ひさめんとこ

zausu

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11章 ~ひさめんとこの旅行~

その13

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ホテル PM  11:00
「結局隼輝はどこ行ったんだろ…オッサン。警察だし推理してよ」
「オッサンっていうな…。まぁ旅行だしな。開放的な気分にでもなってるんじゃないか?」
「んもう…二人とも鈍感だなぁ~」
「そうだゾ…旅行先で一人になりたいなんてもう理由は一つしかないじゃないカ…」
「何?」
「ナ・ン・パ。だよ~」
「京都の姉ちゃんと遊びたくなったんだロ…いい趣味してるナ」
「「いや、それはない」」
「え~なんで言い切れるの~」
「あいつは超ド級の堅物だから」
「家族とその友人以外の女と居るところを見たことがないぐらいに堅物だ」
「それ堅物のレベル越えてないカ?」
「でも婚約者いるって言ってたよね~」
「その事なんだけどさ…俺も知らないんだよね」
「は?家族のお前がか?」
「うん。今日初耳だった」
「んんー?」
「あれ~なんか引っ掛かるね~」

一方その頃…
「さて…諸君らに集まってもらった理由は言うまでもあるまい…」
「…当然、理解してるっすよ」
「…覚悟は…できてます…!」
「…がんばりマス!」
「…なんで僕ここにいるの?」
「始めるぞ諸君!恋バナタイムだ!」
「ヒヤッホゥ!」
「…はい!」
「yeah!」
「帰っていい?」
「ダメっすよ!」
「時に諸君!恋ばなとは何か!誰か説明したまえ!」
「…?」
「アリスはそのキャラなんなの?」
「ハイ!わかりマス!」
「では答えよ!」
「はしゃぐコイは池のコイ!デス!」
「うむ!実に懐かしく誰にも理解されないであろう回答ありがとう!奴八波奴八波動ヤパパヤパパ!」
一向聴イーシャンテン!」
「日本語でたのみたいっす」

「で、恋ばななんだけど…まず私から。紫園の事が大好き!」
「あ!ずるいっすよ!此方もしおちん大好きっす!」
「え?え?」
「私も紫園サンすきデス!」
「あっそう」
「時に!今我らが言ったことは!」
「恋愛対象ではなく!」
「友人として!デス!」
「すなわち…」
「「「恋ばなではない!」」」(決めポーズ)
「無駄にテンション高くない?」
「あ、あの…」
「どうしたの那由多さん」
「恋ばなって…何ですか?」
「…」

(その他の部屋はもう皆寝てます)

一方その頃…
「…」
「…久しぶりだな」
「…」
「…まぁ…当然返事はできないか」
「…」
「…」
「…」
「…もうこんな時間か…」
「…」
「…悪いな、また機会があれば来る」
「…」
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