約束を果たすまで

青葉

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思い出

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それから、二人からの猛アピールが
始まった。

私はクタクタになるまでお互いの意見を聞いた。

私には選ぶことなんて出来ない…。

その意志は強く、二人が何を言おうとも
変わることは無かった。

そうさせているのは、きっと、
思い出なのだろうと、私は思った。

進学するために私は猛勉強した。

(二人はどこの大学いくのかな…。)

そんなことを頭に入れながらも
勉強に励んだ。

その結果、私は大学に受かったのだ。

結果発表を見たあと、帰ろうとしたその時だった。

とんとんっと肩を叩かれた。

振り向くと二人の姿があった。

びっくりして二人にわけを聞く。

「俺達もここを受けたんだ。受かったよ。」

私は嬉しい気持ちでいっぱいになった。

「ずっと一緒…って約束したもんな。
お前の事が好きな気持ちは変わらない。
だから、これからもお前の傍にいる。」

空はそう言って、頭を優しく撫でた。

信もピースサインをした。

こうして私達の新しい日常が始まった。

これは遠い遠い。
昔の思い出。
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