7 / 33
第0章 神話に残る能力で
聖王国騎士団
しおりを挟む
モルディアに手伝ってもらった南門のほかに、あとは東西の扉も制作する。
本当はすべてバラバラのデザインにしたかったが、仕方ない。
自動建築機が作っていく壁が時計回りに村を取り囲む間、まずは西側の壁の門扉部分だけを丁寧に削り取る。
もちろん物理法則を無視できないから、なるべく上のほうから、ちょっとずつ削り取っていく。
それから、扉の設置だ。
同じ方法で、東も制作する。最後に、戻ってきた自動建築機が南門を壊さないうちに、停止。
3時間程度の間に、立派な石垣と門ができた。
我ながら、なかなかの効率である。
一度宿屋に戻ると、冒険者たちは広間で談笑していた。
さすがに日がな一日酒を飲んでいるわけでもないようだ。
「悪い。冒険者たち全員で、交代しながら門番をやってほしいんだけど」
「なんだ、門番? 門がないのにか?」
「作った」
「……あん?」
「ちょっとついてきてくれよ、アベル」
困惑している冒険者の中から、アベルを無理やり引っ張り出して外に連れ出す。
村の端まで行くと、そこには3メートル超の巨大な鉄の門と壁があった。
「え? ええ!?」
「俺が作った」
「ウソ、だろ?」
アベルは何度も目をこすり、それから自分の頬をペシペシと叩いた。
「……イツキお前、何もんだ?」
「だから、大工だってば。凄腕の」
そういって笑ったが、アベルはまるで恐ろしいものでも見るように俺をじーっと見て、すぐに宿屋へと戻っていった。
少し待つと、ゾロゾロとみんなが現れる。
「バカ言っちゃいけねえ、そんな簡単に城壁やら鉄の門やらが――」
そこで、冒険者たちの言葉が止まる。
「というわけで、俺はまだ壁の強化が残ってるから、警備お願い」
クックック、驚いているな……?
言葉も出ない冒険者たちを尻目に、俺はドヤ顔を見せたのだった。
◇◇◇
さて、ここからが「魔法吸収装置」の組み込みだ。
自動建築機のブループリントモードによる建築では、素材は一種類で、複雑な模様も作る事は出来ない。
つまり、目の前にある壁は、いわば『巨大な岩』。
そんな岩に、泥を組み込む必要がある。
最初は壁を全部くりぬいてタンクに……なんてことも考えたのだが、泥は粘度が高いとはいえ、液体の性質がある。一か所を大きく壊されたら、流れ出して壊滅的な被害が出る可能性も否定できない。
壁の上に登り、50センチほどの大きさの穴を地面まで掘る。そしたらまた50センチ離れて、また掘る。
つまり、『互い違い』に掘ってゆく。横にもずらしてまた掘って……壁を上から見た姿は、まさに市松模様だ。
その市松模様に少しだけ土を入れて、泥を注ぐ。
うん。この構造なら、泥のマスを貫通しようとする魔法はシャットアウトできる。
さらに泥に土を混ぜておくことによって、泥の流出を抑える効果も期待した。
土には魔法を吸収する能力はないが、泥は仕様上、魔法を受け止められる。土が混ざっていても関係ないはず。
互い違いに掘ったのは、壁の内部に隔壁を作るためだ。泥が一気に流出して防御力が低下しないための仕掛け、ともいえる。
ラウラにした『地下室』の確認もそのためで、近くに巨大な空洞があったら、染み込んだ泥がそちらに一気に流れ込み、倒壊するリスクが出てくる。
もちろん地盤の固さは確認済みだが、地下室は後から掘られたりしていたら、見ただけじゃわからないからな。
壁の近くにそういう物が無くてよかった。
この構造で、魔法は何とか防げる……ハズだ。
実際に戦闘で使った経験はないから、これでどうにかなるという確信はないが、今は信じるしかない。
効率よく作業を進めると、ほどなくして最強の壁を超える防壁、『イベント・ホライゾン』は、組みあがったのだった。
俺は腕を回し、想像通りの姿になった『建築物』に満足する。
正直、このあたりの雰囲気には似つかわしくない、仰々しい見た目にはなってしまったが、これで、例のヤカラさんくらいなら簡単に跳ねのけられるだろう。
縁起でもないが、俺はまた、アイツと対峙してみたいとさえ思っていた。
この城塞都市と化した村で、あいつの魔法をしっかり受け止めきれる。それを実証してみたい。
だが、縁起でもないことは考えるべきじゃないと、頭を振って自分を納得させた。
◇◇◇
鹿の脚亭には、どこか懐かしいにおいが漂っていた。
醤油のような、食欲をそそられるにおいだ。
「あっ、イツキ!」
裏口から入ると、厨房に立ったラウラが目を見開いて、こちらにずかずかと近付いてきた。
「え、なに、なになに?」
ただ事じゃない様子に、俺は思わず後ずさりする。
「イツキ!」
「な、なんでしょう、アルトラウラさん……」
「オジーチャンから聞いたよ!」
「何を……」
「湖に行ったんでしょ」
昨日の夜、オジーチャンを借りて、泥の採取に湖へ行った。
……って、オジーチャンから聞いた? 会話できんの?
「ちょっと、欲しい素材があってさ」
「素材?」
「ああ。建築用の……壁に必要だったんだ」
「そんなことより! 湖に行くなら先に言ってよ!」
「え?」
ラウラが俺をにらんだまま、まな板を指差す。
「魚!」
「……はい?」
「魚、もっと欲しかった!」
「……あの、食材足りないってこと?」
「足りないわけじゃないけど……あの」
ラウラの覇気が、急に弱まっていく。
「昨日、勢いに任せて3日分のお肉を使い切っちゃったから……」
「えぇ……それ俺、悪くなくね?」
明らかにムッとした表情を浮かべる彼女を見て、「ごめんなさい」という言葉がつい口をつく。
「それで、壁はどう?」
「ああ。できたよ」
「……ねえ、冗談はいいってば」
「いーや、壁はできた。ついでに、でっかい門も」
何を言ってるの。そういう表情でこちらを見る。
「ラウラちゃん、マジだぜ」
声を上げたのはアベルだ。その声色は、真剣である。
「ずっと厨房に居たから分からなかったろうけど、オレらの中じゃ、さっきからその話題で持ちきりだ。なあサル助」
「うむ。イツキは口だけでは無かった……そういう事なのだろうな」
それを聞いて、彼女のつぶらな目がゆっくり開いていく。
俺を押しのけるようにして、ラウラは宿屋から飛び出していった。
後ろを付いていくと、ラウラは壁際であたりをきょろきょろと見まわしている。
「……ホントに……完成させたの……?」
鉄門の前では、冒険者たちが交代で守衛をやっている。その様子はランタンの明かりに照らされて、なんとも頼もしげだ。
「だから言っただろ? 我の手にかかればこの程度のこと――」
ニヤリ、と口角が上がってしまう。
「朝飯前だ」
「あ、晩ご飯の続き、作んないと」
弾む声で、ラウラが宿屋の中に帰っていく。
あれ? 俺、今もしかしてかるーく無視された?
「……まあいいや」
鼻の頭をこすると、泥が袖に移った。
晩ご飯の前に、俺も風呂に入ってきたほうがいいな。
◇◇◇
俺が一日で村の外壁を増強したことは、翌日には村中に知れ渡っていた。
そりゃそうだ。朝起きて外を見たら城壁がありましたなんて、何事だって話にもなるだろう。
当の俺はと言えば、今までの白い目なんて無かったかのように、子供には「すげー」、おばちゃんには「イツキ君」、おじさんには「兄ちゃん」、そう呼ばれて、なかなかチヤホヤされたものだった。
残念ながら、この村にはラウラ以外に年頃の娘はいないようではあったが……まあ、それはいいだろう。
それから、俺は自分の持てる力を惜しみなく使った。
虚空からアイテムを取り出す俺を、村人たちは新種の魔法使いか何かだと思ったようだ。
宿屋の壁も直し、民家も直し、農地もちょっと広くして。
それから、『伝説の剣』がブチ込まれたままの石畳も直した。
アベルは「ここを観光名所にしろ!」と言って聞かなかったが、問答無用で埋め立てた。ドンマイ。
今日は朝から、パン屋の扉の立て付けが悪いということで、それを直す予定になっていた。
ロークラ世界では立て付けなんて気にしたことなかったけど、やっぱり現実と一緒だから、そういうことも起こってくるんだろうな。
もしかしたら柱も歪んでいるかもしれない。だけど、大規模に修繕しようとすると二階を解体してからじゃないと。
……重力の影響をモロに受けるのが、建築を難しくしている。
とは言っても、この世界の住人が普通に建物を建てるのに比べれば、はるかに容易いわけだけど。
宿屋を出てパン屋に向かう。
途中、噴水の前に差し掛かった時に、馬がいななく声が聞こえた。
音のほうを見ると、門を押し通ってくる騎士のような姿の男が3人見えた。
その後ろには、アベルたちと似た装備の男たちを引き連れている。
騎士護衛の任務を受けた冒険者といったところだろうか。
「どけ!」
馬に乗った男たちの一団は、噴水の前にいる俺に向かって声を上げる。
いや、どけっていうか……このまま噴水に突っ込む気なのか、お前ら。
変な奴ら、と思いながら、俺は噴水の前を通り過ぎて、パン屋へとさらに歩を進める。
「……ん? 待て……貴様、見ない顔だな」
うわ、このパターンは!
