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Bitter&Sweet
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なんとか休憩中にアップルクーヘンを作り終えた。多分いままで作った中で2番目くらいに良い出来だと思う。
作り終わってみたらちょっと冷静になった。よくよく考えたら別に告白するわけでもないのに結構舞い上がってるんじゃないかな俺。てかただのお返しだし。
そんな気持ちを知ってか知らずか、おっさんが、「今日良い出来だな。うまくいくと良いな」とか言ってくるので。
「うん…。
冷静になったんだが、よくよく考えたら俺今日お返しするだけなんだよね」
と正直に言ったら3人分の「はぁ!?」が返ってきた。
そりゃそうですよね。
「いや、ごめん。冷静になっても言わなきゃよかったね」
「ちょ、待った待った。え?どーゆーこと?」
「いや、バレンタインもらったから、お返しをする」
「うん、分かる。ん?」
あれ、なんか変かな。
「アップルパイのくだりとかは?」
「いやだから、アップルパイもらったから、返す」
「うわ、なんか言葉で聞くとえらく業務的だね」
「ねぇ真里、これどこから修正すべきかな?」
「いいんじゃない?この人天然だから」
え、なんでそうなったよ。全然天然要素ないじゃん。
「みっちゃん、バレンタインの趣旨わかってる?」
「チョコレート会社の陰謀でしょ?」
「小夜、多分ね、結構いまの一言この人には意味ないよ」
「んー…。みっちゃんやっぱズレてるよね」
「え、てかなんだろ、みんなの期待裏切りすぎたよね。マジ言わなきゃよかったね」
「いや光也違うんだよそこじゃないんだよ…」
あれ、みんな頭抱えてる。何が違うんだろ。
「うーん、わりと期待はしてないんだよ、てか期待って何よ」
「うーん、言われてみればなんだろう」
「…お前だってさ、渡すときさ、「この前のお返しです」って言うわけ?」
「え?うん」
「だけ?」
「うん」
「みっちゃん、ちょっと一言、いや三言くらい、いいですか」
「はい」
小夜が一度息を吸った。
「あのね、女の子のバレンタインがどれだけ緊張するかわかってるの!?友チョコですら面倒だし、この時点で、すっごく不味かったらどうしようとかあるわけです。でもまぁお友達ならなんとかなるかなって。
問題は好きな人にあげるときなんですよ!友達の中にはね、恥ずかしすぎて「義理だし」とか言ってあげたら、「ビター実はあんまり得意じゃないんだ」とか言われちゃった子もいたわけ!」
「うわ」
「てかそれビターとかそーゆー問題なのか?」
「やっぱそう思うよね!女の子もフラれたと思ってたらね!なんとホワイトデーで男の子、スッゴい下手くそで不味そうだったけどお返しをくれたんですよ!」
「ちょっとした悪口を挟んだね小夜ちゃん」
「ビターでしたよ!自分はビター嫌いだけど女の子が作ってきたってことはビターが好きなのかなって思ってって男の子言ったそうですよ!だけど実は女の子はビター嫌いだったんですよ!
なんとなく子供っぽく思われたくなくてビターにしたって言ってましたよカヨコちゃんは!」
「熱いねぇ小夜ちゃん」
「で、結果は?」
「男の子は貰ったあと考えたそうです。てかわりと好きなんじゃない?って結論に至って、でも、これで手作りとかなんか…本命返し、つまり良いですよって返事なんじゃないかとか。だけど本当に良いのかなとかいろいろな思いを抱えながら当日を迎えて、渡そうかどうかも考えて」
「かわいいな」
「カヨコちゃんは待ってた。その日一日浮き足立ってた。もしかしたらって期待もあった。
そして手作りのチョコを貰った。嬉しかったんだけど答えはノーだった。
男の子は本当に嬉しかった、それに対しての答えはやっぱり手作り返しだなって。だけど…付き合うとかはどうしても想像が出来なかったって」
「うん…」
「でも後悔してた。男の子は。これでよかったのかなって。カヨコちゃんも浮かない顔して帰って行った」
大人三人がついに黙りこむ中、小夜だけは言葉をくれる。
「あともう一歩二人に勇気があったらなぁって、思うんだ」
「カヨコちゃん?とその男の子、多分そのままだと上手くいかないままだね。どっちかが飽きる。
それは子供でも大人でもな。
光也、女ってな、男を待つもんなんだよ」
「ん?」
「だけど切り捨てるってか切り替え早いのはわりと女の方だよ」
「…何が言いたいの?」
おっさんと真里が目を合わせた。おっさんが肩をすくめると、真里が、この上なく優しい笑顔で俺を見た。
「もう一度振り返って考えてみたら?」
取り敢えずわかったこと。
みんな応援だけはしてくれてる。
「…うん」
人の事なのにな。こんなに一丸になるかな。
「ま、一言言いすぎると、ビビってんじゃねーよってやつ?」
そう言われて漸く、なるほどと思えた。
「…お前に言われると一番説得力あるな」
「だろ?」
