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12章 エリオン(史師の教え)
192 アタランテの巻き毛
エリオン、ニコス、セオドアの三人は、南の帝都エレアを目指して旅を続けていた。ネールガンドの国境を越え、南方の地ボーグへと足を踏み入れる。
前世のアタランテだった頃、彼女は飢えに苦しむこの地を救おうとしてアトレウスと激しく対立したことがあった。その後、アトレウスに誘われ孫娘の嫁入りに付き添い、この地に入った。旅の帰り道、ようやく夫と心が通い合ったと信じていたのだが……今思えば、幻に過ぎなかった。
村々に立ち寄るたび、エリオンは傷ついた人々を励まし、病に伏せる者を癒やした。
ニコスは手際よく家屋を修理し、村人と共に防御の柵を築く。セオドアは村の若者たちを集めて剣技を叩き込み、「打倒、魔王ネクロザール!」と叫び、彼らを鼓舞した。
その傍らで、エリオンは偽りの聖妃像の「破壊」を民に説いて回った。
「聖王陛下が愛したのは、聖妃アタランテ様お一人。今に伝わる『嫉妬に狂った悪妻』という醜い姿は、聖妃を妬む魔女が化けた偽りの姿なのです。この魔女こそが、地獄から魔王を引き寄せた元凶。民よ、この呪われた偽りの聖妃像を、布で覆い隠すのです」
(気づかれてはならない。私が、今に残る聖妃の姿に生き写しであることに……)
己の過去を「魔女」として葬り去る。
エリオンは村に立ち寄るたびに自ら髪を短く切り、正体を隠そうとした。しかし、三人の名声が高まるにつれ、村人たちは切り落とされたエリオンの髪さえも「聖遺物」として崇め始めた。なかには石碑を建て、その髪を恭しく埋葬する者まで現れる始末だった。
エリオンは、顔に慈愛の微笑みを張り付かせた。
「ただの奉仕生に過ぎぬ私を、これほどまでに尊んでいただけるとは。皆様の信心に、どう報いればよいのか」
圧政に喘ぐ人々は、エリオンの奇跡を目の当たりにし、彼女こそが聖王の再来、あるいは救世主ではないかと熱狂した。背中に冷や汗が流れるのを感じながら、彼女は必死に表情を保つ。
(ただ、髪が伸びるとアタランテ像に似てしまうから切っているだけなのに。こんなものに祈るなんて)
居たたまれなさに襲われながら、エリオンはふと、前世で自分の髪を求めた「あの男」のことを思い出した。
アタランテが三十代半ば、アトレウスが四十を過ぎた頃のことだ。
長男イドメネウスが新妻を伴い北火山へ旅立つ前、クリュメネや五人の子供たちとささやかな宴を開いた夜。アトレウスはアタランテの部屋に入ろうとしたが、彼女はそれを拒んだ。正妃として、夫の子を身ごもっていた侍女リディアの心を、傷つけたくなかったからだ。
アタランテが「リディアを悲しませたくない」と告げると、アトレウスは妻のブルネットの巻き毛を手に取った。
『竜の娘の力を分けてくれないか』
アタランテは「そんなものに力などない」と突き放したが、夫は寂しげに微笑み、切り取った一房の髪に口づけをして去っていった。夫の背中にすがりつきたい衝動を抑え、一人泣き明かしたあの夜。
切ない痛みが胸に蘇る。あの後、何度か絆を取り戻したが、彼の心の奥底には、常にアタランテへの憎しみが渦巻いていたのだろう。そうでなければ、病の妻に、心を抉るような薔薇園を見せつけるはずがない。
切り取った髪など、ただの亡骸に過ぎない。千年経った今、あの髪は風に吹かれ、ゴンドレシアの果てへと消えたはずだ。エリオンは、重い記憶を振り払うように頭を振った。
「セオドア殿、なぜネールガンドの者は、そんなにアルゴス人を嫌うのだ?」
野営の焚き火を囲みながら、ニコスが問いかけた。
「ニコス、貴殿も知っていよう。ネールガンド中興の祖、ニコラス公こそが聖王アトレウス陛下の正統なる直系であることを」
