104 / 248
第二部 旅のはじまり~水魔の村編~
水魔の村編 第一話
しおりを挟む
その日、いつものように野営地を定め、旅芸人の一座の面々は野営の設営と食事の準備に追われていた。
今日は天気が悪く、空が雲に覆われていたせいか、暗くなるのが速かった。
男達は手分けして火をおこし、まずは明かりの確保を優先する。
炎が燃え上がるとみんな何となくほっと息をつき、またそれぞれ自分に割り当てられた仕事に戻っていく。
今回の旅から同行させて貰うことになった一座の新入り、雷砂ももうすっかりお馴染みになった自分の仕事をこなすため野営地から離れた。
短い黄金色の髪に色違いの瞳の少女は、黄金と濃紺の瞳を油断なく周囲に向けている。
整った顔を凛々しく引き締めて、雷砂は暗くなり始めた獣道を危なげなく歩いた。
5歳の年から獣人族と共に草原に暮らした為か、元々の体質のせいか、雷砂の五感は人のものとは思えないほど鋭い。
薄暗くて、普通の人なら明かりがなければ歩けないような道でも、雷砂にとっては何の苦労もなく歩ける。
両手に木のバケツを持ち、雷砂が急ぎ足で向かうのは近くにあるはずの水場だ。
この先にあることは、何となく分かっていた。
昔から、雷砂は水場を探すのが得意なのだ。近ければ水の匂いで分かるし、遠くてもなんというか気配の様なものを感じる事が出来る。
そろそろ水場が近いのだろう。雷砂ははっきりと、清浄な水の匂いを感じることが出来た。
それからすぐに目の前が開け、さらさらと流れる小川に行き当たった。
小さいけれど、きれいな川だ。
川を泳ぐ数匹の魚が目に入ったので、足下の石を何個か拾って無造作に投じた。
直後、水面に魚が浮かび上がり、雷砂は手際よく拾い上げて持っていた皮袋に納めると、それを腰紐にくくりつけた。
次いで持っていたバケツに水をたっぷり汲み上げ、さて戻ろうかと体を起こした時、何だかおかしな感じを受けて雷砂は周囲を見回した。
はっきりした気配ではないが、何だかおかしい。
その感じは、川の上流の方から感じられた。
だが、それ以上嫌な感じが膨れ上がることはなく、雷砂はとりあえず野営地に戻ろうと歩き始める。
野営地に戻ってから一座の座長であるイルサーダにそれとなく進言しようと考えながら。
そうして歩きながら、雷砂はふと、霧が出始めているのを感じた。
最初はうっすらとした霧だったのに、雷砂が野営地に戻る頃には数メートル先を見るのにも困るような、濃い霧に変わっていた。
なんだか、嫌な感じのする霧だった。
持ち帰ったバケツを魚を調理班に渡して、雷砂は座長のイルサーダの姿を探す。
急に周囲を覆い尽くした、この霧が何だか気になっていた。
きょろきょろと彼の姿を探し、少し先で数人の座員と立ち話をしているひょろりと細身の、優しげな青年の姿を見つけて駆け寄る。
「イルサーダ、ちょっといいか?」
青年は雷砂に声をかけられる前から彼女に気づいていたようだ。
蒼い瞳を優しく細めて微笑み、一緒にいた他の面々に断って、彼の方から雷砂に近づいてきた。
「どうしました?雷砂」
「この霧のことだ」
「ああ。雷砂も気がつきましたか。流石ですね」
なるべく周りの目に留まりにくい場所へ向かいながら小声で話す。
イルサーダは出来のいい生徒を褒めるように、雷砂の頭をそっと撫でた。
「この霧、何かがおかしいよな?なんていうか、なにか混ざってる?」
「そうですね。違和感に気づけたのは良いことです。本当はもう少しつっこんで感じ取って欲しいところですが、まあ、そっちの教育は追々やっていきましょう。・・・・・・この霧、濃いと思いませんか?雷砂」
言われて雷砂はもっとよく感じるためにそっと目を閉じる。
息を吸う度に感じる息苦しいほどの密度。水よりももっと濃い何か。
「・・・・・・魔素か?霧に、魔素が混じってる?」
