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26. イチャイチャの最上級
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「ん、あッ、ああッ……」
「これ好き?」
「やっ、んんっ、好き、気持ちいぃ……」
絡み合う深いキスから始まった行為は、次第に次のフェーズに移行していた。
航さんの唇は首筋や鎖骨のあたりを這い、そして手ははだけたガウンを脱がして、キャミソールの上から私の胸に触れている。
初めて航さんに体を触られてドキドキが止まらない。
大きすぎてジロジロ見られたり、体目当ての人を引き寄せたりするコンプレックスであるこの大きな胸も、航さんになら触れられても全然嫌じゃなかった。
全体を優しくほぐすように揉んでいた手の動きは、次第に胸の先端を刺激するようなものになってきて、ツンと立ち上がったソレをキャミソールの上から指で弾かれた。
その瞬間、私の体が大きく震える。
布越しに擦れる感じがなんともいえない快感を呼び覚まし、口から漏れる甘い声も大きくなった。
どうやらコレが気持ちいいらしいと察した航さんは、ぷっくりと膨れてキャミソールの下から存在を主張するその突起を丹念に指で愛撫し出す。
弄りながら「これ好き?」と尋ねられ、私はもっとしてと言わんばかりに頷いた。
キャミソールを脱がされないまま、指に続いて、唇での刺激が加わる。
先端の付近だけ唾液によってキャミソールにシミが広がり、なんとも卑猥だ。
「これもいい?」
「あッ、んんっ……気持ちいいです。それになんか視覚的にエッチです……!」
「結果的にノーブラで良かったかもね」
そのままキャミソールは脱がしてもらえず、布越しにカリカリと擦られ舐められ、頭の芯がくらくらしてきた頃、体を這う手は下半身へと伸び、ショーツをあっさり脱がされた。
下だけ裸というアンバランスな格好となる。
サワサワと剥き出しになった内腿を手で撫でられ、こそばゆい感覚にゾクゾクしていると、指先がつーっと肌をなぞる。
堪らず体をくねせたと同時に、その指先が潤った私の秘部へと到達した。
触れられたソコからは、ぐちゅりと淫靡な水音が響く。
ここまでのキスや上半身への愛撫でもう充分に蜜が溢れていた。
「志穂、自分で分かる? すごい濡れてる」
「んっ……だって気持ちいいから……ッ」
「…………勃たなかった元カレの気持ちがちょっと分かった気がするな」
「あッ……んッ……なんか言いました?」
「いや、気にしないで。可愛いって言っただけ」
つぶやかれた航さんの言葉は自分の甘い声で掻き消され、聞こえなかった。
なんだったんだろう?と一瞬思ったものの、結局それ以上考えることは不可能になってしまう。
そっと触れるだけだった秘部にかかる指先が、薄い茂みを掻き分けて到達した敏感な部分を擦り出したからだ。
胸への刺激でもたらされる快感とはまた違った感覚に息が乱れた。
そんな私に息を吹き込むように、航さんの唇が私の口を塞ぐ。
キスの合間からはため息にも似た甘いくぐもった声が漏れた。
「指入れるよ」
「はい……あッ……んぅ!」
異物が入ってくる感覚を下腹部に感じるが痛さはない。
指は1本ずつ増やされ、そこから聞こえてくる水音はさらに大きくなってくる。
キャミソールの下からツンと上向く先端への刺激とともに、指で中を掻き回されて、どんどん思考がとろけてきた。
自然と腰が浮いて誘うように揺れていたのだが、もたらされる甘さに夢中な私は気づかない。
「あッ……あッ……んっ……。航さん、ダメ、おかしくなりそう……気持ちいい……」
「志穂、イッていいよ」
「本当に? ……勃たなくなったりしないですか?」
「しない。大丈夫だから」
ぼんやりした頭の中に一瞬よぎったのは過去のことだ。
……またあの時みたいなことにならないよね……?
元カレともここまでは経験したことがあった。
あれは2人目の彼の時だが、他の女性とも過去経験のあったそれなりに経験豊富だった彼によって指だけで私は絶頂を迎えたのだ。
だが、その後に彼とはデキなかったわけで、私がイッてしまってその時の反応が気持ち悪くて引かれたのかもと、あとで色々考えてしまった。
航さんもその彼同様、もちろん過去に他の女性と経験があるわけで、だからどうしてもあの時のことを重ねてしまうのだ。
ちょっとトラウマを思い出して顔が曇った私に気付いたのか、航さんは私の髪を優しく撫でてくれる。
労わるようなその手はやっぱり魔法かと思うような不思議なパワーがあって、そのほんの些細な仕草だけで心がほぐれていくのを感じた。
それと同時に快感が迫り上がってくる。
「あッ、んん、んっ、んんっ……!」
次第に登り詰めるような感覚が襲ってきて、耐えるように思わずシーツを握り締めた。
我慢できずに嬌声が溢れ、そして「ああ、もうダメ……」と思った瞬間にびくびくっと大きく体が震えた。
頭が真っ白になった後ぐったりとした脱力感を感じぼんやりとした私は、溺れた後のように荒い呼吸だけを繰り返す。
再び航さんの手がさっきとは違う意味で労わるように私の髪を撫でた。
「可愛かった。ちょっと凶悪なくらいに」
「その、引いたりとかしてないですか……?」
「なんで? 引くはずない。それに、コレ分かる?」
ちょっと心配気に問う私の上に航さんは覆い被さってきて私の体を包むようにギュッと抱きしめた。
体と体がベッドの上で密着する。
すると太ももの辺りにあたる硬いモノを確かに感じた。
……良かった、萎えてない! 反応してくれてる!
それは私の痴態に引いていない、魅力を感じているとまるで航さんの気持ちを代弁してくれているようだった。
嬉しくなった私は思わずそこに手を伸ばして、ズボンの上から撫でるように触ってしまった。
途端に航さんの体がビクッと震える。
「……ッ」
「勃ってると思うと嬉しくて……! 見せてもらっていいですか?」
私のトラウマを物ともしない航さんのソコに感謝しつつ、実際に実物に対面したくて私はそう問いかけた。
それに私はキャミソール一枚というほぼ全裸なのに、航さんはまだ服を着ている。
素肌で触れ合いたくて、自分の上にのしかかる航さんの服に手を掛け脱がしにかかろうとした。
「……志穂、その手の動きは? 俺を脱がしたいの?」
「服越しじゃなくて素肌で触れ合いたいです」
「じゃあ上だけね。下は自分で脱ぐから」
許可を得た私は仰向けのまま真上に手を伸ばし、航さんのオックスフォードシャツのボタンをひとつずつ外し出す。
自分からやりだしておいてなんだが、シャツがはだけて航さんの上半身の肌が少しずつ露出するにつれてドキドキしてくる。
全部のボタンを外し終えると、ほどよく筋肉のついた逞しい体が露わになった。
初めて目にする航さんの上半身裸の姿に釘付けになっていると、上体を起こした航さんは続けて細身のテーパードパンツを自分で脱ぎ出す。
ただ私があまりにじっと見ていたせいで居心地が悪くなったのか、全部を脱ぎ終わる前に唇を寄せてきて、キスで視線を遮られた。
一度絶頂を迎えて感じやすくなっているため、ねっとりとした官能的なキスに途端にスイッチが入ってしまう。
下腹部がキュンとして、腰が揺れ出す。
「志穂、挿れるよ」
「んッ……お願いします」
いつの間にか一糸纏わぬ姿になっていた航さんが、私の両足の間に入り、ゴムを装着した自身のモノを潤った秘部にあてがう。
押し付けられたソレは硬く、今この瞬間も萎えていないことが嬉しい。
……このままちゃんと入りますように……!
祈るような気持ちで、思わず目の前にあった航さんの腕をギュッと握り締めた。
航さんは腰をゆっくりと押し進め、その動きに合わせて圧迫感とズンとした鈍い痛みが下腹部を襲う。
「んぅ、……ッ、痛い……!」
堪らず痛みを訴える声が漏れた。
でもその一方でこの痛さこそが、これまでのトラウマを乗り越える印なのだとも思った。
「ちゃんと入ってる。あと少しだよ、志穂」
少しでも痛みを和らげようとしてくれる航さんは、私の中に入って来ながら、手で頭を撫で、唇でおでこやまぶたなど顔中に優しくキスを落としてくれる。
痛みで自然と涙が浮かんできて、ポロリと一筋が頬を伝った時、ようやく最奥にまで到達し、私は航さんと繋がることができた。
……私、ついにできたんだ……! 航さんが言っていた三度目の正直、本当だった。私にしか勃たないって言ってくれた航さんを信じて勇気を出して良かった……!