「それはどの領主も同じだ。我が主君レオニダス様もまた、聖王の血を引いておられる」
セオドアは不愉快そうに顔を顰めた。
「レオニダス公は傍系ではないか! 我らが祖ニコラス公こそ、オレステス陛下のご嫡子」
ネールガンド領主の忘れ形見の口から、堰を切ったように言葉が溢れる。
「本来ゴンドレシアの王位を継ぐべきは、我が一族であったのだ。それをレアンドロスが、大臣コメテスの息子という身分でありながら、王位を簒奪した。それがすべての間違いの始まりなのだ!」
「聞き捨てならんな。レアンドロス陛下は、ニコラス公が病弱ゆえに政務を代行されただけではないか」
「病人がネールガンドをここまで復興できると思うのか!」
エリオンはハーブ茶で喉を潤しながら、二人の諍いを静かに聞いていた。
オレステスにコメテス。どちらも、長男イドメネウスとクリュメネの息子。ーアタランテにとっては、愛すべき孫たちだ。あんなに小さかったオレステスが王になったという話は、どこかこそばゆい。
だが、自分の見知らぬひ孫たちの代で、これほど根深い争いが起きていたとは。
思い出す。アトレウスは、長男イドメネウスにことさら厳しかった。
統一戦争の折、軍略の才に長けた次男ヒュロスに比べ、内政や調査を好むイドメネウスを、アトレウスは何度も怒鳴りつけた。
『ヒュロスに後れを取ってどうする! お前は次期国王なのだぞ、長男の意地を見せろ!』
『……父上がヒュロスに王位を譲るというのなら、私はそれに従います』
『馬鹿者が! お前がその体たらくでは、俺が死んだ後に国が分裂するぞ!』
『やめて! あなた、メナンドロス将軍を褒めていたじゃない。的確に糧食を戦地に送るって。この子もそうよ。占領地の人々をこれほど穏やかに治めているじゃない!』
『アタランテ、甘いぞ! 将軍なら一芸に秀でれば良い。だが王者は、すべてにおいて民を圧倒する存在でなければならぬのだ!』
アトレウスが危惧した通り、絶対王者がいなくなった後、愛する子孫たちは争いを始めてしまった。それが今、目の前でいがみ合う二人の従者のルーツなのだと思うと、やりきれない。
エリオンは、ネールガンドの若者をじっと見つめた。
「……セオドア。お前は、自分こそが王位に相応しいと思っているのか?」
師匠の問いかけに、若者の顔が火の粉を浴びたように赤らんだ。
「そ、そのような不遜なことは……ですが」
セオドアは、きっと唇を結ぶ。
「父は、アルゴスの権威が失われた今、王位を継げるのはネールガンドしかないと。氏素性も知れぬネクロザールなどに国を奪われたことが無念だと、いつも言っていました。それを幼心に覚えているだけです」
「二人とも、わかっているはずだ。敵は地獄の魔王。ここで仲違いすれば、それこそ奴の思う壺だ。アルゴスとネールガンドで争う時代は、もう終わったのだ」
エリオンの静かな、だが重みのある言葉に、二人は言葉を失い、深く頭を垂れた。
ある村の広場で、エリオンはいつものようにネクロザールが魔王であることを説いていた。真剣に聞き入る群衆の中から、突如として甲高い男の声が響いた。
「ほんとか! 王様はニセモンか!」
声の主は、人だかりから少し離れた場所に立つ、巨体の若者だった。
ボサボサの栗毛を掻きむしり、丸い顔を所在なげに揺らしている。
村人たちは一斉に彼を蔑みの目を向けた。
「セルゲイじゃないか。あっちへ行け!」
「お前の来るところじゃない。消えろ!」
「寄るな、馬鹿がうつるだろうが!」
容赦ない罵倒を浴びせられる若者を見て、エリオンはとっさに彼の前に立ちはだかった。
「やめなさい! この若者も、あなたたちと同じくネクロザールに苦しめられた同胞ではないか」
「エリオン様! そいつに関わってはいけません」
だが、巨体の若者はその大きな体を揺らし、まっすぐエリオンを見つめた。
