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7魔王様とお妃様の日常
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朝、目を覚ますとオリヴェル様が私の髪をいじっていた。
「おはようございます、オリヴェル様」
「おはよう、ルアーナ」
そう言って私の額に口付けるから私はオリヴェル様の頬に口付けた。オリヴェル様は僅かに口角を上げている。
私たちは勇者討伐のために結婚したからこんな甘い雰囲気になるなんて予想していなかった。私の「愛しています」だって本気じゃなかった。そう言わないと目の前の男が死を選ぶと分かっていたからだ。彼の「結婚しよう」だって私の力を得るためだ。そう思っていたのに、オリヴェル様は私を甘やかす。勇者を倒した今強化の必要はないはずなのに時折私を抱く。
夫婦の寝室から互いの部屋に引っ込んで身支度をする。私はベルタさんが綺麗なデイドレスを着せてくれる。それからオリヴェル様と朝食だ。基本的に魔界は粗食らしい。神殿にいた私からすると十分豪華なのだが。不凍港が戻ってきたからこれからはもっといいものを皆に食べさせてやれるとオリヴェル様は喜んでいる。オリヴェル様はよき統治者だ。私のいたウルリナ王国の王よりもずっと。いや、今の王がどんな人物なのかは知らないが。私の知っている王という人物は己の欲をなにより優先する人間だった。
お妃様になったが特に私に仕事はない。食事をオリヴェル様と共にするくらいだ。じゃないとオリヴェル様は食事をおろそかにして仕事に没頭してしまうそうだ。私と結婚してからオリヴェル様がまともに食事をとるようになったとベルタさんに喜ばれた。そんなわけで私は三食オリヴェル様と食べて三時のおやつもご一緒するのだ。
夕食後、寝巻きに着替えて夫婦の寝室へと移動する。オリヴェル様はもう寝室にいた。手招かれるままに寝台へと向かう。オリヴェル様の手が伸びて私の腕を掴んだ。そのまま腕を引かれその腕の中に閉じ込められた。
「オリヴェル様?」
「ルアーナ。ウルリナ王国が国民であるお前を返せと言ってきた」
「戻りませんよ、私。だって私はもうあなたの妻なんですから」
「そうだな。お前は私の妻だ」
そう言って口付けたオリヴェル様はそのまま私をベッドに横たえてその上に馬乗りになった。
「愛しているよ、ルアーナ」
どこか苦しげにそう言うものだから私も愛の言葉を返した。
「愛しています、オリヴェル様」
私のこの言葉が真実であればいいと私はこの世の誰より強く思うのだった。私はオリヴェル様が傷付いたり苦しんだりする様を見たくないのだ。それも一つの愛だと思っている。それがオリヴェル様の口にする愛と同じものかは分からないけれど。
「口先ではなんとでも言える」
「そうですね。ただ私はあなたが苦しんだり傷付いたりするのを見たくないんです。その感情を愛と呼んではいけませんか」
「……いいや、ありがとう」
そのままオリヴェル様は愛を囁きながら私を抱いた。私はただオリヴェル様の名を呼んでしがみつくことしかできなかった。愛していると言ってあげたかったのにな。だから朝目が覚めて一番に伝えることにした。
「オリヴェル様、愛しています」
「ルアーナ」
ぎゅうと抱きしめられて髪を撫でられる。オリヴェル様は私の髪に触れるのが好きらしくよくそうする。ああ、今みたいな時間がずっと続けばいい。それがきっと愛しいということなんだろう。
「おはようございます、オリヴェル様」
「おはよう、ルアーナ」
そう言って私の額に口付けるから私はオリヴェル様の頬に口付けた。オリヴェル様は僅かに口角を上げている。
私たちは勇者討伐のために結婚したからこんな甘い雰囲気になるなんて予想していなかった。私の「愛しています」だって本気じゃなかった。そう言わないと目の前の男が死を選ぶと分かっていたからだ。彼の「結婚しよう」だって私の力を得るためだ。そう思っていたのに、オリヴェル様は私を甘やかす。勇者を倒した今強化の必要はないはずなのに時折私を抱く。
夫婦の寝室から互いの部屋に引っ込んで身支度をする。私はベルタさんが綺麗なデイドレスを着せてくれる。それからオリヴェル様と朝食だ。基本的に魔界は粗食らしい。神殿にいた私からすると十分豪華なのだが。不凍港が戻ってきたからこれからはもっといいものを皆に食べさせてやれるとオリヴェル様は喜んでいる。オリヴェル様はよき統治者だ。私のいたウルリナ王国の王よりもずっと。いや、今の王がどんな人物なのかは知らないが。私の知っている王という人物は己の欲をなにより優先する人間だった。
お妃様になったが特に私に仕事はない。食事をオリヴェル様と共にするくらいだ。じゃないとオリヴェル様は食事をおろそかにして仕事に没頭してしまうそうだ。私と結婚してからオリヴェル様がまともに食事をとるようになったとベルタさんに喜ばれた。そんなわけで私は三食オリヴェル様と食べて三時のおやつもご一緒するのだ。
夕食後、寝巻きに着替えて夫婦の寝室へと移動する。オリヴェル様はもう寝室にいた。手招かれるままに寝台へと向かう。オリヴェル様の手が伸びて私の腕を掴んだ。そのまま腕を引かれその腕の中に閉じ込められた。
「オリヴェル様?」
「ルアーナ。ウルリナ王国が国民であるお前を返せと言ってきた」
「戻りませんよ、私。だって私はもうあなたの妻なんですから」
「そうだな。お前は私の妻だ」
そう言って口付けたオリヴェル様はそのまま私をベッドに横たえてその上に馬乗りになった。
「愛しているよ、ルアーナ」
どこか苦しげにそう言うものだから私も愛の言葉を返した。
「愛しています、オリヴェル様」
私のこの言葉が真実であればいいと私はこの世の誰より強く思うのだった。私はオリヴェル様が傷付いたり苦しんだりする様を見たくないのだ。それも一つの愛だと思っている。それがオリヴェル様の口にする愛と同じものかは分からないけれど。
「口先ではなんとでも言える」
「そうですね。ただ私はあなたが苦しんだり傷付いたりするのを見たくないんです。その感情を愛と呼んではいけませんか」
「……いいや、ありがとう」
そのままオリヴェル様は愛を囁きながら私を抱いた。私はただオリヴェル様の名を呼んでしがみつくことしかできなかった。愛していると言ってあげたかったのにな。だから朝目が覚めて一番に伝えることにした。
「オリヴェル様、愛しています」
「ルアーナ」
ぎゅうと抱きしめられて髪を撫でられる。オリヴェル様は私の髪に触れるのが好きらしくよくそうする。ああ、今みたいな時間がずっと続けばいい。それがきっと愛しいということなんだろう。
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