私にだけ勃たない彼氏との過去の二度でズタボロだった心が優しく癒されていく気がする。
このセックスは、ただの1回ではなく、私にとってはとてつもなく意味のある大きな1回だった。
「航さん、本当にありがとうございます……! 私、今すごく嬉しいです!」
奥まで挿れたまま、馴染ますようにしばらくじっと動かず私を抱きしめていてくれた航さんに、私は喜びの声を向ける。
航さんは「俺も嬉しいよ」と言って、今日何度目になるか分からないキスを贈ってくれると目を細めた。
「そろそろ動くけど大丈夫?」
「私は大丈夫です。航さんが私で気持ち良くなってくれるならなんでもいいです」
「すでに十分気持ちいいよ」
そうは言うが、ここまでは正直私が気持ち良くしてもらっただけだと思う。
航さんにも気持ち良くなってもらいたいが、ここから先は私にとって未知の領域だから、何をしたらいいか分からなかった。
……今後はセックスもイチャイチャの中に加わるんだから私ももっと勉強しないと……!
自分の力不足を感じつつ、今日は身を委ねるしかなく、ギュッと航さんにしがみついた。
航さんはゆっくりと一度腰を引き抜き、また私の中に深く沈めるように押し入ってくる。
そんな動きが何度か繰り返され、徐々にそのペースに速さが増した。
初めて耳にするようなぐちょぐちょという淫靡な音が鳴り響く。
最初はただ異物感による違和感しかなかったそこは、次第に感覚が研ぎ澄まされ、甘い刺激を感じ始める。
腰を打ちつけるように動かしていた航さんは、ふと思い出したように、着たままになっていた私のキャミソールを捲り上げた。
その途端、隠すものがなくなった双璧がふるりと躍り出る。
そこに手を這わせて唇を寄せた航さんがすでに硬くなった先端を舌で弄び、その刺激によって、ますます下腹部が甘く疼いた。
「あっ、ああっ……ん、気持ちいい……」
痺れるような快感に身を委ね、切ない声を漏らしながら、真上にいる航さんを見上げれば、航さんも眉を寄せて何かに耐えるような苦しげな表情を浮かべている。
余裕のないその顔に大人の男性の色気が漂っていて、胸がキュンとトキメキ、思わず膣が締まった。
「……ッ」
悩ましいため息を漏らしてなんだかより一層苦しそうな顔になった航さんを見て、「これが気持ちいいのかな?」と感覚的に感じた私は、今度は意識的に下腹部に力を込めて締めてみる。
「……ッ! 志穂、ワザとやってる?」
「ん、なんだか航さんが気持ち良さそうに見えたから。ダメでした?」
「ずいぶんと余裕があるんだね。手加減いらないな」
「えっ、そんなことは……!」
否定は間に合わず、航さんは私の足を高く持ち上げて、自身の肩の上にかけた。
さっきよりも航さんのモノがぐっと奥まで入り込み、深く突かれて、私の口からは堪らず甲高い喘ぎ声が漏れた。
……ああ、うそ、おかしくなりそう……!
絶え間ない快感に襲われ身震いする。
肌と肌がぶつかる音とベッドの軋む音がその激しさを物語っていた。
「ああっ、あっ、あっ……航……さん、私もう、ダメかも……」
「俺も限界かな……ッ」
「航さん、こっち来て……ギュッとしたいです」
求めるように両手を広げてみたところ、航さんは肩から私の足を下ろして、腕の中に飛び込むように覆い被さってきた。
いつものハグとはまた違う、素肌が密着してぴったりくっつく感じがなんとも言えない幸福感をもたらす。
航さんの背中に手を回し、ギュッとしがみつきながら私は目を閉じた。
「志穂、ごめん、もうイク……」
「ん、私も何かくる感じします……んっ、ああっ、あっ、んんんッ……!」
迫り上がってくる快感の波が頂点を迎え、私は激しく体を痙攣させた。
航さんも切なげな息を漏らしたと思うと、私に覆い被さる体に重さが増す。
そのままふたりとも荒い息で、汗ばんだ肌で繋がったまま抱き合っていた。
……幸せ。まさにイチャイチャの最上級。すっごく心が満たされる……!
