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4 古代ギリシャで謎といったらスフィンクス!
(5)薄明のバタフライ
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宿の寝床でパリスはパチっと目を覚ました。薄暗さに目が慣れてきた。まだ日は昇ってない。
隣ではヘクトルが寝息を立てている。が、その向こうにいるはずのナウシカが見当たらない。
音を立てないように、そっとパリスは宿屋を出た。
宿屋の入り口の前で、ナウシカが立っていた。
声を掛けようとするが、何か掛けづらいオーラが漂っている。
俯き加減のナウシカの横顔につい見とれてしまう。彼女は優しく微笑み何かを見つめている。彼女の笑顔は、滅多に見ることがない。
視線の先をたどると、彼女が掲げている左の手のひらに何かがいた。
「え! あれは!」
手のひらには、大きさ10センチ……じゃない、それこそ手のひらサイズの大きな蛾が、止まっていた。
オレンジ色の羽根に黒い縞模様が描かれている。
大きな蛾に、パリスは見覚えがあった。
「その蛾って……」
パリスの呼び声に、王女は微笑を消して眉根を寄せた。
「なんだパリス。せっかくこの子と話しているのに邪魔をして……なかなか美人だろ?」
ナウシカは、手のひらに乗せたまま、パリスに蛾を見せつけた。
「ひっ! やっぱりドクロ蛾だ!」
蛾の背中には、羽根より明るい橙色の半円と、それをくりぬく二つの黒い穴が描かれている。
人間の骸骨の形を、その蛾は背負っていた。
「すごい不吉な虫じゃないか!」
パリスは、ドクロ蛾を見ると不幸になる、最悪、死が訪れると言った噂をよく耳にしていた。
王女は、ますます顔を険しくする。
「虫に不吉も何もあるものか! たまたま模様がドクロに似ているだけだ! この子は賢明に生きているのだぞ!」
「うわああ、ごめんなさい」
虫の悪口は彼女に禁句。パリスはただただ謝り倒した。
「ドクロ蛾なんて言われているが、この子は勇敢なんだぞ。ミツバチの巣に小さな穴を開けて、蜂蜜を吸い取るんだ」
「えー、ひどいじゃん。それ、ミツバチからしたら、泥棒じゃないか」
「虫の世界に泥棒も何もない。どこかからか食べ物を取らないと生きていけないのだからな。この子は、ミツバチに刺されるのを覚悟して向かっていく。実際、蜂にさされて死んでしまう者もいる。勇者ではないか」
ナウシカは橙色のドクロ蛾を愛おしそうに見つめ、手を高く掲げた。
「虫は人と違って裏切らないのがよい。さ、もう行くがよい!」
ドクロ蛾は橙色の羽根を大きく広げ、ヒラヒラと消えていった。
「ねえナウシカ……本当に僕は、君を騙すつもりはなくて、思ったことを言っただけなんだよ。今もかわいいと思ってるよ」
白みかけたラリサの町を二人はポツポツ歩いている。
「わかっておる。お前のその言葉にそれ以上の意味はないし、お前が大勢の女に掛けている言葉を、私が勘違いしただけだ」
ナウシカの寂しげな微笑に、パリスの胸は痛みを覚える。
「で、今度は、自分より強くて、奥さん一筋の男か……それって、まるでさあ、うっ、んもがあアアッ!!」
「言うな!」
パリスの口はナウシカの腕で塞がれた。
夜明けとともに市場が開かれ、人々の呼び声や荷車の軋む音で、町は活気づく。
「ナウシカは、このままトロイアに行くの? ヘクトルのため?」
「そうではない! トロイアは大国だ。私の故郷のような小さな島とはまったく違う。学ぶべきことがたくさんある」
顔を真っ赤に染めた王女を、パリスはますますかわいいと思ったが、口にするのはやめた。
「島のお父さんとお母さんは、寂しいんじゃないかな」
「父上と母上には感謝している。島の中にいたままでは、何も学べず役に立てない。だから私は世界を知ってから戻りたい」
「すごいな、ナウシカは」
「パリス、お前も同じではないか。故郷の流行り病を何とかしたいのであろう?」
田舎の狩人は大きく頷いた。
「……でもさ、こうやって町に出ると、忘れてしまいそうになる……そういえば、ナウシカのいた島って、僕の田舎とそう離れてないね。いつか行ってみようかな」
「……まったく、そういうことを言うと、また勘違いするぞ」
ナウシカに頭を小突かれながら、二人は宿に戻った。
入り口で、ヘクトルが突っ立っている。
「おーい! お前ら何やってんだ。おいパリス! またナウシカを口説いてんじゃねーだろうな!」
背中を思いっきりヘクトルに叩かれる。
「違うよ! ドクロ蛾を捕まえていたから、話を聞いていたんだ」
「なんだと! ドクロ蛾は不吉の前兆ではないか!」
大きな王女は、小柄な狩人をなじった。
「パリス、余計なことを言うな!」
「あ、い、いや、ドクロ蛾は、すごい勇者らしいよ」
しどろもどろになパリスと対称的に、ナウシカは胸を張る。
「そうか、島の王女様はすごいな。俺……実は、虫が駄目なんだ」
無骨な男が、虫への嫌悪感をむき出しにした。
「へー、意外だなあ。ヘクトルも弱点があるんだ」
パリスが目を輝かせる。
「旅で野宿して大分慣れたが、俺、一応、生まれも育ちもトロイア王宮だから、芋虫とか蜂の巣とか虫の卵とか苦手で……うわ! すまん!」
ヘクトルはとっさに口をつぐむ。ナウシカの前で虫の悪口は厳禁だ。大国の王子は、島の王女からの攻撃に身構える。
「……そうか、ヘクトルは虫が嫌なのか……」
ナウシカは、ボソッと呟き、俯き加減で宿に入っていった。
「悪い悪い! ミツバチは役に立つし、チョウは美しいと思うぞ。それに……」
ヘクトルは、引きこもる王女の背中を追って、弁明に奔走した。
パリスは(ナウシカ、重症だなあ)と、首を傾けた。
隣ではヘクトルが寝息を立てている。が、その向こうにいるはずのナウシカが見当たらない。
音を立てないように、そっとパリスは宿屋を出た。
宿屋の入り口の前で、ナウシカが立っていた。
声を掛けようとするが、何か掛けづらいオーラが漂っている。
俯き加減のナウシカの横顔につい見とれてしまう。彼女は優しく微笑み何かを見つめている。彼女の笑顔は、滅多に見ることがない。
視線の先をたどると、彼女が掲げている左の手のひらに何かがいた。
「え! あれは!」
手のひらには、大きさ10センチ……じゃない、それこそ手のひらサイズの大きな蛾が、止まっていた。
オレンジ色の羽根に黒い縞模様が描かれている。
大きな蛾に、パリスは見覚えがあった。
「その蛾って……」
パリスの呼び声に、王女は微笑を消して眉根を寄せた。
「なんだパリス。せっかくこの子と話しているのに邪魔をして……なかなか美人だろ?」
ナウシカは、手のひらに乗せたまま、パリスに蛾を見せつけた。
「ひっ! やっぱりドクロ蛾だ!」
蛾の背中には、羽根より明るい橙色の半円と、それをくりぬく二つの黒い穴が描かれている。
人間の骸骨の形を、その蛾は背負っていた。
「すごい不吉な虫じゃないか!」
パリスは、ドクロ蛾を見ると不幸になる、最悪、死が訪れると言った噂をよく耳にしていた。
王女は、ますます顔を険しくする。
「虫に不吉も何もあるものか! たまたま模様がドクロに似ているだけだ! この子は賢明に生きているのだぞ!」
「うわああ、ごめんなさい」
虫の悪口は彼女に禁句。パリスはただただ謝り倒した。
