7 / 689
僕のはじまり。
司祭の治療。
しおりを挟む
俺はそのままベッドに運ばれた。途中から庭で会った戦士?が俺を抱えてベッドに急行してくれた。
目が開けていられない。頭がクラクラする。周りの状況がなんとなくわかるが対応できない。ひどい吐き気がして嗚咽する。幸いにして吐くものがないようだ。
お姉ちゃんが側にいてくれている。エスナと呼ばれた女の子と戦士?誰かを呼びに行ってくると言って駆け出していった。
「リョウ大丈夫か?」
「大丈夫なの?」
と言って声をかけて俺をさする男女の声がする。
「気持ち悪いー。頭がくらくらするー。目が開かないー」
と俺はなんとか答える。女が額に手を当てる。
「熱は無いようね。こんな事初めてだわ」
「母さん、リョウは大丈夫なの?」
「ボクたちにできる事はない?」
少年二人の声がする。
「うむ、そうだな。ハノンこれは色々呼んだ方が良いな?」
「そうね、これは大事かもしれないわ」
「よし、ロイック、店の者を連れて教会に行きテミス司祭に僧侶を派遣するようお願いをしてきてくれ」
「わかった」
駆け出す音がする。
「ストラはフレドを連れて薬師通りのラクラ薬師を呼んできてくれ」
「かしこまりーフレドー!フレドー!」
と言いながら少年は出ていった。
「ハノンとミシェレルはそのまま看病を。私は店を開けて引き継ぎをしてくるからそれまで頼む」
「わかったわ。ハッセル、なるべく急いでね」
「わかった」
それから女性陣は布団をかけたり、たらいを枕元に置いてくれたり、身体を摩ったりと色々と面倒を見てくれた。なかなか状態は良くならない。
何時間か経ったのだろうか?体感的にはかなり長かったが、父とロイックと呼ばれた少年が一人の男性を連れてきた。
「テミス、早速だが診てくれ」
「わかった。ご家族はしばし離れてくれ」
「わかった。ハノン、ミシェレル、離れなさい」
「「わかった(わ)」」
「いくぞ。神よ、大地の精霊よ。この者の状態を示したたまえ『識別』……なるほど」
「どうだ?」
「子供には珍しいな。重度の混乱の状態異常になっておる。何か要因はわかるか?」
「ミシェレルわかるか?」
「朝から少しおかしな事言ってたわ。ここはどこ?って」
「なるほど。最近病にかかった事はあるか?」
「特にないわ」
「もしかしたら外的要因かもしれんな」
「テミス、それはどういう事だ?」
「魔術か、下級悪魔だな。いずれにせよ今から治療する。治療して良くならないようなら外的要因が原因だと思う。魔術師を呼べ」
「わかった。治療を頼む」
「うむ。神よ、この者の混乱を鎮めたまえ。ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ!『治療』」
光に包まれていくのがわかる。同時に頭の中に声がした。
(今はゆっくりお休みを。のちのち事情は説明します)
リーリシアさんの声だった。
その声に安心すると俺の吐き気は、大分治ってきた。頭のくらくらも嘘みたいに無くなった。俺はゆっくりと目を開けた。
「リョウ、大丈夫か?」
父らしき人が頭を撫でながら聞いてくる。
「大丈夫みたい」
「あー。よかったわー」
母らしき人が抱きついてくる。
子供たちがニコニコして、顔を見合わせている。
「どこか身体に異常はあるか?」
司祭服?を着た若い男が聞いてくる。
「わかんない」
「そうか。動けるようになったらお兄ちゃんに一度診させてもらえるかな?」
「うん」
「ハッセルエン、薬師は呼んでいるか?」
「ああ、ストラストが今呼びに行っている」
「混乱に対する薬と眠り薬を処方してもらってくれ。私は行く。先程の事忘れずにな。また同じ症状が出たら魔術師を呼ぶように」
「わかった。助かったよ」
「なに、ハッセルエンには学校時代の借りが山程あるからな。いつでも呼んでくれ。忙しくなければ対処しよう」
「テミス…ありがとう」
「それではリョウエスト、其方に神のご加護があるように」
「ありがと」
「うむ」
テミス司祭は出ていった。
目が開けていられない。頭がクラクラする。周りの状況がなんとなくわかるが対応できない。ひどい吐き気がして嗚咽する。幸いにして吐くものがないようだ。
お姉ちゃんが側にいてくれている。エスナと呼ばれた女の子と戦士?誰かを呼びに行ってくると言って駆け出していった。
「リョウ大丈夫か?」
「大丈夫なの?」
と言って声をかけて俺をさする男女の声がする。
「気持ち悪いー。頭がくらくらするー。目が開かないー」
と俺はなんとか答える。女が額に手を当てる。
「熱は無いようね。こんな事初めてだわ」
「母さん、リョウは大丈夫なの?」
「ボクたちにできる事はない?」
少年二人の声がする。
「うむ、そうだな。ハノンこれは色々呼んだ方が良いな?」
「そうね、これは大事かもしれないわ」
「よし、ロイック、店の者を連れて教会に行きテミス司祭に僧侶を派遣するようお願いをしてきてくれ」
「わかった」
駆け出す音がする。
「ストラはフレドを連れて薬師通りのラクラ薬師を呼んできてくれ」
「かしこまりーフレドー!フレドー!」
と言いながら少年は出ていった。
「ハノンとミシェレルはそのまま看病を。私は店を開けて引き継ぎをしてくるからそれまで頼む」
「わかったわ。ハッセル、なるべく急いでね」
「わかった」
それから女性陣は布団をかけたり、たらいを枕元に置いてくれたり、身体を摩ったりと色々と面倒を見てくれた。なかなか状態は良くならない。
何時間か経ったのだろうか?体感的にはかなり長かったが、父とロイックと呼ばれた少年が一人の男性を連れてきた。
「テミス、早速だが診てくれ」
「わかった。ご家族はしばし離れてくれ」
「わかった。ハノン、ミシェレル、離れなさい」
「「わかった(わ)」」
「いくぞ。神よ、大地の精霊よ。この者の状態を示したたまえ『識別』……なるほど」
「どうだ?」
「子供には珍しいな。重度の混乱の状態異常になっておる。何か要因はわかるか?」
「ミシェレルわかるか?」
「朝から少しおかしな事言ってたわ。ここはどこ?って」
「なるほど。最近病にかかった事はあるか?」
「特にないわ」
「もしかしたら外的要因かもしれんな」
「テミス、それはどういう事だ?」
「魔術か、下級悪魔だな。いずれにせよ今から治療する。治療して良くならないようなら外的要因が原因だと思う。魔術師を呼べ」
「わかった。治療を頼む」
「うむ。神よ、この者の混乱を鎮めたまえ。ささやきーえいしょうーいのりーねんじろ!『治療』」
光に包まれていくのがわかる。同時に頭の中に声がした。
(今はゆっくりお休みを。のちのち事情は説明します)
リーリシアさんの声だった。
その声に安心すると俺の吐き気は、大分治ってきた。頭のくらくらも嘘みたいに無くなった。俺はゆっくりと目を開けた。
「リョウ、大丈夫か?」
父らしき人が頭を撫でながら聞いてくる。
「大丈夫みたい」
「あー。よかったわー」
母らしき人が抱きついてくる。
子供たちがニコニコして、顔を見合わせている。
「どこか身体に異常はあるか?」
司祭服?を着た若い男が聞いてくる。
「わかんない」
「そうか。動けるようになったらお兄ちゃんに一度診させてもらえるかな?」
「うん」
「ハッセルエン、薬師は呼んでいるか?」
「ああ、ストラストが今呼びに行っている」
「混乱に対する薬と眠り薬を処方してもらってくれ。私は行く。先程の事忘れずにな。また同じ症状が出たら魔術師を呼ぶように」
「わかった。助かったよ」
「なに、ハッセルエンには学校時代の借りが山程あるからな。いつでも呼んでくれ。忙しくなければ対処しよう」
「テミス…ありがとう」
「それではリョウエスト、其方に神のご加護があるように」
「ありがと」
「うむ」
テミス司祭は出ていった。
433
あなたにおすすめの小説
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
イセカイセブン~僕だけ転生できなかった世界に、異世界人がなだれこんできました~
テヅカミユーキ
ファンタジー
【平凡なあらすじ】
剣道の地区大会に敗れて「もう異世界にでも転生したい……」と落ち込みつつ河原を歩いていた沢渡一二三(さわたりひふみ)は、実際そんな事故に巻き込まれてしまう。
(これが異世界――)。
意識の戻った彼の前に現れたのは『大転生者』を名乗る老人だったが、たいした説明もなく、派手に血を吐いてあっという間に寿命で死んでしまう。片隅に愛犬の『ダックス」を置き去りに――。
そんな一二三に声をかけてきたのは100均を探して彷徨う『平成ギャルのユルエ』だった。そこに現れる『徳川時代の侍・巌流』
・『中世の女性錬金術師』
・『戦場医師の少女』
・『気弱な忍者』
・『巻き込まれてしまった不運な主人公の妹』
次々に現れる、何の因縁もない人々。
とりあえず河原のテントで共同生活を始める面々。
しかし、そんなユルユルの日常が続く訳もなく、彼らの住む世界では異次元の魔物の襲来が始まる。
地球まるごとが他の惑星を包み込むように転移した場所は、なんと狂暴な魔物の住む惑星『マルズ星』だった――。
歴史上の名のある剣豪たちの襲撃を受けてなんとか勝利するものの、転生の謎を知るため、池袋に現れた大穴『ワームホール』へと突入する『導かれし7人』。ようやく、異世界での戦いが始まる。!!
どこに伏線が張ってあるか分からないので、つまらない話ばかり覚えていてください。
王道――しかし展開予測不能の『ネオ・クラシカル異世界ストーリー』。
ここに堂々と始まりを迎える!!!!!
(この作品は『小説家になろう』連載作をリビルドしながら連載するものです。『なろう』よりも挿絵を多めに挿入してゆきます。
勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。
石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません
俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。
本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。
幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。
そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。
彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。
それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』
今度もまた年上ヒロインです。
セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。
カクヨムにも投稿中です
異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~
夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する!
農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。
逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。
これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。
【完結】ここって天国?いいえBLの世界に転生しました
三園 七詩
恋愛
麻衣子はBL大好きの腐りかけのオタク、ある日道路を渡っていた綺麗な猫が車に引かれそうになっているのを助けるために命を落とした。
助けたその猫はなんと神様で麻衣子を望む異世界へと転生してくれると言う…チートでも溺愛でも悪役令嬢でも望むままに…しかし麻衣子にはどれもピンと来ない…どうせならBLの世界でじっくりと生でそれを拝みたい…
神様はそんな麻衣子の願いを叶えてBLの世界へと転生させてくれた!
しかもその世界は生前、麻衣子が買ったばかりのゲームの世界にそっくりだった!
攻略対象の兄と弟を持ち、王子の婚約者のマリーとして生まれ変わった。
ゲームの世界なら王子と兄、弟やヒロイン(男)がイチャイチャするはずなのになんかおかしい…
知らず知らずのうちに攻略対象達を虜にしていくマリーだがこの世界はBLと疑わないマリーはそんな思いは露知らず…
注)BLとありますが、BL展開はほぼありません。
ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる