マッチョ禁止法

名脇役

文字の大きさ
上 下
11 / 12
マッチョがどうしただと?ガリガリよりかマシだ!!!

マッチョ、お買い物の準備をする

しおりを挟む
ようやく粘土も消化でき、動けるようになったので買い物に行くため着替えを始める。

それはさておき買い物か…
今思うとそういうのは任せきっりだったので、ここに来て初めての体験になる。

ちょっとだけワクワクした気分になった。
何事も初めてやる事には高揚感があるものだ。

けど、知っている。
大体、そういう期待を裏切ってくれることを…
主に猫マッチョが…

「斉藤よ、顔がたそがれてるぞ!!!」

でたな主犯格。

「ええ、帰りもきっとこの顔です…」

「何があったんだ…そんな顔じゃあ買い物へ行けないぞ!!!」

「ふふふ…どうせ買い物で酷い目に合うんですよ」

「そりゃ大変だ」

すっげえ人事だな!!!もっと声に抑揚をつけろ!!!

「うーん…じゃあこうしよう!!!」

部屋に戻る猫マッチョ、そして、でてきた時に何か握ってた。

「こいつを被るんだ!!!」

そういうとグイグイと無理矢理被らされた。

「いででで!!!なんですかこれ!?」

「象」

……ほう

「今日からお前はインド象!!!って待つんだエレファント!!!「なにこの絶妙な着け心地!?」とか叫んでる場合じゃないぞ!!!」

もう……なんでこうなるの!!!
とりあえずサイバーさんの所へ…!!!

コンコンコンッ!!!と素早くノックをする

「サイバーさん!!!大変です!!マスク…マスクが外れないんです!!!」

涙ながらに訴えるとドアが開いた。

「どうしたんですか斉藤さ…パーオンですね(笑)」

「なんてこと言うんですかぁぁぁぁ…!!!パーオン(笑)じゃないですよぉぉぉぉ!!!」

「象のマスクのまま泣き崩れないでください、僕が悪かったですから」

「しかも外れないんですよ!!!」

「もういいじゃないですか、そのまま行きましょう」

「嫌です!!!「うわ、あいつ平日とハロウィンも区別できねぇのかよ」とか言われたら一生象を恨んでしまいます!!!」

「大丈夫ですよ!!みんなゴリラに夢中ですから」

なんだこの敗北感しかない諭され方は…

「わかりました…その代わり帰ったら外してくださいよ!!!」

「もちろんです!!では行きましょう」

動物達一行はサイバードンキーの部屋を後にした。
しおりを挟む

処理中です...