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第1章
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店を出ると一気にコンクリートジャングルの暑さが全身を襲う。
さすが八月の真昼はハンパじゃない。
さてと、ここからどうしよう。
夏休みの折り返し地点、今日の俺は自由だ。
自由すぎて何したらいいのかわからない。
デートのために部活をさぼって横浜まで来たけれど、肝心の相手がいなくなったので午後の予定がポッカリ空いてしまった。
一ヶ月前も横浜だったな。
ヒカリが一方的に怒って帰ったところまで似てる。
今更、部活に戻るのも気が引けるしなあ。
来月は二次予選、こんな大事な時期なのに法事だって嘘ついてるし。
一人で街ブラなんてしたくないし、どっか涼しい屋内に移動しよう。
ん? ここらへんでコスプレのイベントでもやってんのかな?
まだ中学生だろうか。
背の低い巫女装束の女の子がテトテト駆けてやって来る。
一目散に俺の元へ。……え、何で?
「こんにちはどす」
うわ、超めんどくさそう。絶対にキャラ作ってんだろ。
「シカトどす?」
「……こんにちは」
「よかった、答えてくれたどす。今、お時間あるどすかあ?」
「何かの勧誘?」
「微妙に勧誘っぽいどすな。ちょっとそこでウチとお茶するどす?」
「いや、いい」
「どうしてどす?」
「今、そこの喫茶店出てから二分と経ってないんで」
「じゃあ、ラーメンでも食べるどうどす? ちょうど割引券持ってるどす」
この炎天下で想像すると熱いな。
それに京都弁でもないのに何で語尾が”どす”なんだ。
「生ハムメロンとよく冷えたロゼなら付き合うけど」
「残念、ラーメンしか割引券ないどす」
生ハムメロンの割引券があったら見てみたい。
「本気で言ってるわけじゃないから。遠回しに断ってるんだよ。俺、未成年だし」
「むうう、美少女の誘いを素の顔で断るとはなかなか手強いどす」
困った巫女はうつむいて表情を曇らせた。
ざんばらおかっぱの黒髪が巫女コスによく合ってる。
てか、自分で美少女って言うな。
ああ、今は無性にサッカーがしたい。
高飛車発言だと物議を醸しそうだが、当分は女の子の相手はごめんだ。
正直、俺はヒカリにフラれてホッとした。肩の荷が下りたカンジだ。
強がりでも何でもなく、俺は最初からヒカリのことが好きじゃなかった。
ただ、あんなスタイルのいい超絶美女に逆告白されるなんてあり得ないことだし、それをこの俺如き三十八点が断るのも無礼だと思ったから、圧倒されつつOKしたまでだ。
ああ、そうか。
好きじゃなかったから、何の抵抗もなく土下座できたんだな。
俺とヒカリじゃ最初からうまくいくなんて考えてなかったし、告白されたその瞬間から俺は絶対フラれる側に属すると思ってたから。
別れるのは想定内。
ただ、ヒカリを怒らせたまま別れるのはイヤだった。
純粋に遅刻したことを許してほしくて俺は土下座したんだ。
「おーい、どうしたどすかあ?」
気づけば、俺の顔の前でパタパタと手を振る巫女。
白衣に緋袴という暑苦しそうな格好なのに、何故だか汗一つかいてない。この俺とは対照的だ。
「ちょっと考え事してた」
「おなか空いてるどすね? ラーメン屋まですぐそこどす。我慢するどすよ」
このコの脳内ではもはや店に行くことが既定路線なんだな。
うーん、アイスコーヒー→ラーメンか。せめて逆パターンならよかったのに。
「正直、ラーメンはいらない」
「ウチが食べたいどす」
「だったら一人で食べて来いよ。確かに俺は暇だけど、今はそんな気分じゃないから」
自称美少女の巫女はうー、と唇を尖らせて俺を睨む。
「じゃあ、ウチが食べてるところを見るどす」
「何で?」
「行きづらいどす」
ピーンときた。
「もしかして、一人で飲食店に入れないタイプ?」
「コン!」
は?
「……何、今の?」
「し、失礼したどす! つい油断したどす! 意味は『ズバリ、ソレどす』どす」
どすどすうるさいな。
「ああ、キツネの化身って設定ね。ベタだな」
「コ……コンッ!」
目を見開いた巫女は驚いて俺を指さした。
「ど、どうして、ウチの正体がキツネだとわかったどす? もしかして異能者どすか?」
何て日だ! 本気でめんどくさいわ!
年齢の割にこの迫真の演技は褒めてやりたいところだが、失恋直後にヒカリとは全く別の意味でキツイ女に遭遇するなんて、今日は女難の相でも出てるのか?
俺は腹でも壊したような顔で言う。
「キツネ設定ならここはうどんだろ? 油揚げが乗ったきつねうどん」
「せっかく横浜に来たから今日は横浜ラーメンて気分どす。てゆーか、設定じゃないどす。ウチは本当に本当のキツネどす」
巫女は拳を振り回して抗議する。
「だとしたら、自らバラしたらまずいんじゃないのか?」
「どのみち、ラーメン屋で白状する予定だったどす」
「じゃあ、あまり近づかないでくれる?」
巫女は小首を傾げて、
「どうしてどす?」
「キツネにはエキノコックスという寄生虫がいるから。病気になると困る」
「ウチは本物のキツネじゃないどす」
どっちなんだ!
本気で腹が痛くなってきた。いや、胃かな。ストレスがハンパない。
「とりあえず要件だけ聞いとくよ。入信? 入会? どっちにしろ断るけどさ」
「どっちも違うどすな。……ワタル殿はラッキーどすよ。何しろ神様に選ばれたお方どすから」
「それってガチガチの新興宗教の勧誘じゃんか。どうせうさんくさい高い壺とか買わすんだろ? 悪いけど、ウチは昔から真言宗だから他を当たってくれ」
て、待て。
「……どうして俺の名前を知ってる?」
フフンと、ドヤ顔の巫女、
「全ては神様のお告げどす。……佐藤ワタル、栖法学園高等部二年のサッカー部でポジションはセンターバックのストッパー、成績は中の下でムチムチプリンの彼女アリどす」
「よく調べたもんだ」
俺は半ば呆れながら続ける。
「だけど、情報がまだ更新されてないな。たった今、俺はそのムチムチプリンの彼女にフラれたところだよ。デートに遅刻してね」
「ワタル殿は熱中症で倒れたおじいさんを背負って病院まで運んだどす」
「……何だって?」
巫女のドヤ顔に拍車がかかる。
「ウフフフフ、神様の神通力を舐めたらダメどすよ?」
確かにそうだ。
喫茶店に向かう途中、行き倒れの老人に遭遇したことで大幅に予定が狂ってしまった。
慌ててヒカリの元に向かったものの、〇・二五時間も遅れてしまったんだ。
「ワタル殿の善行は神様をいたく感動させたどす。最近の若者もなかなか捨てたもんではないと……」
「どうして俺がじいさんを病院に運んだことを知ってるんだ?」
「簡単な話どす。そのおじいさんが神様だからどす」
神様、弱ッ!
てか、神通力じゃねーじゃないか! 当人なら知ってて当たり前だ!
「道理で仙人みたいな杖を持ってたわけだ。……で、その神様は今頃ベッドに横たわって点滴でも打ってんの?」
巫女がブンブンかぶりを振る。
「神様だから不死身どす。馬鹿にしてるどすか?」
「だって、熱中症で倒れてたからね」
「元禄大地震後に来て以来、久々に訪れた俗界がこんな暑いとは思わなかったらしいどす」
元禄……江戸時代?