「おいらだって、エリオン様の声、聞きたい!」
その真っ直ぐな言葉に、エリオンは微笑んだ。
彼が後にボーグの初代王となる第三の勇者、セルゲイである。
前世のアタランテだった頃、彼女は飢えに苦しむこの地を救おうとしてアトレウスと激しく対立したことがあった。その後、アトレウスに誘われ孫娘の嫁入りに付き添い、この地に入った。旅の帰り道、ようやく夫と心が通い合ったと信じていたのだが……今思えば、幻に過ぎなかった。
村々に立ち寄るたび、エリオンは傷ついた人々を励まし、病に伏せる者を癒やした。
ニコスは手際よく家屋を修理し、村人と共に防御の柵を築く。セオドアは村の若者たちを集めて剣技を叩き込み、「打倒、魔王ネクロザール!」と叫び、彼らを鼓舞した。
その傍らで、エリオンは偽りの聖妃像の「破壊」を民に説いて回った。
「聖王陛下が愛したのは、聖妃アタランテ様お一人。今に伝わる『嫉妬に狂った悪妻』という醜い姿は、聖妃を妬む魔女が化けた偽りの姿なのです。この魔女こそが、地獄から魔王を引き寄せた元凶。民よ、この呪われた偽りの聖妃像を、布で覆い隠すのです」
(気づかれてはならない。私が、今に残る聖妃の姿に生き写しであることに……)
己の過去を「魔女」として葬り去る。
エリオンは村に立ち寄るたびに自ら髪を短く切り、正体を隠そうとした。しかし、三人の名声が高まるにつれ、村人たちは切り落とされたエリオンの髪さえも「聖遺物」として崇め始めた。なかには石碑を建て、その髪を恭しく埋葬する者まで現れる始末だった。
エリオンは、顔に慈愛の微笑みを張り付かせた。
「ただの奉仕生に過ぎぬ私を、これほどまでに尊んでいただけるとは。皆様の信心に、どう報いればよいのか」
圧政に喘ぐ人々は、エリオンの奇跡を目の当たりにし、彼女こそが聖王の再来、あるいは救世主ではないかと熱狂した。背中に冷や汗が流れるのを感じながら、彼女は必死に表情を保つ。
(ただ、髪が伸びるとアタランテ像に似てしまうから切っているだけなのに。こんなものに祈るなんて)
居たたまれなさに襲われながら、エリオンはふと、前世で自分の髪を求めた「あの男」のことを思い出した。
アタランテが三十代半ば、アトレウスが四十を過ぎた頃のことだ。
長男イドメネウスが新妻を伴い北火山へ旅立つ前、クリュメネや五人の子供たちとささやかな宴を開いた夜。アトレウスはアタランテの部屋に入ろうとしたが、彼女はそれを拒んだ。正妃として、夫の子を身ごもっていた侍女リディアの心を、傷つけたくなかったからだ。
アタランテが「リディアを悲しませたくない」と告げると、アトレウスは妻のブルネットの巻き毛を手に取った。
『竜の娘の力を分けてくれないか』
アタランテは「そんなものに力などない」と突き放したが、夫は寂しげに微笑み、切り取った一房の髪に口づけをして去っていった。夫の背中にすがりつきたい衝動を抑え、一人泣き明かしたあの夜。
切ない痛みが胸に蘇る。あの後、何度か絆を取り戻したが、彼の心の奥底には、常にアタランテへの憎しみが渦巻いていたのだろう。そうでなければ、病の妻に、心を抉るような薔薇園を見せつけるはずがない。
切り取った髪など、ただの亡骸に過ぎない。千年経った今、あの髪は風に吹かれ、ゴンドレシアの果てへと消えたはずだ。エリオンは、重い記憶を振り払うように頭を振った。
「セオドア殿、なぜネールガンドの者は、そんなにアルゴス人を嫌うのだ?」
野営の焚き火を囲みながら、ニコスが問いかけた。
「ニコス、貴殿も知っていよう。ネールガンド中興の祖、ニコラス公こそが聖王アトレウス陛下の正統なる直系であることを」
「それはどの領主も同じだ。我が主君レオニダス様もまた、聖王の血を引いておられる」
セオドアは不愉快そうに顔を顰めた。
