gear 〜それぞれの思い〜

コトノハ

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エピローグ

思い出

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 「何処からだろう、僕達が僕達で無くなったのは。」
 「たしかに、言えてる。ここまで拗れるとは思わなかったよね。」
 「これはまるで歯車だ。」
 「歯車?何それ。ポエマーみたい。」
 「そ、そんなこといわないでよ。だけどさ、ピッタリだと僕は思うよ。それしか思いあたらないくらいにさ。」
 「まぁ、言われてみれば。あってないわけでもないけど?」
 「僕達は純粋に、恋をしていたかっただけなのに。」
 「要するに皆恋に向いてないのさ。私達は世界をちょっぴり早く知りすぎたんだよ。」
 「言えているよ。僕達はーーー」
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