世界を救った変身ヒーローだったのに、人類に危険視されて異世界へ追放されたのだが

天地海

文字の大きさ
130 / 214
変身ヒーローと魔王の息子

伝説の勇者対魔王

しおりを挟む
 勇者たちもようやく背後に魔王がいることに気がついた。
 振り返ると同時にバックステップで距離を取る。
「……伝説の武器が三つ……今度こそ破壊する」
 低く色気のある声で魔王が言う。
 思わず聞き惚れてしまいそうになるが、カーラたちは伝説の武器を構えて向かい合った。
「それはこっちのセリフよ。今度は逃がさない!」
 カーラは俺たちと戦ったときのようにダーククロースアーマーで全員の身体能力を強化させる。
 ランドルフが突っ込み、ジュリアスが遠距離から矢を放つ。
 さっき俺を倒そうとしたときの戦法とまるで同じだった。
 芸がないのではない。
 その戦法がカーラたちにとって一番力が発揮できるって事だろう。
 魔王は本当にギルドマスターのクランスが言っていたように伝説の武器にしか興味がないようだった。
 これだけ周りに人がいるのに見向きもしない。
 伝説の武器にだけ意識が向けられている。
 ランドルフとジュリアスの波状攻撃で、魔王が押される。
 カーラも二人を追いかけるように魔王へ向かって行った。
 あのまま、また複合戦略魔法を使うのだろうか。
「アキラ! 大丈夫?」
 背後から急に声をかけられた。
 振り返るとそこにはキャリーとルトヴィナがいた。
 観客席から舞台に降りたのか?
「よくわからないけど、あの勇者たちが戦っている相手が魔王なのよね」
「十分わかってるじゃないか」
「そりゃ、あれだけ桁違いの魔力を放っていたら、子供でも気付くわ」
 まあ、そうかも知れないな。
 魔力のない俺でも、ネムスギアを使わなくてもあれが魔王だとわかると思う。
「っていうか、勝手に舞台に降りていいのか?」
「ここへ降りたのはレグルス大統領が先よ。だから、取り敢えず代表戦は一時中断で良いんじゃない?」
「中断と言うより、延期だろうな」
 いくら勇者だって、魔王と戦った後に代表戦の続きをやろうとは言い出さないだろう。
 仕切り直しなら、俺は大歓迎だ。
 相手が伝説の武器を持った勇者だとわかっていたなら、もうちょっと戦略を立ててから臨む。
 少なくとも混乱することはない。
「アキラくん、怪我は? 治療いたしますわ」
 ルトヴィナが詰め寄った。
「ああ、それならヨミとアスルを頼む」
「はい!」
 ルトヴィナが近くで座り込んでいたアスルに向かって行く。
 俺はその間に闘技場の端で倒れたままのヨミを迎えに行った。
「申し訳、ありません……あの、代表戦は……?」
「力が弱ってると感覚も鈍るものなのか? 今、勇者たちは魔王と戦ってるよ」
「あ……あの、魔力は……魔王の……?」
「今はその事を気にしなくていい。ちょっと痛いかも知れないけど我慢しろよ」
 そう言ってから俺はヨミをお姫様抱っこする。
「あ、アキラ……このようなときに……」
「いいから黙ってろ。ルトヴィナが治療してくれる」
「……はい……」
 頬を赤く染めたかと思ったら、顔を隠すように俺の胸に寄せてきた。
 ルトヴィナのところへヨミを連れて行くと、すでにアスルの怪我は治っていた。
「ヨミも治療できそうか?」
「……腕が、こんなにボロボロになるまで……これが伝説の斧による攻撃ですか……」
 彼女は痛々しいものを見るような目を向けてきた。
 戦いを観客席から見守っていたからこそ、感想を言いたくなる気持ちもわからないでもないが……。
「ルトヴィナ、今は治療を優先してくれ。俺は勇者たちに加勢してくる」
「アキラ!? 正気なの!? あれは魔王なのよ?」
 キャリーが眉根を寄せて迫った。
「今さら何を言ってるんだ? キャリーだって魔王を倒すことには賛成だっただろ」
 ギルドマスターに説得されてそれを断念したことを忘れたのか。
「それはそうだけど、でもこんな状況で戦うような相手ではないわ。あれほどの魔力を持つものを相手に作戦も戦略も無しに戦うなんて馬鹿げてる」
「勝算はあるんじゃないか? 代表戦で力を使ってるが、ここには伝説の武器に選ばれた勇者が三人もいる。レグルス大統領の話じゃ、一度は退けてるんだから」
 実際に戦った俺の感想だと、勇者たちは並の魔族よりも強い。
 成長を遂げたアスルでさえ、俺との協力で一人を倒すのがやっとだった。
 しかも、カーラの持つ伝説の杖は複合戦略魔法から完全回復させる魔法まであらゆる種類の魔法を使えるみたいだし。
 作戦や戦略なんてなくても力で押せると思う。
「それなら、伝説の勇者に任せればいいのよ。魔王は伝説の武器に惹かれるって話も本当のようだし」
 ……何だろう。いつにも増してキャリーの表情が厳しい。