すべてが終わってみて思ったのは、性的な快感はもちろんのこと、心の通い合う気持ち良さにうっとりする気持ちだった。
ハグやキスも大好きだけど、それとはまた違う、より一層強い心の結びつきを感じるものだと感じた。
だから付き合う男女の行き着く先はセックスなのだなと実体験を通して頭と心で納得する。
ようやく呼吸が整ってきたところで、航さんは上体を起こすと自身を私から抜き出し、ティッシュで拭った後、ゴロリとベッドに横たわった。
「おいで」というように腕枕の姿勢をしてくれたため、そこに滑り込む。
事後の気怠い空気が漂う中、ぴたりと肌を寄せながら私は航さんを覗き込んだ。
「すっごく気持ち良かったです。それに三度目の正直で最後までできて、ようやくトラウマを克服できました。女性として魅力がないんだって傷ついていたけど、航さんが自信を授けてくれたように思います。本当にありがとうございました!」
「それを言うなら俺もEDを正式に克服できたからお互い様かな。デキなかった俺たちが、デキるようになったってことだよ」
「そっか、そうですね! お互い前に進めましたね。私、これからも航さんに魅力的だと思って反応してもらえるように頑張りますね! そしたら航さんがEDになる心配もないですから!」
「それは嬉しいけど……ちょっと待って。頑張るってなにを? また変な方向に突進してない?」
「いえ? 今日は初めてで航さんにお任せしっぱなしだったので、今後は私ももっと勉強したいなと思っただけです。変な方向ですか?」
「いや、別に変じゃない。……ただ、ほどほどにね?」
弱ったように笑う航さんに、私は素直に頷いた。
次第に眠気が襲ってきて、うつらうつらし始めた私は、航さんが「今でも十分だから手加減してくれると助かるんだけどな」とボソッとつぶやいたことには全く気付かなかった。
「これ好き?」
「やっ、んんっ、好き、気持ちいぃ……」
絡み合う深いキスから始まった行為は、次第に次のフェーズに移行していた。
航さんの唇は首筋や鎖骨のあたりを這い、そして手ははだけたガウンを脱がして、キャミソールの上から私の胸に触れている。
初めて航さんに体を触られてドキドキが止まらない。
大きすぎてジロジロ見られたり、体目当ての人を引き寄せたりするコンプレックスであるこの大きな胸も、航さんになら触れられても全然嫌じゃなかった。
全体を優しくほぐすように揉んでいた手の動きは、次第に胸の先端を刺激するようなものになってきて、ツンと立ち上がったソレをキャミソールの上から指で弾かれた。
その瞬間、私の体が大きく震える。
布越しに擦れる感じがなんともいえない快感を呼び覚まし、口から漏れる甘い声も大きくなった。
どうやらコレが気持ちいいらしいと察した航さんは、ぷっくりと膨れてキャミソールの下から存在を主張するその突起を丹念に指で愛撫し出す。
弄りながら「これ好き?」と尋ねられ、私はもっとしてと言わんばかりに頷いた。
キャミソールを脱がされないまま、指に続いて、唇での刺激が加わる。
先端の付近だけ唾液によってキャミソールにシミが広がり、なんとも卑猥だ。
「これもいい?」
「あッ、んんっ……気持ちいいです。それになんか視覚的にエッチです……!」
「結果的にノーブラで良かったかもね」
そのままキャミソールは脱がしてもらえず、布越しにカリカリと擦られ舐められ、頭の芯がくらくらしてきた頃、体を這う手は下半身へと伸び、ショーツをあっさり脱がされた。
下だけ裸というアンバランスな格好となる。
サワサワと剥き出しになった内腿を手で撫でられ、こそばゆい感覚にゾクゾクしていると、指先がつーっと肌をなぞる。
堪らず体をくねせたと同時に、その指先が潤った私の秘部へと到達した。
触れられたソコからは、ぐちゅりと淫靡な水音が響く。
ここまでのキスや上半身への愛撫でもう充分に蜜が溢れていた。
「志穂、自分で分かる? すごい濡れてる」
「んっ……だって気持ちいいから……ッ」
「…………勃たなかった元カレの気持ちがちょっと分かった気がするな」
「あッ……んッ……なんか言いました?」
「いや、気にしないで。可愛いって言っただけ」
つぶやかれた航さんの言葉は自分の甘い声で掻き消され、聞こえなかった。
なんだったんだろう?と一瞬思ったものの、結局それ以上考えることは不可能になってしまう。
そっと触れるだけだった秘部にかかる指先が、薄い茂みを掻き分けて到達した敏感な部分を擦り出したからだ。
胸への刺激でもたらされる快感とはまた違った感覚に息が乱れた。
