エグマ - 完璧な愛の檻~感情制御社会と失われた人間性の物語~

天地開闢

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第十七章 仲間集め

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アヤと健太は、同世代の中からエグマの影響を受けにくい人々を探し始めた。最初の候補者は、もちろんリナだった。
「リナちゃん、実は私たち、秘密の組織に参加してるの」
アヤの告白に、リナは興味深そうな表情を見せた。
「どんな組織?」
「感情の自由を求める組織よ。エグマなしで生きる権利を主張してる」
リナは即座に参加を決めた。彼女は既に2年間エグマなしで生活しており、組織の理念に深く共感していた。
次に声をかけたのは、美術部の田中美香だった。彼女は絵を描くときだけエグマの音量を下げる習慣があり、その結果、他の生徒よりも感情豊かな作品を生み出していた。
「本当の芸術は、感情の深さから生まれるのよ」
美香の言葉は、組織の理念と一致していた。
こうして、少しずつ仲間が増えていった。音楽部の山田直樹、文芸部の佐藤智子、演劇部の鈴木大輔。彼らは皆、創作活動を通じてエグマの限界を感じていた人々だった。
高校生グループは「自由感情同好会」と名乗り、週に一度秘密の集会を開くようになった。彼らは互いの体験を共有し、エグマなしで生活するためのノウハウを交換した。
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