「何に怒ってるんだ?」
「別に……そうね、本音を言えばイラついているわ」
 キャリーは腕組みをして息を吐いた。
「帝国が伝説の勇者の存在を隠してきたことが許せないのよ。いえ、悔しいのね」
「アイレーリスにも伝説の勇者が必要だったって事か?」
「そうじゃないわ。私は伝承や伝説を真実だと思っていなかった。アキラやエリーネ伯爵がその存在を教えてくれる前に調査しておくべき事だったのよ」
 それは結局力が欲しいって事なのかと聞いたら、キャリーは否定はしなかった。
 ただ、さらに言葉をつけ加えた。
「私が求めているのは世界を魔族から守れる力。それが伝説の勇者なら、私だけでなく世界にとって必要だわ」
 だが、伝説の勇者が現れると魔王と対峙する確率が上がる。
 そのリスクを負ってでも求めるものなのだろうか。
 クランスはそれに否定的だった。
 彼はやはり俺たちの知らない何かを知っている。
 そして、気になることはそれだけじゃない。
 ここまでのことが本当だとするなら、魔王や伝説の武器は数を減らさない。と言うことも真実なのだろうか。
 もしそうなら、伝説の勇者が魔王を倒しても、また別の魔王が生まれるだけじゃないのか。
 いろいろ考えたくなることはあるけど、結局のところ魔王なんて危険な存在が目の前に現れてそれを放っておくことは出来ないんだよ。
「キャリー、俺は伝説の勇者じゃないし、そもそもこの世界の人間ですらないが、それでもこの世界の人間のために戦おうと思う」
「私は別に、アキラの力を否定するつもりはないわよ。ただ、この世界の人間として関係のないアキラを巻き込みたくないだけで……」
「もう十分関係してるさ。キャリーやこの世界で知り合った人たちを死なせたくない。クランスは否定的だったが、妹と再会してもこの世界が平和になるまでは留まることにする」
「アキラ……本当にそれでいいの? 私はアキラの言うことなら信じるわよ」
「ああ、だから魔王ってヤツを倒してくる。俺が伝説の勇者よりも役に立つってところを見せておかないとな」
「……バカね……アキラの力は私が一番よく知ってるのに」
 呆れたようにキャリーが微笑んだ。
「それに、俺が戦わなければならない理由はそれだけじゃない」
 あれを解放させたのはアスルだ。
 俺はアスルの仲間としても、保護者としても魔王を倒さなければならない。
「兄ちゃん。お、オレも……」
 怪我を魔法で治してもらったばかりのアスルにはまだ魔力が戻っていない。
「キャリー。ここに魔法聖霊薬って持ってきてるか?」
「いいえ、飛翔船には積み込んであるけど、私たちが戦うわけではないから……」
「確か、飛翔船にはファルナがいたよな。魔法聖霊薬をヨミとアスルの分だけでも持ってきてもらえないか?」
「わかったわ。アキラの魔法水晶を借りるわよ」
 それはずっとヨミに持たせているから実質もうヨミの魔法水晶だが、正式な所有権は俺にあるからキャリーは俺に許可を求めた。
「ああ、よろしく頼んどいてくれ。それと、アスル。今のまま無理すると二の舞になる。ちゃんと魔力を回復してから魔王の討伐に参加するんだ」
「でも!」
 そういってアスルは立ち上がったが、足の震えが止まっていない。
 よほど恐怖心を与えられている。
 それでも戦おうという意志を持っていることに驚いた。
「ヨミのことも頼む。ヨミとアスルが万全な状況になったら、揃って俺を助けに来てくれればいい」
「……わかった。兄ちゃん、死んだら許さないからな」
「安心しろ。まだ妹に会ってもいないのに死ねるわけないだろ」
 そういって闘技場の反対側の端を目指す。
 そこはもう、勇者による攻撃の余波で大部分が崩れてしまった。
 闘技場の半分は俺の必殺技で破壊してしまったし、これではもう闘技場の体を成してはいなかった。
 魔王と主に戦っているのは勇者だったが、ジュリアスが弓矢で攻撃するのに合わせるように、レグルス指揮の下で帝国の兵士たちが魔法を放つ。
 俺はまずレグルスのところへ向かった。
「ずいぶん押しているみたいだな。このまま勇者たちだけでも倒せてしまいそうだが、俺も参加する」
「そうか! それは心強い。では、アキラ殿も我らと同じように遠距離攻撃で勇者たちを支援するか?」
 バスターキャノンの残弾は四つだったはずだ。
 それをこういう形で撃ち尽くすのは得策とはいえない。
「いや、俺も直接魔王と戦う」
「それはあまりお勧めできぬ。勇者たちは日ごろから共に鍛え連携を磨いている。そこにアキラ殿が割り込むのは……」
 その先は口にしなかったが、俺が足を引っ張ることになると言いたいんだろう。
 突然、兵士たちの間から歓声が上がる。
 勇者を称える声に導かれるように魔王と勇者の戦いに釘付けになった。

