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オスカーがもう一度近づいてきて私たちは再び口付けを交わした。先程のような触れるだけのものではなく互いの舌を絡め合って求め合う口付けだった。
「ん……」
口蓋を擽られて歯列をなぞられればぞくぞくして小さく震えた。オスカーはそんな私を宥めるように抱きしめて背中を撫でている。それから優しく押し倒された。
あっという間に衣服をはぎ取られてショーツ一枚にされてしまった。思わず体を手で隠せばそっとその手を取られてシーツに縫い付けられた。
唇が首筋へと落とされる。それから胸元へと下りて行って胸の先端を舌で擽られた。
「あ……」
もう片方も優しく揉まれて思わず声が出た。自分の体の一部が大きな手に触れられて形を変えるのはこの上なく淫靡な光景に思えた。ゆだった脳内から快楽に溺れていく。
体をなぞる掌も肌を這う唇もなにもかも気持ちが良くてオスカーに縋るように手を伸ばした。その頭をかき抱いて小さく喘ぐ。オスカーはそんな私に小さく笑みを零して下着越しに秘裂をなぞった。びくりと体が震える。あくまで優しく陰核を擽られて声が出た。
「ああ」
下着はもうじっとりと濡れて張り付いていた。そっと脱がされて一糸纏わぬ姿を晒した。太ももを掴まれて脚を開かされる。誰にも見せたことのない場所を無防備に晒すような体勢に羞恥から赤くなった。
「ああん!」
オスカーが花弁にむしゃぶりついて舌で陰核を擽りじゅるじゅると愛液を啜った。快楽から逃れようとすれどがっちりと抑え込まれていて身動ぎできない。指が処女地を開拓せんと忍び込んでくる。
「あ、やっ、だめぇ……!」
強く陰核を吸われて果ててしまった。自分の意思とは関係なくびくびくと体が震えるのが分かってどうしようもなく目の前の男に乱されているのだと感じた。ああ、でも、私は。オスカーに乱されるんじゃなくてオスカーと乱れたいと思って私と視線を合わせたオスカーに微笑みかけた。
「余裕そうですね」
そう言って指が一本増やされた。
「あ、はあ」
二本の指を抜き差しされて私ははあはあと息を乱して喘ぐことしかできなかった。指が気持ちのいいところに触れてびくりと震えればオスカーは執拗にそこに触れてきた。そのまま親指で陰核をグリグリと押し潰されてまた絶頂を迎えた。三本目の指が忍び込んできて少しの痛みに時折体を固くする私を宥めるようにオスカーはあちこちにキスを落とした。
とうとう熱いものが秘部に触れて緊張から思わず体に力が入った。
「力を抜いてください」
オスカーはそう言いながら唇を奪った。舌を絡めて、吸われて、甘噛みされて。それだけで体に力が入らなくなっていく。そうしてとうとうオスカーが私の中に入ってきた。
「あ、ああ」
圧倒的な熱と質量にただ喘いだ。オスカーはゆっくりと馴染ませるように動いているのにその度私は切ない声をあげて縋り付いた。そうしているうちにだんだんオスカーの動きが大きく大胆になっていって私は甘い悲鳴をあげることしかできなかった。
「ああん!」
きゅうきゅうと陰茎を締め付けて果てればオスカーも果てた。しばらく二人ともそのまま動かなかった。オスカーが出て行った時どろりとなにかが溢れていく感覚がした。
「ん」
その感覚に小さく体を震わせれば額に口付けられた。
「これで俺たちは名実ともに夫婦です。もう逃げられませんよ、カズミ様」
そう言うオスカーは笑っていた。
「逃げないわよ」
そう言う私も笑っていた。
「ん……」
口蓋を擽られて歯列をなぞられればぞくぞくして小さく震えた。オスカーはそんな私を宥めるように抱きしめて背中を撫でている。それから優しく押し倒された。
あっという間に衣服をはぎ取られてショーツ一枚にされてしまった。思わず体を手で隠せばそっとその手を取られてシーツに縫い付けられた。
唇が首筋へと落とされる。それから胸元へと下りて行って胸の先端を舌で擽られた。
「あ……」
もう片方も優しく揉まれて思わず声が出た。自分の体の一部が大きな手に触れられて形を変えるのはこの上なく淫靡な光景に思えた。ゆだった脳内から快楽に溺れていく。
体をなぞる掌も肌を這う唇もなにもかも気持ちが良くてオスカーに縋るように手を伸ばした。その頭をかき抱いて小さく喘ぐ。オスカーはそんな私に小さく笑みを零して下着越しに秘裂をなぞった。びくりと体が震える。あくまで優しく陰核を擽られて声が出た。
「ああ」
下着はもうじっとりと濡れて張り付いていた。そっと脱がされて一糸纏わぬ姿を晒した。太ももを掴まれて脚を開かされる。誰にも見せたことのない場所を無防備に晒すような体勢に羞恥から赤くなった。
「ああん!」
オスカーが花弁にむしゃぶりついて舌で陰核を擽りじゅるじゅると愛液を啜った。快楽から逃れようとすれどがっちりと抑え込まれていて身動ぎできない。指が処女地を開拓せんと忍び込んでくる。
「あ、やっ、だめぇ……!」
強く陰核を吸われて果ててしまった。自分の意思とは関係なくびくびくと体が震えるのが分かってどうしようもなく目の前の男に乱されているのだと感じた。ああ、でも、私は。オスカーに乱されるんじゃなくてオスカーと乱れたいと思って私と視線を合わせたオスカーに微笑みかけた。
「余裕そうですね」
そう言って指が一本増やされた。
「あ、はあ」
二本の指を抜き差しされて私ははあはあと息を乱して喘ぐことしかできなかった。指が気持ちのいいところに触れてびくりと震えればオスカーは執拗にそこに触れてきた。そのまま親指で陰核をグリグリと押し潰されてまた絶頂を迎えた。三本目の指が忍び込んできて少しの痛みに時折体を固くする私を宥めるようにオスカーはあちこちにキスを落とした。
とうとう熱いものが秘部に触れて緊張から思わず体に力が入った。
「力を抜いてください」
オスカーはそう言いながら唇を奪った。舌を絡めて、吸われて、甘噛みされて。それだけで体に力が入らなくなっていく。そうしてとうとうオスカーが私の中に入ってきた。
「あ、ああ」
圧倒的な熱と質量にただ喘いだ。オスカーはゆっくりと馴染ませるように動いているのにその度私は切ない声をあげて縋り付いた。そうしているうちにだんだんオスカーの動きが大きく大胆になっていって私は甘い悲鳴をあげることしかできなかった。
「ああん!」
きゅうきゅうと陰茎を締め付けて果てればオスカーも果てた。しばらく二人ともそのまま動かなかった。オスカーが出て行った時どろりとなにかが溢れていく感覚がした。
「ん」
その感覚に小さく体を震わせれば額に口付けられた。
「これで俺たちは名実ともに夫婦です。もう逃げられませんよ、カズミ様」
そう言うオスカーは笑っていた。
「逃げないわよ」
そう言う私も笑っていた。
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