青葉

文字の大きさ
上 下
3 / 7

転校生

しおりを挟む
ある日、学校に行くと見慣れない顔の男の子が教室にいた。

瞳の色が、透き通った青でとても綺麗だった

ホームルームでその子は転校生だと言うことを知った。
だが、別に私には関係ないと窓の外を見て
そっとため息をついた。

授業が終わり帰ろうとしたその時だった。

「ねぇ、君名前は?」

振り向くとそこには転校生がいた。

私は、びっくりして声が出なかった。
そのまま、私は逃げた。

すると、転校生は私の後を追いかけて来て、
ガシッと私の腕を強く掴んだ。

「なんで、逃げんの?怖い?」

私は咄嗟に振りほどき、逃げた。

しばらく走って振り向くと、もう転校生は見えなかった。

安心して、私は歩き出した。

なぜ話かけられたのか…。
ふと気になったが、どうでもいいと、
考えることをやめた。

家に帰ると、まだ母はいなかった...。

私は自分の部屋に入り、着替えてベットに横になった。

すると、ふと、転校生のことが気になりだしてしまった。

(綺麗な瞳だったな…。名前、なんて言うんだろう。)

そんなことを考えた自分に驚いた。
こんなふうに誰かのことを考えるのは
何年ぶりだろう。

私は、そのまま眠ってしまった。
しおりを挟む

処理中です...