小説家HisaeとSizu 全10作

當宮秀樹

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7「利 幸」

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7「利 幸」

 Sizuはその後Hisaeのもとで正式に働くことになった。 

従来の請負小説をHisaeが担当し、Sizuはチャネリングでパラレル・セルフの小説を
担当する事になった。  Sizuの知名度も徐々に上がり、ブログを見た客が多数
依頼してくるようになった。 

この頃のSizuは生活も支障なく普通にこなしていた。

「Sizu今日はどんな人の小説書くの?」

「今日の依頼は大学関係の人なのだ」

「また出たな。 なのだは禁止」

「無意識につい出ちゃうの……です」

「よくこらえた。 頑張れ」

「ハイ」

こうして二人の一日が始まった。

「その大学の関係の人ってどんなパラレルがあるの? それと写真見せてみな」

「はい」PCに添付されていた。

Hisaeはじっと見ていた「この人の名前は?」

「新井田利幸二十五歳」

「着信メールも開いてくれるかい」

「どうかした?」Sizuは意味が解らなかった。

Hisaeは写真とメールをじっと見ていたが、次の瞬間PCのキーボードの上に手を置いた。

「この度はチャネリング小説の依頼ありがとうございます。 
執筆の前にひとつ質問させて下さい。 あなたの本当の意図をお聞かせ下さい」

「Sizuこの客は様子を見守って。 メールが入ったら私に教えてくれる」

「ハイ?」

その日の夜、新井田からメールが入った。

「姉さんメール来たよ」

「おっ、来たかどれどれ」

「Hisaeさんの洞察力には驚かされます。 偽りのメールで申し訳ありません。 
私は先日、オネェの髭であなたと同席していたメガネでスーツ姿の五十歳の中年男です。
新井田と申します。 
話を聞いて個人的に沢山の質問をしたかったのですが質問が敵わぬまま、あなたが帰ってしまわれました。 
私は帰宅して早速PCで検索し、あなたのホームページに辿り着きました。 
最初はメールで質問する予定でした。 がどういう訳か書いた文面が、私の息子の名前を使って
書いてしまいました。

私の息子、利幸はSizuさんと同じ障害者です。 
もしあなたの言っていたパラレルワールドの息子が存在するならば、どんな生活をしてるのか? 
その世界でも障害を持って生まれているのか? 
Hisaeさんに大変失礼だと思いながら息子を思う親心からか、好奇心を優先してしまいました。 
この度のチャネリング小説の申込を撤回いたします。 
本当に申し訳ありませんでした。 お許しください」

一緒に添付された写真には二人並んだ姿があった。

「おっ、このおやじ覚えてる。 私への視線がやたら真剣だったんだ。 
そっか、そういうことね……」

Sizuに新井田のことを分りやすく説明した。

「Sizuこの男の子よく視て。 この男の子のパラレル視てみな? 視えたら教えて」

Sizuは写真を凝視した。

「姉さん、この人は時計とかメガネとかを修理する人。 
それと学校の先生で数学を教えてる。 
それと動物園で働く人で猿の飼育やってる。 まだ視る?」

「いや、ありがとうね」

Hisaeはキーボードに手を置いた「新居田様メール拝見いたしました。 息子さんのパラレルには、
貴金属の小物を修理される方。 学校の教師。 動物園で働き猿の飼育する方が存在するようです。
視る限りではいずれも健常者です。 こちらの利幸くんが障害者を演じているのは、この世界の
ご家族とのカルマかも知れません。 それが私とSizuの見解です。   Hisae」

返信が届いた「ありがとうございました。 メールを拝見して驚きました。 
利幸は動物が好きで、今でも頻繁に上野動物園に行っております。 
とくにチンパンジーが大好きで。オリの前から離れません。 
それと子供の頃から手先が器用な子です。 
どこかでパラレルと影響し合ってるのかもしれませんね! 
能力の高さに敬服します」

