セカンド リベンジ

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リベンジ

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(私、八神 華恋  25歳 普通のフリーターです
まぁ普通と言っても高校は中退してるし
高校卒業して、大学いって就職みたいな
普通の人生ではないけどね
16歳からバイトしたり20歳からは正社員で働いたりと
何とかやって生きております)

(まぁ学校を辞めてからずっと働いてはいたけど、
ほんと自分ってダメなやつでさ、
やりたい事は考えるよりも、体が先に動いちゃうし、やりたいことすぐやって満足したら、飽きて辞めて またすぐ新しいことやってって………の繰り返し……)
(特に職場で怒られたり、偉そうな事言われるとすぐ辞めちゃうし、ニートのときもあった…
まじでやばいよね……  笑   )

(親には結構甘やかされて育ったし、それのせいでもあるのかもな…)

(って親のせいにするな!自分!)

(でも聞いて?こんなやつでも小さい頃は
体を動かすのが好きで、水泳以外のスポーツは大抵何でもできたし、特に苦労はしなかったんだよ?)
(でもまぁ…色んな事平均以上に出来ても、ずば抜けてこれが1番!って言うのはなかったけど…)

(…1つの事続かないけど、ゆいつ陸上は8年も続いたんだぁ)

(……趣味はこう見えてアニメや漫画を見たり、RPGゲームなど多数やり込んでます…)
(も―アニメなんか見すぎて頭の中では毎日現実逃避してる……)

(あぁ……現実辛い……)

(アニメや、漫画なんて見てると尚更
ほんまに死んだら、異世界行けちゃうんじゃね?
とか思っちゃってるし)

(夢にまででてくるなんて
そろそろ本気でやばくなって来てる気がする……)

(でも、もしもう一度新しい人生を送れるなら
まともな人間になりたいと思うし、何かで1番になりたい。
……けどもう今からは無理やろうなぁ…………)


「はぁ……考え事してたら喉乾いたなー」
「コンビニいこ」


めんどくさいけどコンビニに向かうことにした。

――その帰り道

道路で白い猫が怪我をしていて動けなくなっていた。

(やばい!てか何で周りのヤツ助けへんねん!)


しかもちょっと先を見るとトラックがかなりスピードを出していた

「危ない!」

体が勝手に動いていた

(あれ……体動かへん、猫助かったんかな…てかこれ死ぬ感じ?短い人生やったなぁ……)


「おーい!」
(………ん?子供の声?)

「あ!目覚めた―?」
「え…っと 誰ですか?」
「僕はラン!もうひとつの世界の創設者だよ」


「……もうひとつの世界………?」
(創設者って…こんな子供が……?)

「……あれ?てかあたし生きてんの??」
「ここどこですか?」

「んーっとね。もう1つの世界と、君の世界を繋ぐ境界線って言ったらわかるかな?」

「……何であたし死んでないんですか?」

「……君が死ぬにはまだ早いと思ってね!」

「まぁ確かに…まだ24なんで……」

「だからチャンスあげるよ」
「え?」
「さっき助けてくれた白い猫は私の相棒なんだよ」

「え?」
(猫が相棒………?) 

「……さっきの子助かったんですか?」

「君のおかげでね」

(良かった……)

「アレ―ン恩人が目を覚ましたよー」

――前から白髪の男が歩いてきた

「……ん?」
「あたしが助けたのって猫…でしたよね?」

(……めっちゃイケメンやん)

「先程はありがとうございました」
「あ、いえ 助かったんなら 良かったです…」


「君にはほんと感謝してるよー!」
「だからこのまま、こっち側の世界で新しい人生を送ってみるのはどうかな?  ……条件付きで」ニコッ

「……これは夢? (いや、死んでんのか……?)願ってもないことですけど…そんな簡単にいいんですか?」

「ふふ、この世界で僕に出来ないことなんてないからね―!」

(異世界行ききた―――!)

「是非!お願いします」

「……あ、条件ってなんですか?」

「かれん、良くぞ聞いてくれた!」

「名前知ってたんですね」
「僕に分からない事なんてないからね~」

「は、はぁ」

「で、条件なんだけどさー」
「今こっちの世界で、アヴァールって言われている悪魔の集団がいるだけど、手を焼いていてさ」

「何とかしてくれないかなぁ?」

「創設者なのに手をやいてるの?」

「まぁまぁ そこは置いといてよ」

「……倒せばいいんですか?」

「話が早いね!そう!倒してほしいの!」

(これってもしかしてよくアニメで見る展開じゃね?)

「よくアニメで見る展開って?」

(え、)

「今え?って思った?」

「君の心を読んだんだよ」

「そんなこともできるですね、創設者様は…」

(チートやん……)

「……チート?君の世界の言葉の意味までは分からないけど、今のは普通の魔法だよ!……で頼まれてくれる?」

「もちろんです!」

「いいねいいね―!」

「それじゃさっそくギフトをあげるよ」

「ギフト?」

「僕が名前を付けてあげる」

「…?」

「この世界では魔法が当たり前の世界だからね」
「僕が名前を与えることで君に僕の使える魔法の1部を贈ることができるんだ」


「え、そんな簡単に!?」

「ま―ぁね」
「あとは、魔法で性別も見た目も変えれるし、君の好きようにできるよ?カレンはどうしたい?」

「え、迷いますね―」
「いざ、異世界ってなると……」


「……じゃとりあえず名前だけど、僕はラン・フォルセティ」
「君に名を与える 」

「は、はい!」
(どんな名前をくれるんやろ…)

「カレン・ディオーネ……これでいこう」

辺りが光に包まれた。

「天空の女神の名から取ったんだ!」
「ありがとうございます……」
(なんかすごい名前もらっちゃった…)

「何が贈られているのかは僕にも分からないからね!これからのお楽しみだよ!」

「分かりました」

「よし、じゃ次に君にあげる魔法を決めようかな!この16枚のカードの中から1枚選んでよ」

「どうしてカードなの?」

「まぁまぁいいからいいから!」
「君の運が試されるよ」

「わたしカード運無いんですけど……」

―――16枚のカードが空中に並んだ

(う―ん…………)
「………これかなぁ?」

(お、16分の4を引いたか)

「……♠️の1?」

「君持ってるよ!!」

「え、当たり?!」

「…………。説明しよ―う!」

(え、どっちなの――!!)

「この世界では魔法が当たり前なんだけど」

「……その全ての魔法は僕が作ったんだ」


「へぇ……アニメの世界に入ったみたいや…」

「……君の魔法だけど トランプの絵みてよ」

「……ん?これなんの絵ですか?」

(なかなか面白そうだ!)
「嵐かぁ……君の属性がきまったよ~」

「嵐…?どうゆう意味ですか?」

「それはお楽しみだね」

「え…」

「話混んじゃったね」

「どんな感じになりたい?男に転生することもできるけど?」

(異世界もんのアニメって男が主人公多いしな…)(…って、自分で主人公とか言っちゃってるよ笑)
(うけるwww)

「あ、そのままでいいです!」

「よし、じゃぁ年齢は?」

「今24だから……戻れるなら……15歳くらい?」

「分かった!」

「…………☆:*#&”@゛”…"“」

(なんて言ってるんや…)

「よし!できたよ」
「はいっ鏡!」 

「なんか目付き悪いけど……銀髪…目の色も…結構可愛いかも」

「ご満足して、頂けたかな?」

「うん!」

「それじゃぁ君にこの世界の未来を託すよ」

(……託されちゃった……)

「君にならこの世界をすくえると思うんだ」

「……この数百年の…悪魔との戦いに終止符をうってよ……」ボソッ

(え?聞き取れなかった)

「今なんて行ったの――?」
「あ、てか1個聞きたいことが!」

「じゃ行ってらっしゃ―い」

「ちょ、……ちょっとまって―――ぇ―」
「待って待って落ちてる、これアウトでしょ―!」

「うぁぁぁ!」

―――ドーンッ

「いったいなぁも―」
「…って生きてるやんwww」

「さすが異世界……体が頑丈だ…笑」

(てか魔法の事なんも聞けへんかったなぁ)

「そういえばランこんなことも言ってたなぁ」

「(僕の1部をギフトしたけど、僕も何かは分からない!って)」

「それ何か教えてくれな………」

「何にも分からないままやけど…まぁなんとかなるか…」
(とりあえず歩こ)


―――2時間ほど歩いた

「何も見えへんやん……」
「暑すぎるし」
「水飲みたーい」


「のたれじぬ――」


歩いても歩いても町は見えず、諦めかけたいたそのとき?


「こいつは高く売れそうだなぁ」
「ぅぅぅぅ―」

「そだなぁ」
「さっさと捕まえようぜ兄貴」

2人組の男が動物を捕まえようとしていた

(治安悪っ)
(ん?黒猫?……つくづく猫に縁があるなぁ……ってこれはほっとかれへんな)

「魔法の使い方まだわからんけど…」
(行ってみるかっ)

「ちょっと、そこの2人組~」
「動物いじめは良くないと思うけど…?」

「なんだお前…その髪と目」
「……お前も高く売れそうだな」
「売るにはもったいねぇよ兄貴」

(うわぁ  売るって……異世界あるあるきたよ、人身売買…的なやつか)

「売られたらどーなんの?」
「へっ、この国では奴隷が当たりまえだ、金持ちに飼われて一生自由なんてないね」

イラッ
「………奴隷?」

私は奴隷とか、誰かに支配されるとか、誰かに命令されて動いたりする、自分の自由を奪うものが大嫌いだ。

「ムカつく」
「今超絶機嫌悪いねん、はよどっかいけや」
「お、やんのか譲ちゃん」

「こいよ遊んでやる」

1人がこっちに向かって 走ってきた。
腕を掴まれた瞬間、逆に私が相手を投げ飛ばしていた。

(…まじか、あたし力強っ)

「兄貴――!」
「なんだよこのゴリラ女!」

「は?ゴリラ女!?」

「見た目に騙されたぜ」
「いこう兄貴」

「なんやねんあいつら1発くらいしばいてやれば良かったわ」

――2人組は去っていった

「……おいで」

黒猫?がこちらに近ずいてきた

「……か、可愛い――!」


カレンは抱っこして、猫のお腹にスリスリした

「もう大丈夫やで」
「あんたも1人なん?」

「………」

「…あたしもやねん」

「………」

「…一緒にくる?」

そういうと、グルグルと喉を鳴らしながら
足に擦り寄ってきた

「よし、じゃぁ一緒に行こっか!」
「……一緒に行くなら名前付けんとなぁ」

「ん~どうしよかな」

「!」

「ノア!……でどう?」

辺りが少しピリッとした

(…なんだろ今の、、まぁいいか)

気に入ったのか満足そうな顔をしていた

「あ、そうだ ノアはこの辺詳しい?町まで分かる?」

「……言葉わかるかな?」

ノアは言葉の意味を理解したのか、北の方に歩き出した。

「案内してくれんの?ありがと――」

――そしてまた数時間歩き町が見えてきた

ノアが少し駆け足になり、あたしも着いていった。


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