「ドクロ蛾なんて言われているが、この子は勇敢なんだぞ。ミツバチの巣に小さな穴を開けて、蜂蜜を吸い取るんだ」
「えー、ひどいじゃん。それ、ミツバチからしたら、泥棒じゃないか」
「虫の世界に泥棒も何もない。どこかからか食べ物を取らないと生きていけないのだからな。この子は、ミツバチに刺されるのを覚悟して向かっていく。実際、蜂にさされて死んでしまう者もいる。勇者ではないか」
ナウシカは橙色のドクロ蛾を愛おしそうに見つめ、手を高く掲げた。
「虫は人と違って裏切らないのがよい。さ、もう行くがよい!」
ドクロ蛾は橙色の羽根を大きく広げ、ヒラヒラと消えていった。
「ねえナウシカ……本当に僕は、君を騙すつもりはなくて、思ったことを言っただけなんだよ。今もかわいいと思ってるよ」
白みかけたラリサの町を二人はポツポツ歩いている。
「わかっておる。お前のその言葉にそれ以上の意味はないし、お前が大勢の女に掛けている言葉を、私が勘違いしただけだ」
ナウシカの寂しげな微笑に、パリスの胸は痛みを覚える。
「で、今度は、自分より強くて、奥さん一筋の男か……それって、まるでさあ、うっ、んもがあアアッ!!」
「言うな!」
パリスの口はナウシカの腕で塞がれた。
夜明けとともに市場が開かれ、人々の呼び声や荷車の軋む音で、町は活気づく。
「ナウシカは、このままトロイアに行くの? ヘクトルのため?」
「そうではない! トロイアは大国だ。私の故郷のような小さな島とはまったく違う。学ぶべきことがたくさんある」
顔を真っ赤に染めた王女を、パリスはますますかわいいと思ったが、口にするのはやめた。
「島のお父さんとお母さんは、寂しいんじゃないかな」
「父上と母上には感謝している。島の中にいたままでは、何も学べず役に立てない。だから私は世界を知ってから戻りたい」
「すごいな、ナウシカは」
「パリス、お前も同じではないか。故郷の流行り病を何とかしたいのであろう?」
田舎の狩人は大きく頷いた。
「……でもさ、こうやって町に出ると、忘れてしまいそうになる……そういえば、ナウシカのいた島って、僕の田舎とそう離れてないね。いつか行ってみようかな」
「……まったく、そういうことを言うと、また勘違いするぞ」
ナウシカに頭を小突かれながら、二人は宿に戻った。
入り口で、ヘクトルが突っ立っている。
「おーい! お前ら何やってんだ。おいパリス! またナウシカを口説いてんじゃねーだろうな!」
背中を思いっきりヘクトルに叩かれる。
「違うよ! ドクロ蛾を捕まえていたから、話を聞いていたんだ」
「なんだと! ドクロ蛾は不吉の前兆ではないか!」
大きな王女は、小柄な狩人をなじった。
「パリス、余計なことを言うな!」
「あ、い、いや、ドクロ蛾は、すごい勇者らしいよ」
しどろもどろになパリスと対称的に、ナウシカは胸を張る。
「そうか、島の王女様はすごいな。俺……実は、虫が駄目なんだ」
無骨な男が、虫への嫌悪感をむき出しにした。
「へー、意外だなあ。ヘクトルも弱点があるんだ」
パリスが目を輝かせる。
「旅で野宿して大分慣れたが、俺、一応、生まれも育ちもトロイア王宮だから、芋虫とか蜂の巣とか虫の卵とか苦手で……うわ! すまん!」
ヘクトルはとっさに口をつぐむ。ナウシカの前で虫の悪口は厳禁だ。大国の王子は、島の王女からの攻撃に身構える。
「……そうか、ヘクトルは虫が嫌なのか……」
ナウシカは、ボソッと呟き、俯き加減で宿に入っていった。
「悪い悪い! ミツバチは役に立つし、チョウは美しいと思うぞ。それに……」
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