セカンド リベンジ

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契約

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「ノアご飯食べてから大人しいね…?どうかした?」

「……」
「って喋るわけないのに、何喋ってんだろ 笑」

「…慣れない環境に疲れたかな?」
「時間が来るまでどっかで休んどこうか」

――2人は静かな公園でやすむことにした…

カレンは眠くなり目を閉じた

2時間後……

(……何だろ膝枕?)
「ん……?めっちゃ寝たなぁ」
「……おはようございます」

「え……!?誰?!」

カレンは知らない男に膝枕されていた

(……黒髪の美少年……)

「……わかんないですか?」

(あれ?………)

「もしかして……ノア?」

「うん」

「なに?その姿??」

「一時的にもどしてるんだよ」

(確か動物の歳のとり方と、人間は違うって、昔世界で調べたことあったけど……まさかこんな素敵なお姿とは!!!!)

「じゃあたしの言葉分かってたんだ」

「そうだね……ただ今魔力がなくて、人間のまま長くいれないんだ」

(……美形……じゃなくて)

「どうしたら魔力が戻る?」

「……僕と契約してくれたら……」

「いいよ!契約しよう」

(ふふっ、即答……ですか …)

「………本当なら僕達獣は人間と契約しないと、人間の姿になる事はできないんですよ」

「じゃぁ早く契約しちゃおう!しんどいでしょ?」

「いいんですか?」

(そんな目で見られたら////)

「うん!それでノアが元気になるのなら」

「……で、どうしたらいい?」
「僕に魔力を贈ることになるけど大丈夫?」

「それだけでいいの?」
「うん」
(……多分僕と契約するってなると……まぁいいか …笑)

ノアは少し笑っていた

「魔力を込め、僕に向かってContractusって唱えて?」

(魔力を込めるってよ―わからんけど、何とかなるか!)
「分かった!  ……いくよ?」


『Contractus』

「えっ……」
(な……んか  力が抜けて…)
公園全体魔力で満ち溢れていた

(やっぱりすごい魔力だね )クスッ

バタッ
(あ……)
「やっぱり…8割りくらい貰うことになっちゃったか」

「……けど、僕はもう君のモノだよ」


すると少し経って――?

「あの………?!カレンさんどうかされたんですか?時間になってもいらっしゃらなかったので…」

見た事のない男性に意識のないカレンが抱き抱えられていたので驚いていた。

「すみません、リースさん お仕事終わったんですね」

「どうして私の名を??」

(あれ?一緒いた猫ちゃんがいない…?)

「後でご説明しますね、あなたの家に案内してもらってもいいですか?」

(……////)
「あ、はい」

(なんて綺麗な顔なのかしら……カレンさんとは一体?)

「こちらです」

「ありがとうございます ニコっ」

「2階の1番奥の部屋を好きにお使い下さい」

「ありがとうございます」

「今日は起きないかなぁ……」

コンコン

「すみません……少しよろしいですか?」

「はい いきますね」

「あの…あなたのお名前は?」

「……ノアですよ」

「?!」
「あの黒猫のノアちゃんですか?」
「カレンと契約したんです」

「契約?……それで、カレンさんは意識を?」
「そうですね、契約し魔力をもらったので、人の姿になっているんです…」
「びっくりさせてしまい すみませんでした」

「あ、いえ」
「無事なら良かったです」

「お優しんですね」

(……笑顔が眩しい……/////)


(……あれ、起きるの早いなぁ…さすがです…クスッ)

「どうされました?」

「主が起きたみたいです」

バダバタッ ガンッ

「ノアはどこ!?」

「ここですよ~」

ヒラヒラと手を振っていた

「夢ちゃうやん……」

「流石ですねカレン 僕に魔力を与えているはずなのに、こんなには早く目を覚ますなんて」

「……契約?っていうのはどうゆうあれなの?」

「そうですね……簡単に言うならばあなたのシュバリエになりました」

「え…」

「シュバリエの契約方法は2つ」
『名を貰い、魔力を送る』
『それか前の主から 引き継ぐか』 


「……あたしあんまり覚えてないけど…なんで気絶してたの?」

「契約したいのならば相手側に満足させられるほど魔力を与えられるかどうかになってきますので……」
「強力な相手ほど、大量の魔力が必要になります」

「待って……もしその魔力が足りてなかったらあたしどーなってたの?」

「……クスッ  死んでましたね」

「なっ!」
(可愛くないぞ…こいつ)