「よろしい。正解です。この霧にはびっくりするくらいの濃度の魔素が感じられます。抵抗力の弱い人間なら、魔素酔いを起こしてしまうくらいには」
「それ、大変じゃないか。みんなは、大丈夫なのか?」
「まあ、うちの一座は私の独断と偏見で、なるべく綺麗な存在を集めてますからね。玉に例外はいますが、みんなそれなりに魔素には強いと思います。でもまあ、危険は遠ざけるに越したことはないので、水の結界を張っておきますか」
一般的に、綺麗な心の持ち主は魔素への抵抗が強いらしい。
もちろん、限度を超えて魔素を受け続けたら、どんなに崇高な精神の持ち主であろうと、魔に落ちることをは否めないが。
魔への抵抗力は、人の精神に左右される。
誘惑に弱いもの、憎しみを持つもの、嫉妬心の強いものーそんな性質を持つ者は比較的魔への親和性が強く、魔鬼に落ちやすいのだ。
イルサーダが言う綺麗な存在とは、魔との親和性が低い精神を持つ人達の事。
優しい心を持つもの、愛する心を持つもの、正直な心を持つものーそんな人達のことを言うのだろう。
イルサーダは、結界を張る為に精神を集中している。
彼は人の姿をしているが龍神族という種族で、人の姿の他に龍の姿を持っている。
強大な能力を持っているが、その能力は人の姿では扱いづらいらしい。
イルサーダ曰く、人の器には大きすぎる力なのだそうだ。
彼はしばらくうんうん唸り、口の中でなにかぶつぶつと呟いた後、ふーっと額の汗を拭ってからいい笑顔で雷砂の方を見た。
上手にできました、褒めて下さいと言わんばかりに。
そんなイルサーダの様子に苦笑しながら、雷砂は自分より遙かに上にある青年の頭を、一生懸命背伸びしてよしよしと撫でる。
だが、イルサーダは少し不満顔だ。
「それだけだと私の労力に見合いません。ハグをっ、ハグを要求します!!」
さあ、どうぞと両手を広げるイルサーダを軽く無視し、雷砂は彼の張った結界の外へ意識を向ける。
獣というには歪な何かが、結界の外を囲みつつあった。
今日は天気が悪く、空が雲に覆われていたせいか、暗くなるのが速かった。
男達は手分けして火をおこし、まずは明かりの確保を優先する。
炎が燃え上がるとみんな何となくほっと息をつき、またそれぞれ自分に割り当てられた仕事に戻っていく。
今回の旅から同行させて貰うことになった一座の新入り、雷砂ももうすっかりお馴染みになった自分の仕事をこなすため野営地から離れた。
短い黄金色の髪に色違いの瞳の少女は、黄金と濃紺の瞳を油断なく周囲に向けている。
整った顔を凛々しく引き締めて、雷砂は暗くなり始めた獣道を危なげなく歩いた。
5歳の年から獣人族と共に草原に暮らした為か、元々の体質のせいか、雷砂の五感は人のものとは思えないほど鋭い。
薄暗くて、普通の人なら明かりがなければ歩けないような道でも、雷砂にとっては何の苦労もなく歩ける。
両手に木のバケツを持ち、雷砂が急ぎ足で向かうのは近くにあるはずの水場だ。
この先にあることは、何となく分かっていた。
昔から、雷砂は水場を探すのが得意なのだ。近ければ水の匂いで分かるし、遠くてもなんというか気配の様なものを感じる事が出来る。
そろそろ水場が近いのだろう。雷砂ははっきりと、清浄な水の匂いを感じることが出来た。
それからすぐに目の前が開け、さらさらと流れる小川に行き当たった。
小さいけれど、きれいな川だ。
川を泳ぐ数匹の魚が目に入ったので、足下の石を何個か拾って無造作に投じた。
直後、水面に魚が浮かび上がり、雷砂は手際よく拾い上げて持っていた皮袋に納めると、それを腰紐にくくりつけた。
次いで持っていたバケツに水をたっぷり汲み上げ、さて戻ろうかと体を起こした時、何だかおかしな感じを受けて雷砂は周囲を見回した。
はっきりした気配ではないが、何だかおかしい。
その感じは、川の上流の方から感じられた。
だが、それ以上嫌な感じが膨れ上がることはなく、雷砂はとりあえず野営地に戻ろうと歩き始める。
野営地に戻ってから一座の座長であるイルサーダにそれとなく進言しようと考えながら。
そうして歩きながら、雷砂はふと、霧が出始めているのを感じた。
最初はうっすらとした霧だったのに、雷砂が野営地に戻る頃には数メートル先を見るのにも困るような、濃い霧に変わっていた。
なんだか、嫌な感じのする霧だった。
持ち帰ったバケツを魚を調理班に渡して、雷砂は座長のイルサーダの姿を探す。
急に周囲を覆い尽くした、この霧が何だか気になっていた。
きょろきょろと彼の姿を探し、少し先で数人の座員と立ち話をしているひょろりと細身の、優しげな青年の姿を見つけて駆け寄る。
「イルサーダ、ちょっといいか?」
青年は雷砂に声をかけられる前から彼女に気づいていたようだ。
蒼い瞳を優しく細めて微笑み、一緒にいた他の面々に断って、彼の方から雷砂に近づいてきた。
「どうしました?雷砂」
「この霧のことだ」
「ああ。雷砂も気がつきましたか。流石ですね」
なるべく周りの目に留まりにくい場所へ向かいながら小声で話す。
イルサーダは出来のいい生徒を褒めるように、雷砂の頭をそっと撫でた。
「この霧、何かがおかしいよな?なんていうか、なにか混ざってる?」
「そうですね。違和感に気づけたのは良いことです。本当はもう少しつっこんで感じ取って欲しいところですが、まあ、そっちの教育は追々やっていきましょう。・・・・・・この霧、濃いと思いませんか?雷砂」
言われて雷砂はもっとよく感じるためにそっと目を閉じる。
息を吸う度に感じる息苦しいほどの密度。水よりももっと濃い何か。
「・・・・・・魔素か?霧に、魔素が混じってる?」
「よろしい。正解です。この霧にはびっくりするくらいの濃度の魔素が感じられます。抵抗力の弱い人間なら、魔素酔いを起こしてしまうくらいには」
「それ、大変じゃないか。みんなは、大丈夫なのか?」
「まあ、うちの一座は私の独断と偏見で、なるべく綺麗な存在を集めてますからね。玉に例外はいますが、みんなそれなりに魔素には強いと思います。でもまあ、危険は遠ざけるに越したことはないので、水の結界を張っておきますか」
一般的に、綺麗な心の持ち主は魔素への抵抗が強いらしい。
もちろん、限度を超えて魔素を受け続けたら、どんなに崇高な精神の持ち主であろうと、魔に落ちることをは否めないが。
魔への抵抗力は、人の精神に左右される。
誘惑に弱いもの、憎しみを持つもの、嫉妬心の強いものーそんな性質を持つ者は比較的魔への親和性が強く、魔鬼に落ちやすいのだ。
イルサーダが言う綺麗な存在とは、魔との親和性が低い精神を持つ人達の事。
優しい心を持つもの、愛する心を持つもの、正直な心を持つものーそんな人達のことを言うのだろう。
イルサーダは、結界を張る為に精神を集中している。
彼は人の姿をしているが龍神族という種族で、人の姿の他に龍の姿を持っている。
強大な能力を持っているが、その能力は人の姿では扱いづらいらしい。
イルサーダ曰く、人の器には大きすぎる力なのだそうだ。
彼はしばらくうんうん唸り、口の中でなにかぶつぶつと呟いた後、ふーっと額の汗を拭ってからいい笑顔で雷砂の方を見た。
上手にできました、褒めて下さいと言わんばかりに。
そんなイルサーダの様子に苦笑しながら、雷砂は自分より遙かに上にある青年の頭を、一生懸命背伸びしてよしよしと撫でる。
だが、イルサーダは少し不満顔だ。
「それだけだと私の労力に見合いません。ハグをっ、ハグを要求します!!」
さあ、どうぞと両手を広げるイルサーダを軽く無視し、雷砂は彼の張った結界の外へ意識を向ける。
獣というには歪な何かが、結界の外を囲みつつあった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる