桜が散る頃に

翠恋 暁

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会議に参加してみる。Part2

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 正直予想外だ。
 まさかこんなものだとは思わなかった。そうするとやっぱり日本においても国会って結構こんなもんだったりするのだろうか?
 そんな感想が出てくるほどのものだった。
「……本当になんなんだこれ」
 もはや絶句である。
 それぞれが好き勝手に発言をして、自分が何を言っているかなんてよく理解していないだろう。個々人が自分の利益の為にもっというなら自己の私欲のために、自分の意見を押し通そうと必死だった。
 すでにそれは会議とは言い難かった。いや、もうすでに言えない。こんなのは戦争をしている戦場を会議室に移しただけだ、なんの解決にもなっていない。
 まだ暴力を振るうものが出てないのか不幸中の幸いだが、乱闘なんかになれば話してる意味がわからない。
 なんてこったい、みんなここには会議をもとい話し合いをしにきてるんじゃないのか?
「なぁ、聞いてくれよ……」
 そんな俺の言葉は会議室内の喧騒が搔き消し、さらなる飛躍を遂げた。
 もう帰ってもいいかな、ここにいても何にもならなくね。もう疲れたよ……パトラッシュ。
 とほほ、と1人嘆いていると
「静まれ、この無礼者共。我が主人あるじが話そうとしているのだから、そのうるさい口を閉じろ」
 と、怒鳴り声が聞こえた方を向くと、そこには1人の少女がいた。
 あ、あのリーゼさん。なんか性格変わってないですか? 
 そんな子じゃなかったよね。それでも議会場は彼女に呼応するように静まり返った。
「さ、ユウト様。やかましき者共は黙らせました、どうぞ」
 あ、はい。では失礼して
「お前ら、ここへ一体何をしにきているのか、貴様らを見ていてそんな言葉しか出てこないわ」
「な、失礼な。例え魔王であろうと我々王国を愚弄ぐろうするなど許されないぞ」
 そう、口走るのは王国の貴族だろうか、それとも国王なのだろうか。ともあれそんなことはどうでもいい。どうせロクでもないやつなのだろう。もうその体型が語っている。
「愚弄だと、笑わせるな。貴様らを見ていて愚弄などできるはずもなかろう。貴様らなど愚弄するにも値しないと恥を知れ」
「な……貴様黙って聞いていれば」
 これだから話のわからないやつは困る。この状況でお前以外に文句を言っている者はいないんだぞ。
 少しは周りを見ろよ。
「貴様らこそ調子に乗っているのではないぞ、それこそ貴様らの国など焦土に変えてやってもいいのだぞ」
 抑えるのも馬鹿らしく思え魔力を放出し殺気を出す。
 魔力が少々の脅しになってくれるといいのだが……
「ひぃっ……」
 当然、これでもこんな姿でも腐っても魔王だ。魔力量には自信がある。なんといってもベルゼセブブのお墨付きだからな。殺気に関しては現代日本でリア充を見るたびに放っていた為、自然と鍛えられた。俺何してたんだろ……思えば日本でしたことなんて引きこもってただけだよな。
 だからそんな生活やめてやるって1人でに決意したのにさ、なんでこうなるのかな。
 正直俺は結構本気でキレてるわけですよ。
「ゆ、ユウト様、それ以上はまずいです。死人が出ます」
「だからどうしたというのだ、我はここに話にきたのだぞ、何故自分の為とその為にしか動かない者共の汚いののしり合いに付き合わなくてはいけない」
 やっと議場は静かになり、会議が始められるまでになった。
 ま、今の俺にはこれが精一杯だ。
 当然だが国を焦土になんかできないし、殺気だけで人を殺せるわけもない。
 全てこの事態の収束のためのブラフでしかない、それでもむしろこうなってくれてよかったかも知れない。
 これのおかげでこの会議の主導権は俺が掌握した。
「今度こそ会議を行う、発言するものは手を上げろ、それ以外の発言は無しだ」
骨が折れるとはこのことだよな、比喩抜きに折れそうだストレスで……
「それでだ、我らが要求するのは決して大きなことではない……」
 そう、大きなものではない。
 でも、覚悟しておけよ。ちょっとした嫌がらせをしてやるから。
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