「おおおおおお!! 伝説の斧よ、その力を示せ! 真空裂斬!」
 伝説の斧が幻のように揺らめくように見えた。
 そのまま大きく飛び上がり斧を叩きつけるように魔王にぶつける。
 魔王は両手をクロスさせて受け止めるが、袖は斬り裂かれて血が噴き出す。
 よろめくように後退りした。
「伝説の弓よ、その力を示せ! 必中! ブレイブハートアロー!」
 伝説の弓に、人の腕よりも太い光の矢が現れる。
 放たれた光の矢は伝説の斧を持つ勇者を避けて魔王の横から体に突き刺さった。
 魔王の体はくの字になってその場に膝を付く。
「伝説の杖よ、その力を示せ! 呪文複製! ヘル・ヘヴン・カタストロフィ!!」
 伝説の杖が輝きを増すと、すでに空にはさっきと同じ大きさの太陽が現れていた。
 呪文を省略して魔法を発動させたのだ。
 太陽は魔王めがけて飛んでいく。
 その時にはすでに斧の勇者と弓の勇者は杖の勇者のところまで下がっていた。
 着弾と同時に光と音が炸裂する。
 キャノンギアだから目も耳も特に問題はないが、周りの兵士たちは自分の身を守るように頭を抱えてしゃがんでいた。
「ふむ。前回は逃げられてしまったが、さすがに伝説の武器の必殺技を食らってはひとたまりもあるまい。俺も一人一人なら互角以上に彼らと戦えるが、さすがに三人を相手に勝つ自信はないな」
 レグルスだけは腕を腰に当てて仁王立ちのまま戦況を見ている。
 複合戦力魔法の余波も、この男には意味がないらしい。
 どれだけ丈夫な体をしているのか……。
『……警告します。魔王は生きています。と言うか……魔力に変化は見られません』
 AIがそう告げて俺に魔王の映像を見せた。
 爆発と炎の中心で魔王は立ち上がり、不気味に口角をあげた。
「笑ってる……?」
「どうかしたのか? 出番がなくて悔しい気持ちもわからないではないが、だったら代表戦で――」
「逃げろ! 魔王は無傷だ!!」
 俺の叫び声に帝国の兵士や勇者たちは笑っていた。
 すでに勝利を確信したかのような雰囲気。
 魔力が減っていないことに気がついていないのか?
「アキラ殿、あれだけの攻撃を受けて魔王が無傷などありえんよ。むしろ、ここから逃がさないことを考えなければならない」
 そう言ってレグルスは振り返って兵士たちに指示を出した。
「魔道士部隊に結界魔法を使わせろ。この闘技場から魔王を逃がすな!」
 揃って勢いよく返事が聞こえる。
 複数の魔道士が一つの魔法を使った。
 さっきまで舞台と観客席を隔てる結界魔法が使われていたが、今度はこの闘技場全体を包み込むように結界が現れた。
 魔王を包み込んでいたキノコ雲は結界の外へ追いやられ、魔王はその姿を現す。
 服は半分ほどが焼け焦げていた。
 体も服から露出した部分に大きな火傷を与えている。
「おい、変身野郎! あれのどこが無傷だって? このまま俺がトドメを刺してやるよ!」
 伝説の斧を握り直し、ランドルフが向かって行く。
「魔王退治の功績は俺のものだ!! 真空裂斬!」
 魔王が左腕を顔の前に出した。
 ランドルフはその腕ごと斬り落とすつもりだったのだろう。
 構わず斧を振り下ろす。
 次の瞬間、信じられないことが起こった。
 ガキンと鈍い音を立てて、斧の刃が真ん中から砕けたのだ。
「……え?」
 折れてしまった伝説の斧を見ても、ランドルフは状況をよくわかっていない。
 そして、みんながそっちに注目していたから気付いたのは俺だけだった。
 魔王の怪我がみるみる消えていく。
 魔族は魔力で肉体を再生させる。
 その能力は魔王にも当たり前のように与えられていた。
「ランドルフ! 逃げろ!」
「俺は、伝説の武器を超えたようだな」