Hisaeはそのメールを見て宙を凝視していた。

「姉さん。 ネェ・ネェさん。 私寝るけど」

Sizuの声は全然聞こえてなかった。


 翌朝、Hisaeは早くからPCの前にいた。

「新井田様。利幸さんと一度会わせてもらえませんか? ハッキリしたことは今の段階で云えませんが、
私にはある構想があります。 会った時に説明いたします」

そして新宿にあるホテルニュートラルのラウンジで五人が顔を合わせた。 
利幸の両親とHisaeとSizuはテーブルを囲み挨拶をした。

「君が利幸くんね。 私はHisae、この娘がSizu。よろしくね」

利幸は頭を軽く下げ、そして母親の顔を不安そうに覗き込んでいた。

「お話しはご主人から聞いてると思いますが、私からもう一度説明させていただきます。
これがSizuの障害者手帳。 半年前までは自閉症と位置づけされていました。 
私の友人から紹介されてSizuと知り合いました。 
何度か合ううちにその能力に興味を持ちました。 
彼女の失業と同時に私の家に遊びに来るようになったんです。

その間、数ヶ月私が彼女にしたことは、彼女の潜在意識に朝晩二回働きかけることでした。
『彼女の表現方法はそれだけではない。 もっと違う表現方法を見つけよう』って語りかけるだけです。 
それ以外何もやってません。 ただ毎日同じことを話しかけることだけ、それ以外のことは望んでもいないし。
どういう風になるか想像すらしてませんでした。 ある時その友達の」

「Hisaeさん、オネェの髭のことは全部家内に話してありますから、そのまま話して下さい。 
気遣いありがとうございます」

「あっ、はい。その店のエバという友達に彼女の変化を指摘され、私が逆にビックリさせられたんです。 
ですから、私がやったのはSizuの潜在意識に語しかけるだけ。 
それ以外特別なことはなにもやってないし、心当たりもありません。 そういうことです」

横では、利幸とSizuがなにやら会話をしていた。

Sizuが「姉さん、利幸くんがね。 前にオバサンに殴られたんだって。 
だから今優しくしてもらうんだって」

Hisaeがじっと二人を見つめていた。


 母親が「あのう。 利幸にオバサンとか叔母はおりませんけど」

Hisaeが「Sizuもう一度、分りやすく話してくれるかい?」

「うん、利幸くんが前にオバサンに殴られその傷が元で死んだの。 
だから今、オネェちゃんが優しくしてくれるんだって」

利幸の両親はSizuの言葉に理解できず頭を傾げた。

Hisaeは「利幸くんが、なんでこのような障害者という表現方法をとったかが
理解できたような気がします。 これは前世の問題ですね。 因みにお姉さんがおられるんですか?」

「はい、二歳違いの姉がおります」

「そのお姉さんは利幸くんに対してどうですか?」

「とっても優しいです。 子供の頃はそうでもなかったんですが最近はとても弟思いの姉です」

「これは私の推測でひとつの仮説です。 どう取ってもらってもかまいません。 
多少話しはぶっ飛びます。
利幸くんは、前世でオバサンと何かあったようです。その時のオバサンの魂が、
今のお姉さんとして生まれ変わり利幸くんの助けになってる。 
これで帳消しゼロ。 ふたりのカルマの解消。こ
れ、私のひとつの仮説で、当然断言できません。 
ただ、彼女にはそういうことを察知する能力があるんです。

魂には陽の因子と負の因子がたえずバランスを取ろうとしています。 
最終的に調和の状態を目指します。 俗な言い方をすれば貸し借りゼロの状態です。 
今、利幸くんとお姉さんはその状態にあると考えます。 ベストな状態といえます」

両親は黙って聞いていた。

「このままで好いということですか?」母が聞いた。

「今現在は良い状態だと思いますが、お姉さんも年頃、
自分のことを考えなくてはいけませんよね。 
子離れという言葉がありますが、弟離れも必要かと思います。 
遅かれ早かれその日は必ず来ます」