そんな私に息を吹き込むように、航さんの唇が私の口を塞ぐ。
キスの合間からはため息にも似た甘いくぐもった声が漏れた。
「指入れるよ」
「はい……あッ……んぅ!」
異物が入ってくる感覚を下腹部に感じるが痛さはない。
指は1本ずつ増やされ、そこから聞こえてくる水音はさらに大きくなってくる。
キャミソールの下からツンと上向く先端への刺激とともに、指で中を掻き回されて、どんどん思考がとろけてきた。
自然と腰が浮いて誘うように揺れていたのだが、もたらされる甘さに夢中な私は気づかない。
「あッ……あッ……んっ……。航さん、ダメ、おかしくなりそう……気持ちいい……」
「志穂、イッていいよ」
「本当に? ……勃たなくなったりしないですか?」
「しない。大丈夫だから」
ぼんやりした頭の中に一瞬よぎったのは過去のことだ。
……またあの時みたいなことにならないよね……?
元カレともここまでは経験したことがあった。
あれは2人目の彼の時だが、他の女性とも過去経験のあったそれなりに経験豊富だった彼によって指だけで私は絶頂を迎えたのだ。
だが、その後に彼とはデキなかったわけで、私がイッてしまってその時の反応が気持ち悪くて引かれたのかもと、あとで色々考えてしまった。
航さんもその彼同様、もちろん過去に他の女性と経験があるわけで、だからどうしてもあの時のことを重ねてしまうのだ。
ちょっとトラウマを思い出して顔が曇った私に気付いたのか、航さんは私の髪を優しく撫でてくれる。
労わるようなその手はやっぱり魔法かと思うような不思議なパワーがあって、そのほんの些細な仕草だけで心がほぐれていくのを感じた。
それと同時に快感が迫り上がってくる。
「あッ、んん、んっ、んんっ……!」
次第に登り詰めるような感覚が襲ってきて、耐えるように思わずシーツを握り締めた。
我慢できずに嬌声が溢れ、そして「ああ、もうダメ……」と思った瞬間にびくびくっと大きく体が震えた。
頭が真っ白になった後ぐったりとした脱力感を感じぼんやりとした私は、溺れた後のように荒い呼吸だけを繰り返す。
再び航さんの手がさっきとは違う意味で労わるように私の髪を撫でた。
「可愛かった。ちょっと凶悪なくらいに」
「その、引いたりとかしてないですか……?」
「なんで? 引くはずない。それに、コレ分かる?」
ちょっと心配気に問う私の上に航さんは覆い被さってきて私の体を包むようにギュッと抱きしめた。
体と体がベッドの上で密着する。
すると太ももの辺りにあたる硬いモノを確かに感じた。
……良かった、萎えてない! 反応してくれてる!
それは私の痴態に引いていない、魅力を感じているとまるで航さんの気持ちを代弁してくれているようだった。
嬉しくなった私は思わずそこに手を伸ばして、ズボンの上から撫でるように触ってしまった。
途端に航さんの体がビクッと震える。
「……ッ」
「勃ってると思うと嬉しくて……! 見せてもらっていいですか?」
私のトラウマを物ともしない航さんのソコに感謝しつつ、実際に実物に対面したくて私はそう問いかけた。
それに私はキャミソール一枚というほぼ全裸なのに、航さんはまだ服を着ている。
素肌で触れ合いたくて、自分の上にのしかかる航さんの服に手を掛け脱がしにかかろうとした。
「……志穂、その手の動きは? 俺を脱がしたいの?」
「服越しじゃなくて素肌で触れ合いたいです」
「じゃあ上だけね。下は自分で脱ぐから」
許可を得た私は仰向けのまま真上に手を伸ばし、航さんのオックスフォードシャツのボタンをひとつずつ外し出す。
自分からやりだしておいてなんだが、シャツがはだけて航さんの上半身の肌が少しずつ露出するにつれてドキドキしてくる。
全部のボタンを外し終えると、ほどよく筋肉のついた逞しい体が露わになった。
初めて目にする航さんの上半身裸の姿に釘付けになっていると、上体を起こした航さんは続けて細身のテーパードパンツを自分で脱ぎ出す。
ただ私があまりにじっと見ていたせいで居心地が悪くなったのか、全部を脱ぎ終わる前に唇を寄せてきて、キスで視線を遮られた。
一度絶頂を迎えて感じやすくなっているため、ねっとりとした官能的なキスに途端にスイッチが入ってしまう。
下腹部がキュンとして、腰が揺れ出す。
「志穂、挿れるよ」
「んッ……お願いします」
いつの間にか一糸纏わぬ姿になっていた航さんが、私の両足の間に入り、ゴムを装着した自身のモノを潤った秘部にあてがう。
押し付けられたソレは硬く、今この瞬間も萎えていないことが嬉しい。
……このままちゃんと入りますように……!