 喜びに打ち震えるかのような静かな声に、ランドルフは呆然としている。
 明らかに、戦意を喪失していた。
 俺の言葉は届かない。
「いかん!」
 まだ誰もが状況を飲み込めていない中、レグルスは俺と一緒に駆け出した。
 ファイトギアにフォームチェンジすればまだ間に合うかと思うよりも先に、魔王の足が一閃する。
 ランドルフの体は胴体から二つに裂かれてしまった。
 ダーククロースアーマーで身体強化されていたにもかかわらず、まるでぬいぐるみを引き裂くように簡単に伝説の勇者の一人が死んだ。
「ラ、ランドルフ……」
 カーラの瞳が初めて怯えている。
 俺が複合戦略魔法をかき消したときでさえ、まだ余裕があったのに。
「ランドルフさん! カーラさん、リザレクションを!」
 ジュリアスが泣き叫んだが、カーラは首を振るだけだった。
「む、無理よ……死んでしまった人を回復するような魔法じゃないわ……」
「く……。だったら、僕にももう一度あの魔法を! 速く!!」
 ジュリアスに急かされて、カーラは言われるがままにダーククロースアーマーを使った。
 あいつ、一人で戦うつもりか?
「待て! 先走るな!」
「僕がランドルフさんの敵を討つ! あなたは邪魔です!」
 そう言って弓を構える。
 アスルを追い詰めた無数の光の矢を魔王に向けて放った。
 だが、魔王は矢を叩き落とすことも避けることもなかった。
 光の矢を全身で受けながらもジュリアスに向かって行く。
「こんなことが……前回は、退けた技なのに……」
「人間とは学習する生き物ではないのか? 俺に同じ攻撃が二度通用すると思うな」
 魔王の手が伝説の弓を掴む。
 そのまま斧のように破壊されてしまうかと持ったら、魔王の肩をレグルスが持った。
「……貴様は伝説の勇者ではない。殺す価値も無いが、邪魔をするなら排除することになるぞ」
 魔王が瞳だけレグルスに向けて言う。
「試してみるか?」
 レグルスが魔王の顔を殴りつける。
 魔王は数歩後退りした。
 レグルス大統領が帝国で一番強いというもの頷ける。
 俺はソードギアに再変身して彼の隣りに並び立った。
「手を貸す」
「フ……、アキラ殿の力が俺の見込み通りか、確認する良いチャンスだな」
 この状況でも、レグルスは余裕のある微笑みを浮かべていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。 ご都合主義のSS。 お父様、キャラチェンジが激しくないですか。 小説家になろう様でも投稿しています。 突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る

夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!

「クビにされた俺、幸運スキルでスローライフ満喫中」

チャチャ
ファンタジー
突然、蒼牙の刃から追放された冒険者・ハルト。 だが、彼にはS級スキル【幸運】があった――。 魔物がレアアイテムを落とすのも、偶然宝箱が見つかるのも、すべて彼のスキルのおかげ。 だが、仲間は誰一人そのことに気づかず、無能呼ばわりしていた。 追放されたハルトは、肩の荷が下りたとばかりに、自分のためだけの旅を始める。 訪れる村で出会う人々。偶然拾う伝説級の装備。 そして助けた少女は、実は王国の姫!? 「もう面倒ごとはごめんだ」 そう思っていたハルトだったが、幸運のスキルが運命を引き寄せていく――。

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

処理中です...