「あー、すみません……用事があるので……」
「待てと言っているだろう!」
ガシャリ、と鎧の男が音を立てて石畳へと飛び降りる。
「おいお前、コイツは」
「はい」
彼の後ろには、さっきまでそこで門番をしていたはずの、サルートルが立っていた。
かなり苦々しい顔をしている。ふーむ。どうやら鎧の男は『偉くて嫌なやつ』らしい。
「彼はイツキ……ただの大工です」
サルートルが答える。ただの、と言われるのは心外だ。せめて「凄腕の」くらい言ってほしかった。
「大工! その身なりでか? 笑わせるな。腕など、枯れ木のような細さではないか!」
アッハッハ! と、先頭の男が甲高く笑う。それに合わせるように、後ろを付き従っていた2人の甲冑も身を揺らした。
「ふん。ではイツキ」
「……はい」
「この村の防塞は貴様が作ったのか?」
「だとしたら、なんなんですか」
「質問に答えろ。貴様が作ったのか?」
なんで、コイツはこんなに高圧的なんだ?
なんだか、ちょっと腹が立ってきた。
「私が作りましたけど」
「そうか。では、誰の許可を得た?」
「許可? 許可っていうか……依頼を受けた、みたいな」
「誰が依頼したのだ」
「えーと、宿屋のアルトラウラさんですね」
「ほう……あの娘か……」
甲冑の中で表情は見えないが、声色で分かる。俺も嫌な気持ちになっているが、コイツも相当キレている。
後ろにいた男たちに目配せをすると、そいつらは宿屋へ向かって走っていった。
あー、なんかヤバい気がする。
「……イツキとやら。この村はルグトニア聖王国の支配下にあり、我らが領である。こういった類のものを、勝手に造ってはならんのだ。もっとも、貴様のようなよそ者には分からんだろうが」
「ル、ルグトニア……!?」
知ってるぞ、その名前!
巨大城塞都市『ルグトニア』! 日本最大のサーバーであるCNR鯖の中でも、1、2を争う規模の空想建築だ!
なんだよ、あそこも実体化してたのか……すげぇ、すげぇ! 見たい、見たあいっ!
「面妖なポーズを取るんじゃない。貴様に言う事はまだある」
……あれ。でも、だとしたら、どういう勢力図になってんの?
この村は開拓中の地区で、マップでいえばかなり端の方だったはず。
ルグトニアって、マップのド真ん中にあるんじゃ……?
「あの壁は、一両日中に取り壊せ」
「……? はあっ!?」
「聞こえなかったか。取り壊せと言っておるのだ」
甲冑の男は高圧的に続ける。何を言ってるんだ、コイツは。
「私はルグトニア聖王国騎士団副団長、コブレンツ。私の命令は王国騎士団の命令であり、王国騎士団の命令は聖王の意志である。聖王に逆らうなら――」
「コブレンツ様、アルトラウラを連れて参りました」
「……ご苦労。アルトラウラ嬢」
コブレンツは俺からラウラに向き直り、低い声で言った。
「お前がそこの男に命じて外壁を増築させたというのは、真か?」
「……はい」
「貴君は知っているはずだな。この地は自然と調和した形であるべきで、それを王国も望んでいると。それを斯様な石の塊を積み上げ――」
「ですが」
「――ですがではないッ!」
コブレンツの怒声に、樹に留まっていた鳥が飛んでいく。
「アルトラウラ嬢。貴君が我々に変わり、この地の自治を手伝ってくれていることは、私も重々承知している。手荒な真似はしたくない」
急に、優しい声を出す。だが、その本質は何も変わっていない。
「壁を、取り壊させなさい。もう一度言うが、王国騎士である私の命令は、聖王猊下のものと等しい」
「……」
「大工」
「……なんすか」
元の村のままにしておくのが王国の意思。……それは大いに喜ばしい。
しかし俺の中には、ふつふつと別の感情が湧いている。
これは、間違いなく『怒り』だ。
「壁を取り壊せ。さもなくば、私はアルトラウラ嬢を逮捕し、王国へ連行しなければならない」
「そうすか」
俺はラウラの顔をちらりと見る。
大丈夫。彼女の瞳には、まだ抵抗の色が見える。
俺の気持ちと、おんなじだ。
よおし、急に勇気が湧いてきたぞ……。
「いいか! 壁を取り壊――」
「――だが、断る!」
俺は素早くインベントリを開き、中から大量の布団を取り出した。
そう、布団MODの『布団』だ。
ツールや魔法が使えるなら、当然これだって使えるはず。
「おらぁっ! おやすみなさ~いっ!」