祈るような気持ちで、思わず目の前にあった航さんの腕をギュッと握り締めた。
航さんは腰をゆっくりと押し進め、その動きに合わせて圧迫感とズンとした鈍い痛みが下腹部を襲う。
「んぅ、……ッ、痛い……!」
堪らず痛みを訴える声が漏れた。
でもその一方でこの痛さこそが、これまでのトラウマを乗り越える印なのだとも思った。
「ちゃんと入ってる。あと少しだよ、志穂」
少しでも痛みを和らげようとしてくれる航さんは、私の中に入って来ながら、手で頭を撫で、唇でおでこやまぶたなど顔中に優しくキスを落としてくれる。
痛みで自然と涙が浮かんできて、ポロリと一筋が頬を伝った時、ようやく最奥にまで到達し、私は航さんと繋がることができた。
……私、ついにできたんだ……! 航さんが言っていた三度目の正直、本当だった。私にしか勃たないって言ってくれた航さんを信じて勇気を出して良かった……!
私にだけ勃たない彼氏との過去の二度でズタボロだった心が優しく癒されていく気がする。
このセックスは、ただの1回ではなく、私にとってはとてつもなく意味のある大きな1回だった。
「航さん、本当にありがとうございます……! 私、今すごく嬉しいです!」
奥まで挿れたまま、馴染ますようにしばらくじっと動かず私を抱きしめていてくれた航さんに、私は喜びの声を向ける。
航さんは「俺も嬉しいよ」と言って、今日何度目になるか分からないキスを贈ってくれると目を細めた。
「そろそろ動くけど大丈夫?」
「私は大丈夫です。航さんが私で気持ち良くなってくれるならなんでもいいです」
「すでに十分気持ちいいよ」
そうは言うが、ここまでは正直私が気持ち良くしてもらっただけだと思う。
航さんにも気持ち良くなってもらいたいが、ここから先は私にとって未知の領域だから、何をしたらいいか分からなかった。
……今後はセックスもイチャイチャの中に加わるんだから私ももっと勉強しないと……!
自分の力不足を感じつつ、今日は身を委ねるしかなく、ギュッと航さんにしがみついた。
航さんはゆっくりと一度腰を引き抜き、また私の中に深く沈めるように押し入ってくる。
そんな動きが何度か繰り返され、徐々にそのペースに速さが増した。
初めて耳にするようなぐちょぐちょという淫靡な音が鳴り響く。
最初はただ異物感による違和感しかなかったそこは、次第に感覚が研ぎ澄まされ、甘い刺激を感じ始める。
腰を打ちつけるように動かしていた航さんは、ふと思い出したように、着たままになっていた私のキャミソールを捲り上げた。
その途端、隠すものがなくなった双璧がふるりと躍り出る。
そこに手を這わせて唇を寄せた航さんがすでに硬くなった先端を舌で弄び、その刺激によって、ますます下腹部が甘く疼いた。
「あっ、ああっ……ん、気持ちいい……」
痺れるような快感に身を委ね、切ない声を漏らしながら、真上にいる航さんを見上げれば、航さんも眉を寄せて何かに耐えるような苦しげな表情を浮かべている。
余裕のないその顔に大人の男性の色気が漂っていて、胸がキュンとトキメキ、思わず膣が締まった。
「……ッ」
悩ましいため息を漏らしてなんだかより一層苦しそうな顔になった航さんを見て、「これが気持ちいいのかな?」と感覚的に感じた私は、今度は意識的に下腹部に力を込めて締めてみる。
「……ッ! 志穂、ワザとやってる?」
「ん、なんだか航さんが気持ち良さそうに見えたから。ダメでした?」
「ずいぶんと余裕があるんだね。手加減いらないな」
「えっ、そんなことは……!」
否定は間に合わず、航さんは私の足を高く持ち上げて、自身の肩の上にかけた。
さっきよりも航さんのモノがぐっと奥まで入り込み、深く突かれて、私の口からは堪らず甲高い喘ぎ声が漏れた。
……ああ、うそ、おかしくなりそう……!
