約束を果たすまで

青葉

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告白

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中学の1年間を終えて、2年生への準備を
している頃だった。

いつものように、信と下校している時だった。

信が、急に立ち止まってこう言った。

「ねぇ。もしさ、あの時引っ越したのが空じゃなくて俺だったらどうしてた?」

私は冗談半分で答えた。

「ちょっとやめてよ。どうしたの?急に。」

すると、

「俺が今、知佳のことが好きだって言ったら
どうする?」

私は動揺した。
信の顔は真剣で、私の目をじっと見ている。

「私は…誰のものにもならないよ。
一人の方が楽だもの。」

私はそのまま、歩きだそうとした。
すると腕を掴まれ、

「俺は…知佳が好きだ。お前が欲しいなぁって思った。俺には時間がないんだ。」

私は、きょとんとしてしまった。

「時間がないって…どういうこと?」

信は、こう言った。

「アイツが…空が…戻って来るんだ。
お前はアイツが好きなんだろ。
忘れたなんて…嘘なんだろ。」

私は、驚きを隠せなかった。

(…空が…戻って来る?…なんで…)

私の気持ちが分かったのか、信は
今までの気持ちを私に話した。

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