カミングアウトすることは勇気がいるが、人間性を見極めるには有効な手段だという話。

星名雪子

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障害についての最適なカミングアウトの方法

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去年放送されたあるドラマで、発達障害を持つ女性が勇気を出して友人達にカミングアウトする場面があった。不快な言葉を浴びせる訳ではなかったが、友人達は非常に微妙な反応を見せ、女性は「カミングアウトしない方が良かった」と悩んでいた。

この場面を見て私は思った。相手の反応が悪いのは相手だけが悪い訳ではなく、自分のカミングアウトの仕方にもよるのだということを。具体的にどういうことかというと「私は障害があるんだ」と言うだけでは相手を困らせるだけだということだ。ドラマの中で女性は「私は発達障害があってこういうことに困っているんだ」と話をしていた。カミングアウトするのは非常に勇気のいること。だから、これを言えるだけでも凄いことだとは思う。が、相手にきちんと理解してもらいたい気持ちがあるのであれば、これだけでは相手を困らせてしまってかえって逆効果だ。

では、どういう風に言えば良いのか。私自身の障害と特性を例に具体的に挙げてみよう。

「私は発達障害者なんだ。音や匂いに敏感で公共の場に出ると体調が悪くなってしまったりすることが大変なんだけど、これまで凄く生き辛さを感じていたから発達障害が原因だと分かって良かったと思ってるんだ。打ち明けたのはあなたを信頼しているからなんだよ。これからもしかしたら迷惑かけてしまうかもしれない。その時はごめんね」

1、具体的な障害名を明かす
2、特性をひとつ程挙げる(話が長くなるのでなくてもいいが障害名だけでは具体的にどんな障害なのかが分からない為、挙げた方が親切ではある)
3、なるべくポジティブなことを言う。なければどうしてその人に打ち明けようと思ったのかを具体的に言う。
4、これからどうしていきたいのか、相手にどうして欲しいのかを言う。

大体こんな順序で丁寧に話をすると相手も返答しやすくなるし、人によっては「私に打ち明けてくれてありがとう」とか「困ったことがあったら何でも言ってね」と気遣う言葉が返ってくる。

「そんな大変なことできない!」と思う人もいるかもしれない。しかし、考えてみて欲しい。何故、自分がその人にカミングアウトしようと思ったのか?私と同じように相手の人間性を見極めるためというのもあると思う。が、多くは相手を信頼していてこれからも仲良くしていきたい、自分の全てを理解して欲しいというのが理由だろう。

それならば相手を大事に思っているからこそきちんと理解してもらうために、どんなに大変でも面倒でも丁寧に話をすることが大切だと私は思うのである。相手との信頼関係、絆をこれからも大切にしていくために。
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