父親が「利幸をSizuちゃんのようにその、潜在意識に働きかけるにはどうやればいいのですか? 
教えてくださいお願いします。 私達に出来るのでしょうか」

二人の真剣な目線が利幸に注がれていた。

「理論的に可能です。ただ何度もいうようですが、もしかして偶然の結果か
Sizuの能力がそうさせたのか? まったく分らないの。 それでもいいですか?」

「はい、かまいません」

「そうですか、じゃぁ、利幸くんを何ヶ月か私に預けて下さい。 
Sizuにやった方法でやってみます。 
下宿代だけひと月五万円下さい。 それでよければ」

「はい、是非お願いします。 私の方から利幸に話して聞かせます。 
準備が出来たら連絡しますがHisaeさんの方のご都合は?」

「布団用意したり色々準備します。 来週に入ったらいつでもかまいません」


そして、利幸がホームステイにやってきた。

「Sizuあんたが色々と生活のサイクルを教えてあげなね。 私もやるけど頼むね」

「姉さん」

「なに?」

「お風呂一緒ですか?」

「駄目よ別々。 当たり前でしょ」

「利幸くん一人で洗えますか?」Sizuが聞いた。

「嫌です。 できません。 洗えません」

SizuはHisaeの顔を見て「だそうです」

「う~ん。 分ったよ、私が水着きて入るよ。 水着あったかな? 
遠い昔着たような気がするよ。 お前、はやく自分で洗えるようになれよな、たく。 
もう二十五歳だろが」

こうして三人の珍生活が始まった。

「利幸、お前はなにが出来るの?」

「お母さんって帰る」

「しばらくはここで生活するんだよっ」

「お父さんって帰る」

「そのうち帰えれるからさ」

「おねえちゃんって帰る」

「Sizuお前からも何とか言ってよ」

Sizuはニヤニヤしながら利幸を観て「ダメ!」

「はい、です」利幸は即答した。

SizuはHisaeの顔を見て「だそうですハイ」

「うそ。 あっ、そうこの二人なんなのさ?」

それからHisaeは朝晩二回利幸の潜在意識に語りかける日が続いた。
Sizuの時はやっていなかった観察日記を付けるように心がけた。 
意識の変化を克明に付けることで何かが分ると考えた。 

利幸と暮らし初めて一ヶ月が経過した。 基本的な利幸の行動パターンが把握できた。 
そしてSizuの言葉に反応しやすいことも分った。 
それが変化なのか日常の馴れなのかはまだハッキリしない。 
二ヶ月目が過ぎた辺りから何となく変化の兆しが見え始めた。
まず、テレビではマンガ主体だったものが、バラエティーを見るようになり、
そしてポイントポイントでしっかりと笑うようになっていた。

Hisaeが「花子、利幸、今日は吉祥寺に行って花子と美味しいご馳走でも食べようか」

「ハイです~」利幸だった。

「利幸あんたはタラちゃんか」

「が、はは。 姉さん面白いです」利幸が言った。

「そっかい受けて良かった」

Hisaeは利幸の変化に気が付いていなかった。 横でSizuが微笑んでいた。

三人は吉祥寺にやってきた。

「花ちゃん久しぶり、こいつは利幸」

「初めまして花子です」

「ぼく利幸です」

予め予約を入れておいた中華の春香飯店に四人は向った。 
Hisaeは花子に利幸のことを報告していた。

「Sizu、利幸、好きなもの注文しなさいな」

「僕、天津飯と餃子お願いします」

「はいよ、Sizuは?」

注文したものが揃い四人は乾杯をした。

Hisaeが「花ちゃんさぁ、今日は何かニヤニヤ、にやけてない?」

花子は「なんでだと思う?」

「分らないよ。 なにさ?」

「そのうち分る。 フフッ」

その時だったHisaeの脳裏にあることが甦った。 昨年、Sizuを花子に会わせた時、
やはり今と同じ事を花子から言われたことを思い出した。 
Hisaeは最近利幸日記を付けていなかった。 
というか利幸に大きな変化が感じられずただ怠けていたのだった。 
Sizuの時もそうだったが自然と変化していたので気付いていなかった。

いきなりHisaeは「おい、利幸、お前なんか聞きたいことないか? 
この花子姉さんはなんでも答えてくれるよ」

「僕は、なんでみんなと違うんですか?」

花子は微笑ながら「みんなと、なにが違う? どこが違う? こっちが聞きたいけど」

「だって、みんなは仕事に行ってるでしょ。 
姉さんもSizuちゃんも働いてるでしょ。僕、なにもやってません。 
みんなと同じ事出来ません」

そばで聞いていたHisaeは「利幸が他人と自分とを比べている。 
っていうか会話が文章になっている。 こいつ、変わってる……」

HisaeはSizuの顔を見た。 Sizuは母か姉のような眼差しで黙って利幸を
見ていた。 食事も終わりHisaeが思ってたことを切り出した。

「花ちゃんこれで二度目の経験なんだけど、具体的に教えてくれない? どういうこと?」

相変らずの笑顔で花子はゆっくりと話し始めた。

「潜在意識に話しかけるってそういうことなの。 気付く切っ掛けを与えたの。 
二人の潜在意識にこれまでと違う表現のしかたをHisaeさんが気付かせたの。 
二人はそれに応えたのね」