「レオニダス公は傍系ではないか! 我らが祖ニコラス公こそ、オレステス陛下のご嫡子」
ネールガンド領主の忘れ形見の口から、堰を切ったように言葉が溢れる。
「本来ゴンドレシアの王位を継ぐべきは、我が一族であったのだ。それをレアンドロスが、大臣コメテスの息子という身分でありながら、王位を簒奪した。それがすべての間違いの始まりなのだ!」
「聞き捨てならんな。レアンドロス陛下は、ニコラス公が病弱ゆえに政務を代行されただけではないか」
「病人がネールガンドをここまで復興できると思うのか!」
エリオンはハーブ茶で喉を潤しながら、二人の諍いを静かに聞いていた。
オレステスにコメテス。どちらも、長男イドメネウスとクリュメネの息子。ーアタランテにとっては、愛すべき孫たちだ。あんなに小さかったオレステスが王になったという話は、どこかこそばゆい。
だが、自分の見知らぬひ孫たちの代で、これほど根深い争いが起きていたとは。
思い出す。アトレウスは、長男イドメネウスにことさら厳しかった。
統一戦争の折、軍略の才に長けた次男ヒュロスに比べ、内政や調査を好むイドメネウスを、アトレウスは何度も怒鳴りつけた。
『ヒュロスに後れを取ってどうする! お前は次期国王なのだぞ、長男の意地を見せろ!』
『……父上がヒュロスに王位を譲るというのなら、私はそれに従います』
『馬鹿者が! お前がその体たらくでは、俺が死んだ後に国が分裂するぞ!』
『やめて! あなた、メナンドロス将軍を褒めていたじゃない。的確に糧食を戦地に送るって。この子もそうよ。占領地の人々をこれほど穏やかに治めているじゃない!』
『アタランテ、甘いぞ! 将軍なら一芸に秀でれば良い。だが王者は、すべてにおいて民を圧倒する存在でなければならぬのだ!』
アトレウスが危惧した通り、絶対王者がいなくなった後、愛する子孫たちは争いを始めてしまった。それが今、目の前でいがみ合う二人の従者のルーツなのだと思うと、やりきれない。
エリオンは、ネールガンドの若者をじっと見つめた。
「……セオドア。お前は、自分こそが王位に相応しいと思っているのか?」
師匠の問いかけに、若者の顔が火の粉を浴びたように赤らんだ。
「そ、そのような不遜なことは……ですが」
セオドアは、きっと唇を結ぶ。
「父は、アルゴスの権威が失われた今、王位を継げるのはネールガンドしかないと。氏素性も知れぬネクロザールなどに国を奪われたことが無念だと、いつも言っていました。それを幼心に覚えているだけです」
「二人とも、わかっているはずだ。敵は地獄の魔王。ここで仲違いすれば、それこそ奴の思う壺だ。アルゴスとネールガンドで争う時代は、もう終わったのだ」
エリオンの静かな、だが重みのある言葉に、二人は言葉を失い、深く頭を垂れた。
ある村の広場で、エリオンはいつものようにネクロザールが魔王であることを説いていた。真剣に聞き入る群衆の中から、突如として甲高い男の声が響いた。
「ほんとか! 王様はニセモンか!」
声の主は、人だかりから少し離れた場所に立つ、巨体の若者だった。
ボサボサの栗毛を掻きむしり、丸い顔を所在なげに揺らしている。
村人たちは一斉に彼を蔑みの目を向けた。
「セルゲイじゃないか。あっちへ行け!」
「お前の来るところじゃない。消えろ!」
「寄るな、馬鹿がうつるだろうが!」
容赦ない罵倒を浴びせられる若者を見て、エリオンはとっさに彼の前に立ちはだかった。
「やめなさい! この若者も、あなたたちと同じくネクロザールに苦しめられた同胞ではないか」
「エリオン様! そいつに関わってはいけません」
だが、巨体の若者はその大きな体を揺らし、まっすぐエリオンを見つめた。
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