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誕生
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昭和の時代が終わる数年前。
まだ寒さも残る春の日私は生まれた。父、高橋保母、喜美江の元に。
優しい子に育ってほしいと優子と名付けられた。
生まれたその日から優子にとって壮絶な日々の始まりだった。
物心がついた頃から両親は激しい喧嘩をしていた。警察が来るのはしょっちゅう。母が父の肩を切りつけた事もあった。危うく切断になる程の重症だった。
こんな喧嘩は日常的だった。
私が3歳の頃弟、晴希が産まれた。
それでも喧嘩は絶えなかった。
ある時両親が喧嘩して両親共に家を出ていった。弟はまだ乳幼児。
ミルクが欲しいとずっと泣いている。でも両親は居ない。3歳ながら私がやるしかないと思ったのだ。だがお湯の沸かし方は分からない。哺乳瓶に粉ミルクを入れて給湯器でお湯を入れてミルクを作った。それを弟に飲ますと泣き止んだ。わずか3歳で粉ミルクの作り方を覚えた。
父は瓦職人だった。母は専業主婦。母は専業主婦だったが、ほとんど家に居た記憶がない。いつも子供をほったらかしにしていた。
若くして私を産んだのだ。まだ遊び足りなかったのか、子供より自分優先だったと思う。
幼い頃の記憶は父との記憶の方が多い。父は私を溺愛していた。私のわがままは何でも聞いてくれ、欲しいと言ったら絶対に買い与えていたほど溺愛していた。父はどこに行くのも私を連れて行ってた。幼い頃の父との思い出は今でも鮮明に覚えているほどだ。
4歳になる頃だろうか。両親が離婚する事になった。
父は私達を引き取りたいと言っていたが、母が譲らなかった。
父は遠方出身の為、頼れる身内も知り合いも居なかったから尚更だ。私達は母親に引き取られた。
私達と母は祖母の家に行くことになった。祖母はずっと離婚に反対していた。父の事を良い人だから帰りなさいとよく言っていた。
父もちょくちょく祖母の家に来ていた。離婚はしたものの、行ったり来たりの生活をしていた。
5歳の時また弟、零士が産まれた。
末の弟が産まれてから父の元に帰る事はなくなった。そして母が帰って来る事もなくなった。
私は父が大好きだった。不憫に思った祖母はこっそり会わせてくれた。
その頃父はお酒に溺れるようになった。アルコール中毒になっていたらしい。
祖母は私に会わす条件として絶対にお酒を飲まない約束を父とし、父も必ず守っていた。
短い時は祖母の家の近くの食堂で一緒にご飯を食べただけ。それでも父に会えるだけで嬉しかった。
時間がある時はいろいろ連れて行ってもらった。
祖母だけじゃなく、叔母も母には内緒で父に会わせてくれていた。
相変わらず母は帰ってこない。
夜中寝ていると祖母が泣いている。『優ちゃん、優ちゃん。』
泣きながら私を呼んでいた。
どうしたのか聞いてみると、零士がずっと泣いている。おむつの替え方が分からない。
母は三姉妹。祖母は男の子のおむつを替えた事がないのでやり方が分からないらしい。
昼間は私がミルク、おむつをやっていたので零士が泣いてパニックになっていた。祖母も仕事をしながら急に子供3人も押し付けられてノイローゼになっていたのだ。
私がおむつを替えてる間ずっと泣いていた。
こんな生活がしばらく続いた。
まだ寒さも残る春の日私は生まれた。父、高橋保母、喜美江の元に。
優しい子に育ってほしいと優子と名付けられた。
生まれたその日から優子にとって壮絶な日々の始まりだった。
物心がついた頃から両親は激しい喧嘩をしていた。警察が来るのはしょっちゅう。母が父の肩を切りつけた事もあった。危うく切断になる程の重症だった。
こんな喧嘩は日常的だった。
私が3歳の頃弟、晴希が産まれた。
それでも喧嘩は絶えなかった。
ある時両親が喧嘩して両親共に家を出ていった。弟はまだ乳幼児。
ミルクが欲しいとずっと泣いている。でも両親は居ない。3歳ながら私がやるしかないと思ったのだ。だがお湯の沸かし方は分からない。哺乳瓶に粉ミルクを入れて給湯器でお湯を入れてミルクを作った。それを弟に飲ますと泣き止んだ。わずか3歳で粉ミルクの作り方を覚えた。
父は瓦職人だった。母は専業主婦。母は専業主婦だったが、ほとんど家に居た記憶がない。いつも子供をほったらかしにしていた。
若くして私を産んだのだ。まだ遊び足りなかったのか、子供より自分優先だったと思う。
幼い頃の記憶は父との記憶の方が多い。父は私を溺愛していた。私のわがままは何でも聞いてくれ、欲しいと言ったら絶対に買い与えていたほど溺愛していた。父はどこに行くのも私を連れて行ってた。幼い頃の父との思い出は今でも鮮明に覚えているほどだ。
4歳になる頃だろうか。両親が離婚する事になった。
父は私達を引き取りたいと言っていたが、母が譲らなかった。
父は遠方出身の為、頼れる身内も知り合いも居なかったから尚更だ。私達は母親に引き取られた。
私達と母は祖母の家に行くことになった。祖母はずっと離婚に反対していた。父の事を良い人だから帰りなさいとよく言っていた。
父もちょくちょく祖母の家に来ていた。離婚はしたものの、行ったり来たりの生活をしていた。
5歳の時また弟、零士が産まれた。
末の弟が産まれてから父の元に帰る事はなくなった。そして母が帰って来る事もなくなった。
私は父が大好きだった。不憫に思った祖母はこっそり会わせてくれた。
その頃父はお酒に溺れるようになった。アルコール中毒になっていたらしい。
祖母は私に会わす条件として絶対にお酒を飲まない約束を父とし、父も必ず守っていた。
短い時は祖母の家の近くの食堂で一緒にご飯を食べただけ。それでも父に会えるだけで嬉しかった。
時間がある時はいろいろ連れて行ってもらった。
祖母だけじゃなく、叔母も母には内緒で父に会わせてくれていた。
相変わらず母は帰ってこない。
夜中寝ていると祖母が泣いている。『優ちゃん、優ちゃん。』
泣きながら私を呼んでいた。
どうしたのか聞いてみると、零士がずっと泣いている。おむつの替え方が分からない。
母は三姉妹。祖母は男の子のおむつを替えた事がないのでやり方が分からないらしい。
昼間は私がミルク、おむつをやっていたので零士が泣いてパニックになっていた。祖母も仕事をしながら急に子供3人も押し付けられてノイローゼになっていたのだ。
私がおむつを替えてる間ずっと泣いていた。
こんな生活がしばらく続いた。
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