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第五部
第二章・ゴールデンウィークの風(その4)
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ゴールデンウィークの前半が終って、連休の合間の平日に潮音が登校すると、生徒の中には休日に出かけた先ややったことの話に花を咲かせる者もいる一方で、連休の合間に登校するのはしんどいとこぼす生徒も少なくなかった。
潮音がそれを耳にしながら教室の自席につくと、国岡真桜が遠慮気味な表情で潮音の席に寄ってきた。潮音がどうしたのかといぶかしんでいると、真桜はぼそりと口を開いた。
「あの…あたしは連休中に藤坂さんから頼まれた、フットサル同好会のポスターを作ってたから…」
真桜の口下手ぶりは相変らずだったが、潮音は一見マイペースで、他人のすることに関心などなさそうな真桜が、潮音の頼みに応じてフットサル同好会のポスターの絵を描いてくれたことが嬉しかった。
さっそく潮音が真桜が描いてきたポスターの絵柄を見てみると、カラフルな画面にフットサルを行う選手の姿が躍動感いっぱいに描かれており、潮音も思わず画面に見入ってしまった。
「やっぱり国岡さんって絵がうまいよ。…無茶な頼みだったのはわかってるけど、それでもこれだけの絵を描いちゃうのだから」
潮音が感心していると、そのような潮音の反応を見て、他の生徒たちも真桜の描いたポスターのまわりに集まってきた。生徒たちは皆ポスターを見て、真桜のポスターの出来栄えを口々にほめそやしていた。
「国岡さん、このポスターすごくうまいじゃない」
「この色づかいがすごくいいよね」
そのような周囲の反応に対して、真桜はいささか戸惑い気味の表情をしていた。
「あたしは今まで人から頼まれてポスターなんか描いたことなんかなかったけど…」
それに対して潮音は明るい表情で言った。
「ともかく国岡さんは、もっと自分に自信持った方がいいよ。そうすればクラスのみんなだってもっと国岡さんのことわかってくれると思うから」
その潮音の言葉を聞いて、真桜はますます照れくさそうにしていたが、潮音は遥子にこのポスターを見せたらきっと喜ぶぞとほくそ笑んでいた。
しかしその一方で潮音は、すぴかが作ろうとしているファッション同好会のことも気になっていた。遥子のフットサル同好会がせっかくいい方向に向かっているのだから、すぴかもそれを見て頑張ってくれたらいいのにと潮音は思っていた。
昼休みになると、潮音はためらい気味の真桜の手を引いて、さっそく遥子のいる一年桜組の教室に向かった。そのときちょうど遥子は小春やすぴかと一緒に弁当を食べていたが、教室の入口に潮音が入ってきたのを見ると、さっそく潮音に向かって元気よく手を振った。
「フットサル同好会は連休明けから本格的に練習を始めることに決りました。体育館は他のクラブも使っているのでなかなか練習する場所が取れなかったけど、体育館の予約がいっぱいのときはランニングや筋トレをしようと思います」
「樋沢さんはフットサル同好会が設立できそうで、さっそくやる気満々だね。今日はいいものを見せてあげるよ」
そう言って潮音が真桜の描いたポスターを遥子たちに示すと、遥子はとたんに顔をほころばせた。遥子は何よりも、自分のフットサル同好会の活動に先輩たちが理解を見せてくれたことが嬉しいようだった。さっそく遥子は興奮気味に、真桜に面と向かってお礼の言葉を言った。
「ありがとうございます、国岡先輩…私たちのためにこんなきれいなポスターまで描いてくれて」
遥子が顔いっぱいに笑みを浮べて、ストレートに感謝の意を伝えてくれたことに対して、真桜も戸惑いの色を見せながらもまんざらでもなさそうな顔をしていた。それだけでなく、遥子のまわりには一年生たちが人だかりを作ってポスターに注目していた。遥子が集まってきたクラスメイトたちとにぎやかに談笑しているのを見て、潮音は小春に話しかけた。
「どうやら樋沢さんは、さっそく一年生の間では有名人になっているみたいだね」
「そりゃ遥子はあれだけ元気でアクティブですからね。目立たへん方がおかしいですよ。あれだけ真っすぐで物怖じしないと、中入生たちもあの子のことは認めないわけにはいかないみたいですね」
「私だって去年高等部からうちの学校に入ったときは、中入生から生意気だとか言われたこともあったけどね…そんなの気にすることなんかないよ」
「あの子はそんなこと気にする子じゃありませんからね…。それに藤坂先輩だって、生意気だなんて言ってきたのはテニス部の長束先輩でしょ? それでテニスで勝負したりなんかして、今じゃむしろ長束先輩と仲良くなったじゃないですか」
潮音は小春をはじめとする後輩たちの地獄耳ぶりに驚いたが、小春は潮音がたじたじとしているのがどこかおかしいようだった。
「藤坂先輩は中等部でもけっこうファンがいましたよ。体育祭でも学ラン着て応援団長やったり、文化祭でもジュリエットの役をしたりして、そのたびに藤坂先輩ってかっこいいとか言い合ってる子がいました」
実際、今ここで潮音のまわりにいる一年生の中には、潮音に熱いまなざしを向けている者もいた。潮音は自分が男の子だった頃にも他人、特に女の子から「かっこいい」などと言われたことなどなかったぞと思うと、やれやれとため息をつきたくなった。
しかしその一方で、すぴかは真桜に自分の持ち込んだスケッチブックを見せていた。ゴールデンウィーク中にファッション同好会の企画書として提出するためにファッションのアイデアをいくつか考えていたすぴかは、絵心のある真桜にそれを見せて、評価をもらおうとしているようだった。真桜もそれを見て、服の装飾や配色のセンスにいくつか意見を述べていた。
潮音はその様子を見て、すぴかは連休の間もずっとファッション同好会の企画を通すために考え行動しているのだなと思った。しかし程なくして、すぴかのまわりにも一年生たちが集まってきて、すぴかの考えたファッションの素案を見ていろいろな意見を述べていた。潮音はその様子を見て、ファッション同好会の設立も大丈夫だろうと思うと、昼休みの終りの時間も近づいてきたので真桜と二人で二年梅組の教室に戻ることにした。潮音が一年桜組の今日汁を後にするときにも、一年生の中には名残惜しそうに手を振っている者がいたのには、潮音もいささか気恥ずかしい気分になった。
潮音が真桜と一緒に自分たちの教室に戻る途中、真桜はぼそりと潮音に話しかけた。
「藤坂さんってずいぶん後輩からもてるんですね」
「そんなことどうだっていいだろ」
潮音はいやそうに答えた。
「あたしも人から頼まれてポスターを描くなんて初めての経験だったけど、あの一年生の子たちもあんなに喜んでくれたのだから、私もやった甲斐がありました」
そう話すときの真桜は、いつになく満足そうな顔つきをしていた。
「それはよかったね」
潮音は真桜と連れ立って廊下を歩きながら、これまでマイペースで人と接するのが苦手そうだった真桜が、これを機にもっとみんなと積極的に関わるようになってくれたらと思っていた。
その日の放課後はバレエのレッスンがあった。潮音は紫と一緒にレッスンで汗を流した後で休憩時間になると、あらためて紫に遥子の話題を振った。
「樋沢さんのフットサル同好会は部員集めも順調で、ゴールデンウィーク明けから練習に取りかかれそうだって言ってたよ」
「フットサル同好会の部員集めが順調に行ったのは、やっぱり潮音も協力したからじゃないかしら」
紫が笑顔で潮音の顔を見ても、潮音は怪訝そうな顔をした。
「そんな…私は特に何もした覚えなんかないけど」
「あんたはあの子たちがいやがらせを受けていたのを助けたりもしたじゃない。あんたのそういうところが、後輩からも頼りにされてるし、だからこそ後輩たちも元気になれるんじゃないかな」
潮音はそうかなあとでも言いたげな、気まずそうな顔をした。そこで潮音はすぴかのことに話題を変えた。
「樋沢さんの友達の妻崎さんはファッション同好会を作ろうとしているけれども、それも認めてやれないかな。あの子たちは一生懸命頑張ってるから」
しかし紫はその潮音の言葉に対しても、表情を緩めようとはしなかった。
「それはあくまであの子たちが提出した企画書の内容を見て決めるわ。生徒会の活動に対して私情をはさむわけにはいかないの」
紫の冷厳とした様子を見て、潮音はため息をついた。
「紫ってそういうとこシビアだよね。普段は優しいのに」
「そうやっておしゃべりばかりしてないで、そろそろ練習に戻るわよ」
そして練習を再開し、それが一段落した後で紫は息をはずませている潮音に言った。
「今日の練習はここまでよ。でも潮音もよくついて来たわね」
「そりゃ私には、わき役でもいいから紫と一緒に舞台に立ちたいという目標があるからね」
「『わき役でもいいから』なんてへりくだってないで、自分が主役を取ってやろうくらいは思わなきゃね」
「練習はお手柔らかに頼むよ」
「それにバレエに打ち込むのもいいけど、勉強もちゃんとしなきゃね。いくらゴールデンウィークだからといって、遊んでばかりいたらダメよ」
「はいはい。よくわかったよ」
そして紫と潮音は帰り支度を済ませると、バレエ教室の前で紫と別れた。
潮音が帰宅してスマホをチェックすると、玲花から連絡が入っていた。それはゴールデンウィークの後半の一日、浩三の練習がオフになるので、その日に浩三に会えないかというものだった。潮音は返信で浩三に会うことに同意することを伝えたものの、このゴールデンウィークは後半も穏やかには済まないだろうなと感じていた。
潮音がそれを耳にしながら教室の自席につくと、国岡真桜が遠慮気味な表情で潮音の席に寄ってきた。潮音がどうしたのかといぶかしんでいると、真桜はぼそりと口を開いた。
「あの…あたしは連休中に藤坂さんから頼まれた、フットサル同好会のポスターを作ってたから…」
真桜の口下手ぶりは相変らずだったが、潮音は一見マイペースで、他人のすることに関心などなさそうな真桜が、潮音の頼みに応じてフットサル同好会のポスターの絵を描いてくれたことが嬉しかった。
さっそく潮音が真桜が描いてきたポスターの絵柄を見てみると、カラフルな画面にフットサルを行う選手の姿が躍動感いっぱいに描かれており、潮音も思わず画面に見入ってしまった。
「やっぱり国岡さんって絵がうまいよ。…無茶な頼みだったのはわかってるけど、それでもこれだけの絵を描いちゃうのだから」
潮音が感心していると、そのような潮音の反応を見て、他の生徒たちも真桜の描いたポスターのまわりに集まってきた。生徒たちは皆ポスターを見て、真桜のポスターの出来栄えを口々にほめそやしていた。
「国岡さん、このポスターすごくうまいじゃない」
「この色づかいがすごくいいよね」
そのような周囲の反応に対して、真桜はいささか戸惑い気味の表情をしていた。
「あたしは今まで人から頼まれてポスターなんか描いたことなんかなかったけど…」
それに対して潮音は明るい表情で言った。
「ともかく国岡さんは、もっと自分に自信持った方がいいよ。そうすればクラスのみんなだってもっと国岡さんのことわかってくれると思うから」
その潮音の言葉を聞いて、真桜はますます照れくさそうにしていたが、潮音は遥子にこのポスターを見せたらきっと喜ぶぞとほくそ笑んでいた。
しかしその一方で潮音は、すぴかが作ろうとしているファッション同好会のことも気になっていた。遥子のフットサル同好会がせっかくいい方向に向かっているのだから、すぴかもそれを見て頑張ってくれたらいいのにと潮音は思っていた。
昼休みになると、潮音はためらい気味の真桜の手を引いて、さっそく遥子のいる一年桜組の教室に向かった。そのときちょうど遥子は小春やすぴかと一緒に弁当を食べていたが、教室の入口に潮音が入ってきたのを見ると、さっそく潮音に向かって元気よく手を振った。
「フットサル同好会は連休明けから本格的に練習を始めることに決りました。体育館は他のクラブも使っているのでなかなか練習する場所が取れなかったけど、体育館の予約がいっぱいのときはランニングや筋トレをしようと思います」
「樋沢さんはフットサル同好会が設立できそうで、さっそくやる気満々だね。今日はいいものを見せてあげるよ」
そう言って潮音が真桜の描いたポスターを遥子たちに示すと、遥子はとたんに顔をほころばせた。遥子は何よりも、自分のフットサル同好会の活動に先輩たちが理解を見せてくれたことが嬉しいようだった。さっそく遥子は興奮気味に、真桜に面と向かってお礼の言葉を言った。
「ありがとうございます、国岡先輩…私たちのためにこんなきれいなポスターまで描いてくれて」
遥子が顔いっぱいに笑みを浮べて、ストレートに感謝の意を伝えてくれたことに対して、真桜も戸惑いの色を見せながらもまんざらでもなさそうな顔をしていた。それだけでなく、遥子のまわりには一年生たちが人だかりを作ってポスターに注目していた。遥子が集まってきたクラスメイトたちとにぎやかに談笑しているのを見て、潮音は小春に話しかけた。
「どうやら樋沢さんは、さっそく一年生の間では有名人になっているみたいだね」
「そりゃ遥子はあれだけ元気でアクティブですからね。目立たへん方がおかしいですよ。あれだけ真っすぐで物怖じしないと、中入生たちもあの子のことは認めないわけにはいかないみたいですね」
「私だって去年高等部からうちの学校に入ったときは、中入生から生意気だとか言われたこともあったけどね…そんなの気にすることなんかないよ」
「あの子はそんなこと気にする子じゃありませんからね…。それに藤坂先輩だって、生意気だなんて言ってきたのはテニス部の長束先輩でしょ? それでテニスで勝負したりなんかして、今じゃむしろ長束先輩と仲良くなったじゃないですか」
潮音は小春をはじめとする後輩たちの地獄耳ぶりに驚いたが、小春は潮音がたじたじとしているのがどこかおかしいようだった。
「藤坂先輩は中等部でもけっこうファンがいましたよ。体育祭でも学ラン着て応援団長やったり、文化祭でもジュリエットの役をしたりして、そのたびに藤坂先輩ってかっこいいとか言い合ってる子がいました」
実際、今ここで潮音のまわりにいる一年生の中には、潮音に熱いまなざしを向けている者もいた。潮音は自分が男の子だった頃にも他人、特に女の子から「かっこいい」などと言われたことなどなかったぞと思うと、やれやれとため息をつきたくなった。
しかしその一方で、すぴかは真桜に自分の持ち込んだスケッチブックを見せていた。ゴールデンウィーク中にファッション同好会の企画書として提出するためにファッションのアイデアをいくつか考えていたすぴかは、絵心のある真桜にそれを見せて、評価をもらおうとしているようだった。真桜もそれを見て、服の装飾や配色のセンスにいくつか意見を述べていた。
潮音はその様子を見て、すぴかは連休の間もずっとファッション同好会の企画を通すために考え行動しているのだなと思った。しかし程なくして、すぴかのまわりにも一年生たちが集まってきて、すぴかの考えたファッションの素案を見ていろいろな意見を述べていた。潮音はその様子を見て、ファッション同好会の設立も大丈夫だろうと思うと、昼休みの終りの時間も近づいてきたので真桜と二人で二年梅組の教室に戻ることにした。潮音が一年桜組の今日汁を後にするときにも、一年生の中には名残惜しそうに手を振っている者がいたのには、潮音もいささか気恥ずかしい気分になった。
潮音が真桜と一緒に自分たちの教室に戻る途中、真桜はぼそりと潮音に話しかけた。
「藤坂さんってずいぶん後輩からもてるんですね」
「そんなことどうだっていいだろ」
潮音はいやそうに答えた。
「あたしも人から頼まれてポスターを描くなんて初めての経験だったけど、あの一年生の子たちもあんなに喜んでくれたのだから、私もやった甲斐がありました」
そう話すときの真桜は、いつになく満足そうな顔つきをしていた。
「それはよかったね」
潮音は真桜と連れ立って廊下を歩きながら、これまでマイペースで人と接するのが苦手そうだった真桜が、これを機にもっとみんなと積極的に関わるようになってくれたらと思っていた。
その日の放課後はバレエのレッスンがあった。潮音は紫と一緒にレッスンで汗を流した後で休憩時間になると、あらためて紫に遥子の話題を振った。
「樋沢さんのフットサル同好会は部員集めも順調で、ゴールデンウィーク明けから練習に取りかかれそうだって言ってたよ」
「フットサル同好会の部員集めが順調に行ったのは、やっぱり潮音も協力したからじゃないかしら」
紫が笑顔で潮音の顔を見ても、潮音は怪訝そうな顔をした。
「そんな…私は特に何もした覚えなんかないけど」
「あんたはあの子たちがいやがらせを受けていたのを助けたりもしたじゃない。あんたのそういうところが、後輩からも頼りにされてるし、だからこそ後輩たちも元気になれるんじゃないかな」
潮音はそうかなあとでも言いたげな、気まずそうな顔をした。そこで潮音はすぴかのことに話題を変えた。
「樋沢さんの友達の妻崎さんはファッション同好会を作ろうとしているけれども、それも認めてやれないかな。あの子たちは一生懸命頑張ってるから」
しかし紫はその潮音の言葉に対しても、表情を緩めようとはしなかった。
「それはあくまであの子たちが提出した企画書の内容を見て決めるわ。生徒会の活動に対して私情をはさむわけにはいかないの」
紫の冷厳とした様子を見て、潮音はため息をついた。
「紫ってそういうとこシビアだよね。普段は優しいのに」
「そうやっておしゃべりばかりしてないで、そろそろ練習に戻るわよ」
そして練習を再開し、それが一段落した後で紫は息をはずませている潮音に言った。
「今日の練習はここまでよ。でも潮音もよくついて来たわね」
「そりゃ私には、わき役でもいいから紫と一緒に舞台に立ちたいという目標があるからね」
「『わき役でもいいから』なんてへりくだってないで、自分が主役を取ってやろうくらいは思わなきゃね」
「練習はお手柔らかに頼むよ」
「それにバレエに打ち込むのもいいけど、勉強もちゃんとしなきゃね。いくらゴールデンウィークだからといって、遊んでばかりいたらダメよ」
「はいはい。よくわかったよ」
そして紫と潮音は帰り支度を済ませると、バレエ教室の前で紫と別れた。
潮音が帰宅してスマホをチェックすると、玲花から連絡が入っていた。それはゴールデンウィークの後半の一日、浩三の練習がオフになるので、その日に浩三に会えないかというものだった。潮音は返信で浩三に会うことに同意することを伝えたものの、このゴールデンウィークは後半も穏やかには済まないだろうなと感じていた。
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