絶え間ない快感に襲われ身震いする。
肌と肌がぶつかる音とベッドの軋む音がその激しさを物語っていた。
「ああっ、あっ、あっ……航……さん、私もう、ダメかも……」
「俺も限界かな……ッ」
「航さん、こっち来て……ギュッとしたいです」
求めるように両手を広げてみたところ、航さんは肩から私の足を下ろして、腕の中に飛び込むように覆い被さってきた。
いつものハグとはまた違う、素肌が密着してぴったりくっつく感じがなんとも言えない幸福感をもたらす。
航さんの背中に手を回し、ギュッとしがみつきながら私は目を閉じた。
「志穂、ごめん、もうイク……」
「ん、私も何かくる感じします……んっ、ああっ、あっ、んんんッ……!」
迫り上がってくる快感の波が頂点を迎え、私は激しく体を痙攣させた。
航さんも切なげな息を漏らしたと思うと、私に覆い被さる体に重さが増す。
そのままふたりとも荒い息で、汗ばんだ肌で繋がったまま抱き合っていた。
……幸せ。まさにイチャイチャの最上級。すっごく心が満たされる……!
すべてが終わってみて思ったのは、性的な快感はもちろんのこと、心の通い合う気持ち良さにうっとりする気持ちだった。
ハグやキスも大好きだけど、それとはまた違う、より一層強い心の結びつきを感じるものだと感じた。
だから付き合う男女の行き着く先はセックスなのだなと実体験を通して頭と心で納得する。
ようやく呼吸が整ってきたところで、航さんは上体を起こすと自身を私から抜き出し、ティッシュで拭った後、ゴロリとベッドに横たわった。
「おいで」というように腕枕の姿勢をしてくれたため、そこに滑り込む。
事後の気怠い空気が漂う中、ぴたりと肌を寄せながら私は航さんを覗き込んだ。
「すっごく気持ち良かったです。それに三度目の正直で最後までできて、ようやくトラウマを克服できました。女性として魅力がないんだって傷ついていたけど、航さんが自信を授けてくれたように思います。本当にありがとうございました!」
「それを言うなら俺もEDを正式に克服できたからお互い様かな。デキなかった俺たちが、デキるようになったってことだよ」
「そっか、そうですね! お互い前に進めましたね。私、これからも航さんに魅力的だと思って反応してもらえるように頑張りますね! そしたら航さんがEDになる心配もないですから!」
「それは嬉しいけど……ちょっと待って。頑張るってなにを? また変な方向に突進してない?」
「いえ? 今日は初めてで航さんにお任せしっぱなしだったので、今後は私ももっと勉強したいなと思っただけです。変な方向ですか?」
「いや、別に変じゃない。……ただ、ほどほどにね?」
弱ったように笑う航さんに、私は素直に頷いた。
次第に眠気が襲ってきて、うつらうつらし始めた私は、航さんが「今でも十分だから手加減してくれると助かるんだけどな」とボソッとつぶやいたことには全く気付かなかった。
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✿高邑杏璃・タカムラアンリ(23)
狂言界の名門として知られる高邑家のお嬢様、人間国宝の孫、推し一筋の保育士、オシャレに興味のない残念女子
✿鷹村央輔・タカムラオウスケ(33)
業界ナンバーワン鷹村美容整形クリニックの副院長、実は財閥系企業・鷹村グループの御曹司、アニキャラ・氷のプリンスに似たクールな容貌のせいで『美容界の氷のプリンス』と呼ばれている、ある事情からソロ活を満喫中
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※R描写には章題に『※』表記
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✿エブリスタ様にて初公開23.10.18✿
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