コブレンツ目掛けて投げつけた布団たちは、本人にクリーンヒット。
残った二人の騎士も、慌ててコブレンツに駆け寄り……三人まとめて布団に寝転がる事になった。
「あ、え!? な、なんだこれは!」
「いや~、どうですか? 俺の布団の寝心地は」
「ふざけるな、寝心地など分かるかっ! わ、私は甲冑を着ているんだぞ!」
「それもそうか」
なんだか変なやりとりだ。しかし、布団MODのパワーは伊達じゃない。
特定の手順を踏むまで、奴は横になったままだ。
本来はモンスターやらを強制的に布団に寝かす、ある種ネタのようなMODなのだが……まさかこんなところで使えるとは思わなかった。
「さーて、どうしてくれようか」
俺は近付いて、甲冑の外側を軽くデコピンする。
「人の腕を枯れ木呼ばわりしやがって。なにがルグトニア聖王国騎士団だ。その枯れ木さんにまんまと捕まってんじゃねーか」
「かっ、解放しろ! このっ……私にこんなことをして、どうなるか分かっているのか!」
「知るかっ! ……ん?」
兜の面皰を上げ、そのご尊顔を拝む。
「あれ、顔真っ青じゃん」
「う、うるさいっ! いいから早くこのトラップを解除しろ! 命令だ!」
「寝っ転がりながらそんなこと言われても」
コブレンツは、掛布団にしっかり手をかけている。布団にしっかりもぐりこんで寝るタイプのようだ。
「可愛い寝方すんだな、コブレンツ副団長」
「ッ~~!!」
「壁は壊さない。この前、山賊に襲われたんだ。村を危険な目には合わせられない」
「それは我々王国騎士団が……!」
「どうにかしてくれる? トラブったら30秒で駆けつけてくれる?」
無理だよな? と俺はダメ押しした。
「どうしても王国……っていうか、アンタが認めてくれないっていうなら――」
俺は、腰に手をまわした。
今、俺のインベントリに武器は何も入っていないし、体にも何も装備していない。
だって、これからパン屋のドアを直しに行くところだったんだから。
「わ、わかった! わかった! 今は認めよう! ルグトニア聖王国騎士団副団長の名にかけて、このアンサス村に防塞を設けることを承認する!」
「……分かってくれればいいんだ。ありがと」
俺は立ち上がり、噴水の前のベンチに腰を下ろした。
「さあ、お前の要求は呑んだぞ! 早くこの布団を何とかしてくれ!」
「え、そんなこと言ったっけ?」
「はっ?」
「俺は村の壁を壊さないという、あつ~い想いを伝えた。副団長サマはそれを聞いて、感動に打ち震え、壁の設置を承認した。それだけでしょ?」
「な……ひ、卑怯だぞ貴様ッ!」
俺はちらりと、コブレンツについてきていた冒険者たちへ目配せをした。
「コ、コブレンツ様……今日はもう帰りましょう……これ以上大声を出すと、村中の人間がこのお姿を見てしまいます」
「このまま帰れるか! 馬は! 税の回収は! そもそも、私は立てないのだぞ!」
「とりあえずわたしたちが荷台に乗せますから……それで、馬は一緒に連れていきます。税金は次回にしましょう?」
「う、うぉぉぉッッ!!」
無念なのか何なのか、コブレンツが叫ぶ。
「副団長サマ、荷台に積むの手伝いましょうか?」
「……」
彼はすっかりふてくされて、もう何も言わない。
俺は一団が去っていくのを遠目に見ていた。
布団MOD……効果抜群じゃないか。こんな事なら前回も、これを使っとけばよかった。
ガシャン、と大きな音がして鉄扉が閉まり、また村に平穏が戻る。
はぁ、と深くため息をついて、ラウラを見た。
ラウラは俺の顔をじーっと見ている。
「何か付いてる?」
「何……今の……」
「あ」
そうだ。彼女は布団MODの存在を知らない。というか、建築する所だって見た事がないのだ。
「て、手品?」
「……」
彼女は疑念のまなざしを向けている。
「ごめん、パン屋のドア直してくる!」
そうごまかして、俺は広場を後にした。
本当はすべてバラバラのデザインにしたかったが、仕方ない。
自動建築機が作っていく壁が時計回りに村を取り囲む間、まずは西側の壁の門扉部分だけを丁寧に削り取る。
もちろん物理法則を無視できないから、なるべく上のほうから、ちょっとずつ削り取っていく。
それから、扉の設置だ。
同じ方法で、東も制作する。最後に、戻ってきた自動建築機が南門を壊さないうちに、停止。