「まあ、そうだろうな。地球温暖化で年々気温が上昇してるから」
「ワタル殿が病院を飛び出した後、神様はロビーで高校野球を観ながらポカリを飲んで一息ついてから、ようやく我々の世界へ戻って来られたどす。そして即座にウチを使いに出したどすよ」
どこまでがリアルな話なのだろうか。
そして、この巫女は俺をどうしようというのだろう。
「だとするならば、恩返し的な役割でキミはここに来たの?」
「はいどす」
「それは御苦労様。でも、特に何もしてもらわなくていいよ。じいさんを助けたのは人として当然の行為だし、望みとかも特にない」
「嘘どす。ワタル殿は今、不幸のドン底どす。ドツボどす。ムチムチプリンの彼女に捨てられてお先真っ暗大凶インケツどす。ソージローのオカリナをバックにそのまま入水しそうどすな」
他人の人生をムチャクチャ言うなよ。
「傍から見たらそうかもしれないけれど、俺的に実はそうでもない」
「……本当どすか?」
「本当どすよ。だって、元に戻っただけだから。これで部の仲間に嘘ついて練習をさぼる必要もなくなったし、背伸びしてオシャレしなくても済んだ。ジャージかTシャツで一年の大半を過ごす俺に、ポロシャツとか七分丈のクロップドパンツなんて柄でもない」
巫女はポカンとして俺を見る。
「じゃあ、ウチはいらない子どす?」
「あー、残念ながら結果的にそうなるね。せっかく来てもらって申し訳ないけれど、このまま戻っていいよ。神様によろしく言っといて」
俺は手を振って巫女に背を向ける。
ところが、巫女はポロシャツをつまんで歩行を阻止した。
「まだ何か?」
「ウチとラーメン付き合うどす」
その手を振り解こうとしたが、やめた。
巫女が今にも泣きそうだったからだ。
「わかった。ラーメン食べたら帰れよ?」
巫女は返事もせず、ラーメン屋に向かってテトテト走って行った。
……あれ、俺やっちまったか?
さすが八月の真昼はハンパじゃない。
さてと、ここからどうしよう。
夏休みの折り返し地点、今日の俺は自由だ。
自由すぎて何したらいいのかわからない。
デートのために部活をさぼって横浜まで来たけれど、肝心の相手がいなくなったので午後の予定がポッカリ空いてしまった。
一ヶ月前も横浜だったな。
ヒカリが一方的に怒って帰ったところまで似てる。
今更、部活に戻るのも気が引けるしなあ。
来月は二次予選、こんな大事な時期なのに法事だって嘘ついてるし。
一人で街ブラなんてしたくないし、どっか涼しい屋内に移動しよう。
ん? ここらへんでコスプレのイベントでもやってんのかな?
まだ中学生だろうか。
背の低い巫女装束の女の子がテトテト駆けてやって来る。
一目散に俺の元へ。……え、何で?
「こんにちはどす」
うわ、超めんどくさそう。絶対にキャラ作ってんだろ。
「シカトどす?」
「……こんにちは」
「よかった、答えてくれたどす。今、お時間あるどすかあ?」
「何かの勧誘?」
「微妙に勧誘っぽいどすな。ちょっとそこでウチとお茶するどす?」
「いや、いい」
「どうしてどす?」
「今、そこの喫茶店出てから二分と経ってないんで」
「じゃあ、ラーメンでも食べるどうどす? ちょうど割引券持ってるどす」
この炎天下で想像すると熱いな。
それに京都弁でもないのに何で語尾が”どす”なんだ。
「生ハムメロンとよく冷えたロゼなら付き合うけど」
「残念、ラーメンしか割引券ないどす」
生ハムメロンの割引券があったら見てみたい。
「本気で言ってるわけじゃないから。遠回しに断ってるんだよ。俺、未成年だし」
「むうう、美少女の誘いを素の顔で断るとはなかなか手強いどす」
困った巫女はうつむいて表情を曇らせた。
ざんばらおかっぱの黒髪が巫女コスによく合ってる。
てか、自分で美少女って言うな。
ああ、今は無性にサッカーがしたい。
高飛車発言だと物議を醸しそうだが、当分は女の子の相手はごめんだ。
正直、俺はヒカリにフラれてホッとした。肩の荷が下りたカンジだ。
強がりでも何でもなく、俺は最初からヒカリのことが好きじゃなかった。
ただ、あんなスタイルのいい超絶美女に逆告白されるなんてあり得ないことだし、それをこの俺如き三十八点が断るのも無礼だと思ったから、圧倒されつつOKしたまでだ。
ああ、そうか。
好きじゃなかったから、何の抵抗もなく土下座できたんだな。
俺とヒカリじゃ最初からうまくいくなんて考えてなかったし、告白されたその瞬間から俺は絶対フラれる側に属すると思ってたから。
別れるのは想定内。
ただ、ヒカリを怒らせたまま別れるのはイヤだった。
純粋に遅刻したことを許してほしくて俺は土下座したんだ。
「おーい、どうしたどすかあ?」
気づけば、俺の顔の前でパタパタと手を振る巫女。
白衣に緋袴という暑苦しそうな格好なのに、何故だか汗一つかいてない。この俺とは対照的だ。
「ちょっと考え事してた」
「おなか空いてるどすね? ラーメン屋まですぐそこどす。我慢するどすよ」
このコの脳内ではもはや店に行くことが既定路線なんだな。
うーん、アイスコーヒー→ラーメンか。せめて逆パターンならよかったのに。
「正直、ラーメンはいらない」
「ウチが食べたいどす」
「だったら一人で食べて来いよ。確かに俺は暇だけど、今はそんな気分じゃないから」
自称美少女の巫女はうー、と唇を尖らせて俺を睨む。
「じゃあ、ウチが食べてるところを見るどす」
「何で?」
「行きづらいどす」
ピーンときた。
「もしかして、一人で飲食店に入れないタイプ?」
「コン!」
は?
「……何、今の?」
「し、失礼したどす! つい油断したどす! 意味は『ズバリ、ソレどす』どす」
どすどすうるさいな。
「ああ、キツネの化身って設定ね。ベタだな」
「コ……コンッ!」
目を見開いた巫女は驚いて俺を指さした。
「ど、どうして、ウチの正体がキツネだとわかったどす? もしかして異能者どすか?」
何て日だ! 本気でめんどくさいわ!
年齢の割にこの迫真の演技は褒めてやりたいところだが、失恋直後にヒカリとは全く別の意味でキツイ女に遭遇するなんて、今日は女難の相でも出てるのか?
俺は腹でも壊したような顔で言う。
「キツネ設定ならここはうどんだろ? 油揚げが乗ったきつねうどん」
「せっかく横浜に来たから今日は横浜ラーメンて気分どす。てゆーか、設定じゃないどす。ウチは本当に本当のキツネどす」
巫女は拳を振り回して抗議する。
「だとしたら、自らバラしたらまずいんじゃないのか?」
「どのみち、ラーメン屋で白状する予定だったどす」
「じゃあ、あまり近づかないでくれる?」
巫女は小首を傾げて、
「どうしてどす?」
「キツネにはエキノコックスという寄生虫がいるから。病気になると困る」
「ウチは本物のキツネじゃないどす」
どっちなんだ!
本気で腹が痛くなってきた。いや、胃かな。ストレスがハンパない。
「とりあえず要件だけ聞いとくよ。入信? 入会? どっちにしろ断るけどさ」
「どっちも違うどすな。……ワタル殿はラッキーどすよ。何しろ神様に選ばれたお方どすから」
「それってガチガチの新興宗教の勧誘じゃんか。どうせうさんくさい高い壺とか買わすんだろ? 悪いけど、ウチは昔から真言宗だから他を当たってくれ」
て、待て。
「……どうして俺の名前を知ってる?」
フフンと、ドヤ顔の巫女、
「全ては神様のお告げどす。……佐藤ワタル、栖法学園高等部二年のサッカー部でポジションはセンターバックのストッパー、成績は中の下でムチムチプリンの彼女アリどす」
「よく調べたもんだ」
俺は半ば呆れながら続ける。
「だけど、情報がまだ更新されてないな。たった今、俺はそのムチムチプリンの彼女にフラれたところだよ。デートに遅刻してね」
「ワタル殿は熱中症で倒れたおじいさんを背負って病院まで運んだどす」
「……何だって?」
巫女のドヤ顔に拍車がかかる。
「ウフフフフ、神様の神通力を舐めたらダメどすよ?」
確かにそうだ。
喫茶店に向かう途中、行き倒れの老人に遭遇したことで大幅に予定が狂ってしまった。
慌ててヒカリの元に向かったものの、〇・二五時間も遅れてしまったんだ。
「ワタル殿の善行は神様をいたく感動させたどす。最近の若者もなかなか捨てたもんではないと……」
「どうして俺がじいさんを病院に運んだことを知ってるんだ?」
「簡単な話どす。そのおじいさんが神様だからどす」
神様、弱ッ!
てか、神通力じゃねーじゃないか! 当人なら知ってて当たり前だ!
「道理で仙人みたいな杖を持ってたわけだ。……で、その神様は今頃ベッドに横たわって点滴でも打ってんの?」
巫女がブンブンかぶりを振る。
「神様だから不死身どす。馬鹿にしてるどすか?」
「だって、熱中症で倒れてたからね」
「元禄大地震後に来て以来、久々に訪れた俗界がこんな暑いとは思わなかったらしいどす」
元禄……江戸時代?
「まあ、そうだろうな。地球温暖化で年々気温が上昇してるから」
「ワタル殿が病院を飛び出した後、神様はロビーで高校野球を観ながらポカリを飲んで一息ついてから、ようやく我々の世界へ戻って来られたどす。そして即座にウチを使いに出したどすよ」
どこまでがリアルな話なのだろうか。
そして、この巫女は俺をどうしようというのだろう。
「だとするならば、恩返し的な役割でキミはここに来たの?」
「はいどす」
「それは御苦労様。でも、特に何もしてもらわなくていいよ。じいさんを助けたのは人として当然の行為だし、望みとかも特にない」
「嘘どす。ワタル殿は今、不幸のドン底どす。ドツボどす。ムチムチプリンの彼女に捨てられてお先真っ暗大凶インケツどす。ソージローのオカリナをバックにそのまま入水しそうどすな」
他人の人生をムチャクチャ言うなよ。
「傍から見たらそうかもしれないけれど、俺的に実はそうでもない」
「……本当どすか?」
「本当どすよ。だって、元に戻っただけだから。これで部の仲間に嘘ついて練習をさぼる必要もなくなったし、背伸びしてオシャレしなくても済んだ。ジャージかTシャツで一年の大半を過ごす俺に、ポロシャツとか七分丈のクロップドパンツなんて柄でもない」
巫女はポカンとして俺を見る。
「じゃあ、ウチはいらない子どす?」
「あー、残念ながら結果的にそうなるね。せっかく来てもらって申し訳ないけれど、このまま戻っていいよ。神様によろしく言っといて」
俺は手を振って巫女に背を向ける。
ところが、巫女はポロシャツをつまんで歩行を阻止した。
「まだ何か?」
「ウチとラーメン付き合うどす」
その手を振り解こうとしたが、やめた。
巫女が今にも泣きそうだったからだ。
「わかった。ラーメン食べたら帰れよ?」
巫女は返事もせず、ラーメン屋に向かってテトテト走って行った。
……あれ、俺やっちまったか?
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