「もう利幸は実家に戻してもいい?」

「うん、この気付きは忘れない。 一生涯」


利幸を帰宅させる時が訪れた。

「利幸、今日またみんなで食事に行こうか」

「僕行きません。 姉さんの家が良いです」

こいつ感づいているHisaeは思った。

「新宿のホテルだよ、最初に私達と会ったところ。 
覚えてるでしょ。 お父さんもお母さんも一緒だったでしょ」

「今日もお父さんとお母さんは来るの?」

「はい、来ます。 久しぶりだね。 お前が会って帰りたくなったらそのまま家に帰っていいよ」

「……」

利幸は急に我が家が恋しく思えた。

利幸の母親が「お父さん。 利幸はどんな風に変わったろうね?」

「そうだな、利幸がHisaeさんのところに行って、お前と姉ちゃんは、
気が抜けたようになってたからなぁ。 途中経過も全然聞かされてないし。 ドキドキするよ」

ホテルのラウンジでは、姉も一緒に三人そろって利幸が来るのをじっと待っていた。

出入り口のドアが開いた。

最初に入ってきたのが利幸だった。 脇目もふらず家族のテーブルに歩いてきた。

三人の顔を見て「みんな顔怖いけどどうしたの?」

そのわずか数文字の言葉は利幸家族の歴史を覆す言葉だった。 利幸の変貌を家族には瞬時に理解した。 
瞬間、三人の目から大粒の涙が溢れていた。 両親はHisaeのほうを向いて何度も頭を下げた。

六人は席について食事をした。 健常者と比べるとまだ多少ぎこちない話し方だが、
以前の利幸を知るものは激変してることに驚きを隠せない。

食事を済ませHisaeが利幸に「利幸、ここからお前は自宅に帰りなさい。 
お父さんお母さんに私たちとの生活をしっかり報告しなさい。 分った?」

「はい」

「それから一人で何でも出来ること見せてあげな。 
風呂もひとりで入れて洗えるよってね。 分ったの?」

「それから」

すかさずSizuが「姉さん、しつこい……」

瞬間みんなの緊張がほつれた。

Hisaeは「くれぐれも甘やかさないで下さい。 すべて自分で決めさせてください。
私からはそれだけです」

その場からHisaeとSizuが出て行こうとした時だった。

利幸が「姉さんSizuちゃんありがとう。さようなら……」と手を大きく振った。

ラウンジをあとにするHisaeとSizu、二人の目も涙で赤くなっていた。

Hisaeが「Sizu」

「なに姉さん?」

「エバのところに行って飲もうか。 今日は利幸に乾杯だ」

開店時間より少し早めだったが店に入りエバと三人で乾杯した。

「姉さん、大変なことしたよね。 たぶん歴史覆すかも。 
キリストが死者を蘇えさせた。モーゼが海を割った。 
釈迦が水の上を歩いた。 次ぐらいに大変な偉業かもよ」

「それがさっ、実感がないのよね。 Sizuといい利幸といい手応えが無いのよ。 
やったっていう手応えが。 なんか気が付いたら変わってたみたいな」

「で、今後どうするの? また聞きつけて問い合わせあるかも」

「もう、お断りよ。 結構エネルギー使うし依頼者の期待に添えるかどうか自信ないよ。
万一期待を裏切る結果になったら依頼者どう思う? すごく落胆すると思わない? 
たぶん半端ない落胆だと思う。 だったら最初から安請け合いしない」

「確かにそうよね」

「わかった、私も口止めするね」

その後、問い合わせがあったがHisaeは取り合おうとしなかった。 
確証のない安請け合いはしないと心に決めたHisaeだった。

その後、Sizuも実家に戻り、Hisaeは元の一人暮らしになった。

「さあ、久々にCONAに行ってヘアースタイルを決めて
ひとり淋しく寝ようかSizu…… Sizuいないか……嗚呼」
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