確かに俺は今、相当ビビってる。多分。ちょっと話してみようかなとふと思ったが、やはりそれは雪子さんの問題もあるからやめておいた。
作り終わってみたらちょっと冷静になった。よくよく考えたら別に告白するわけでもないのに結構舞い上がってるんじゃないかな俺。てかただのお返しだし。
そんな気持ちを知ってか知らずか、おっさんが、「今日良い出来だな。うまくいくと良いな」とか言ってくるので。
「うん…。
冷静になったんだが、よくよく考えたら俺今日お返しするだけなんだよね」
と正直に言ったら3人分の「はぁ!?」が返ってきた。
そりゃそうですよね。
「いや、ごめん。冷静になっても言わなきゃよかったね」
「ちょ、待った待った。え?どーゆーこと?」
「いや、バレンタインもらったから、お返しをする」
「うん、分かる。ん?」
あれ、なんか変かな。
「アップルパイのくだりとかは?」
「いやだから、アップルパイもらったから、返す」
「うわ、なんか言葉で聞くとえらく業務的だね」
「ねぇ真里、これどこから修正すべきかな?」
「いいんじゃない?この人天然だから」
え、なんでそうなったよ。全然天然要素ないじゃん。
「みっちゃん、バレンタインの趣旨わかってる?」
「チョコレート会社の陰謀でしょ?」
「小夜、多分ね、結構いまの一言この人には意味ないよ」
「んー…。みっちゃんやっぱズレてるよね」
「え、てかなんだろ、みんなの期待裏切りすぎたよね。マジ言わなきゃよかったね」
「いや光也違うんだよそこじゃないんだよ…」
あれ、みんな頭抱えてる。何が違うんだろ。
「うーん、わりと期待はしてないんだよ、てか期待って何よ」
「うーん、言われてみればなんだろう」
「…お前だってさ、渡すときさ、「この前のお返しです」って言うわけ?」
「え?うん」
「だけ?」
「うん」
「みっちゃん、ちょっと一言、いや三言くらい、いいですか」
「はい」
小夜が一度息を吸った。
「あのね、女の子のバレンタインがどれだけ緊張するかわかってるの!?友チョコですら面倒だし、この時点で、すっごく不味かったらどうしようとかあるわけです。でもまぁお友達ならなんとかなるかなって。
問題は好きな人にあげるときなんですよ!友達の中にはね、恥ずかしすぎて「義理だし」とか言ってあげたら、「ビター実はあんまり得意じゃないんだ」とか言われちゃった子もいたわけ!」
「うわ」
「てかそれビターとかそーゆー問題なのか?」
「やっぱそう思うよね!女の子もフラれたと思ってたらね!なんとホワイトデーで男の子、スッゴい下手くそで不味そうだったけどお返しをくれたんですよ!」
「ちょっとした悪口を挟んだね小夜ちゃん」
「ビターでしたよ!自分はビター嫌いだけど女の子が作ってきたってことはビターが好きなのかなって思ってって男の子言ったそうですよ!だけど実は女の子はビター嫌いだったんですよ!
なんとなく子供っぽく思われたくなくてビターにしたって言ってましたよカヨコちゃんは!」
「熱いねぇ小夜ちゃん」
「で、結果は?」
「男の子は貰ったあと考えたそうです。てかわりと好きなんじゃない?って結論に至って、でも、これで手作りとかなんか…本命返し、つまり良いですよって返事なんじゃないかとか。だけど本当に良いのかなとかいろいろな思いを抱えながら当日を迎えて、渡そうかどうかも考えて」
「かわいいな」
「カヨコちゃんは待ってた。その日一日浮き足立ってた。もしかしたらって期待もあった。
そして手作りのチョコを貰った。嬉しかったんだけど答えはノーだった。
男の子は本当に嬉しかった、それに対しての答えはやっぱり手作り返しだなって。だけど…付き合うとかはどうしても想像が出来なかったって」
「うん…」
「でも後悔してた。男の子は。これでよかったのかなって。カヨコちゃんも浮かない顔して帰って行った」
大人三人がついに黙りこむ中、小夜だけは言葉をくれる。
「あともう一歩二人に勇気があったらなぁって、思うんだ」
「カヨコちゃん?とその男の子、多分そのままだと上手くいかないままだね。どっちかが飽きる。
それは子供でも大人でもな。
光也、女ってな、男を待つもんなんだよ」
「ん?」
「だけど切り捨てるってか切り替え早いのはわりと女の方だよ」
「…何が言いたいの?」
おっさんと真里が目を合わせた。おっさんが肩をすくめると、真里が、この上なく優しい笑顔で俺を見た。
「もう一度振り返って考えてみたら?」
取り敢えずわかったこと。
みんな応援だけはしてくれてる。
「…うん」
人の事なのにな。こんなに一丸になるかな。
「ま、一言言いすぎると、ビビってんじゃねーよってやつ?」
そう言われて漸く、なるほどと思えた。
「…お前に言われると一番説得力あるな」
「だろ?」
確かに俺は今、相当ビビってる。多分。ちょっと話してみようかなとふと思ったが、やはりそれは雪子さんの問題もあるからやめておいた。
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