ってね」
二人とも俺をからかうのをやめてキッチンから去ってった。やっと集中出来る。
しばらくは黙々と一人で作る。
卵をなんとか泡立てることが出来た。一度伸びをして俺も飯を食うことにする。
ご飯と味噌汁を手に席へ行くと、最早二人は食い終わった様子で雑談していた。
「お、終わった?」
「泡立て成功…」
「てか今更言っていい?」
「はい、何でしょうか」
「わざわざお菓子じゃなくてもよくない?」
ここに来てそれを言うか。
「うん、俺もそれ思ったけど…いやぁ、やると一瞬決めたからには」
「そーゆーとこ意味わかんなく頑固だよな」
「まぁやらせときなよ。俺ちょっと必死な光也さん見てるの好きだから」
何を嘲笑ってんだこの野郎。でもどうやら凄く楽しそうな、それはもう、輝くような笑顔を見せやがるからぶん殴ろうとした右手をぐっと押さえる。
「つかそろそろ休憩したら?」
「してるよ今」
「だって飯食ったらどうせすぐ始めるんだろ?」
「うん、まぁね」
「お前ははまりこむとホント凄いな」
いや、もう飽きてきてる。
でも折角だから。
知らず知らずにカウンターに置いてあったチューリップを眺めていたことに気が付いた。蕾がそろそろ色付いてきている。あれは赤だ。
店の前のチューリップの方が少し成長が早い。店の前のやつはもう、少しだけ開いている。黄色とピンクだ。
あれから雪子さんは常連になった。チューリップも、小夜が喜んでいたので栄養剤をくれたり、育て方を教えてくれたりしてるみたいで小夜がすっかりチューリップのお世話係になっている。
「そう言えば、お前らん家の花咲いたの?」
「んぁ?まだだよ、ほら」
おっさんに笑顔の小夜とチューリップのツーショットを見せる。これはもらってきてすぐの時の写メ。
我ながら良い出来だ。
「ふごぉぉ!か、かわええ」
「だろ。思わず撮っちゃったよね」
「ちょ、頂戴!この子なんてかわええの」
「やーだね」
「意地悪言わんといてな!」
「柏原さん、光也さんの京弁移っとるから」
「お前もな!大丈夫、ズリネタにはしな」
「ぜってぇやだ」
こんな変態に天使のような小夜はやれん。
「一言余計なんだよなぁ、柏原さん」
マジ間接的にでも小夜を犯したらぶっ飛ばすどころじゃない、捻り潰してやる。
キッチンに3人で戻ると、先程俺が泡立てた卵の泡は消えていたが、それを見たおっさんが、「おおっ、完璧じゃん」と頭を撫でてきた。
「これで一つ覚えたね光也さん」
小学生の図画工作じゃないんだから。二人とも誉めすぎだっつーの。
そこから熱中して一人、教えられたレシピ通りに作っていく。
上手く出来ると良いんだけど。
最後、オーブントースターを見守りながら焼いてる間はタバコをいくらか消費した。
そんなとき、「おはようございまーす」と小夜が出勤してきた。
「あ!お料理教室やってる!みっちゃんどう?」
「おぅ。なんとかな」
「どれどれ!」
そう言って着替えもせず真っ先に隣に来てふたりでオーブンを見つめる。
「うわぁ!美味しそう!」
「美味かったら今日食わしてやるよー」
「わーい!
これケーキ?」
「…アップルクーヘン」
「はいはーい、二人ともこっち見てー」
おっさんに言われて振り向くと、パシャっという音がしておっさんが持つケータイが光った。
「あ、」
「おー、いいじゃん。ホームページにアップすんのどーやんの?」
とか言っておっさんは真里にケータイを渡している。
肖像権の侵害だ。
てか…。
「ホームページ?」
「そうでーす。この店のホムペ作りましたー」
知らなかった。てかおっさんそんなに文明的じゃなかったよな。
そのケータイを覗いてみると、さっき撮ったのであろう写真も乗っているホームページが開かれていた。
更新日時を見ると、どうやら毎日、おっさんは日記らしきものを書いているらしい。
「いいなー!私もなんか書きたい!」
「おー、いいよ。真里、これ送ってみんなに」
「うぃっす」
中途半端に文明的だ。
最早真里はおっさんのお世話係になってるな。
さっそくURLが送られてきた。後で見てみようかな。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる