大好きな君へ

青葉

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大好きな君へ

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次の日、友理は引っ越しのトラックとともに
去っていった。

僕は友理を見送ってから家に帰った。

するとポストに一通の手紙が入っていた。

それは…
友理からの手紙だった。

僕は涙をこらえながら手紙を読んだ。

手紙の内容はこんなものだった。

「大好きな君へ。
急に引っ越すなんて…
ごめんね。
もっと早く言えばよかった。
でも、言ってしまったら
君はきっと泣き出してしまうと思ったの。
君にはずっと、笑っていてほしかったな。
ねぇ、また会えたら
色んなお話しようね。
私ね…本当は重い病気を持っていて、
もう永くは生きられないって言われてるの。
でも、もし生まれ変わったら…
また君に会えるかな。

大好きな君へ。
ありがとう。
さようなら。」


僕は手紙を握りしめて崩れ落ちた。
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