3時間程度の間に、立派な石垣と門ができた。
我ながら、なかなかの効率である。
一度宿屋に戻ると、冒険者たちは広間で談笑していた。
さすがに日がな一日酒を飲んでいるわけでもないようだ。
「悪い。冒険者たち全員で、交代しながら門番をやってほしいんだけど」
「なんだ、門番? 門がないのにか?」
「作った」
「……あん?」
「ちょっとついてきてくれよ、アベル」
困惑している冒険者の中から、アベルを無理やり引っ張り出して外に連れ出す。
村の端まで行くと、そこには3メートル超の巨大な鉄の門と壁があった。
「え? ええ!?」
「俺が作った」
「ウソ、だろ?」
アベルは何度も目をこすり、それから自分の頬をペシペシと叩いた。
「……イツキお前、何もんだ?」
「だから、大工だってば。凄腕の」
そういって笑ったが、アベルはまるで恐ろしいものでも見るように俺をじーっと見て、すぐに宿屋へと戻っていった。
少し待つと、ゾロゾロとみんなが現れる。
「バカ言っちゃいけねえ、そんな簡単に城壁やら鉄の門やらが――」
そこで、冒険者たちの言葉が止まる。
「というわけで、俺はまだ壁の強化が残ってるから、警備お願い」
クックック、驚いているな……?
言葉も出ない冒険者たちを尻目に、俺はドヤ顔を見せたのだった。
◇◇◇
さて、ここからが「魔法吸収装置」の組み込みだ。
自動建築機のブループリントモードによる建築では、素材は一種類で、複雑な模様も作る事は出来ない。
つまり、目の前にある壁は、いわば『巨大な岩』。
そんな岩に、泥を組み込む必要がある。
最初は壁を全部くりぬいてタンクに……なんてことも考えたのだが、泥は粘度が高いとはいえ、液体の性質がある。一か所を大きく壊されたら、流れ出して壊滅的な被害が出る可能性も否定できない。
壁の上に登り、50センチほどの大きさの穴を地面まで掘る。そしたらまた50センチ離れて、また掘る。
つまり、『互い違い』に掘ってゆく。横にもずらしてまた掘って……壁を上から見た姿は、まさに市松模様だ。
その市松模様に少しだけ土を入れて、泥を注ぐ。
うん。この構造なら、泥のマスを貫通しようとする魔法はシャットアウトできる。
さらに泥に土を混ぜておくことによって、泥の流出を抑える効果も期待した。
土には魔法を吸収する能力はないが、泥は仕様上、魔法を受け止められる。土が混ざっていても関係ないはず。
互い違いに掘ったのは、壁の内部に隔壁を作るためだ。泥が一気に流出して防御力が低下しないための仕掛け、ともいえる。
ラウラにした『地下室』の確認もそのためで、近くに巨大な空洞があったら、染み込んだ泥がそちらに一気に流れ込み、倒壊するリスクが出てくる。
もちろん地盤の固さは確認済みだが、地下室は後から掘られたりしていたら、見ただけじゃわからないからな。
壁の近くにそういう物が無くてよかった。
この構造で、魔法は何とか防げる……ハズだ。
実際に戦闘で使った経験はないから、これでどうにかなるという確信はないが、今は信じるしかない。
効率よく作業を進めると、ほどなくして最強の壁を超える防壁、『イベント・ホライゾン』は、組みあがったのだった。
俺は腕を回し、想像通りの姿になった『建築物』に満足する。
正直、このあたりの雰囲気には似つかわしくない、仰々しい見た目にはなってしまったが、これで、例のヤカラさんくらいなら簡単に跳ねのけられるだろう。
縁起でもないが、俺はまた、アイツと対峙してみたいとさえ思っていた。
この城塞都市と化した村で、あいつの魔法をしっかり受け止めきれる。それを実証してみたい。
だが、縁起でもないことは考えるべきじゃないと、頭を振って自分を納得させた。
◇◇◇
鹿の脚亭には、どこか懐かしいにおいが漂っていた。
醤油のような、食欲をそそられるにおいだ。
「あっ、イツキ!」
裏口から入ると、厨房に立ったラウラが目を見開いて、こちらにずかずかと近付いてきた。
「え、なに、なになに?」
ただ事じゃない様子に、俺は思わず後ずさりする。
「イツキ!」
「な、なんでしょう、アルトラウラさん……」
「オジーチャンから聞いたよ!」
「何を……」
「湖に行ったんでしょ」
昨日の夜、オジーチャンを借りて、泥の採取に湖へ行った。
……って、オジーチャンから聞いた? 会話できんの?
