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第二部 旅のはじまり~星占いの少女編~
星占いの少女編 第一話
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その男は薄暗い部屋にいた。
薄暗闇の中、男の特徴的な赤い瞳が鈍く光る。
その傍らにいるのは一人の少女だ。
目鼻立ちは整っているのにどこか凡庸で、人混みに紛れたらそれこそすぐに見失ってしまいそうな存在感の薄さがあった。
くすんだ灰色の髪の少女は、痛みを堪えるような、辛そうな顔をして男を見上げていた。
男はそんな少女を見返しながら、どこか酷薄な冷たい笑みを、その整った顔に浮かべる。
「なあ、諦めろよ。お前と俺は、もう運命共同体だ。逆らおうったってむだだぜ?俺に掴まったのが運の尽きだ。言う事には、従ってもらう。なぁに、従ってさえいれば悪いようにはしないさ。好きなように金を稼いで、家族にだって仕送りをすればいい。お前が得意な、その占いでな」
男の言葉に、少女は唇をかみしめる。
彼の言うとおりだ。彼女には、男に従う以外の選択肢は無かった。
故郷の寒村には少女の父である夫を失った母と、幼い弟妹が細々と暮らしている。
生まれついての特技で出稼ぎをしようと村を出てきた彼女が仕送りを続けなければ、家族の生活はたちまち苦しくなる事だろう。
私が頑張らなければ。耐え続けなければ。
少女はキツく目を閉じて、それから再び目を開くと、真っ直ぐに男を見上げた。己の運命を見定めた、罪悪感を宿しつつも迷いのない眼差しで。
それを確かめた男は満足そうに頷いて、にぃと笑った。
「よし、じゃあ、行ってこい。行って俺のために働け。それが、お前の命の対価なんだからな」
少女は頷き、男に背を向ける。
次に彼にあうのは恐らく、少女が仕事を成し遂げたとき。
少女はゆっくりと戸口へと向かい、一度も振り返ることなく、その部屋を後にした。
鉱山の街、アルレービオを出てから数日。
たどり着いたのは、享楽と占いの街レアンドルだった。
この街で一座は小さな興行をいくつか行って小金を稼いだ後、王都に向けて旅立つ予定だ。
だが、雷砂の予定は少し違う。
雷砂はこの街で一座と別れ、まずは大森林と呼ばれる森の種族の聖地へと向かい、そこを抜けて聖龍の峰とも呼ばれる霊峰を目指す。
そこは、本来であれば守護聖龍が鎮座しているはずの宮殿があり、それを守る龍神族達が住まう地であった。
そこで、雷砂は己とつながりが深い守護聖龍につながる手がかりを探し、己の力を制御し使いこなす術を学ぶのだ。今よりももっと、強く、強くなる為に。
そんな事を考えて、ついつい険しくなってしまった顔を、横から伸びてきた手がそっと撫でる。
「なに、考えてるの?あんまり難しい顔ばっかしてるとクセになっちゃうわよ?」
セイラの言葉に微笑みを浮かべ、雷砂は頬に押し当てられた手をそっと握ると唇に引き寄せてそっとキスを落とした。
「なんでもないよ、セイラ。なんでもないんだ」
愛しい人の顔を見上げ、柔らかく目元を細める。
「そお?なら、いいんだけど」
「うん。なんでもない」
言いながら、雷砂はそっとセイラの胸に抱きつき、目を閉じる。
いつの間にか、とても大切になってしまったこの人と別れるのはもう少し先。
それなのに、今から寂しくて仕方がない。
だが、雷砂が向かう先は過酷な場所だ。戦う術を持たないセイラを、連れていけるような場所ではなかった。
行かなければいい。ずっとセイラや他のみんなと共に旅をすればいい。
心の片隅には、そう訴える声もある。
だが、その道を選ぶ訳には行かない。
妙な相手に狙われている自分は、きっと彼女たちに危険をもたらすだろう。
彼女たちを完全に守れる力を手に入れるまでは、彼女たちのそばにはいられない。
現に、ここに来るまでだって危険はあった。
ただ何とかしのげただけだ。これから先も同じようにしのぎ続けられるとは限らない。
大切な人たちを、危険にさらし続けるわけにはいかなかった。
それに、雷砂には守護聖龍を探し出さなければならないという任務がある。
それは、この一座の座長であり龍神族の一員でもあるイルサーダから頼まれたという事からだけではなく、雷砂自身が己で決めたこと。
幼い頃から見続ける夢の青年を探し出す事は、雷砂の中でずっと暖め続けていた願いでもあるのだから。
まあ、まずは夢の青年が本当に守護聖龍その人なのかを確かめるところから始めなければいけないだろうけど。
自分の胸に抱きついたまま、物思いに沈む雷砂の背中を優しく撫でながら、セイラは馬車の窓から少しずつ近づいてくる街を見つめた。
あの街で共に時間を過ごした後、雷砂は旅立ってしまう。
それは、雷砂に内緒でイルサーダが教えてくれた事だった。心構えだけはしておくように、と。
ついて行けるならついて行きたい。
だが、雷砂の向かう先は今までのように街道を行く旅とは訳が違う。
戦う術を持たないセイラがついて行っても、ただ迷惑になるだけだろう。そのことは痛いほどわかっていた。
だから。
セイラはせめて雷砂が気持ちよく旅立てるように、きちんと見送るつもりだった。
リインにも、もうその話は伝えてある。他の面々にも、追々伝えるつもりだ。
雷砂はきっと、なかなか別れの話を切り出せない。
そのことが分かっているから、イルサーダも前もってセイラに話を通してくれたのだろう。
好きな人と、突然別れるのは辛いものだ。
そうならないように、セイラは動いておくつもりだった。
そうすれば、それはきっと雷砂の為にもなると信じていた。
街が近づく。
雷砂との、別れの時が、少しずつ近づいてきていた。
薄暗闇の中、男の特徴的な赤い瞳が鈍く光る。
その傍らにいるのは一人の少女だ。
目鼻立ちは整っているのにどこか凡庸で、人混みに紛れたらそれこそすぐに見失ってしまいそうな存在感の薄さがあった。
くすんだ灰色の髪の少女は、痛みを堪えるような、辛そうな顔をして男を見上げていた。
男はそんな少女を見返しながら、どこか酷薄な冷たい笑みを、その整った顔に浮かべる。
「なあ、諦めろよ。お前と俺は、もう運命共同体だ。逆らおうったってむだだぜ?俺に掴まったのが運の尽きだ。言う事には、従ってもらう。なぁに、従ってさえいれば悪いようにはしないさ。好きなように金を稼いで、家族にだって仕送りをすればいい。お前が得意な、その占いでな」
男の言葉に、少女は唇をかみしめる。
彼の言うとおりだ。彼女には、男に従う以外の選択肢は無かった。
故郷の寒村には少女の父である夫を失った母と、幼い弟妹が細々と暮らしている。
生まれついての特技で出稼ぎをしようと村を出てきた彼女が仕送りを続けなければ、家族の生活はたちまち苦しくなる事だろう。
私が頑張らなければ。耐え続けなければ。
少女はキツく目を閉じて、それから再び目を開くと、真っ直ぐに男を見上げた。己の運命を見定めた、罪悪感を宿しつつも迷いのない眼差しで。
それを確かめた男は満足そうに頷いて、にぃと笑った。
「よし、じゃあ、行ってこい。行って俺のために働け。それが、お前の命の対価なんだからな」
少女は頷き、男に背を向ける。
次に彼にあうのは恐らく、少女が仕事を成し遂げたとき。
少女はゆっくりと戸口へと向かい、一度も振り返ることなく、その部屋を後にした。
鉱山の街、アルレービオを出てから数日。
たどり着いたのは、享楽と占いの街レアンドルだった。
この街で一座は小さな興行をいくつか行って小金を稼いだ後、王都に向けて旅立つ予定だ。
だが、雷砂の予定は少し違う。
雷砂はこの街で一座と別れ、まずは大森林と呼ばれる森の種族の聖地へと向かい、そこを抜けて聖龍の峰とも呼ばれる霊峰を目指す。
そこは、本来であれば守護聖龍が鎮座しているはずの宮殿があり、それを守る龍神族達が住まう地であった。
そこで、雷砂は己とつながりが深い守護聖龍につながる手がかりを探し、己の力を制御し使いこなす術を学ぶのだ。今よりももっと、強く、強くなる為に。
そんな事を考えて、ついつい険しくなってしまった顔を、横から伸びてきた手がそっと撫でる。
「なに、考えてるの?あんまり難しい顔ばっかしてるとクセになっちゃうわよ?」
セイラの言葉に微笑みを浮かべ、雷砂は頬に押し当てられた手をそっと握ると唇に引き寄せてそっとキスを落とした。
「なんでもないよ、セイラ。なんでもないんだ」
愛しい人の顔を見上げ、柔らかく目元を細める。
「そお?なら、いいんだけど」
「うん。なんでもない」
言いながら、雷砂はそっとセイラの胸に抱きつき、目を閉じる。
いつの間にか、とても大切になってしまったこの人と別れるのはもう少し先。
それなのに、今から寂しくて仕方がない。
だが、雷砂が向かう先は過酷な場所だ。戦う術を持たないセイラを、連れていけるような場所ではなかった。
行かなければいい。ずっとセイラや他のみんなと共に旅をすればいい。
心の片隅には、そう訴える声もある。
だが、その道を選ぶ訳には行かない。
妙な相手に狙われている自分は、きっと彼女たちに危険をもたらすだろう。
彼女たちを完全に守れる力を手に入れるまでは、彼女たちのそばにはいられない。
現に、ここに来るまでだって危険はあった。
ただ何とかしのげただけだ。これから先も同じようにしのぎ続けられるとは限らない。
大切な人たちを、危険にさらし続けるわけにはいかなかった。
それに、雷砂には守護聖龍を探し出さなければならないという任務がある。
それは、この一座の座長であり龍神族の一員でもあるイルサーダから頼まれたという事からだけではなく、雷砂自身が己で決めたこと。
幼い頃から見続ける夢の青年を探し出す事は、雷砂の中でずっと暖め続けていた願いでもあるのだから。
まあ、まずは夢の青年が本当に守護聖龍その人なのかを確かめるところから始めなければいけないだろうけど。
自分の胸に抱きついたまま、物思いに沈む雷砂の背中を優しく撫でながら、セイラは馬車の窓から少しずつ近づいてくる街を見つめた。
あの街で共に時間を過ごした後、雷砂は旅立ってしまう。
それは、雷砂に内緒でイルサーダが教えてくれた事だった。心構えだけはしておくように、と。
ついて行けるならついて行きたい。
だが、雷砂の向かう先は今までのように街道を行く旅とは訳が違う。
戦う術を持たないセイラがついて行っても、ただ迷惑になるだけだろう。そのことは痛いほどわかっていた。
だから。
セイラはせめて雷砂が気持ちよく旅立てるように、きちんと見送るつもりだった。
リインにも、もうその話は伝えてある。他の面々にも、追々伝えるつもりだ。
雷砂はきっと、なかなか別れの話を切り出せない。
そのことが分かっているから、イルサーダも前もってセイラに話を通してくれたのだろう。
好きな人と、突然別れるのは辛いものだ。
そうならないように、セイラは動いておくつもりだった。
そうすれば、それはきっと雷砂の為にもなると信じていた。
街が近づく。
雷砂との、別れの時が、少しずつ近づいてきていた。
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