「でもカレンなら大丈夫だと思ってたんで」

「まぁ…元気になったんならいいよ」

(カレンは……甘いな…)

「ありがとうございます。……僕はあなたの騎士(シュバリエ)となりましたので、どうぞ好きに使って下さい」

「使うって……ノアは物じゃないんだから、使ったりなんかしないよ?………」

!?
(……あの人と同じ事いってるよ……これは運命ですかね)

「明日朝から起きて入団テストに向けての対策を考えるから!もう寝るよ!」

「……あ!リースさんお仕事お疲れ様、この2ヶ月間お世話になります」

「いいのいいの、自分の家と思ってくつろいで下さいね!」

「ありがとうございます!」
「僕からもありがとうございます」

「それではお休みなさい」


――朝

バシッ 

「イタッ」
(んゃ……なに?)

「…猫パンチ?可愛いなぁもー」

ぎゅっ
「…………」

「昨日朝から対策を練るって言ってませんでした?」

「!?」

「そや、ノアはもう普通の猫とちゃうんやった!」

「元々普通の猫ではありませんけどね…」

「…そのまんまで喋るんおもろいなぁ」

「………」

「よ―しよしよし」 

「ガブッ」

「痛いわ!ごめんやって 」
「もー起きたから許して」

「じゃぁ外で待ってますね」

――15分後

「ごめんごめん お待たせ~」
「あ、人の姿やん」
(どっから見ても美少年やなぁ)

「魔法騎士団の事なのですが、2ヶ月後ですよね?」

「うん…リースさんがそうゆうてた」

「……まずはその喋り方をなんとかしてください」
「言ってる事は伝わりますが、この世界では聞かない話し方です」
「…どこの話し方ですか?」

(昔の主と似ている……)

「言っていいんかな?あたしさ、違う世界から転生してきてん」

(……転生?それならこの魔力量も納得がいく…)

「元の世界では方言、って言ってな、地方……住んでる所によって喋り方がちゃうねん」

「すごく興味深いですね」

「やから、そう簡単にぬけへんわ」

「…事情はわかりました」
「お、分かってくれた?」
「……それでも直して下さい」

「周りに舐められますよ?いいんですか?」
「……それは嫌やけど…」

「なら頑張りましょう」
「僕やリースさんの前でならいいので」
「せめて、外ではお願いしますよ」

「それなら頑張れそうかも!」

「次に、魔法騎士団(グリスリッター)に入るには ……名前通り魔法を使えないと入れないんですが、カレンは魔法使えるんですか?」

(怪力なのは見ていたけど、あれは魔法じゃなかった…)

「出し方がわからんねん――」

「あ…」
「…言葉遣い」
 
「すみません…笑」

「その転生した時に、何かもらいましたか?」

(確かそこで魔法を貰えるはず……)

「よく分かったね……いちようカード選んでって言われて…選んだんだけど……」

「どんな魔法か分かんないだよね―」

「何か他に言ってませんでしたか?」
「ん~嵐?とかなんとか」
(なるほど…)

「あなたの魔法教えましょう」

「え、まじで?」

「……お見せした方が早そうですね」

「え、あたしでも分からないのにも―使えるの?」


ビリビリッ

(黒い雷……)

「やば……」
「めっちゃすごいじゃん」

「何言ってるんですか、あなたの方がもっとすごいですよ」

「テンペスト  属性は雷・風・水の3属性も扱えるんですから」

「マジっすか……」

「あ…違う、そうなんだ」

ニコッ
(ノアのこの笑み怖いわ)

「僕は雷が使えるので、まずそこから始めましょうか」

「ありがとう!頑張るよ」

「まず、目を閉じて雷をイメージしてみて下さい」

「イメージ……?分かった」

――イメトレ中

「てかなんでノアは、何でも知ってるの?元の姿?的にもうちょっと子供かと思ってたんだけど」

「……僕これでも200年以上は生きてるんですよ」
「え…」
「だから魔法の事や、国の事はわかる方だと思いますよ」

「じゃあ悪魔の事は?」
「………アヴァールですか」

ノアの表情が暗くなった

――沈黙が続いた

「いや!やっぱり大丈夫!無理に話さないで」
「………ごめんねノア?  」

「…ありがとうございます」

「……っとイメトレしないとね」

(雷……稲妻……落雷……空……嵐……雨)

――すると空が暗くなった

ゴロゴロゴロゴロ⚡️

「……カレン」

(雷…雷……落とす…停電……電気?ん――)


「そこまでです」

ガシッ  
ノアが は焦ったのか、カレンの肩を掴んだ

「え、どしたの?」

「空を見てください」

(天気まで変えてしまう魔力……)

「ん?  ………え、暗くなってる…今日雨なのかな?……戻る?」

(何言ってるんだろこの人は……)

ビリッ

「うわぁ」

「出来たじゃないですか」
「やった――魔法使えた!!」
「なんで―!?」
「え、こっからど―使うの?」

「……技名とか決めたいなぁ~♪」

「楽しそうですね」
「けど、今日はここまでです」

「今の騎士団については僕も流石に全部は分からないので、お昼すぎてからは街を回りましょうか」

「そうだね!」

――お昼

「カレンさ―ん、ノアさ―ん ご飯できましたよ~」


2人 「はーい」

「リースさん仕事前にごめんね――」
「いいんですよ!気を使わない約束でしょ?」

「そうだけど……あたしも何か出来ることあったら言ってね?」

「ふふ、ありがとうかれんさん」
「……って、リースさん!時間大丈夫?」

「!  そろそろでますね 」

「ほんとありがとね!行ってらっしゃーい!頑張ってね!」
「お気おつけて、リースさん」

「ありがとうございます、行ってきますね」


そして、リースは仕事に行った。


「てかさ、ただで住まわしてもらうのってやっぱりダメだよね……」

「やっぱり稼ぎが必要やとあたしは思う!」

「さすがにもう腕相撲はやめてくださいよ?」

「分かってるって!あの時はすぐに必要だったからやっただけだよ? … てか目立ちすぎたから、もう人も来ないと思うし」

「ふっ ならいいですけど」

「ちょっと、半笑いで言うのやめてよね」

「すみません思い出すと面白くてwww」

「絶対あんた性格悪いやろ――」

「まぁ、その話は置いといて……騎士団の事なんですが」

「あ、なんか知ってることあるん?」

「……僕が知っていることは……強さが全て……それだけですね」

「それだけ?」
「入団テスト?試験みたいなのって筆記とかあるのかな?あたしさすがにここの世界の事何にも知らないから自信ないなぁ……」

「問題ないですね、強さが全てなので……流れを説明すると、入団試験はまず最初に魔力量を計り、規定以上だと第1関門クリア、その次は筆記テスト。……そして最後に実技が試されます」

「魔力量かぁ……。ノアから見てあたしは合格?」

「大丈夫ですよ」

「良かった――テストは気にしなくていいなら、後は実技かぁ」

「まぁそれも問題ないでしょう、」
「え、ほんまに?」

「魔法騎士団(グリスリッター)って言ったら、魔法バンバンつかうんちゃん?」

「……あと、2ヶ月もあるんですから、大丈夫ですよ、あなたなら」

「ノアにそー言われるとなんか大丈夫な気がしてきたなぁ」

「まぁ油断はしないでくださいね」

「……それでは片付けたら、街へ行きましょうか」

「そうだね」



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