「ちょっと、欲しい素材があってさ」
「素材?」
「ああ。建築用の……壁に必要だったんだ」
「そんなことより! 湖に行くなら先に言ってよ!」
「え?」
ラウラが俺をにらんだまま、まな板を指差す。
「魚!」
「……はい?」
「魚、もっと欲しかった!」
「……あの、食材足りないってこと?」
「足りないわけじゃないけど……あの」
ラウラの覇気が、急に弱まっていく。
「昨日、勢いに任せて3日分のお肉を使い切っちゃったから……」
「えぇ……それ俺、悪くなくね?」
明らかにムッとした表情を浮かべる彼女を見て、「ごめんなさい」という言葉がつい口をつく。
「それで、壁はどう?」
「ああ。できたよ」
「……ねえ、冗談はいいってば」
「いーや、壁はできた。ついでに、でっかい門も」
何を言ってるの。そういう表情でこちらを見る。
「ラウラちゃん、マジだぜ」
声を上げたのはアベルだ。その声色は、真剣である。
「ずっと厨房に居たから分からなかったろうけど、オレらの中じゃ、さっきからその話題で持ちきりだ。なあサル助」
「うむ。イツキは口だけでは無かった……そういう事なのだろうな」
それを聞いて、彼女のつぶらな目がゆっくり開いていく。
俺を押しのけるようにして、ラウラは宿屋から飛び出していった。
後ろを付いていくと、ラウラは壁際であたりをきょろきょろと見まわしている。
「……ホントに……完成させたの……?」
鉄門の前では、冒険者たちが交代で守衛をやっている。その様子はランタンの明かりに照らされて、なんとも頼もしげだ。
「だから言っただろ? 我の手にかかればこの程度のこと――」
ニヤリ、と口角が上がってしまう。
「朝飯前だ」
「あ、晩ご飯の続き、作んないと」
弾む声で、ラウラが宿屋の中に帰っていく。
あれ? 俺、今もしかしてかるーく無視された?
「……まあいいや」
鼻の頭をこすると、泥が袖に移った。
晩ご飯の前に、俺も風呂に入ってきたほうがいいな。
◇◇◇
俺が一日で村の外壁を増強したことは、翌日には村中に知れ渡っていた。
そりゃそうだ。朝起きて外を見たら城壁がありましたなんて、何事だって話にもなるだろう。
当の俺はと言えば、今までの白い目なんて無かったかのように、子供には「すげー」、おばちゃんには「イツキ君」、おじさんには「兄ちゃん」、そう呼ばれて、なかなかチヤホヤされたものだった。
残念ながら、この村にはラウラ以外に年頃の娘はいないようではあったが……まあ、それはいいだろう。
それから、俺は自分の持てる力を惜しみなく使った。
虚空からアイテムを取り出す俺を、村人たちは新種の魔法使いか何かだと思ったようだ。
宿屋の壁も直し、民家も直し、農地もちょっと広くして。
それから、『伝説の剣』がブチ込まれたままの石畳も直した。
アベルは「ここを観光名所にしろ!」と言って聞かなかったが、問答無用で埋め立てた。ドンマイ。
今日は朝から、パン屋の扉の立て付けが悪いということで、それを直す予定になっていた。
ロークラ世界では立て付けなんて気にしたことなかったけど、やっぱり現実と一緒だから、そういうことも起こってくるんだろうな。
もしかしたら柱も歪んでいるかもしれない。だけど、大規模に修繕しようとすると二階を解体してからじゃないと。
……重力の影響をモロに受けるのが、建築を難しくしている。
とは言っても、この世界の住人が普通に建物を建てるのに比べれば、はるかに容易いわけだけど。
宿屋を出てパン屋に向かう。
途中、噴水の前に差し掛かった時に、馬がいななく声が聞こえた。
音のほうを見ると、門を押し通ってくる騎士のような姿の男が3人見えた。
その後ろには、アベルたちと似た装備の男たちを引き連れている。
騎士護衛の任務を受けた冒険者といったところだろうか。
「どけ!」
馬に乗った男たちの一団は、噴水の前にいる俺に向かって声を上げる。
いや、どけっていうか……このまま噴水に突っ込む気なのか、お前ら。
変な奴ら、と思いながら、俺は噴水の前を通り過ぎて、パン屋へとさらに歩を進める。
「……ん? 待て……貴様、見ない顔だな」
うわ、このパターンは!
「あー、すみません……用事があるので……」
「待てと言っているだろう!」
ガシャリ、と鎧の男が音を立てて石畳へと飛び降りる。
「おいお前、コイツは」
「はい」
彼の後ろには、さっきまでそこで門番をしていたはずの、サルートルが立っていた。
かなり苦々しい顔をしている。ふーむ。どうやら鎧の男は『偉くて嫌なやつ』らしい。
「彼はイツキ……ただの大工です」
サルートルが答える。ただの、と言われるのは心外だ。せめて「凄腕の」くらい言ってほしかった。
「大工! その身なりでか? 笑わせるな。腕など、枯れ木のような細さではないか!」
アッハッハ! と、先頭の男が甲高く笑う。それに合わせるように、後ろを付き従っていた2人の甲冑も身を揺らした。
「ふん。ではイツキ」
「……はい」
「この村の防塞は貴様が作ったのか?」
「だとしたら、なんなんですか」
「質問に答えろ。貴様が作ったのか?」
なんで、コイツはこんなに高圧的なんだ?
なんだか、ちょっと腹が立ってきた。
「私が作りましたけど」
「そうか。では、誰の許可を得た?」
「許可? 許可っていうか……依頼を受けた、みたいな」
「誰が依頼したのだ」
「えーと、宿屋のアルトラウラさんですね」
「ほう……あの娘か……」
甲冑の中で表情は見えないが、声色で分かる。俺も嫌な気持ちになっているが、コイツも相当キレている。
後ろにいた男たちに目配せをすると、そいつらは宿屋へ向かって走っていった。
あー、なんかヤバい気がする。
「……イツキとやら。この村はルグトニア聖王国の支配下にあり、我らが領である。こういった類のものを、勝手に造ってはならんのだ。もっとも、貴様のようなよそ者には分からんだろうが」
「ル、ルグトニア……!?」
知ってるぞ、その名前!
巨大城塞都市『ルグトニア』! 日本最大のサーバーであるCNR鯖の中でも、1、2を争う規模の空想建築だ!
なんだよ、あそこも実体化してたのか……すげぇ、すげぇ! 見たい、見たあいっ!
「面妖なポーズを取るんじゃない。貴様に言う事はまだある」
……あれ。でも、だとしたら、どういう勢力図になってんの?
この村は開拓中の地区で、マップでいえばかなり端の方だったはず。
ルグトニアって、マップのド真ん中にあるんじゃ……?
「あの壁は、一両日中に取り壊せ」
「……? はあっ!?」
「聞こえなかったか。取り壊せと言っておるのだ」
甲冑の男は高圧的に続ける。何を言ってるんだ、コイツは。
「私はルグトニア聖王国騎士団副団長、コブレンツ。私の命令は王国騎士団の命令であり、王国騎士団の命令は聖王の意志である。聖王に逆らうなら――」
「コブレンツ様、アルトラウラを連れて参りました」
「……ご苦労。アルトラウラ嬢」
コブレンツは俺からラウラに向き直り、低い声で言った。
「お前がそこの男に命じて外壁を増築させたというのは、真か?」
「……はい」
「貴君は知っているはずだな。この地は自然と調和した形であるべきで、それを王国も望んでいると。それを斯様な石の塊を積み上げ――」
「ですが」
「――ですがではないッ!」
コブレンツの怒声に、樹に留まっていた鳥が飛んでいく。
「アルトラウラ嬢。貴君が我々に変わり、この地の自治を手伝ってくれていることは、私も重々承知している。手荒な真似はしたくない」
急に、優しい声を出す。だが、その本質は何も変わっていない。
「壁を、取り壊させなさい。もう一度言うが、王国騎士である私の命令は、聖王猊下のものと等しい」
「……」
「大工」
「……なんすか」
元の村のままにしておくのが王国の意思。……それは大いに喜ばしい。
しかし俺の中には、ふつふつと別の感情が湧いている。
これは、間違いなく『怒り』だ。
「壁を取り壊せ。さもなくば、私はアルトラウラ嬢を逮捕し、王国へ連行しなければならない」
「そうすか」
俺はラウラの顔をちらりと見る。
大丈夫。彼女の瞳には、まだ抵抗の色が見える。
俺の気持ちと、おんなじだ。
よおし、急に勇気が湧いてきたぞ……。
「いいか! 壁を取り壊――」
「――だが、断る!」
俺は素早くインベントリを開き、中から大量の布団を取り出した。
