青葉

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そして、私たちは受験日を迎えた。
それぞれの道に向かって。

受験が終わって、携帯を見ると、
日向からメールが来ていた。

(受験どうだった?俺は結構自信あるよ。)

私もクスッと笑い

(私も自信あるよ。受かってるといいね。)

その反面、私は少し悲しかった。
日向が自分から離れていく。
それでも日向は何も言わない。

日向は別れることについてはなにも言わない

いつもニコニコして…。

日向には前だけを見る透き通った瞳がある。
そう…。
日向には翼がある。
未来に向かって羽ばたく翼が。

私には多分、ない。

そう思うと胸がキリキリして…。

切なかった。
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