セカンド リベンジ

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試験に向けて

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――朝7時

(………)
「カレン朝ですよ」
「んーもうちょい」

「……」
猫に変身した、

ガブッ

「いったーー!」
「……?あら……今何時?」
「7時半です」

「……起きます…」

「それでは朝ごはん作ってきますので、降りてきて下さいね」

「はぁぁい」


―朝ごはんを食べ9時頃

「この前みたいに出せますか?」

「多分できると思う」

ビリビリっ

「さすがですね……そこから形を作りましょうか」
「攻撃スタイルはどうしますか?」

「う――ん色々考えてみたんだけど」
「なかなかまとまらなくて…」


「そうですか…まずは一緒に攻撃魔法、防御魔法を5つ決めましょうか」

「うん…助かる…」

「とりあえずあなたのまとまらない意見を教えて下さい」

「えっとね、まずは攻撃なんだけど」

「人差し指と親指をこーして、銃みたいにして……人差し指の先から電気を出す!みたいな」

「名ずけて……ライトニング ブレット!…的な?」

「…いいんじゃないですか?」

「じゃぁまず、魔力を指に集中して下さい。そして最後集中させた魔力を雷に性質を変換して放つ……」


ビリビリビリッ⚡️
(あ、いけるかも)
「……ライトニング ブレット!」

ガシャーン

「やばっ……思った以上に外れた……」

的に全く当たらず、木が燃えていた

「今の感じで、的を狙えるようにして行きましょうか」


「次に防御魔法ですが…」
「あたし防御って苦手なんだよなぁ」

「……苦手とは?」
「ゲームでもさ、あたし防御なんて使わないもん」

「……ゲーム?」
「あ…ごめんごめん、ゲームって言ってね、テレビに繋げて、コントローラーを使って、画面の中でモンスターとか敵と戦ったりできるの」

「テレビというのは? 」
「説明難しいな…」

「実景をそのまま電波で遠くに送って、映写する装置?」

「映したものを遠くに送る……」
「すごいですね、あなたが住んでいた世界は…」

「……すみませんなかなか興味深くて…話がそれてしまいました」

「防御魔法は大事ですよ」
「うん…」

「もし大事な人が敵に攻撃を受けそうになっていて、魔法を使って防御すれば絶対に命が救われるとしましょう」

「あなたはどーしますか?」

「…私が無理やりにでも行って盾になって…守る…」

「……… 」
「ノア……?」

「あなたが死ねば僕は……また…」

(あ……そうだ………ノアはきっと主がいない間ずっと1人だったんだ…あたしが死んだらまた1人になっちゃう…)

パシっ!
両手で自分の頬を叩いた

「ごめん!」
「さっきのなし」

「?」

「防御魔法考えよう」
「……はい」

(…僕はあなたに自分自身を守って欲しいので…少し意地悪をしてしまいましたかね……)

「ん―防御かぁ」

「さっきの感じで……盾…どうせなら壁を作りたいかな……」

「両手に魔力を集中……」

ノアは黙って見ていた

「この溜まった魔力を外に出し、壁を作る!」

「……ライトニングウォール」

「上出来ですね」
「やれば出来るじゃんあたし………ふぅ……」

(魔力使いすぎたかも…)

「休憩しましょうか」
「うん…ちょっと休憩する~」

「今2つ魔法使えましたが、あとの3つはどうしますか?」

「うーん何となくコツ掴めた気がするし、あたし自力で考えてみるよ!」

「分かりました、僕はお昼ご飯でも作ってきますね、」

「ありがとう~!」

(あと3つかぁ~ とりあえず防御魔法はあれがあれば何とかなるとして、攻撃魔法だなぁ~)

「大技考えておこう、そしてノアをびっくりさせよう!」

(…てかあたし、ランからテンペストの称号貰ったんだよね……雷は何とかなったとして…風と水かぁ)

「ノアがごはん作っている間、イメトレしてみよ!」

(……風…強い風…台風…嵐…暴風)

「魔力の性質を風に変換する…」

ヒュー

僅かだが手のひらから風が出てきた…

(……出来た)

「このまま何か考えよう…風の攻撃かぁ」

 「切れる風をイメージしたいなぁ」
(切る…砕く…裂く……)

「……決めた   ウィンド・クラッシュ!」

壁を軽く切り落とした

「遅くなってすみません…」

「あ……」

「……これはどういう状況ですか?」

「休憩すると、おっしゃっていましたよね?」

「…あ、えっと、なんか できる気がして……性質変化?……」

「…できたんですね」
「うん、けど、制御できなくて…」

「そうですね…あなたは1回1回、魔力を使いすぎですね」

「今もかなり疲労感が来ているんじゃないですか?」

「うん……もう立つのもキツいかも」

「………もう休んで下さいね 。…これサンドイッチです お腹すいてるでしょ?」

「お腹すいてる―――ありがと―ノア」

(はぁ…困った主だ……。だけどもう性質変化のコツを身に付けたのか…センスありますね…)

「午前中で修行終わりは嫌だな―せっかく色々掴めてきたのに」

「次は夕方にしましょう、それまで自由時間で」

「分かった!」

(魔力ってどうやったら早く回復するんだろ、とにかく食べて補給?とか?……甘い物食べたいなあ)

「…ねぇノア」

「何ですか?」
「……町に行ってきていい?」
「休む気ないじゃないですか」

「違うの!甘い物が食べたいの!」
「……分かりました。夕方までには帰って来て下さいね」

「やったぁ!ノアのぶんも買ってくるからね!」


――そうしてカレンはお菓子を求めて1人で町に出た


「あ、美味しそうな店発見!」

「……限定商品シュガリーム?」
(見た感じシュークリームみたいな感じかな?あ、4つも残ってるじゃん!)

「すみませんこれ4つ下さーい!」
「今あるシュガリーム全部くれ」

注文が重なった……
「!?」

(……フードの男?顔隠して怪しい…)

(なんだこの女、帽子を深く被って…顔も見えない…怪しい女だな……)

「譲って下さい、あたしこのお菓子食べた事ないんです!」

「俺だって食ったことないんだ、譲れ」

「お、お客さ―ん喧嘩はやめてくださいね……」

「しょ、勝負しようよ…公平に」

「この俺に勝負だと?いいけど、後悔すんなよ」

「腕相撲でどう?」
(こいつ馬鹿か……俺魔力も力も王家内ではトップだぞ……)

「いいだろう…店主 審判してくれ」

「は、はい……」

――シュガリームの為 カレンは謎の男と勝負する事になった。

(…この男の声…どっかで聞いたことあるんだよなぁ……)

「それでは行きますよ…Ready…Go!」

(!?)
(すぐ決まると思ったのに、何こいつ 強い!?この前のアヴァールのやつまではいかないけど!)

(?!)
(なんだこの女……俺が勝てないだと…?)

「ふんっ」
「ん……」

なかなか決まらなかったその時!
強い風が吹いて、カレンの帽子が飛んでいった


「あっ…帽子」
(……銀髪の女?)
「え…お前…」
 (あ、手が緩んだ!)
「スキあり!」

バンッ

「おわぁ」

「やったぁ!限定シュガリームゲット~!」

「ちょっとこっち来い!」

「え、ちょっと!……店員さーん後で取りに行きます~」

「は、はぁ」

急に腕を捕まれ、路地に連れていかれた…

「……離してよ まだやる気?」
「お前カレンだな」

(なんであたしの名前を?)

「誰?」

男がフードを取った……

「…へ? 」
セットもしていない、無造作ヘアな赤い髪の男の子だった…

「…あれ?どっかであったことある…よね?」

「……フーだ」
「え―ぇ!?マジで!!?」
 
「全然分かんなかった!」
「てか、全然あの時と違うじゃんwww詐欺だよ詐欺!」

「うっせーな、いちようダイヤモンド家だからな …父上の顔に泥塗るような事は出来ねぇんだよ」

「……今のフーの方が全然いいじゃん!」
「…?」
「その喋り方の方が話しやすい!……あたしこの前さぁ…な―んか気色悪くてさ、あんたの作った笑顔とか、喋り方が」

「気色悪いって………www」
「俺これでも王族だぞ?……おもしれぇなお前 」

フーは声をあげて笑っていた

「笑いすぎやろ!」
「気に入ったよカレン」

「婚約とかはいらないからね、」
「いや、それはもう言わねぇよ!……普通にダチになろう」

「…友達かぁ(この世界でノアとリースさんしか友達いないもんなぁ…)…いいね!なろう!」

「改めてよろしくな」

「よろしく!」

「あ…そうだ、俺も魔法騎士団に入る事にしたぞ」

「え?なんで?」

「俺はいつかこの国を背負うんだ……だからまずは手が届く所から何とかしていきたいと思ってるんだ…」

「フー……あんた絶対いい王様になるよ!」

「ありがとよ、……だから見とけよこの国を平和にするのは俺だからな」

「うん!まぁ私も負けないけどね!」

「…っと話しすぎたな…そろそろ帰らねぇとバレちまう」

「もしかして、内緒できてるの?」

「そりゃ外出なんてできねぇよ?普通」

(……やっぱりそうなんだ…)

「…あ、帰る前にちょっとまって!シュガリームあたし3つあればいいの!1つはフーにあげるよ」

「……いいのか?」
「うん!どうぞ」
「……サンキュな」

「どういたしまして」
(あたしが欲張って2個食べようとしてただけだし…笑)

「じゃそろそろ行くわ」
「うん!あたしもこーしてはいられない!修行してくるわ!」

「頑張れよ」
「ありがと!じゃあまたね」

――フーと別れ、急いで家に帰った

「ただいま~」
「遅かったですね」

「……何かいい事ありました?」

「友達が出来た!」
(友達……)

「それは良かったですね」
「修行頑張れそう!」

「いい心がけです。…さっそく外へいきましょうか」

「今日は何からするの?」

「そうですね、とりあえず 昨日の魔法を復習をしながら、魔力の制御も出来るようにしましょうか」

「はーい!」



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