そう、布団MODの『布団』だ。
ツールや魔法が使えるなら、当然これだって使えるはず。
「おらぁっ! おやすみなさ~いっ!」
コブレンツ目掛けて投げつけた布団たちは、本人にクリーンヒット。
残った二人の騎士も、慌ててコブレンツに駆け寄り……三人まとめて布団に寝転がる事になった。
「あ、え!? な、なんだこれは!」
「いや~、どうですか? 俺の布団の寝心地は」
「ふざけるな、寝心地など分かるかっ! わ、私は甲冑を着ているんだぞ!」
「それもそうか」
なんだか変なやりとりだ。しかし、布団MODのパワーは伊達じゃない。
特定の手順を踏むまで、奴は横になったままだ。
本来はモンスターやらを強制的に布団に寝かす、ある種ネタのようなMODなのだが……まさかこんなところで使えるとは思わなかった。
「さーて、どうしてくれようか」
俺は近付いて、甲冑の外側を軽くデコピンする。
「人の腕を枯れ木呼ばわりしやがって。なにがルグトニア聖王国騎士団だ。その枯れ木さんにまんまと捕まってんじゃねーか」
「かっ、解放しろ! このっ……私にこんなことをして、どうなるか分かっているのか!」
「知るかっ! ……ん?」
兜の面皰を上げ、そのご尊顔を拝む。
「あれ、顔真っ青じゃん」
「う、うるさいっ! いいから早くこのトラップを解除しろ! 命令だ!」
「寝っ転がりながらそんなこと言われても」
コブレンツは、掛布団にしっかり手をかけている。布団にしっかりもぐりこんで寝るタイプのようだ。
「可愛い寝方すんだな、コブレンツ副団長」
「ッ~~!!」
「壁は壊さない。この前、山賊に襲われたんだ。村を危険な目には合わせられない」
「それは我々王国騎士団が……!」
「どうにかしてくれる? トラブったら30秒で駆けつけてくれる?」
無理だよな? と俺はダメ押しした。
「どうしても王国……っていうか、アンタが認めてくれないっていうなら――」
俺は、腰に手をまわした。
今、俺のインベントリに武器は何も入っていないし、体にも何も装備していない。
だって、これからパン屋のドアを直しに行くところだったんだから。
「わ、わかった! わかった! 今は認めよう! ルグトニア聖王国騎士団副団長の名にかけて、このアンサス村に防塞を設けることを承認する!」
「……分かってくれればいいんだ。ありがと」
俺は立ち上がり、噴水の前のベンチに腰を下ろした。
「さあ、お前の要求は呑んだぞ! 早くこの布団を何とかしてくれ!」
「え、そんなこと言ったっけ?」
「はっ?」
「俺は村の壁を壊さないという、あつ~い想いを伝えた。副団長サマはそれを聞いて、感動に打ち震え、壁の設置を承認した。それだけでしょ?」
「な……ひ、卑怯だぞ貴様ッ!」
俺はちらりと、コブレンツについてきていた冒険者たちへ目配せをした。
「コ、コブレンツ様……今日はもう帰りましょう……これ以上大声を出すと、村中の人間がこのお姿を見てしまいます」
「このまま帰れるか! 馬は! 税の回収は! そもそも、私は立てないのだぞ!」
「とりあえずわたしたちが荷台に乗せますから……それで、馬は一緒に連れていきます。税金は次回にしましょう?」
「う、うぉぉぉッッ!!」
無念なのか何なのか、コブレンツが叫ぶ。
「副団長サマ、荷台に積むの手伝いましょうか?」
「……」
彼はすっかりふてくされて、もう何も言わない。
俺は一団が去っていくのを遠目に見ていた。
布団MOD……効果抜群じゃないか。こんな事なら前回も、これを使っとけばよかった。
ガシャン、と大きな音がして鉄扉が閉まり、また村に平穏が戻る。
はぁ、と深くため息をついて、ラウラを見た。
ラウラは俺の顔をじーっと見ている。
「何か付いてる?」
「何……今の……」
「あ」
そうだ。彼女は布団MODの存在を知らない。というか、建築する所だって見た事がないのだ。
「て、手品?」
「……」
彼女は疑念のまなざしを向けている。
「ごめん、パン屋のドア直してくる!」
そうごまかして、俺は広場を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる